異世界転生?と予想してましたが、異世界転移でした………ってどっちでも良いワ!!

アルさんのシッポ

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第5章:「子爵になって、神の使徒になって、婚約もして。あ、魔の森の開拓もありました。貴族って、こんなに忙しいものなんですか?」

第52話「開拓の進行と魔獣の脅威」

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第52話「開拓の進行と魔獣の脅威」


2日目の朝。
レンが、領主館を出る。
エドガー、グンター、測量チーム、警備チームが待っている。
「おはようございます、レン様」
エドガーが、挨拶する。
「おはようございます。今日から、1日1km四方を目標にします」
レンが、宣言する。
「!」
全員が、驚く。
「1km四方……昨日の4倍……」
測量チーム長が、呟く。
「できます。昨日、感覚を掴みました。今日からは、もっと効率的に」
レンが、自信を持って言う。
「では、出発しましょう」

1日1km四方の開拓

魔の森へ
一行が、魔の森の境界へ。
昨日開拓した、500メートル四方の林。
「ここから先を、開拓します」
レンが、説明する。
「500メートル四方を4回」
「大丈夫ですか?」
「はい。魔力の消費は大きいですが、恐らくできます」
レンが、頷く。
「では、皆さんはここで待機してください。僕が、開拓してきます」
先ずは500メートル四方に魔力をサーチの感覚で薄く広く流し、500メートル四方の範囲の地形や木々を大雑把に把握し、レンが深く深呼吸する。
さらに集中して、半神の力を解放する。
女神エリシアの加護。
男神ゼノンの加護。
体中に、力が満ちる。
圧倒的な、魔力。
レンが、目を開ける。
金色の光。
銀色の光。
瞳が、輝く。
「クラフト:魔石」
レンが、魔法を発動する。
圧倒的な魔力の解放
光が、爆発する。
金色と銀色の光。
レンの体から、放たれる。
光が、地面に広がる。
500m四方。
大地全体が、光に包まれる。
周囲の木々が、激しく揺れる。
風が、吹き荒れる。
魔力の嵐。
大地から、黒い霧が噴き出す。
魔素。
魔の森に満ちている、膨大な魔力。
黒い霧が、天に昇る。
巨大な柱。
竜巻のように。
そして――
黒い霧が、レンの周りに集まる。
凄まじい量。
渦を巻く。
黒い霧が、光に変わる。
金色と銀色の光。
魔石が、出現する。
空中に、浮かぶ。
無数に。
1000個。
5000個。
10000個。
魔石が、増え続ける。
25000個。
50000個。
ついに――
50000個の魔石が空中に、浮かんでいる。
拳大の魔石。
Cランク。
黒く、輝いている。
「収納」
レンが、魔法を発動する。
50000個の魔石が、消える。
空間収納に、入る。
「ふう……」
レンが、息をつく。
「さすがに、500m四方は……魔力の消費が大きい……でも、まだできる」
木の変化
魔素が抜けた、500m四方。
劇的な変化が、起こる。
巨大な木が、一斉に縮み始める。
500本以上の木。
大木の高さも幹の太さも、縮む。
下草も、変化する。
普通のサイズに。
周囲が、明るくなる。
日光が、差し込む。
「完璧だ……」
レンが、満足する。
「500m四方……一気に魔素を抜けた……」

木の整理

レンが、歩き回る。
残す木に、印をつける。
魔法で、光の印。
500本のうち。
約350本に、印をつける。
「これらは、残す」
レンが、決める。
「収納」
レンが、魔法を発動する。
印のない木が、次々と消える。
空間収納に、吸い込まれる。
あっという間に。
150本が、消える。
残った350本が、美しく配置されている。
広大な、林。
「収納」
下草、石、不要な物。
全て、空間収納に。
地面が、綺麗になる。
整地された。
「完了だ」
レンが、微笑む。
「500m四方……魔素を抜いて、木を整理した」

測量チームの驚愕

レンの魔法を見ていた者達は、昨日に引き続き、やはり驚いてしまう。
「取り敢えず500m四方完了しました」
レンが、報告する。
「!」
「もう……ですか?」
エドガーが、聞く。
「たった1時間で……」
「まあ、どうしても、木々の間引きの選定に時間がかかってしまいますからね。1時間は仕方ないですね」
「いやいやいや!早すぎると言ってるのですが………」
「ハハハハハ、冗談ですよ。それでは今日中に1km四方、開拓しますので、開拓済みの此方の測量はお願いしますね」
レンがそう言うと
「は、はい!」
測量チーム長が返事をして、
「確認してきます!」
と言って仲間達に指示を始めた。

測量開始

測量チームが、開拓した区画を眺める。
「……」
全員が、言葉を失う。
「500m四方……全て、開けている……」
「いや、林だ……美しい林……」
「木が、普通のサイズに……」
「350本ほど、綺麗に配置されている……」
測量チーム長が、木に近づく。
触れる。
「確かに、普通の木です……魔素がありません……」
測量チーム長が、確認する。
「では、測量を始めます!全員、配置につけ!」
測量チーム長の指示で測量チームが、作業を開始する。
500m四方(25ヘクタール)。
広大な範囲。
基準点を設置。
距離を測る。
角度を測る。
正確に、地図を作成していく。

2時間後

測量チームが、最初の500m四方の区画を計測して戻ってくる。
「レン様、測量完了しました」
測量チーム長が、報告する。
地図を見せる。
「完璧です。正確な測量ありがとうございます。それでは次は此方の測量をお願いします」
レンは、既に次の区画の開拓を済ませていた。
こうしてこの日は、こんな感じで4回の開拓を済ませ、途中からはレンも護衛達と一緒に、測量チームの警護を手伝っていた。そんなレンを見て、測量チーム長は、感動していた。
「このペースなら……本当に、4ヶ月で完成します……いえ、もっと早いかもしれません……」

開拓の進行

3日目
翌日。
レンが、再び開拓を行う。
1km四方。
同じペースで開拓は進んで行く。
完了。
4日目、5日目
同様に。
毎日、1km四方ずつ。
開拓が、進む。
順調に。
測量チームも、慣れてくる。
効率的に、測量する。
地図が、広がっていく。
開拓された範囲が、増えていく。

魔獣の増加

だが――
開拓が進むにつれて。
魔獣の襲撃が、増えてくる。
3日目。
魔狼が、5匹。
4日目。
魔熊が、3匹。
魔猪が、15匹。
5日目。
魔狼が、20匹。
魔熊が、5匹。
領域を奪われた、魔獣たち。
怒りを持って、襲ってくる。

魔獣との戦闘

6日目の襲撃
6日目。
レンが、開拓作業中。
その時――
森の奥から、大量の気配。
「!」
レンが、警戒する。
森から、出てくる。
魔狼の群れ。
30匹以上。
「グルルルル……」
全員が、唸る。
赤い目。
殺意。
「群れだ……」

レンの戦闘

魔狼たちが、一斉に飛びかかる。
速い。
鋭い牙。
だが――
レンが、手を上げる。
「バインド×20」
拘束魔法。
30匹の魔狼が、全て止まる。
空中で。
見えない鎖に、縛られる。
動けない。
「グルル……!」
魔狼たちが、もがく。
「ライトニングストーム」
レンが、広範囲雷撃魔法を発動する。
雷が、魔狼たちを貫く。
30本の雷撃。
同時に。
「グアアアア!」
魔狼たちが、絶叫する。
そして――
全て、倒れる。
動かなくなる。
一瞬。
戦闘終了。
「収納」
レンが、魔狼の死体に魔法をかける。
死体が、消える。
空間収納に。

携帯電話の活躍

7日目の襲撃
7日目。
レンが、開拓作業中。
その時――
測量チームのいる場所から、悲鳴。
「!」
レンが、振り向く。
魔熊が、測量チームを襲っている。
巨大な熊。
体長5メートル。
測量チーム長が
「レン様!魔熊が!助けて!」
測量チーム長が、叫ぶ。
『すぐに行きます!』
レンが、答える。
「転移」
レンが、魔法を発動する。
一瞬。
レンが、測量チームの前に出現する。
「!」
測量チームが、驚く。
「レン様!」
魔熊が、襲いかかる。
巨大な爪。
だが――
レンが、手を上げる。
「バインド」
魔熊の体が、止まる。
空中で。
「ファイアボール」
レンが、炎の球を発動する。
巨大な火球が、魔熊を貫く。
「グオオオオ!」
魔熊が、絶叫する。
そして――
倒れる。
動かなくなる。
「大丈夫ですか?」
レンが、測量チームに聞く。
「はい、有難うございます」
測量チーム長が、感謝する。
「良かった。これからも、何かあれば直に呼んでください」
レンが、微笑む。
グンターへの連絡
レンが、携帯電話を取り出す。
「007」を入力。
グンター。
『もしもし、グンターです』
「レンです。測量チームのいる場所に、魔熊が出ました。倒しましたが、警備を強化してください」
『!』
『すぐに人員を配置します!』
グンターが、答える。
「よろしくお願いします」
通話を切る。

10日後

10日目
開拓開始から、10日。
毎日、1km四方ずつ。
順調に、開拓が進む。
10日で、10km²。
既存の3キロ四方(9km²)と合わせて。
19km²。
広大な、開拓地。
美しい、林。
辺境伯の視察
辺境伯が、視察に訪れる。
アリシアも、一緒に。
「レン殿……」
辺境伯が、開拓地を見て呆然とする。
「信じられない……10日で、10km²……」
「こんなに広い……」
アリシアが、感動する。
「レン様、本当に凄いです……」
レンが、案内する。
広大な林。
美しく配置された木々。
整地された地面。
「この林は……」
辺境伯が、言う。
「将来、森林公園になりますね。人々の憩いの場に」
「その通りです。全て伐採するのではなく、自然と共生する領地にしたいんです」
レンが、微笑む。
「素晴らしい考えです」
辺境伯が、感心する。
開拓の進捗報告
「現在、10km²を開拓しました」
レンが、報告する。
「残りは、約115km²。このペースなら、115日後……約4ヶ月で完成します」
「順調ですね」
辺境伯が、頷く。
「ただ……」
レンが、少し表情を曇らせる。
「魔獣の襲撃が、増えています。日に日に、激しくなっています」
「そうですか……」
辺境伯が、心配そうに言う。
「警備を、強化しましょう。私の騎士団も、派遣します」
「ありがとうございます。助かります」
レンが、頭を下げる。

強大な魔獣の出現

11日目
翌日。
レンが、開拓作業中。
その時――
森の奥から、強大な魔力。
「!」
レンが、警戒する。
「この魔力……今までとは、違う……」
レンが、呟く。
森の奥から、地響き。
ドシン、ドシン。
何かが、近づいてくる。
木々が、倒れる。
巨大な影。
そして――
森から、出てくる。
巨大な、熊。
いや、普通の熊ではない。
Sランク魔獣。
「グランベア」。
体長10メートル。
黒い毛。
赤い目。
圧倒的な、威圧感。
「グオオオオオ!」
グランベアが、咆哮する。
地面が、揺れる。
周囲の木が、倒れる。
レンの決断
「Sランク魔獣……」
レンが、呟く。
「強敵だ……」
レンが、携帯電話を取り出す。
「007」を入力。
グンター。
『もしもし、グンターです』
「レンです。Sランク魔獣、グランベアが出現。全員、退避してください。俺が、倒します」
『!』
『Sランク……!』
『分かりました!すぐに全員を退避させます!』
グンターが、答える。
通話を切る。
「002」を入力。
辺境伯。
『もしもし、辺境伯です』
「レンです。Sランク魔獣が出現しました。今から、倒しますので

グランベアとの戦闘

グランベアが、レンに襲いかかる。
巨大な爪。
速い。
だが――
レンが、避ける。
転移魔法で。
一瞬で、グランベアの背後に。
「ライトニング」
レンが、雷撃魔法を発動する。
雷が、グランベアを貫く。
「グオオオオ!」
グランベアが、咆哮する。
だが――
効いていない。
魔法耐性が、高い。
「予想通り……簡単には、倒せない……」
レンが、呟く。
半神の力の解放
レンが、目を閉じる。
集中する。
半神の力を、解放する。
女神エリシアの加護。
男神ゼノンの加護。
体中に、力が満ちる。
圧倒的な、魔力。
レンが、目を開ける。
金色の光。
銀色の光。
瞳が、輝く。
右手の紋章が、輝く。
女神エリシアの紋章。
左手の紋章が、輝く。
男神ゼノンの紋章。
「バインド×10」
レンが、拘束魔法を発動する。
10本の見えない鎖が、グランベアを縛る。
「グオオ……!」
グランベアが、もがく。
だが――
力が、強い。
鎖が、軋む。
「まだ、足りない……」
レンが、魔力を増す。
「バインド×20」
さらに20本の鎖。
合計30本。
グランベアの動きが、止まる。
「グオオオ……!」
「ファイアストーム」
レンが、炎の嵐を発動する。
巨大な炎の渦が、グランベアを包む。
「グアアアアア!」
グランベアが、絶叫する。
炎が、グランベアを焼く。
毛が、焦げる。
皮膚が、焼ける。
だが――
グランベアは、まだ生きている。
「まだだ……」
レンが、さらに魔力を込める。
「ライトニングストーム」
雷の嵐が、グランベアを貫く。
炎と雷。
同時に。
「グアアアアアア!」
グランベアが、絶叫する。
そして――
ついに――
倒れる。
動かなくなる。
戦闘終了。

勝利

レンが、グランベアに近づく。
確認する。
「倒した……」
レンが、息をつく。
「ふぅ~、Sランク魔獣……何か強かったな……」
レンが、グランベアの体から魔石を取り出す。
両手で持つほどの大きさ。
「ん!あれ?え?凄い……Sランクの魔石………何かドラゴンよりもでかい?……………ま、いっか……」
レンが、感嘆する。
「この魔石は貴重そうだから、売らずに取っておこうかな………」
「収納」
グランベアの死体と魔石を、空間収納に。

報告

レンが、携帯電話を取り出す。
「002」を入力。
辺境伯。
『もしもし、辺境伯です。レン殿!大丈夫ですか!?』
辺境伯が、心配そうに聞く。
「はい。倒しました。Sランク魔獣、グランベアを」
『!』
『本当ですか!?』
「はい、ただ強敵でした。今後も、強い魔獣が出てくるかもしれません。警備を、さらに強化します」
『そうですか………それならば、こちらからも騎士団を、送りましょうか?すぐに派遣しまよ』
辺境伯が、言う。
「本当ですか?それは助かります。ありがとうございます」
その後、少し打ち合わせをして通話を切った。

屋敷に帰り執務室でも、幹部達(エドガーやグンターや他のドワーフ3人と、執事)に今日の事を話して、魔石を見せた。
その大きさと、何とも言えない独特な存在感に、皆が息を呑んで見ていた。

その日の夜レンの部屋

「004」を入力。
アリシア。
『もしもし、アリシアです。レン様!Sランク魔獣と戦ったと、父上から聞きました!大丈夫ですか!?』
アリシアが、心配そうに聞く。
「はい、大丈夫です。無事に倒しました」
『良かった……本当に、良かった……』
アリシアが、安堵する。
「心配かけて、ごめんなさい。でも、俺なら大丈夫です」
『はい……でも、気をつけてくださいね……』
アリシアが、言う。
「はい。ありがとう、アリシア。おやすみなさい」
『おやすみなさい、レン様』
通話を切る。
レンが、ベッドに座る。
アラクネが、肩に乗っている。
「キュルル」
「今日は、大変だったな。Sランク魔獣……さすがに、強かった」
レンが、呟く。
「でも、倒せた。半神の力があれば、Sランクでも倒せる」
(開拓が進むにつれて、魔獣も強くなる……次は、SSやSSSランクが出るかもしれない……覚悟しておかないと……)
レンが、考える。
その時――
念話が、響く。
『レン様!』
エリシアの声。
『エリシア様』
レンが、答える。
『Sランク魔獣との戦い、見ていましたよ!凄かったです!グランベアを、倒しましたね!』
エリシアが、賞賛する。
『ありがとうございます。エリシア様の加護のおかげです』
レンが、謙遜する。
『でも、気をつけてくださいね。開拓が進むにつれて、魔獣も強くなります。次は、もっと強い魔獣が出るかもしれません』
エリシアが、警告する。
『はい。覚悟しています』
レンが、頷く。
『では、おやすみなさい!明日も、頑張ってくださいね!』
エリシアが、言う。
『はい、おやすみなさい、エリシア様』
念話が、切れる。
レンが、ベッドに横になる。
アラクネが、胸の上に乗る。
「キュルル~」
「おやすみ、アラクネ」
「キュルル……」
(明日も、開拓を続ける……魔獣との戦いも、続く……でも、負けない……4ヶ月で、完成させる……)
レンが、考える。
目を閉じる。
静かに、眠りにつく。
明日への、決意を胸に。

第52話 完


次回予告:

第53話「川のハの字型発覚」

開拓は、順調に進む。
20日後――
20km²を開拓完了。
だが――
測量チームから、報告が。
「レン様、不思議なことが……」
「予定より、領地が広いんです」
「?」
地図を確認すると――
川が、ハの字型に広がっている。
「!」
レンが、驚愕する。
「こんなに広いなんて……」
予想外の、大領地。
ちょっとドジったけど、凄い結果。

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