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坑道にて
ペチ。
ん?
ペチペチ。
なに?
ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ・・・
「痛いわ!!」
顔を連打する何か柔らかいものを思わず払いのけた。
突然声を出し身動きした所為で、眩暈が襲ってくる。
うう、体が重い、、、体に力が入らない。
何?熱でも出したの?瞼すら重いよ。
ペチ。
ん~、何かがおでこに乗っていますね。
不快感はなく、寧ろ気持ち良い感じです。
この柔らかくて暖かい感触に何だか凄く癒されます。
気の所為か体も楽になってきた?いや、気の所為じゃないかも、、、重かった瞼が自然と持ち上がっていくのを感じる。
そして、ゆっくりと目が開いた。
、、、、、、夢?あり得ない光景が見えます。
うん、夢だな。もう一回寝ましょう。
多分私は寝ぼけているんだろう。そうだ!そのはずだ!お休み~
ペチ。
、、、。
ペチペチ。
、、、、、、。
ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ・・・
「分かったわよ!夢じゃないのね!現実逃避くらいゆっくりさせてくれてもいいでしょ!?」
枕元にちょこんと座る白黒の物体に恨みがましい視線を向ける。
可愛らしくそこに鎮座していたのは、、、
「パンダ、だよね?然もヌイグルミとかじゃなく生きてる、よね?」
なぜ、パンダ?この世界にパンダいたの?
そして、なぜ、私の枕元に座ってるの!?訳分からないんですけど!?
「奥様!?目を覚まされたのですか!?」
混乱した私と何も考えていなさそうなパンダが見つめ合っていると、ベルタの驚き安堵したような声が飛んできた。
ベルタが開けたドアの向こうから光が漏れ、薄暗かった部屋が少し明るくなる。
うん、明るい所で見てもやっぱりパンダです。まあ、可愛い事だけは間違いないよね。
「奥様、覚えておられますか?」
ベルタが私の視線をたどり、パンダを見ながら聞いてくる。
パンダを?覚えてたらこんなに驚いてないよ!混乱しまくりだよ!
「今は、、、夜なの?ヴィアベルはどこ?」
「はい、奥様は日中に倒れられてから今まで目を覚まされなかったのです。ヴィアベル様はずっと奥様の側に付いていらしたのですが、もう深夜になりますので別室でお休みいただきました」
「そう、ヴィアベルは元気なのね?」
「はい、奥様をとても心配しておられましたが、お元気ですわ」
ベルタの言葉に一先ずホッと胸をなで下ろす。
ヴィアベルが無事なら、まあ、パンダの一匹や二匹大した事じゃない。
いや、二匹も要らないけどね?本当だよ!突然増殖とかしないでね?お願いしますね!
さて、じゃあ、落ち着いた所で思い出してみよう。
私はなぜ倒れたんだっけ?
確か、朝から鉱山に行ったんでしたよね。
鉱山と街を任せているギードが案内してくれた。
ヴィアベルやベルタも一緒に馬車に乗って向かった。
街から少し離れた場所に鉱山はあり、そこでは鉱員達が忙しそうに立ち働いていた。
とても活気があり、皆明るい表情だった。
私が到着すると、街の人々と同じようにとても歓迎してくれ、皆が笑顔で迎えてくれた。
一言挨拶をお願いします、とギードが言ってきたので、取り敢えず、少しの油断が大怪我を招くので気を付けるように、と当たり前の事を言っておいた。
なぜか、ギードが私の適当なスピーチに感動して泣き出しました。
鉱員達も流石に泣いてはいないが、ギードと似たような反応でした。
何だろう?超低評価に慣れてしまった私としては、困惑を隠せません。ちょっと戸惑うんですよね。身に付いた習い性ですかね。Mではないよ!
さて、問題の宝石ですが、よく話を聞くと、まだ採掘されておらず、鉱山の奥の壁にくっ付いたままとの事でした。
大き過ぎる所為で運べないと思っていたが、どうもそれだけでなく硬くて掘り起こす事が出来ないので移動できない、という問題もあったようです。
早速鉱山の中へ、という話になりましたが、やはり危険もあるので、ヴィアベルとベルタは馬車の中に残ってもらい、騎士達に付いていてもらう事にしました。
騎士達を全員ヴィアベルを守る為に置いて行きたかったが、反対されたので、お馴染みとなったドミニクとカールを連れて行く事にした。
一番頼りになりそうな小隊長はヴィアベルの側にいて欲しいので残ってもらいました。
ずっと不安そうな難しい顔をした小隊長を宥めようと、「私なら大丈夫よ」と言うと、「鉱山はとても危険ですので、くれぐれも気を付けてください」と真剣な顔で返された。
ん?何か含みのある言い方ですね?
