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あれから数日後。
優雅に紅茶を楽しんでいた私の元へ、鬼の形相をしたエドワード様がやって来た。
彼は私の目の前にやって来ると、ドン!と机を力任せに叩いた。
「この悪女め何をした!お前が父上に良からぬことを吹き込んだだろう!!」
唾をまき散らし叫ぶエドワード様。気でも触れたのかしら?
「まさか。私ごときが国王陛下に何かすることは出来ませんよ」
「だが、父は弟を…シオンを王にすると言い始めた!」
お前のせいだろう!!
再び強く机を叩く。
その拍子にお気に入りのティーッポットが落ちて割れてしまった。
「まさか、エドワード様ご存じなかったのですか?
次期王を決めるのは私ですよ」
数年前の飢饉で、この国は少し無理した。
国民を守るためとはいえ、強引に物事を進めた結果。
保守派の貴族が増え、議会で法案が通らなくなったのだ。
会議は踊り、進まない。
そこで、中立派の貴族を皇后にし、推進派の人数を増やす事となった。
つまり、数多くの中立派を束ねる私と結婚した人が王になるのだ。
王位継承権の順番など二の次だ。
エドワード様は当然知っていると思っていたのに。何をいまさら。
「という訳ですので」
席を立とうとした私だったが、いきなりエドワード様に押し倒される。
「俺が王に成れない筈がない!!」
ああ、そうだ。君と結婚すればいいんだ。モニカは愛人にしよう。な?それでいいだろう。
俺が王に成れない筈がない。だって、俺こそが王に相応しいのだから!
狂ったようにエドワード様はブツブツと呟き、エドワード様は私のドレスに手をかけた。
まさかこの人は!!
「嫌!放して!!」
必死に暴れるが力の差は歴然。
彼は、エドワード様は私の純潔を奪うつもりだ。
「誰か!!」
必死に叫んだ時、白のマントが翻った。
「何をしている!!!」
僕の花嫁に触るな!!!
シオン様がエドワード様の頬を拳で容赦なく殴る。
怯んだエドワード様の手を逃れ、私はエドワード様から距離を置く。
心臓が飛び出しそうな程ドキドキしている。
騒ぎを聞いた衛兵がエドワード様を捕縛していく
「未来の皇后を襲った罪人をつれていけ」
一度も聞いたことのない、冷たい声でシオン様が衛兵に命令する。
「俺が、俺こそが王なんだ…」
弱々しく呟くエドワード様は別人のよう。
小さくなにかを呟きながら、衛兵に引きずられていった。
向かう先は地下牢だろう。
「大丈夫ですか?すみません、遅くなりました」
「え、ええ」
叱られた子犬の様にしゅんとするシオン様の手を取る。
彼は、しつこく言い寄るモニカが邪魔ですぐ来れなかった。怖い思いをさせてしまい、申し訳ないと何度も頭を下げる。
「あなたが来てくれてよかった。
エドワード様は一体どうしてしまったのかしら…」
「兄は、あの売女と破局したそうですよ。」
エドワード様が王になれないと分かった瞬間、モニカはエドワード様を手酷く捨てたらしい。
見せかけの真実の愛とやらはなんて脆いのかしら。
優雅に紅茶を楽しんでいた私の元へ、鬼の形相をしたエドワード様がやって来た。
彼は私の目の前にやって来ると、ドン!と机を力任せに叩いた。
「この悪女め何をした!お前が父上に良からぬことを吹き込んだだろう!!」
唾をまき散らし叫ぶエドワード様。気でも触れたのかしら?
「まさか。私ごときが国王陛下に何かすることは出来ませんよ」
「だが、父は弟を…シオンを王にすると言い始めた!」
お前のせいだろう!!
再び強く机を叩く。
その拍子にお気に入りのティーッポットが落ちて割れてしまった。
「まさか、エドワード様ご存じなかったのですか?
次期王を決めるのは私ですよ」
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国民を守るためとはいえ、強引に物事を進めた結果。
保守派の貴族が増え、議会で法案が通らなくなったのだ。
会議は踊り、進まない。
そこで、中立派の貴族を皇后にし、推進派の人数を増やす事となった。
つまり、数多くの中立派を束ねる私と結婚した人が王になるのだ。
王位継承権の順番など二の次だ。
エドワード様は当然知っていると思っていたのに。何をいまさら。
「という訳ですので」
席を立とうとした私だったが、いきなりエドワード様に押し倒される。
「俺が王に成れない筈がない!!」
ああ、そうだ。君と結婚すればいいんだ。モニカは愛人にしよう。な?それでいいだろう。
俺が王に成れない筈がない。だって、俺こそが王に相応しいのだから!
狂ったようにエドワード様はブツブツと呟き、エドワード様は私のドレスに手をかけた。
まさかこの人は!!
「嫌!放して!!」
必死に暴れるが力の差は歴然。
彼は、エドワード様は私の純潔を奪うつもりだ。
「誰か!!」
必死に叫んだ時、白のマントが翻った。
「何をしている!!!」
僕の花嫁に触るな!!!
シオン様がエドワード様の頬を拳で容赦なく殴る。
怯んだエドワード様の手を逃れ、私はエドワード様から距離を置く。
心臓が飛び出しそうな程ドキドキしている。
騒ぎを聞いた衛兵がエドワード様を捕縛していく
「未来の皇后を襲った罪人をつれていけ」
一度も聞いたことのない、冷たい声でシオン様が衛兵に命令する。
「俺が、俺こそが王なんだ…」
弱々しく呟くエドワード様は別人のよう。
小さくなにかを呟きながら、衛兵に引きずられていった。
向かう先は地下牢だろう。
「大丈夫ですか?すみません、遅くなりました」
「え、ええ」
叱られた子犬の様にしゅんとするシオン様の手を取る。
彼は、しつこく言い寄るモニカが邪魔ですぐ来れなかった。怖い思いをさせてしまい、申し訳ないと何度も頭を下げる。
「あなたが来てくれてよかった。
エドワード様は一体どうしてしまったのかしら…」
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エドワード様が王になれないと分かった瞬間、モニカはエドワード様を手酷く捨てたらしい。
見せかけの真実の愛とやらはなんて脆いのかしら。
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