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世界は広い。
そんな変なことを考えていた。
「あの兎、仲間にすればよかったっすね、気前もいいし」
ボスが言う。
「んなことできるかあああ、あんな化け物兎!それにしても、はは、お前ったらバリバリ緊張して声裏返っててもう、ハハハハハ」
「桃殿も負けてはござらんよ。いや、もはや何言ってんのかさえ分かりづらかった」
「嘘つけえ。俺はいっつも通り、冷静沈着」
「はは、そう思うならそうでもいいが。ずいぶんご気楽な方じゃ」
「うるさいなあ。嫌味が過ぎるよ」
よっこらしょと起き上がる。
その時初めて気がついたけど、まだキジは気絶してるよ。
こいつったら怖くて意識を飛ばしたらしいのだ。
「よーし、行く?」
「そうしようかな、桃殿」
「え、桃殿って、何」
「先ほども言ったがな」
「あ、そう」
俺はキジを担ぎ上げる。
そんな変なことを考えていた。
「あの兎、仲間にすればよかったっすね、気前もいいし」
ボスが言う。
「んなことできるかあああ、あんな化け物兎!それにしても、はは、お前ったらバリバリ緊張して声裏返っててもう、ハハハハハ」
「桃殿も負けてはござらんよ。いや、もはや何言ってんのかさえ分かりづらかった」
「嘘つけえ。俺はいっつも通り、冷静沈着」
「はは、そう思うならそうでもいいが。ずいぶんご気楽な方じゃ」
「うるさいなあ。嫌味が過ぎるよ」
よっこらしょと起き上がる。
その時初めて気がついたけど、まだキジは気絶してるよ。
こいつったら怖くて意識を飛ばしたらしいのだ。
「よーし、行く?」
「そうしようかな、桃殿」
「え、桃殿って、何」
「先ほども言ったがな」
「あ、そう」
俺はキジを担ぎ上げる。
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