12 / 44
失恋の特効薬
12
しおりを挟む「あの…ノア、私とセックスするの…嫌じゃない?だって私はハーヴィルのこと好きだったんだよ?そばに居るだけで…ノアのこと傷付けてるんだとしたら私嫌だよ…」
「傷つかねぇよ…むしろ俺は今お前のことめちゃくちゃ抱きたいと思ってる」
ノアは私の首にかかった髪の毛を掻き上げて首にキスを落としてくる。耳に響く声が今までで一番甘ったるくてその声だけで蕩けそうになる。
「分かった、ノアがいいならいいの…でも、その…できれば向かい合ってシたいなぁ…なんて」
「別にいいが…逃げたりすんなよ?今夜は本当に逃してやれねぇぞ」
「に、逃げようとは思わないけど…」
先ほどのうつ伏せサンドイッチは本当に逃さないという意図があったのか。冷や汗をかいていると体は向き合うように仰向けにされて大きな手で胸をすっぽりと覆われて握られてしまう。
「あー…柔らけぇ…最高。1週間ぶりのナタリアのおっぱい、やっぱ気持ちいいわ」
「あっ、も、…っ、…っ」
ノアは胸に顔を埋めて先端にちゅうちゅうと吸い付きながらも、揉む手を止めない。この1週間、ずっと求めていた刺激にすぐに体が熱くなって仕方がない。
「の、ノア……っ、おっぱいだけやだぁ……」
胸を弄られて確かに感じているはずなのに、下腹部が足りないと疼いてしまう。そんな私にノアはニヤリと笑って口に含んでいた先端を軽く甘噛みし、その強い刺激に身体がびくりとしなって息を吐く。ノアは私の言葉や体に応えるように私の片足を持ち上げて秘部を優しく撫で上げた。
くちゅ、くちゅ…っと濡れた音が響いて準備万端な自分の体が恥ずかしくなる。自分でも彼に触れられるたびにそこが悦ぶのを感じて愛液を分泌しながら蠢いてしまう。
「ナタリア…いいか?」
「も、分かってるくせに…早く抱いてってばぁ、…のあ」
その言葉と同時にぐぐっと熱い塊が押し込まれていとも簡単に収まってしまう。ずっと待ち侘びていた1週間ぶりのその感触に思わず目の前の大きな体に抱きついた。繋がったところから一つに溶けてしまいそうな気持ちよさには何かに掴まっていないと耐えられそうにない。
「の、あ……っ♡は、あ…気持ちいい……のあ…っ♡♡」
「……それ、反則だろ」
ノアは私の腰をしっかり固定すると小刻みに動いてその熱を教え込むように馴染ませていく。彼のものが動くたびに下腹部が震えてしまうほどに気持ちがいい。
「ぁ……う……ふぁ……♡」
ノアは私を抱きしめたあと、私の頬を愛おしそうに撫でながら額にキスをしてきた。前回と違いすぎる甘やかしに自分達は恋人同士かと錯覚しそうになる。やっぱり遊び人はこういうテクニックも数多の経験で身についてしまうんだろうかなんて考えてしまう。
「ナタリア、考え事か?」
「ノア、が…っ、すごく、甘やかしてくるから…っ、くすぐったくて…」
目敏い彼の質問に素直に答える自分に照れくさくなって抱きついた彼の胸板に擦り寄ってしまう。そうすると彼のものが私の中でぐっと膨張するのを感じ、突然のことにびくりと肩を揺らすとノアは余裕のない表情でこちらを見つめている。その瞳には隠しきれない情欲の色が孕んでいた。
「……こうやって甘やかされるの、イヤか?」
「いや、じゃない…っ、むしろ、すき…」
「ははっ、そうか…んな可愛い顔しちまってよ……っ」
ノアは嬉しそうに笑って私の唇を奪ってくる。舌と舌を絡ませて互いの唾液を交換し合うような深いキスに酔いしれた。そうして口付けに夢中になっている間もノアは私の腰を固定して揺すって快楽を与えてくれるのだ。
「ん、んぅ……っ、あ♡は、ぁあ…っ♡♡」
「あーやべぇな、ナタリアの中すげぇ気持ちいい……」
激しく動いている訳じゃないのに、余裕のないノアの顔と声色に興奮が煽られる。体が勝手にビクビクしてしまってうまく制御できない。
「の、あ……っ♡ど、しよ…っ、なんか変っ♡イっちゃいそ……」
「あーくっそ可愛い……。中すげぇうねってるし、俺も出そうだ」
1週間ぶりということもあり、ノアも限界が近かったのだろう。彼は私の体を持ち上げて腰を突き上げ始めた。自重で深く突き刺さるペニスから与えられるあまりの快楽に背を反らせているとノアは私をぎゅっと抱きしめて再び頭を撫でる。そしてたった2度のセックスで私のいいところを知り尽くしたノアの体は膣内の手前腹側に当たるようにゴリゴリと腰を押し当てた。
「ヒ────ッ、ぅ、ぁあっ、んッ♡♡♡」
「すげ…っ、ギュンギュン締め付けちまって…精子飲み込みそうな勢いだな…っ、俺以外知らない体だからか…っ、どんどん俺の形になって…好みの反応するようになっちまってる」
「あ゛……っ、ぅ♡♡ぅううっ、のあぁッ♡♡」
精子…?精子ってなんだっけ…?でもノアが気持ち良さそうならいいかと頭がバカになってしまう。ノアはそんな私を見て満足そうに微笑んでいた。快楽に蕩けた頭では最早何も考えられない。
「ナタリア…っ、悪ィ…っ、おれ、ダセェけどっ、先に…イきそ…ッ」
「んっ、イイ…っ、よ、私も…っ、もうっ、がまん、するの…っ♡むりっ♡ノア…っ、ノアぁっ♡♡♡」
ノアの腕が私の膝裏と腰を掴んで甘ったるいゆったりとした動きから突き上げることに専念する動きに変わっていく。あまりの激しさに結合部は互いの体液が混じり合って白濁とした体液が漏れ出ている。そのあまりの卑猥さに更に興奮して彼のものをきゅっと締め付けてしまう。
「は、ぁ……っ、すげ……!ナタリアもイけよ……!は、ぁ…っ、出るッ!」
「んゃっ、あっ♡ふぁああうぅッ♡♡♡」
ノアが私の最奥を思いっきり押し上げた瞬間に頭が真っ白になって自然と彼の背中に強く脚を巻きつけた。彼の体がビクッと強張ったのちにお腹の奥に熱い体液が叩きつけられる。それが何か分からない私はもう体に力が入らなくてぐったりとベッドに倒れ込んでしまう。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる