木の実と少年

B.Branch

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第1章

努力はいつか報われる?

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よし!!我ながら完璧な家庭菜園ができた。

トゲトゲした赤い実、フサフサが生えた茶色い実、ゴツゴツ固い緑の実・・・・・
菜園?菜園だよ!!

形や大きさ、色などは違うが、なぜか皆一様に守りが固い。

品種改良は当然されておらず、敢えて珍しい野生の植物を選んだからだろう。
この厳しい世界でしゅを残すために堅固な外見に進化している。

未成熟な実のうちに食べ尽くされないように、熟れるまで外見に守られている。
美味しくなるまで待ってね!って感じ?

食の探求者として、私は考えた。
そう!!人にあまり知られていない美味しいものを見つけようと。
普通に人々に食べられているものは、調べる必要もない。

そんなこんなで、ある種ゲテモノ揃いの家庭菜園が出来上がった。

『キリ、次、コレ食べて』

ハリネズミのようなトゲで覆われた実を金髪野郎に渡す。
人型になれる上に、この王子な外見!!チッ

『はい、次、コレね』

『カリン様、なんだか悪意を感じるのですが・・・』

『そんなことないよ。調査だよ』

そう、これは味の解る人型になれるキリにしか出来ない調査だ。
しかも、毒などが効かないキリには天職と言えるかもしれない!!

虐めてるわけじゃないよ!!

『カリン様のためにこの命をかけるなら本望です!!』

う、狂信者を呼び戻してしまった。
魔封じ!!悪霊退散!!南無南無南無南無。

『カリンママ、次はコレがいいかも』

レンちゃんが、まだらに赤黒くブヨブヨして毒毒しい、どんな魔獣もドン引きしそうな実を差し出した。

不味そうを通り越して、ヤバさ全開だね・・・
レンちゃん、ダメなヤツだよ、それ。

『た、食べます』

キリが震える手で、持つだけで毒に侵されそうな実を受け取った。
因みにレンちゃんは、実を浮かせていたので触っていない。

毒が効かないっていっても、それは流石に止めた方がよくないかな?
無理しないで!!

『キリ、それは・・・』

プシュッッ

『うわ!?』

キリが皮を剥いた瞬間、モワモワしたものが辺りに充満した。
毒ガス!?みんな逃げて!!

『う、、、、、ん?いい匂い?』

『お花畑みたい~』

二人が感想を漏らす。
だ、大丈夫??いい匂いの毒ガスじゃない!?

『カリン様、どうも無害のようです。あ、中に何か入ってますね、、、甘い、蜜?』

キリが毒の実(仮称)の中の、トロリとした液体を舐めた。

蜜?
ほうほう、それはいいものを発見しましたね!!
ハチミツ大好きだよ!!

よし、私も味見をば!!
・・・・・(泣)
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