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2 推し活宣言
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おじいちゃん医師にほいほいほいと処置をされ、三日間の安静を言い渡された後。
ベッドの上で天蓋をぼんやりと見つめる。
さっきまでの興奮はどこへやらだ。
ここはゲームの世界。私はモブ令嬢エリザベス。
彼女の記憶の中を探っても、大体の事しか分からなかった。
ストーリーの進行レベルは大体、序盤から中盤の間くらい。
有力だった情報はそれくらいだ。
(もっと良いキャラに憑依させてくれたら良かったのに)
星5とまでは言わない。4くらいあっても良いんじゃないんだろうか。
まあ、でも。欲張りは言っていられない。
私にとって一番大事な事。それは…
『オリバーが生きてる…』
胸がきゅっと締め付けられた。
血しぶきと共に崩れ落ちる推し。暗転する画面の向こう側。
あの時の私は何もできずにただスマホを握っている事しか出来なかった。
画面を消して、やり直しても、どうあがいても彼は死ぬ運命だった。
「…やだ」
「絶対ヤダ!」
せっかくエリザベスに憑依したのに、生きてる推しの香りを鼻いっぱいに吸い込めるチャンスなのに、
ただ彼が死ぬのを待つだけなんて――――
「無理無理無理無理!!!絶対無理!」
ベッドの上でゴロンゴロン転がる。
「オリバーの空気を吸いながらオリバーの死を突きつけられたら今度こそオタクの情緒が死ぬ!」
でも、ここはゲームの中。オリバーの死亡イベントは確実に起きる。
それだけじゃない。推しの死亡フラグシーンもあほ程ある。
死なないとはいえ、推しが傷つくのを黙ってみていられる?
答えは否!!!
「推しを助けちゃ駄目なんて、だれが決めたの?」
このままだと推しは死ぬ。でも、黙ってそれを見ている気は毛頭ない。
つまり、この世界で私が目指す目標は。
推しの死亡フラグ、全部ぶっ潰す事!
怪我フラグも含めて全て完膚なきまでに書き換えてやろうじゃないか。
(出来る?出来ない?
違う。やるんだ。)
貴族令嬢。推しと同じ世界。同じ空気。
こんな神ポジション、前世じゃ絶対無理だった。
私は拳を握り高く上へと突き上げる。
「私、全力で推し活する」
推しの死を回避する活動、略して『推し活』!!
「推しが死なない世界線を、私が作る!!」
絶対守る。
怪しいイベント全部首突っ込む。フラグは全部私がへし折る。
私をエリザベスに憑依させたこと、神様に後悔させてくらい暴れまわってやろう。
「待ってて、オリバー」
「あなたのハッピーエンド、私が課金…じゃなかった、人生かけて買い取るから!!」
こうして私は一人、推し活宣言をし。
世界一面倒くさいオタクとして動き出すことを決意した。
「そうと決まれば重要イベント押さえておかなくちゃ」
退屈なベッドから起き上がって机へと向かった。
守るべき推し、オリバー・レバンス。
王国騎士であり、ヒロイン、ソフィアの専属騎士でもある。
彼は基本王城かソフィアの近くにいる。
分け隔てなく優しく、正義の騎士道を重んじる男の中の男。
微笑む姿はまるで慈悲の神様が降臨したかのようだ。
彼の素晴らしさを書き記し出したらキリがないので、今日はこのくらいにしておこう。
そしてもう一人、
推し活にあたって、最重要危険人物がいる。
ラスボス「ラフィス」
名前も呼びたくないくらい大嫌いなキャラだ。
彼は推し活最大の敵であり、推しの死亡フラグ製造機。
歩くバットエンド。公式最大の厄災。
オリバーが死んだのだって、アイツが解いた魔界の扉からあふれ出る魔物に一人で立ち向かったからだ
(許せなくない?
一人で立ち向かうオリバー格好良すぎじゃない?)
