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見張りはボスが疾走したなら気づかれない。
でももういいのだ。
ボスはゆっくり歩く。
後ろからは狐たちが大勢ついてくる。
なんだか急に偉い人になった気分だ。
見回りが気づいて構えるが、後ろに先生がいるんだぞう。
まあまあ静まれ静まれ。
俺は軽く会釈して通り過ぎる。
猿はどうしてるかなと思いながら森を抜けると、海を見ながらキジと話をしている。
なんだか打ち解けているみたいだ。
俺が「おーい」と叫ぶと顔をパッとこちらに向けた。
そして猿は手を振りかけてひっくり返った。
狐の集団がいるのだ。
俺が、倒れたまま口を開けたり閉じたりしている猿に事情を話すと大喜びをした。
仲間の猿はどこにいるんだ、と聞くと
もっと開けた危険な所にいる、と言う。
なんだかよく分からないな。
開けてたら危険なのか?
狐はいないのか?
案内してくれるというのでついて行ったら、家がたくさん見えてきた。
人の集落だ。
へえ、山の方に人が住んでなかっただけだったんだ。
猿はその集落の入り口にある寺に入っていく。
「人はいないのか?」
「そうです。今まで人間が立ち入ったのは見たことないです」
俺はそれもそうかと納得した。
草がボウボウなのだ。
入りたくないなあ、この古寺。
猿の居場所はそのまた裏側の物置にあった。
でももういいのだ。
ボスはゆっくり歩く。
後ろからは狐たちが大勢ついてくる。
なんだか急に偉い人になった気分だ。
見回りが気づいて構えるが、後ろに先生がいるんだぞう。
まあまあ静まれ静まれ。
俺は軽く会釈して通り過ぎる。
猿はどうしてるかなと思いながら森を抜けると、海を見ながらキジと話をしている。
なんだか打ち解けているみたいだ。
俺が「おーい」と叫ぶと顔をパッとこちらに向けた。
そして猿は手を振りかけてひっくり返った。
狐の集団がいるのだ。
俺が、倒れたまま口を開けたり閉じたりしている猿に事情を話すと大喜びをした。
仲間の猿はどこにいるんだ、と聞くと
もっと開けた危険な所にいる、と言う。
なんだかよく分からないな。
開けてたら危険なのか?
狐はいないのか?
案内してくれるというのでついて行ったら、家がたくさん見えてきた。
人の集落だ。
へえ、山の方に人が住んでなかっただけだったんだ。
猿はその集落の入り口にある寺に入っていく。
「人はいないのか?」
「そうです。今まで人間が立ち入ったのは見たことないです」
俺はそれもそうかと納得した。
草がボウボウなのだ。
入りたくないなあ、この古寺。
猿の居場所はそのまた裏側の物置にあった。
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