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第1章 欲望の目
過去の亡霊に憑かれて
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俺は講義が猫おじさんの講義が終わると急激に暇になった。今日はこの必修科目以外にコマがないのだ。俺は一週間に一度しかないこの必修1コマで講義が終わる日を楽園だと思っている。
なぜなら学食で2時限目の終わりの時間までやっている激安モーニングの時間に間に合う。そして帰れる。
俺は席に大体の目星をつけようと辺りを見渡した。まだ朝なのでガラガラで、ほとんどの席が空いている。俺は講義教室と同じ理由で隅に座ると、どこからか跡をつけてきた護啓が声をかけてきた。
「お!モーニング!?一緒一緒!!いいねー!コーヒー?紅茶?ブラック?微糖?ミルクは?」
彼は腕を掴んでうっとおしくつきまとってきた。俺は奴を腕から振り払おうとブンブン振ったのだがさすが剣道部出身、全くを以って離れる気配がない。
「なんでついてくるんだよ!」
「なんでって、仲良くなりたいからでしょ。『友達』になりたいっていうのがそんなにダメな事なのか?」
俺も気持ちは分かる。そんな感じの言葉を吐いて霧宮を家族として家に置いたから。でももう、召喚士同士の諍いには一般人を巻き込みたくない。
「悪いけど、友達になったら別れが辛くなる。だからやめとく。お前もやめとけ。」
彼のニコニコしていた顔が急に真剣な顔になった。目もキリッとしてまるで別人のようだった。
「俺は友達になる前から別れる前提で話してる今の方が辛いと思うけどね。」
俺は彼の言葉にカッとした。図星だったからというのもあったが、人生を否定されたような気がした。俺の腕を掴む奴の腕を捻り、強引に引き剥がす。
「お前に俺の何が分かる!?ただ平和な暮らしを求めてただけで、両親を殺された!俺を引き取ってくれたおやっさんだって......親父さんだってなぁ......」
俺は情けなくなり、歯を食いしばって涙を堪え、その場から逃げ出した。奴は走る俺を奴は追っては来なかった。俺は追ってきてないと分かっていた。それでもなお逃げるように、がむしゃらに走った。階段を駆け上がり、屋上へとのぼる。
急に走ったせいで、苛立ちで上がった体温にプラス運動した分の熱がプラスされて何も考えられなくなる。考えれば考えようとするほど、思考が焼け、蒸発していくようだった。
──このままじゃダメだ。過去に囚われ続けるこんな自分じゃダメだ。
俺は心の中でそう自分に言い聞かせる。心の中では「わかってる、わかってる」の一点張りで一向に納得がいかない。
屋上で寝そべって自分の中の熱を消化していたその時だった。
地面のタイルの隙間から、青紫色をしたモヤが立ち上っていた。
それも、確実に召喚術的なものであるはずなのだ。だが術者が誰なのか、どの流派なのか。全く分からない。
俺は今の心理状況で戦うことに不安を抱きつつも、ここで死ぬわけにはいかないとフェンスを鷲掴みにして立ち上がった。
「俺一人で、戦えるのか......!?」
俺は息が整わない状況で唾を飲むと、あたりをぐるぐる見渡して警戒した。だが、不快感を催すモヤだけが立ち込めているだけで一向に俺の前に姿を現さない。
俺はまわりを見続けたが、術者が現れることはなかった。
なぜなら学食で2時限目の終わりの時間までやっている激安モーニングの時間に間に合う。そして帰れる。
俺は席に大体の目星をつけようと辺りを見渡した。まだ朝なのでガラガラで、ほとんどの席が空いている。俺は講義教室と同じ理由で隅に座ると、どこからか跡をつけてきた護啓が声をかけてきた。
「お!モーニング!?一緒一緒!!いいねー!コーヒー?紅茶?ブラック?微糖?ミルクは?」
彼は腕を掴んでうっとおしくつきまとってきた。俺は奴を腕から振り払おうとブンブン振ったのだがさすが剣道部出身、全くを以って離れる気配がない。
「なんでついてくるんだよ!」
「なんでって、仲良くなりたいからでしょ。『友達』になりたいっていうのがそんなにダメな事なのか?」
俺も気持ちは分かる。そんな感じの言葉を吐いて霧宮を家族として家に置いたから。でももう、召喚士同士の諍いには一般人を巻き込みたくない。
「悪いけど、友達になったら別れが辛くなる。だからやめとく。お前もやめとけ。」
彼のニコニコしていた顔が急に真剣な顔になった。目もキリッとしてまるで別人のようだった。
「俺は友達になる前から別れる前提で話してる今の方が辛いと思うけどね。」
俺は彼の言葉にカッとした。図星だったからというのもあったが、人生を否定されたような気がした。俺の腕を掴む奴の腕を捻り、強引に引き剥がす。
「お前に俺の何が分かる!?ただ平和な暮らしを求めてただけで、両親を殺された!俺を引き取ってくれたおやっさんだって......親父さんだってなぁ......」
俺は情けなくなり、歯を食いしばって涙を堪え、その場から逃げ出した。奴は走る俺を奴は追っては来なかった。俺は追ってきてないと分かっていた。それでもなお逃げるように、がむしゃらに走った。階段を駆け上がり、屋上へとのぼる。
急に走ったせいで、苛立ちで上がった体温にプラス運動した分の熱がプラスされて何も考えられなくなる。考えれば考えようとするほど、思考が焼け、蒸発していくようだった。
──このままじゃダメだ。過去に囚われ続けるこんな自分じゃダメだ。
俺は心の中でそう自分に言い聞かせる。心の中では「わかってる、わかってる」の一点張りで一向に納得がいかない。
屋上で寝そべって自分の中の熱を消化していたその時だった。
地面のタイルの隙間から、青紫色をしたモヤが立ち上っていた。
それも、確実に召喚術的なものであるはずなのだ。だが術者が誰なのか、どの流派なのか。全く分からない。
俺は今の心理状況で戦うことに不安を抱きつつも、ここで死ぬわけにはいかないとフェンスを鷲掴みにして立ち上がった。
「俺一人で、戦えるのか......!?」
俺は息が整わない状況で唾を飲むと、あたりをぐるぐる見渡して警戒した。だが、不快感を催すモヤだけが立ち込めているだけで一向に俺の前に姿を現さない。
俺はまわりを見続けたが、術者が現れることはなかった。
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