異世界転生?と予想してましたが、異世界転移でした………ってどっちでも良いワ!!

アルさんのシッポ

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第5章:「子爵になって、神の使徒になって、婚約もして。あ、魔の森の開拓もありました。貴族って、こんなに忙しいものなんですか?」

第51話「前代未聞の大規模開拓開始」

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第51話「前代未聞の大規模開拓開始」


開拓初日の朝。
レンの領地。
3km四方の街。
領主館のバルコニー。
レンが、街を見下ろしている。
綺麗な街並み。
整然とした住宅地。
2000軒の一戸建て。
6棟のマンション。
工場地区から、煙が上がっている。
稼働している証。
商業地区は、賑わっている。
人々が、行き交っている。
観光地区には、旅行者の姿。
温泉施設が、人気だ。
冒険者地区も、活気がある。
ギルドに、冒険者たちが集まっている。
(3ヶ月かけて作った街……)
レンが、考える。
(約6000人が、暮らしている……)
(素晴らしい街になった……)
(でも……)
レンが、視線を移す。
街の端。
魔の森との境界。
(ここから先が、本当の挑戦だ……)
アラクネが、肩に乗っている。
「キュルル」
「そうだね、アラクネ。今日から、大規模開拓を始める」
レンが、呟く。

開拓の目的

作戦会議室
領主館の会議室。
レン、エドガー、グンター、ドワーフ4人。
辺境伯も、参加している。
大きな地図が、広げられている。
現在の3km四方の領地。
そして、その先の魔の森。
25km。
「皆さん、今回の大規模開拓の目的を、明確にしておきます」
レンが、全員を見る。
全員が、姿勢を正す。
「今回の最優先事項は、街や村の建設ではありません。土地を人間の領域として確立することです」
レンが、説明する。
「具体的には……」
レンが、指で地図を示す。
「第一に、魔素を抜きます。土地から魔力を取り除き、魔の森を普通の森にします。第二に、木々を整理します。全て伐採するのではなく、適度に残して林や森林公園にします。第三に、魔物を討伐、または魔の森に追いやります。開拓地から完全に排除します。第四に、城壁を建てて魔の森と完全分断します。境界を明確にし、魔物の侵入を防ぎます」
「街や村の建設は……」
レンが、続ける。
「後回しです。まずは、この土地を国に『レンの領地』として認めさせることが最重要です」
「なるほど……」
辺境伯が、納得する。
「確かに、まず土地を確保することが先決ですね。開拓した証拠を示せば、国は領地として認めざるを得ません」
「その通りです」
レンが、頷く。
「期間は、半年を目標としていますが……」
レンが、言う。
「街の建設がない分、早く完成する可能性があります。3ヶ月、いや、4ヶ月で完成させたいと思います」
「!」
全員が、驚く。
「4ヶ月……それは……」
エドガーが、呟く。
「25km奥まで……」
「できます」
レンが、自信を持って言う。
「僕のクラフト魔法なら」
人員配置の確認
「エドガー、測量チームの準備は?」
レンが、聞く。
「はい。20名、いつでも測量できます」
エドガーが、報告する。
「グンター、警備チームは?」
「はい。30名、魔獣の監視と討伐、万全です」
グンターが、報告する。
レンが、満足する。
「では、出発しましょう」

魔の森の境界

移動
一行が、街の端へ移動する。
徒歩で。
15分ほどで、到着。
魔の森との境界。
3km四方の領地の端。
ここから先が、魔の森。
巨大な木々が、そびえ立つ。
高さ50m以上。
幹の太さは、直径5m以上。
薄暗い。
不気味な、雰囲気。
魔力が、満ちている。
「ここから先が、魔の森です」
レンが、説明する。
「この先25km、川と川の間、全てを開拓します」
測量チームが、測量器具を設置する。
基準点を、作る。
警備チームが、周囲を警戒する。
剣を抜いて。
盾を構えて。
「では、始めます」
レンが、宣言する。
最初の区画
「最初は、500m四方を開拓します」
レンが、説明する。
「様子を見ながら、慎重に」
「皆さんは、ここで待機していてください。僕が、魔素を抜いてきます」
レンが、言う。
「はい!」
レンが、魔の森に入る。
一人で。
巨大な木々が、覆いかぶさる。
薄暗い。
足元も、見えにくい。
何故か光の入らない森に、下草が生い茂っている。
魔素で、草が育っているのか。
魔獣の気配も、する。
遠くで、唸り声。
「この辺りで、いいかな」
レンが、立ち止まる。
周囲を見回す。
500m四方。
中心に立つ。
「では……」
レンが、深呼吸する。
「今回は、本気で行く」

魔素の大量抜き取り

半神の力の解放
レンが、目を閉じる。
集中する。
体の中の、力を感じる。
女神エリシアの加護。
男神ゼノンの加護。
半神の力。
(以前は、1本ずつ魔石を作っていた……)
レンが、考える。
(でも、今は違う……)
(レベルが上がった……)
(力が、増大した……)
(500m四方……一気に行ける……!)
レンが、目を開ける。
金色の光。
銀色の光。
瞳が、輝く。
「クラフト:魔石」
レンが、魔法を発動する。
圧倒的な魔力
光が、爆発する。
金色と銀色の光。
レンの体から、放たれる。
光が、地面に広がる。
500m四方。
大地が、光に包まれる。
周囲の木々が、揺れる。
風が、吹く。
魔力の渦。
大地から、黒い霧が立ち上る。
魔素。
魔の森に満ちている、魔力。
黒い霧が、レンの周りに集まる。
凄まじい量。
渦を巻く。
竜巻のように。
そして――
黒い霧が、光に変わる。
金色と銀色の光。
魔石が、出現する。
空中に、浮かぶ。
1つ、2つ、3つ……
次々と。
100個。
1000個。
10000個。
魔石が、増え続ける。
20000個。
30000個。
50000個。
ついに――
50000個の魔石。
空中に、浮かんでいる。
拳大の魔石。
Cランク(魔素濃度)
黒く、輝いている。
「収納」
レンが、魔法を発動する。
50000個の魔石が、消える。
空間収納に、入る。
「ふう……」
レンが、息をつく。
「魔素の抜き取り、完了」
木の変化
魔素が抜けた、500m四方。
劇的な変化が、起こる。
巨大な木が、縮み始める。
ゆっくりと。
だが、確実に。
高さ50mの木が。
40mに。
30mに。
20mに。
最終的に――
高さ15mほどに。
普通の木のサイズ。
幹の太さも、縮む。
直径5mから。
直径1mほどに。
下草も、変化する。
魔素で巨大化していた草が。
普通のサイズに。
周囲が、明るくなる。
木が小さくなったから。
日光が、差し込む。
「成功だ……」
レンが、微笑む。
「500m四方……一気に魔素を抜けた……」

木の整理と収納

木の選別
レンが、周囲を見回す。
500m四方に、木が約500本。
「全部は、伐採しない」
レンが、判断する。
「5分4は残そう、林として、景観のために」
レンが、歩き回る。
バランスを考えて。
均等に。
美しく。
約100本を収納して回った。
跡地が、空く。
平地。
残った400本が、美しく配置されている。
林。
「次は、下草と石」
レンが、続ける。
「収納」
下草、石、不要な物。
全て、空間収納に。
地面に手を当て土魔法で緩んだ土地を締め直す。綺麗に整地された。
整地完了
500m四方が、美しい林になる。
400本の木が、均等に配置されている。
地面は、綺麗に整地されている。
「完璧だ」
レンが、満足する。
「これで、人間の領域になった」
レンが、木に近づく。
手を触れる。
「普通の木だ……魔素がない……」
レンが、確認する。
試しに、短剣で幹を削る。
普通に、削れる。
「これなら、切っても元に戻らない」
レンが、納得する。

