42 / 45
第1章
お祖父ちゃんとお祖母ちゃん。
しおりを挟む
「父さん、母さん、彼が兄さんの息子のウィルだよ」
カルム叔父さんが目の前に立つ祖父母に紹介してくれる。
お祖父ちゃんは厳めしい顔をしてこちらを見ているし、お祖母ちゃんの方は少し不安そうだ。
歓迎されてないのかな?
「は、初めまして、ウィルです。よろしくお願いします。え、えっと、しばらくお世話になります」
少し噛んだが、母さんに叩き込まれた挨拶をして頭を下げる。
『皆、固い!固いよ!』
『そうですね、皆さんがスライムなら固くなんてならないんですけどね!』
『おー!キリ、それスライムの鉄板ジョーク?いいね!』
『ジョークなの~』
『ワウ~~』
台無し!こいつ等にかかると緊張感なんてなくなるな。
まあ、ほぐれたけどね。ありがと。
ワウワウ言っているリクを拾い上げ、モコモコの毛玉を撫でてやる。
「まあ、それは愛玩魔獣?」
お祖母ちゃんが、話しかけてくる。
「はい、拾いました」
「そう、可愛いわね」
「ありがとうございます!」
リクを褒められたのが嬉しくてお祖母ちゃんに満面の笑みを向けると、お祖母ちゃんもにっこりと笑った。
「初めまして、ウィル。会えて嬉しいわ。私のことはお祖母ちゃんって呼んでね。堅苦しい家ではないのでそんなに改まらないで。この家を我が家と思ってくつろいでね。ほら、あなたも怖い顔してないで何か言ってください。ウィルに嫌われてしまいますよ!」
優しく挨拶してくれたお祖母ちゃんが、ずっと固い表情のお祖父ちゃんを促す。
「ごめんなさいね、ウィル。この人、緊張すると怖い顔で固まるの。駄目ね~」
どうもお祖父ちゃんは俺が嫌いなのではなく、緊張しているだけみたいだ。よかった!
お祖母ちゃんも優しい人みたいだし、安心したよ。
「ウィル、私はお祖父ちゃんだ。よろしく、頼む」
なぜか、ちょっと片言なお祖父ちゃん。
緊張のせいだと思うと、お祖父ちゃんがすごくかわいい人のように思えてくる。
「お祖父ちゃん、よろしくお願いします!」
「うむ」
心なしか嬉しそうにお祖父ちゃんが頷く。
「まあ、ずるいわ!ウィル、私のことも“お祖母ちゃん”って呼んでみて!」
「お祖母ちゃん、えっと、あ!これ、どうぞ」
お祖母ちゃんにずっと忘れていた手土産を差し出す。
これ本当に必要?まあ、蜜は美味いから喜ばれるだろうけど。
「あら、ありがとう。これは、蜜に木の実?蜜なんて貴重なものいいの?」
『いいよ~売るほどありますから!っていうか、売りますから!感想聞かせてくださいね!』
『いよいよカリン様の計画が始まるのですね!』
『カリンママ、がんばるの~』
計画か・・・不安しか感じないんだけど・・・
今度は何をやらかすのかな?
っていうか、手土産がどうとか力説してたけど、試食させたかっただけじゃない?まあ、いいけどさ。
「ウィル、どうしたの?」
「え?あ、ごめんなさい。村の近くの森で採れる(?)蜜だから食べて!」
「そう、じゃあ、頂くわね。この人も甘党だから内心大喜びなのよ」
お祖母ちゃんがお祖父ちゃんの方を見る。
甘党!やっぱりお祖父ちゃんかわいいね!
不安もあるけどなんとかやっていけそうだね。
よろしく!
カルム叔父さんが目の前に立つ祖父母に紹介してくれる。
お祖父ちゃんは厳めしい顔をしてこちらを見ているし、お祖母ちゃんの方は少し不安そうだ。
歓迎されてないのかな?
「は、初めまして、ウィルです。よろしくお願いします。え、えっと、しばらくお世話になります」
少し噛んだが、母さんに叩き込まれた挨拶をして頭を下げる。
『皆、固い!固いよ!』
『そうですね、皆さんがスライムなら固くなんてならないんですけどね!』
『おー!キリ、それスライムの鉄板ジョーク?いいね!』
『ジョークなの~』
『ワウ~~』
台無し!こいつ等にかかると緊張感なんてなくなるな。
まあ、ほぐれたけどね。ありがと。
ワウワウ言っているリクを拾い上げ、モコモコの毛玉を撫でてやる。
「まあ、それは愛玩魔獣?」
お祖母ちゃんが、話しかけてくる。
「はい、拾いました」
「そう、可愛いわね」
「ありがとうございます!」
リクを褒められたのが嬉しくてお祖母ちゃんに満面の笑みを向けると、お祖母ちゃんもにっこりと笑った。
「初めまして、ウィル。会えて嬉しいわ。私のことはお祖母ちゃんって呼んでね。堅苦しい家ではないのでそんなに改まらないで。この家を我が家と思ってくつろいでね。ほら、あなたも怖い顔してないで何か言ってください。ウィルに嫌われてしまいますよ!」
優しく挨拶してくれたお祖母ちゃんが、ずっと固い表情のお祖父ちゃんを促す。
「ごめんなさいね、ウィル。この人、緊張すると怖い顔で固まるの。駄目ね~」
どうもお祖父ちゃんは俺が嫌いなのではなく、緊張しているだけみたいだ。よかった!
お祖母ちゃんも優しい人みたいだし、安心したよ。
「ウィル、私はお祖父ちゃんだ。よろしく、頼む」
なぜか、ちょっと片言なお祖父ちゃん。
緊張のせいだと思うと、お祖父ちゃんがすごくかわいい人のように思えてくる。
「お祖父ちゃん、よろしくお願いします!」
「うむ」
心なしか嬉しそうにお祖父ちゃんが頷く。
「まあ、ずるいわ!ウィル、私のことも“お祖母ちゃん”って呼んでみて!」
「お祖母ちゃん、えっと、あ!これ、どうぞ」
お祖母ちゃんにずっと忘れていた手土産を差し出す。
これ本当に必要?まあ、蜜は美味いから喜ばれるだろうけど。
「あら、ありがとう。これは、蜜に木の実?蜜なんて貴重なものいいの?」
『いいよ~売るほどありますから!っていうか、売りますから!感想聞かせてくださいね!』
『いよいよカリン様の計画が始まるのですね!』
『カリンママ、がんばるの~』
計画か・・・不安しか感じないんだけど・・・
今度は何をやらかすのかな?
っていうか、手土産がどうとか力説してたけど、試食させたかっただけじゃない?まあ、いいけどさ。
「ウィル、どうしたの?」
「え?あ、ごめんなさい。村の近くの森で採れる(?)蜜だから食べて!」
「そう、じゃあ、頂くわね。この人も甘党だから内心大喜びなのよ」
お祖母ちゃんがお祖父ちゃんの方を見る。
甘党!やっぱりお祖父ちゃんかわいいね!
不安もあるけどなんとかやっていけそうだね。
よろしく!
1
あなたにおすすめの小説
過程をすっ飛ばすことにしました
こうやさい
ファンタジー
ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。
どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?
そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。
深く考えないでください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転生者と忘れられた約束
悠十
恋愛
シュゼットは前世の記憶を持って生まれた転生者である。
シュゼットは前世の最後の瞬間に、幼馴染の少年と約束した。
「もし来世があるのなら、お嫁さんにしてね……」
そして、その記憶を持ってシュゼットは転生した。
しかし、約束した筈の少年には、既に恋人が居て……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる