異世界転生?と予想してましたが、異世界転移でした………ってどっちでも良いワ!!

アルさんのシッポ

文字の大きさ
61 / 70
第5章:「子爵になって、神の使徒になって、婚約もして。あ、魔の森の開拓もありました。貴族って、こんなに忙しいものなんですか?」

第58話「開拓完了と城壁完成」

しおりを挟む
第58話「開拓完了と領地の完成」


91日目の朝。
レンの屋敷。
執務室。
レンが、地図を広げている。
開拓の進捗を、確認している。
(90日で、173km²を開拓した……)
レンが、考える。
(残りは、約127km²……)
(1日2.25km²のペースなら……約56日……)
(あと2ヶ月かからない……)
レンが、窓の外を見る。
完成した城壁が、見える。
(城壁も完成した……周囲90km……)
(あとは、開拓を完了させるだけだ)
レンが、立ち上がる。
「今日も、頑張ろう」

開拓の継続

91日目の開拓
レンが、魔の森へ。
転移魔法で、開拓地の端へ。
周囲を、見渡す。
開拓された林が、広がっている。
整然とした、美しい景色。
(ここまで来た……)
レンが、感慨深く思う。
(あと少しだ……)
「クラフト:魔石」
レンが、開拓を始める。
1回目、完了。
2回目、完了。
3回目、完了。
順調に、進む。
9回目、完了。
「今日も、2.25km²完了だ」
レンが、満足する。
92日目~100日目
レンは、毎日2.25km²ずつ開拓を続けた。
92日目、完了。
93日目、完了。
94日目、完了。
95日目、完了。
96日目、完了。
97日目、完了。
98日目、完了。
99日目、完了。
100日目、完了。
開拓開始から、100日。
計算すると――
173km²(90日時点)+22.5km²(10日×2.25km²)。
合計195.5km²。
既存の9km²と合わせて、204.5km²。
「100日で、195.5km²……」
レンが、呟く。
「残りは、約109.5km²……」
順調だった。
魔獣との戦闘(95日目)
開拓作業中。
Aランク魔獣「ストームイーグル」が出現。
巨大な鷲。
翼を広げると、25メートル以上。
銀色の羽。
嵐を呼ぶ、風の魔獣。
「ギャアアアアア!」
ストームイーグルが、咆哮する。
強い風が、吹き荒れる。
周囲の木が、揺れる。
「Aランク……」
レンが、警戒する。
(飛行型……空中戦になるか……)
「飛空」
レンが、浮かび上がる。
空中で、向かい合う。
レンと、ストームイーグル。
「バインド×20」
光の鎖が、ストームイーグルを拘束しようとする。
だが――
ストームイーグルが、風の壁を作る。
「ギャアアア!」
バインドが、弾かれる。
(風の魔法で、拘束を弾いた……)
レンが、驚く。
《レン、風属性の魔獣には、土属性か水属性の魔法が有効だ》
シルの声が、頭の中に響く。
『分かった』
「アースランス×3」
土属性の魔法を発動する。
巨大な土の槍が、3本。
ストームイーグルに、迫る。
「ギャアアアア!」
ストームイーグルが、回避しようとする。
だが、3本全てが追跡する。
「ギャアアアアアア!」
2本が、命中する。
ストームイーグルが、傷つく。
「アクアストーム」
今度は、水属性の魔法。
巨大な水流が、ストームイーグルを包む。
「ギャアアアアアア!」
ストームイーグルが、墜落する。
地面に、落下する。
「アースランス×5」
追撃。
ストームイーグルが、倒れる。
「ふう……」
レンが、地上に降りる。
「Aランクの飛行型……なかなか手強かった……」
レンが、ストームイーグルの体から魔石を取り出す。
クラフト魔法で。
Aランク魔石。
銀色に輝く魔石。
風属性。
「Aランク魔石……」
レンが、驚く。
「銀色の風属性……美しいな……」
「収納」
ストームイーグルの死体と魔石を、空間収納に。
(シルが属性の弱点を教えてくれなければ、もっと苦戦していた……)
レンが、感謝する。
101日目~110日目
レンは、開拓を続けた。
101日目、完了。
102日目、完了。
103日目、完了。
104日目、完了。
105日目、完了。
106日目、完了。
107日目、完了。
108日目、完了。
109日目、完了。
110日目、完了。
110日目
開拓開始から、110日。
計算すると――
195.5km²(100日時点)+22.5km²(10日×2.25km²)。
合計218km²。
既存の9km²と合わせて、227km²。
残り、約87km²。
「あと87km²……」
レンが、呟く。
「もう少しだ……」
魔獣との戦闘(115日目)
開拓作業中。
Aランク魔獣「フロストワーム」が出現。
巨大な虫。
体長20メートル。
白い鱗。
氷を操る、氷属性の魔獣。
「ゴオオオオオ!」
フロストワームが、咆哮する。
周囲が、凍りつく。
地面に、氷が広がる。
「Aランク……氷属性か……」
レンが、警戒する。
《レン、氷属性には炎属性が有効だ》
シルの声が、響く。
『分かった』
「ファイアストーム」
炎の嵐が、フロストワームを包む。
「ゴオオオオオ!」
フロストワームが、苦しむ。
「ファイアランス×5」
炎の槍が、5本。
フロストワームに、命中する。
「ゴオオオアアアア!」
フロストワームが、倒れる。
レンが、魔石を回収する。
Aランク魔石。
白く輝く魔石。
氷属性。
「白い氷属性のAランク魔石……美しい……」
レンが、感嘆する。
「収納」
フロストワームの死体と魔石を、空間収納に。
120日目
開拓開始から、120日。
計算すると――
218km²(110日時点)+22.5km²(10日×2.25km²)。
合計240.5km²。
既存の9km²と合わせて、249.5km²。
残り、約64.5km²。
「あと64.5km²……」
レンが、呟く。
「残りの森が、少なくなってきた……」
レンが、周囲を見渡す。
開拓された林が、遥か彼方まで広がっている。
美しい、景色。
(ここまで来た……)
レンが、感慨深く思う。
130日目
開拓開始から、130日。
計算すると――
240.5km²(120日時点)+22.5km²(10日×2.25km²)。
合計263km²。
既存の9km²と合わせて、272km²。
残り、約42km²。
「あと42km²……」
レンが、呟く。
「もうすぐだ……」
レンが、微笑む。
「あと約19日……」

最後の開拓

131日目~145日目
レンは、毎日2.25km²ずつ開拓を続けた。
131日目、完了。
132日目、完了。
133日目、完了。
134日目、完了。
135日目、完了。
136日目、完了。
137日目、完了。
138日目、完了。
139日目、完了。
140日目、完了。
141日目、完了。
142日目、完了。
143日目、完了。
144日目、完了。
145日目、完了。
計算すると――
263km²(130日時点)+33.75km²(15日×2.25km²)。
合計296.75km²。
既存の9km²と合わせて、305.75km²。
残り、約8.25km²。
「あと8.25km²……」
レンが、呟く。
「明日と明後日で……完成する……」
146日目・最後の開拓(前半)
朝。
レンが、魔の森の最後の区画へ。
転移魔法で。
レンが、立ち止まる。
目の前に、最後の魔の森。
「ここが……最後だ……」
レンが、呟く。
深く、息を吸う。
(146日間……本当に長かった……)
レンが、思う。
(でも、ここまで来た……)
「行こう」
レンが、歩み出す。
1回目~3回目
「クラフト:魔石」
魔素を抜く。
光が、爆発する。
金色と銀色の光。
黒い霧が、天に昇る。
魔石が、出現する。
「収納」
木を整理する。
「収納」
完了。
2回目、完了。
3回目、完了。
「今日は、6.75km²完了……」
レンが、確認する。
「残り1.5km²……明日で、終わる……」
147日目・最後の開拓(完了)
朝。
レンが、最後の区画へ。
「今日で……終わる……」
レンが、呟く。
深く、息を吸う。
1回目~最後
「クラフト:魔石」
光が、爆発する。
1回目、完了。
2回目、完了。
レンが、最後の500m四方の前に立つ。
静かに、集中する。
「クラフト:魔石」
光が、爆発する。
金色と銀色の光。
最後の黒い霧が、天に昇る。
魔石が、出現する。
「収納」
木を整理する。
最後の不要な木が、消える。
「収納」
静寂。
「……」
レンが、周囲を見渡す。
魔の森が、消えている。
代わりに、美しい林が広がっている。
「……完了だ」
レンが、呟く。
「開拓……完了した……」
レンが、その場に立つ。
しばらく、動けない。
(147日間……)
レンが、思う。
(毎日、毎日……開拓を続けた……)
(色々なことがあった……)
(魔獣との戦い……ダンジョンの発見……湖の建設……シルとの出会い……)
(仲間との協力……城壁の完成……)
(みんなのおかげで、ここまで来られた……)
レンの目に、涙が浮かぶ。
「……ありがとう」
レンが、呟く。
誰に言うわけでもなく。
携帯電話を、取り出す。
「006」を入力。
エドガー。
通話ボタン。
『もしもし、エドガーです』
「レンです……」
レンが、言う。
「開拓……完了しました」
『!』
しばらく、沈黙。
『……本当に、ですか……?』
エドガーの声が、震えている。
「はい……本当に、完了しました……」
『……!』
『グンター!シンリさん!ライカさん!レン様が、開拓完了されました!!』
エドガーが、叫ぶ声が聞こえる。
遠くで、歓声が上がる。
「皆さんを、連れてきてください。最後の場所で、待っています」
レンが、言う。
『はい!すぐに参ります!』
通話を切る。

