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俺はそれからもしばらくそこから離れることができなかった。
もう安心だ。
もう猿の心配はいらないのに、どうしても腰が上がらない。
猿と狐は踊りに疲れて俺の周りで眠っている。
一匹の狐なんて俺のつま先に顎を乗せて眠っている。
この状況でどうして起き上がれる?
だが鬼退治に行きたいと言ったのは自分でもあるし、これは仕方のないことだ。
とすれば、早く行くに越したことはない。
遅くなると、どんどん腰が重たくなって、一生立ち上がれない気がした。
俺はまず足先に乗っている狐の頭をゆっくり外して地面に置いた。
狐はそれでも起きてしまって、薄い白い膜が目にへばりついてるような変な顔のまま大あくびをして俺を見た。
俺はその頭をそっと撫でた。
その狐俺の手に頭を少しこすりつけたようだった。
よし、行こう。
俺は弾みをつけてポンと立った。
ここでこけたら多分いけない。きっとダメなことだ。
俺は足に力を込めて踏ん張って、そして耐えた。
あーあ、ボスも寝ている。
キジは狐に囲まれてー食われる心配はしなかったのだろうかーぐっすりと寝ている。
俺はため息をついたが、まだやることがあるんだった。
そっちが優先だ。
俺は駆け足で海へ向かった。
もう安心だ。
もう猿の心配はいらないのに、どうしても腰が上がらない。
猿と狐は踊りに疲れて俺の周りで眠っている。
一匹の狐なんて俺のつま先に顎を乗せて眠っている。
この状況でどうして起き上がれる?
だが鬼退治に行きたいと言ったのは自分でもあるし、これは仕方のないことだ。
とすれば、早く行くに越したことはない。
遅くなると、どんどん腰が重たくなって、一生立ち上がれない気がした。
俺はまず足先に乗っている狐の頭をゆっくり外して地面に置いた。
狐はそれでも起きてしまって、薄い白い膜が目にへばりついてるような変な顔のまま大あくびをして俺を見た。
俺はその頭をそっと撫でた。
その狐俺の手に頭を少しこすりつけたようだった。
よし、行こう。
俺は弾みをつけてポンと立った。
ここでこけたら多分いけない。きっとダメなことだ。
俺は足に力を込めて踏ん張って、そして耐えた。
あーあ、ボスも寝ている。
キジは狐に囲まれてー食われる心配はしなかったのだろうかーぐっすりと寝ている。
俺はため息をついたが、まだやることがあるんだった。
そっちが優先だ。
俺は駆け足で海へ向かった。
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