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ロリっ娘魔法使いに採寸される話

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少し埃臭い宿屋の一室、コンコンとノックの音が響く。

「勇者ー? 起きてる?」

「ああ、起きてるよ」

ギギギと嫌な音を鳴らしながら、魔法使いが扉を開けた。

ふわふわとした栗色の髪に、掴んだら折れてしまいそうな華奢な身体。一見すると子供のようにみえるが本人曰く立派な大人らしい。

遠慮なく俺のベットにちょこんと座り込む。

「あのね、今日街の人と話していたら防具屋のおじさんが良い防具を仕立てるからぜひ勇者に使って欲しいって」

「へー、それはありがたいな」

今まで訪ねた村ではそんな事は無かったのだが、宣伝効果を及ぼすほどに俺たちの活躍が世間に認められてきたということなのだろう。

少し誇らしい気持ちに浸っていると魔法使いは突拍子もなく。

「そうね。んじゃ、そこに立ちなさい」

「え、なんで? 俺もう寝たいんだけど」

「いいから」

疲労した身体に鞭を打ちながら座っていたベットから立ち上がる。

「なんだよ全く」

「今から楽しい採寸作業をはじめまーす」

魔法使いはメジャーを取り出し、ウキウキと俺の身体に絡ませた。

「採寸? しっかりしてんだな。でもなんでお前が」

「私も頼まれた時は驚いたけど。仕立て屋のおじさんは女の子意外採寸したくないんだって」

「クソジジィだな」

魔法使いはそのまま採寸を進めていった。パーティで最も小柄である彼女が、時折背伸びをしながら測るその姿はなんだか愛らしい。

身長から股下まできっちりと記録された俺は、ため息をついて。

「もう終わっただろ? 悪いけど今日本当に疲れてて」

「これで最後よ、パンツ脱いで」

突然の言葉に、脳が混乱する。

「は? なんて」

「パンツ、脱いで」

真顔でトンデモ発言をする魔法使いに俺は一瞬固まってしまう。

「……ったく、なんで下着まで脱がないといけないんだよ、冗談に付き合うほど今元気じゃないから」

無視してベットに戻ろうとした瞬間。

「麻痺」

「ぎゃっ!!」

直立の姿勢のまま、身体が一切の言うことも聞かなくなる。

「お、おい!! お前魔法使って……!」

「それでは測りまーす」

躊躇なく穿いていたズボンが下ろされた。

「待て!! おい魔法使い!! 測るって何を測るつもりだよ!!」

がっとパンツに手をかけられ、魔法使いはわざとらしく恥じらった仕草をする。

「女の子にそんなこと言わせないでよね」

「おい冗談だよな? な?」

「えい!」

無駄に可愛い掛け声と共に、俺のメインウェポンは魔法使いのもとに晒された。

ニマニマと魔法使いの頬が緩む。

「あー、なるほどなるほど。へぇ」

「ぐ、防具屋のジジイなんてこと頼んでやがんだよ」

「あ、これ私の趣味なんで」

「お前ー!!!」

今にも剣を持って暴れ出したいところだが手持ちはこの萎縮したダガーのみ。おまけに手足は未だに動く気配すらない。

「ぷぷっ、なにこれ。玉袋に沈みこんでるじゃん」

ツンと大事な部分を指で弾かれる。

「ひぅ!! し、仕方ないだろ! 寒いんだから」

「はーいはいはい。ちょっとこれ小さすぎて掴みにくいんだけど?」

「なら触るな!!」

俺の象徴とも言えるソレを侮辱されながら下半身をしばらくまさぐられる。

彼女の細い指が本体や袋に触れる度にこそばゆい感触が脳まで揺らした。

自分で触るのとこんなにも違うものなのか……。

「掴めたー。えーと……ぶふっ!!」

魔法使いはメジャーを取り出し、ソレを合わせる前に突然吹き出した。

「な、なんだよ!! 何笑ってんだよ!」

「だって……さっき平均値も調べたんだけど……測るまでもなく平均の半分以下……くく」

「ならもういいだろ!! 早く魔法を解け!」 

「そうね、分かったわ」

魔法使いはすっとメジャーをしまう。

突然素直になった魔法使いに驚きつつ。ほっと胸を撫で下ろすと。

「僧侶ーー??」

「ちょちょ!! 待って何してんの!?」

大声で僧侶を呼ぶ魔法使いを慌てて静止する。 

「だって私解除魔法使えないもん」

「分かったから! 解かなくていい!!」

こんな醜態を僧侶にまで見られたら俺はもう永遠にパーティの戦闘を歩けない。

しかも僧侶は前回のようなことがあったから、助けてくれるとも限らない。むしろ一緒になっていたずらされる可能性もある。

想像するだけで恐ろしい。

「全くわがままね、じゃあ続けるわよ」

「うう……」

隠そうとしても両の手がままならない。惨めに全てを晒しながら気を付けをするしか無かった。

「えっと……あれ? なんかおっきくなってない?」

下半身の嫌な違和感。俺の最も恐れていたことが。

「なってない!! そ、そんなわけないだろ」

「いやなってるわよ。感触がどんどん硬く……」

なんとか我慢をしていたが一度反応してしまうと止められない。そのまま魔法使いの指の隙間で俺の武器はどんどん肥大化する。

「おおー、すごいすごい! ふよふよだったのに! 男には麻痺が効かない場所があるのね、ふふ」

「うぐぐ……」

言うことを聞かない愚息は無様に上を向いてその姿を見せつける。

「うわ、ちょっとグロ。平均値に届かないからってそこまで背伸びしなくていいのに」

「不可抗力だって…….」

がっくりと項垂れることもできない。

そんな俺を流石に見かねたのかポンと背中を叩かれる。

「まあまあ落ち込むことないわよ! 勇者の勇者くんは絶世の美女に触られて大喜びしてるわ。ほら、ばんざーいって」

「誰が絶世の美女だ……この痴女ロリがよ」

ピタッと魔法使いは笑顔を固める。

「へー、そんなこと言うんだ。じゃあ勇者。早く脱ぎなさい」

「は? もう脱ぐもんなんて……」

魔法使いは戦闘体制となったダガーの先端を指でつまんだ。

俺はゾッと血の気が引いて。

「あと一枚あるじゃん……ね?」

「待て、謝るから……絶世の美女さん。ね?」

「遅い」

1人の勇敢な男の悲鳴が夜の宿屋に轟いた。
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