魔獣の襲撃

魔獣の登場
その時――
森の奥から、音がする。
ガサガサと。
何かが、近づいてくる。
「!」
レンが、警戒する。
剣に、手をかける。
森から、出てくる。
大きな、狼。
いや、狼ではない。
魔狼。
体長3m 。
黒い毛。
赤い目。
牙が、鋭い。
「グルルルル……」
魔狼が、唸る。
レンを、睨む。
敵意。
縄張りを荒らされた、怒り。
「領域を奪われた……か」
レンが、呟く。
「仕方ないな」
一瞬の戦闘
魔狼が、飛びかかる。
速い。
鋭い牙。
殺意。
だが――
レンが、手を上げる。
「バインド」
拘束魔法。
魔狼の体が、止まる。
空中で。
見えない鎖に、縛られる。
動けない。
「グルル……!」
魔狼が、もがく。
「ライトニング」
レンが、雷撃魔法を発動する。
雷が、魔狼を貫く。
「グアアアア!」
魔狼が、絶叫する。
そして――
倒れる。
動かなくなる。
一瞬。
戦闘終了。
「収納」
レンが、魔狼の死体に魔法をかける。
死体が、消える。
空間収納に。
「魔狼の素材は、高く売れる。後で、解体しよう」
レンが、呟く。
警備チームの到着
「レン様!」
グンターの声。
警備チームが、駆けつける。
剣を抜いて。
「大丈夫ですか!魔獣の気配が……」
グンターが、心配そうに言う。
「大丈夫です。もう、倒しました」
レンが、微笑む。
「!」
グンターが、驚く。
「もう……ですか?」
「はい。魔狼1匹でした。一瞬で倒せました」
「さすがです……」
グンターが、感心する。
「これから、魔獣はもっと増えるでしょう。警備チーム、お願いします」
レンが、言う。
「はい!お任せください!」
グンターが、力強く答える。

初日の成果

境界に戻る
レンが、魔の森から出る。
境界に、戻る。
全員が、待っている。
「完了しました」
レンが、報告する。
「!」
全員が、驚く。
「もう……ですか?」
エドガーが、聞く。
「はい。500m四方、開拓しました。魔素を抜いて、木を整理して、魔獣も1匹倒しました」
レンが、説明する。
「信じられない……」
測量チーム長が、呟く。
「確認してきます!」
測量チームの確認
測量チームが、魔の森に入る。
開拓した区画へ。
「!」
全員が、驚愕する。
「本当に……平地になっている……いや、林だ……」
「木が、普通のサイズに……」
「400本ほど、綺麗に配置されている……」
測量チーム長が、木に近づく。
触れる。
「確かに、普通の木です……魔素がありません……」
測量チーム長が、確認する。
「では、測量を始めます!」
測量チーム長が、指示する。
測量チームが、作業を開始する。
測量器具を設置。
距離を測る。
角度を測る。
正確に、地図を作成していく。
測量チームが、戻ってくる。
「レン様、測量完了しました」
測量チーム長が、報告する。
地図を見せる。
「完璧です。正確な測量、ありがとうございます」
レンが、地図を確認する。
「レン様、信じられません……500m四方を、数時間で……」
測量チーム長が、感動している。
「このペースなら……」
測量チーム長が、計算する。
「1日で500m四方なら……1日で0.25km²……125km²なら……500日……」
「いえ、慣れたらペースを上げます」
レンが、説明する。
「明日からは、1日1km四方を目標にします。そうすれば、125日で完成します。約4ヶ月です」
「4ヶ月……!」
全員が、驚く。
辺境伯の視察
「レン殿、私も見てきていいですか?」
辺境伯が、聞く。
「もちろんです。ご案内します」
レンが、微笑む。
レンと辺境伯が、開拓区画へ。
「……」
辺境伯が、言葉を失う。
「本当に……美しい林になっている……」
辺境伯が、呟く。
「そして、この木……普通のサイズ……」
辺境伯が、木に触れる。
「魔素がない……本当に、普通の木だ……」
「レン殿……あなたは……本当に……」
辺境伯が、感動する。
「神の使徒……いや、半神……その名に相応しい……以前の開拓も凄かったが……今回は、規模が違う……500m四方を、一気に……」
「ありがとうございます。でも、まだ始まったばかりです。これから、4ヶ月間続けます」
レンが、謙遜する。
「それと、辺境伯様」
レンが、言う。
「魔石が、大量に採れました」
レンが、空間収納から魔石を出す。
10個。
「!」
辺境伯が、驚く。
「これは……」
黒い魔石。
Cランク魔石。
大きさは、拳大。
「50000個、採れました」
レンが、報告する。
「ご、50000個……!」
辺境伯が、驚愕する。
「初日で、500m四方から50000個。つまり、1km四方なら20万個。125km²なら……」
辺境伯が、計算する。
「2500万個……」
「莫大な財産ですね……これだけの魔石があれば……小国を買えます……」
辺境伯が、呟く。
「でも、全部売るわけではありません。魔導具の製作に使います。城壁の照明、インフラ、色々と」
レンが、説明する。
「なるほど……」
辺境伯が、納得する。

初日の終了
夕方。
作業を終える。
「皆さん、お疲れ様でした」
レンが、全員に言う。
「今日は、これで終了です。初日は500メートル四方でしたが、明日からは1日1km四方を目標にします」
「!」
全員が、驚く。
「1km四方……1日で……」
エドガーが、呟く。
「はい。今日、感覚を掴みました。明日からは、もっと効率的に開拓できます」
レンが、自信を持って言う。
「では、明日も、よろしくお願いします」
「はい!」
全員が、答える。
測量チーム、警備チーム。
それぞれ、帰還する。
その夜・レンの部屋
レンの部屋。
レンが、ベッドに座る。
アラクネが、肩に乗っている。
「キュルル」
「初日、成功したな。500メートル四方……思ったより、スムーズにできた」
レンが、呟く。
携帯電話を、手に取る。
「辺境伯様に、報告しよう」
「002」を入力。
通話ボタン。
『もしもし、辺境伯です』
辺境伯の声。
「レンです。今日の報告をさせてください」
『ええ、聞いていますよ。素晴らしい成果でした。500メートル四方を、数時間で……信じられません』
辺境伯が、言う。
「ありがとうございます。明日からは、1日1km四方を目標にします」
『1km四方……それは……』
辺境伯が、驚く。
『そのペースなら、本当に4ヶ月で完成しますね』
「はい。頑張ります」
『頼りにしています。何かあれば、いつでも連絡してください』
辺境伯が、言う。
「はい。では、失礼します」
通話が、切れる。
次に、「004」を入力。
アリシア。
『もしもし、アリシアです』
アリシアの声。
「レンです。今日、開拓を始めました」
『!』
『レン様!どうでしたか!?』
アリシアが、興奮している。
「成功しました。500メートル四方、開拓完了です。魔素を抜いて、木を整理して、美しい林になりました」
『凄いです!本当に、数時間で!』
アリシアが、喜ぶ。
「はい。明日からは、1日1km四方を目標にします。このペースなら、4ヶ月で完成します」
『頑張ってください!私も、応援しています!』
アリシアが、言う。
「ありがとう、アリシア。また、報告します。おやすみなさい」
『はい!おやすみなさい、レン様』
通話が、切れる。
レンが、ベッドに横になる。
アラクネが、胸の上に乗る。
「キュルル~」
「おやすみ、アラクネ」
「キュルル……」
(初日、成功した……明日から、ペースを上げる……1日1km四方……4ヶ月で、125km²を開拓する……そして、伯爵位を取る……婚約式を、実現させる……)
レンが、考える。
その時――
念話が、響く。
『レン様!』
エリシアの声。
『エリシア様』
レンが、答える。
『初日、成功しましたね!おめでとうございます!500メートル四方を、一気に……素晴らしいです!』
エリシアが、喜んでいる。
『ありがとうございます』
『魔素を抜く魔法……以前より、遥かに強力になりましたね。500メートル四方を一気に……成長しましたね、レン様』
エリシアが、賞賛する。
『エリシア様のおかげです。神の力があるからこそ、できました』
レンが、謙遜する。
『明日からは、1日1km四方……凄いペースです!これなら、4ヶ月で完成しますね!半年の目標より、早い!』
エリシアが、励ます。
『はい。頑張ります』
レンが、微笑む。
『では、おやすみなさい!明日も、頑張ってくださいね!』
エリシアが、言う。
『はい、おやすみなさい、エリシア様』
念話が、切れる。
レンが、目を閉じる。
静かに、眠りにつく。
明日への、期待を胸に。

第51話 完


次回予告:

第52話「開拓の進行と魔獣の脅威」
翌日から、レンは本格的に開拓を進める。
1日1km四方。
驚異的なペースで、土地が開拓されていく。
だが――
魔獣たちの反撃が始まる。
領域を奪われた、魔獣の群れ。
魔狼、魔熊、魔猪。
そして――
強大な魔獣も、出現する。
Bランク魔獣「グランベア」。
レンの戦いが、激化する。
警備チームも、総動員。
携帯電話が、活躍する。

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