木の実と少年

B.Branch

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第1章

主役は私。

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『久しぶり!!』
『カリンママ、どうしたの~?レンちゃんとママ久しぶりくないよ~』

ん?そうだよね?
なぜか、すごくご無沙汰な感じがするのは気のせいかな?
主役の座を奪われ、端役さえ貰えない女優の気持ち、みたいな?

『カリン様、例の計画はどうしましょう?』

おっと、自分の世界に入ってました。
なになに、キリ君。例の計画?

『なんだっけ?』

『カリン様・・・』

キリ、そんな可哀想なものを見る目でこっちをみないで!!
大丈夫!!小ボケだよ!!覚えてるから!!

『≪美味しいものを探し、さらに作ろう計画≫でしょ?』

『はい、カリン様が人型になれるようになるまでに、できるだけ美味しい食事や食材を探して製作、研究をしておこうという計画ですね』

うん、キリ君、よく理解できていますね。
魔王に会っても人型になれなかったら、千年待ちだもん。長いよ。
その長い時間、ただ待ってるだけなのはもったいない!!
それまでに、美味しいものを見つけておけばいいじゃないか!!という合理的な計画だ。

美味しい食材に限りはない。
しかし、どうもこの世界の食事情はあまり良くないとみた。
でも、美味しいものは食べたい!!
それならば、自分でどうにかしなければならない。

そう!!私は主役の座を奪われている間、ただボーっとしていたわけではない!!
この大陸のあるじ(笑)なのだから、もっといろいろなことができるのではないか!!と。

そして!!チャラーン♪
新たな特技を取得したのだ!!

そ、れ、は~
「この大陸のものは私のもの、私のものは私のもの」という素晴らしい格言から導き出された究極の奥義!!

欲しいものは、どこかから持ってきちゃえばいい!!
そう、欲しい作物は生やせばいい!!
ということで、この大陸に生えている植物ならば、この聖域の中に生やせるようになったのだ!!

すごくない!?
ねえ、すごいよね!?

レンちゃん!!キリ!!褒めていいんだよ!!尊敬していいんだよ!!

期待を込めて二人を見ると、レンちゃんがコテン、と首を傾げた。

『カリンママ、どろぼうなの~?ワルいヤツなの~?』

ち、違うよ!!
人のものを奪ってるわけじゃないから!!
レンちゃん!!生やせるだけだから!!

ああ、なぜ好感度は下がる一方なのか。
不思議です。
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