婚約破棄?いいですよ。ですが、次期王を決めるのは私ですので

「コメット、今ここで君との婚約を破棄する!!」

建国記念パーティーの最中、私の婚約者であり、第一王子のエドワードは人目も気にせずに大声でそう言った。 
彼の腕には伯爵令嬢、モニカがべったりとくっついている。
婚約破棄の理由を問うと、モニカを苛めた悪女と結婚する気は無い。俺は真実の愛を見つけたのだ!とのたまった。
 
「婚約破棄ですか。別に構いませんよ」

私はあっさりと婚約破棄を了承し、書類にサインをする。

(でもいいのかしら?私と婚約破棄をするってことはそういう事なんだけれど。
まあ、本人は真実の愛とやらを見つけたみたいだし…引き留める理由も無いわ)

婚約破棄から数日後。
第二王子との結婚が決まった私の元にエドワードが鬼の形相でやって来る。

「この悪女め何をした!父上が弟を次期王にすると言い出すなんて!!
お前が父上に良からぬことを吹き込んだだろう!!」

唾をまき散らし叫ぶ彼に冷めた声で言葉を返す。

「まさか。
エドワード様、ご存じないのですか?次期王を決めるのは私ですよ」

王座がいらない程焦がれる、真実の愛を見つけたんでしょう?どうぞお幸せに。


真実の愛(笑)の為に全てを失った馬鹿王子にざまぁする話です。

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