ラフィスをこの物語から排除出来ればオリバーは死なないし、魔界の扉も開かれずに第一王子が王様になって即ハッピーエンド。
推死フラグは木っ端みじんだ。
推し活成功のカギであるラフィスの動向にも目を光らせていた方が良いだろう。
うんうん唸っていると、軽食を持ってきた侍女に「まだ、体調が万全ではないのですから、無理をなさらないでください!」と言われ、再びベッドへと戻る事になった。
ベッドの上で天蓋をぼんやりと見つめる。
さっきまでの興奮はどこへやらだ。
ここはゲームの世界。私はモブ令嬢エリザベス。
彼女の記憶の中を探っても、大体の事しか分からなかった。
ストーリーの進行レベルは大体、序盤から中盤の間くらい。
有力だった情報はそれくらいだ。
(もっと良いキャラに憑依させてくれたら良かったのに)
星5とまでは言わない。4くらいあっても良いんじゃないんだろうか。
まあ、でも。欲張りは言っていられない。
私にとって一番大事な事。それは…
『オリバーが生きてる…』
胸がきゅっと締め付けられた。
血しぶきと共に崩れ落ちる推し。暗転する画面の向こう側。
あの時の私は何もできずにただスマホを握っている事しか出来なかった。
画面を消して、やり直しても、どうあがいても彼は死ぬ運命だった。
「…やだ」
「絶対ヤダ!」
せっかくエリザベスに憑依したのに、生きてる推しの香りを鼻いっぱいに吸い込めるチャンスなのに、
ただ彼が死ぬのを待つだけなんて――――
「無理無理無理無理!!!絶対無理!」
ベッドの上でゴロンゴロン転がる。
「オリバーの空気を吸いながらオリバーの死を突きつけられたら今度こそオタクの情緒が死ぬ!」
でも、ここはゲームの中。オリバーの死亡イベントは確実に起きる。
それだけじゃない。推しの死亡フラグシーンもあほ程ある。
死なないとはいえ、推しが傷つくのを黙ってみていられる?
答えは否!!!
「推しを助けちゃ駄目なんて、だれが決めたの?」
このままだと推しは死ぬ。でも、黙ってそれを見ている気は毛頭ない。
つまり、この世界で私が目指す目標は。
推しの死亡フラグ、全部ぶっ潰す事!
怪我フラグも含めて全て完膚なきまでに書き換えてやろうじゃないか。
(出来る?出来ない?
違う。やるんだ。)
貴族令嬢。推しと同じ世界。同じ空気。
こんな神ポジション、前世じゃ絶対無理だった。
私は拳を握り高く上へと突き上げる。
「私、全力で推し活する」
推しの死を回避する活動、略して『推し活』!!
「推しが死なない世界線を、私が作る!!」
絶対守る。
怪しいイベント全部首突っ込む。フラグは全部私がへし折る。
私をエリザベスに憑依させたこと、神様に後悔させてくらい暴れまわってやろう。
「待ってて、オリバー」
「あなたのハッピーエンド、私が課金…じゃなかった、人生かけて買い取るから!!」
こうして私は一人、推し活宣言をし。
世界一面倒くさいオタクとして動き出すことを決意した。
「そうと決まれば重要イベント押さえておかなくちゃ」
退屈なベッドから起き上がって机へと向かった。
守るべき推し、オリバー・レバンス。
王国騎士であり、ヒロイン、ソフィアの専属騎士でもある。
彼は基本王城かソフィアの近くにいる。
分け隔てなく優しく、正義の騎士道を重んじる男の中の男。
微笑む姿はまるで慈悲の神様が降臨したかのようだ。
彼の素晴らしさを書き記し出したらキリがないので、今日はこのくらいにしておこう。
そしてもう一人、
推し活にあたって、最重要危険人物がいる。
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名前も呼びたくないくらい大嫌いなキャラだ。
彼は推し活最大の敵であり、推しの死亡フラグ製造機。
歩くバットエンド。公式最大の厄災。
オリバーが死んだのだって、アイツが解いた魔界の扉からあふれ出る魔物に一人で立ち向かったからだ
(許せなくない?
一人で立ち向かうオリバー格好良すぎじゃない?)
ラフィスをこの物語から排除出来ればオリバーは死なないし、魔界の扉も開かれずに第一王子が王様になって即ハッピーエンド。
推死フラグは木っ端みじんだ。
推し活成功のカギであるラフィスの動向にも目を光らせていた方が良いだろう。
うんうん唸っていると、軽食を持ってきた侍女に「まだ、体調が万全ではないのですから、無理をなさらないでください!」と言われ、再びベッドへと戻る事になった。
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