首を傾げていると、ベルタが補足説明をしてくれた。
曰く、「(奥様が)鉱山(にとって)はとても危険」と言いたかったらしい。
いやいや、失礼な!私は何もしませんよ!?え?魔法で破壊?そんな事する訳ないじゃない!
ドミニク!カール!ギードまで不安そうにこちらを見ないでください!破壊なんてしないからね!もし、やっても態とじゃないよ?って、冗談だから!涙の別れとかしなくていいから!全くもう!
悲壮な三人を引き連れ坑道に足を踏み入れる。
一応鉱員達には全員休憩と称して坑道から出てもらう事した。まあ、念の為です。
ギードの案内で坑道のかなり奥まで進んで行く。
「奥様、こちらになります」
ギードが魔法で光るランタンをかざすと、岩壁に埋まった宝石が青緑色に輝いた。
魔法の光は太陽光に似ているので、恐らく外の日の光でも同じように青緑色に光るのだろう。
次にギードは蝋燭の灯りをかざした。
「赤色ね」
「はい、このようにかざす光の種類によって色が変化いたします」
色が変わる宝石。
残念ながら、ギードや鉱員達の見間違いなどではなかったようだ。
これが、"輝石"?
王冠の宝石は小さい頃間近で見た事がある。
似てると言えば似ているが、大きさが違い過ぎてよく分からない。
それに調べて比べる為に王都に運ぶ事も出来ないのだ。
先ずはこの壁から掘り出さなければならないが、専門である鉱員達が硬くて取り出せないと言っている。
さて、どうしたものか?
「そんなに硬いの?」
「はい、それにこの大きさですので、無理に周りの岩壁を崩そうとすると、坑道が崩落する恐れがあるのです」
そうか、、、困りましたね。
やはり小父様にご報告するべきでしょうね。
もしこれが"輝石"であれば、貴重な宝石である事は間違いないですし、後は小父様にお任せした方がいいでしょう。
移動できないのでは、どうしようもありません。
「とても綺麗ですが、少し大き過ぎますね」
壁面に埋まった宝石を見る。
それは、磨いてもいないのに綺麗なツルツルの表面をしていた。
形も綺麗な卵型をしており、自然に出来た鉱物としては奇妙だ。
そもそも"輝石"とは何なのだろう?
初代の王の王冠には既にこの"輝石"が付いていたそうだ。
モルゲンロートの初代の王は建国の英雄と称された剣士で、同じく建国の英雄である魔法使いのイェルク・バルシュミーデと共にこの世界を救ったと言われている。
王冠に付いている"輝石"もこんな風に発見されたのだろうか?
しかし、王冠の宝石はこんなに大きくはない。
とても硬いというこの宝石では、小さく加工する事も不可能だろう。それとも、魔法などを使えば可能なのだろうか?
その輝きにつられ、丸いツルツルした表面を指でそっとなぞってみる。
綺麗、、、と、ぼんやり見つめていると、突然私の触れている場所から光が溢れ出す。
何?と思う間もなくその光はどんどん強さを増していき、眩しさに目を開けていられなくなった。
「奥様!!」
背後でカールの焦ったような声が聞こえ、そこで私の意識はぷつりと途切れた。
そして、目が覚めたらこのベッドに寝かせられていて、このパンダにど突かれていた、という訳だ。
「そうです。奥様は坑道の中で倒れられました」
「そうなの。皆には心配を掛けたわね」
その時の皆の混乱振りがしのばれる。
ヴィアベルにもかなり心配を掛けてしまっただろう。
それにしても、あの突然の光は何だったのだろうか?そして、このパンダは?
まさか本当に聖獣?いや、でも、どうしてパンダ?やはり訳が分からない。
私に負けず劣らず困惑顔のベルタに理由が分かるかは不明だが、私が倒れてからの状況を説明してもらった方が良さそうですね。
教えて!ベルタさん!
ん?
ペチペチ。
なに?
ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ・・・
「痛いわ!!」
顔を連打する何か柔らかいものを思わず払いのけた。
突然声を出し身動きした所為で、眩暈が襲ってくる。
うう、体が重い、、、体に力が入らない。
何?熱でも出したの?瞼すら重いよ。
ペチ。
ん~、何かがおでこに乗っていますね。
不快感はなく、寧ろ気持ち良い感じです。
この柔らかくて暖かい感触に何だか凄く癒されます。
気の所為か体も楽になってきた?いや、気の所為じゃないかも、、、重かった瞼が自然と持ち上がっていくのを感じる。
そして、ゆっくりと目が開いた。
、、、、、、夢?あり得ない光景が見えます。
うん、夢だな。もう一回寝ましょう。
多分私は寝ぼけているんだろう。そうだ!そのはずだ!お休み~
ペチ。
、、、。
ペチペチ。
、、、、、、。
ペチペチペチペチペチペチペチペチペチペチ・・・
「分かったわよ!夢じゃないのね!現実逃避くらいゆっくりさせてくれてもいいでしょ!?」
枕元にちょこんと座る白黒の物体に恨みがましい視線を向ける。
可愛らしくそこに鎮座していたのは、、、
「パンダ、だよね?然もヌイグルミとかじゃなく生きてる、よね?」
なぜ、パンダ?この世界にパンダいたの?
そして、なぜ、私の枕元に座ってるの!?訳分からないんですけど!?
「奥様!?目を覚まされたのですか!?」
混乱した私と何も考えていなさそうなパンダが見つめ合っていると、ベルタの驚き安堵したような声が飛んできた。
ベルタが開けたドアの向こうから光が漏れ、薄暗かった部屋が少し明るくなる。
うん、明るい所で見てもやっぱりパンダです。まあ、可愛い事だけは間違いないよね。
「奥様、覚えておられますか?」
ベルタが私の視線をたどり、パンダを見ながら聞いてくる。
パンダを?覚えてたらこんなに驚いてないよ!混乱しまくりだよ!
「今は、、、夜なの?ヴィアベルはどこ?」
「はい、奥様は日中に倒れられてから今まで目を覚まされなかったのです。ヴィアベル様はずっと奥様の側に付いていらしたのですが、もう深夜になりますので別室でお休みいただきました」
「そう、ヴィアベルは元気なのね?」
「はい、奥様をとても心配しておられましたが、お元気ですわ」
ベルタの言葉に一先ずホッと胸をなで下ろす。
ヴィアベルが無事なら、まあ、パンダの一匹や二匹大した事じゃない。
いや、二匹も要らないけどね?本当だよ!突然増殖とかしないでね?お願いしますね!
さて、じゃあ、落ち着いた所で思い出してみよう。
私はなぜ倒れたんだっけ?
確か、朝から鉱山に行ったんでしたよね。
鉱山と街を任せているギードが案内してくれた。
ヴィアベルやベルタも一緒に馬車に乗って向かった。
街から少し離れた場所に鉱山はあり、そこでは鉱員達が忙しそうに立ち働いていた。
とても活気があり、皆明るい表情だった。
私が到着すると、街の人々と同じようにとても歓迎してくれ、皆が笑顔で迎えてくれた。
一言挨拶をお願いします、とギードが言ってきたので、取り敢えず、少しの油断が大怪我を招くので気を付けるように、と当たり前の事を言っておいた。
なぜか、ギードが私の適当なスピーチに感動して泣き出しました。
鉱員達も流石に泣いてはいないが、ギードと似たような反応でした。
何だろう?超低評価に慣れてしまった私としては、困惑を隠せません。ちょっと戸惑うんですよね。身に付いた習い性ですかね。Mではないよ!
さて、問題の宝石ですが、よく話を聞くと、まだ採掘されておらず、鉱山の奥の壁にくっ付いたままとの事でした。
大き過ぎる所為で運べないと思っていたが、どうもそれだけでなく硬くて掘り起こす事が出来ないので移動できない、という問題もあったようです。
早速鉱山の中へ、という話になりましたが、やはり危険もあるので、ヴィアベルとベルタは馬車の中に残ってもらい、騎士達に付いていてもらう事にしました。
騎士達を全員ヴィアベルを守る為に置いて行きたかったが、反対されたので、お馴染みとなったドミニクとカールを連れて行く事にした。
一番頼りになりそうな小隊長はヴィアベルの側にいて欲しいので残ってもらいました。
ずっと不安そうな難しい顔をした小隊長を宥めようと、「私なら大丈夫よ」と言うと、「鉱山はとても危険ですので、くれぐれも気を付けてください」と真剣な顔で返された。
ん?何か含みのある言い方ですね?
首を傾げていると、ベルタが補足説明をしてくれた。
曰く、「(奥様が)鉱山(にとって)はとても危険」と言いたかったらしい。
いやいや、失礼な!私は何もしませんよ!?え?魔法で破壊?そんな事する訳ないじゃない!
ドミニク!カール!ギードまで不安そうにこちらを見ないでください!破壊なんてしないからね!もし、やっても態とじゃないよ?って、冗談だから!涙の別れとかしなくていいから!全くもう!
悲壮な三人を引き連れ坑道に足を踏み入れる。
一応鉱員達には全員休憩と称して坑道から出てもらう事した。まあ、念の為です。
ギードの案内で坑道のかなり奥まで進んで行く。
「奥様、こちらになります」
ギードが魔法で光るランタンをかざすと、岩壁に埋まった宝石が青緑色に輝いた。
魔法の光は太陽光に似ているので、恐らく外の日の光でも同じように青緑色に光るのだろう。
次にギードは蝋燭の灯りをかざした。
「赤色ね」
「はい、このようにかざす光の種類によって色が変化いたします」
色が変わる宝石。
残念ながら、ギードや鉱員達の見間違いなどではなかったようだ。
これが、"輝石"?
王冠の宝石は小さい頃間近で見た事がある。
似てると言えば似ているが、大きさが違い過ぎてよく分からない。
それに調べて比べる為に王都に運ぶ事も出来ないのだ。
先ずはこの壁から掘り出さなければならないが、専門である鉱員達が硬くて取り出せないと言っている。
さて、どうしたものか?
「そんなに硬いの?」
「はい、それにこの大きさですので、無理に周りの岩壁を崩そうとすると、坑道が崩落する恐れがあるのです」
そうか、、、困りましたね。
やはり小父様にご報告するべきでしょうね。
もしこれが"輝石"であれば、貴重な宝石である事は間違いないですし、後は小父様にお任せした方がいいでしょう。
移動できないのでは、どうしようもありません。
「とても綺麗ですが、少し大き過ぎますね」
壁面に埋まった宝石を見る。
それは、磨いてもいないのに綺麗なツルツルの表面をしていた。
形も綺麗な卵型をしており、自然に出来た鉱物としては奇妙だ。
そもそも"輝石"とは何なのだろう?
初代の王の王冠には既にこの"輝石"が付いていたそうだ。
モルゲンロートの初代の王は建国の英雄と称された剣士で、同じく建国の英雄である魔法使いのイェルク・バルシュミーデと共にこの世界を救ったと言われている。
王冠に付いている"輝石"もこんな風に発見されたのだろうか?
しかし、王冠の宝石はこんなに大きくはない。
とても硬いというこの宝石では、小さく加工する事も不可能だろう。それとも、魔法などを使えば可能なのだろうか?
その輝きにつられ、丸いツルツルした表面を指でそっとなぞってみる。
綺麗、、、と、ぼんやり見つめていると、突然私の触れている場所から光が溢れ出す。
何?と思う間もなくその光はどんどん強さを増していき、眩しさに目を開けていられなくなった。
「奥様!!」
背後でカールの焦ったような声が聞こえ、そこで私の意識はぷつりと途切れた。
そして、目が覚めたらこのベッドに寝かせられていて、このパンダにど突かれていた、という訳だ。
「そうです。奥様は坑道の中で倒れられました」
「そうなの。皆には心配を掛けたわね」
その時の皆の混乱振りがしのばれる。
ヴィアベルにもかなり心配を掛けてしまっただろう。
それにしても、あの突然の光は何だったのだろうか?そして、このパンダは?
まさか本当に聖獣?いや、でも、どうしてパンダ?やはり訳が分からない。
私に負けず劣らず困惑顔のベルタに理由が分かるかは不明だが、私が倒れてからの状況を説明してもらった方が良さそうですね。
教えて!ベルタさん!
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