開拓完了の喜び

仲間の到着
しばらくして――
転移魔法で、エドガー、グンター、ボルン、シンリ、ライカが到着する。
5人が、周囲を見渡す。
「!」
全員が、息を呑む。
魔の森が、消えている。
広大な、美しい林が広がっている。
「……」
エドガーが、涙をこらえる。
「レン様……」
エドガーが、言う。
「本当に……本当に、完成したんですね……」
「はい」
レンが、微笑む。
「みなさんのおかげです」
「いいえ……」
エドガーが、首を横に振る。
「レン様のおかげです……」
「一人では、できませんでした」
レンが、言う。
「本当に、ありがとうございました」
レンが、全員に頭を下げる。
「レン様……!」
全員が、感動する。
「ありがとうございます、レン様!」
ライカが、尻尾を振りながら、目を潤ませる。
「ボルン、これからダンジョン・タワーの建設もよろしくお願いします」
レンが、言う。
「は、はい!必ず完成させます!」
ボルンが、力強く答える。
「高さ100メートル、地上30階……やりがいのある仕事です……!」
「シンリさん、最終測量をお願いします」
レンが、言う。
「はい。すぐに開始します」
シンリが、頷く。
「グンター、王都への報告の準備を始めてください」
レンが、指示する。
「了解しました」
グンターが、頷く。
飛空魔法での確認
「では……最後に、上から見てみましょう」
レンが、提案する。
「飛空×6」
レンが、魔法を発動する。
6人が、浮かび上がる。
上昇する。
300メートル。
「!」
全員が、息を呑む。
眼下に、広がる景色。
広大な、美しい林。
整然と、広がっている。
中央に、大きな湖。
美しく、輝いている。
湖の中心に、円形陸地。
将来、領主館が建つ場所。
遠くに、既存の街。
周囲を取り囲む、巨大な城壁。
全ての景色が、一望できる。
「凄い……」
エドガーが、感嘆する。
「これが……全て、レン様が開拓された土地……」
「これが……私たちの領地です」
レンが、微笑む。
「美しい……」
ライカが、感動する。
「本当に、美しい……」
「これから、さらに発展させます」
レンが、決意する。
「街を作り、人が集まり、繁栄する領地に……」
全員が、頷く。

最終測量

測量の開始
シンリが、測量チームを率いて、最終測量を開始する。
測量チーム10名。
丁寧に、全区域を計測する。
3日間かけて。
150日目の夕方。
シンリが、レンのもとへ報告に来る。
「レン様、最終測量が完了しました」
シンリが、書類を持っている。
「結果は……?」
レンが、聞く。
「はい」
シンリが、書類を開く。
「開拓した土地の総面積……」
シンリが、緊張した表情で読み上げる。
「305km²です」
「305km²……」
レンが、呟く。
「既存の街の面積9km²を加えると……」
シンリが、続ける。
「合計314km²です」
「314km²……!」
レンが、驚く。
「当初の予想300km²を……14km²上回りました」
シンリが、説明する。
「川がハの字型だったため、測量時よりも実際の面積が広かったようです」
「314km²……」
レンが、微笑む。
「予想を超えた……」
「素晴らしい結果ですね、レン様」
シンリが、賞賛する。
会議での報告
会議室に、全員が集まる。
レン、エドガー、グンター、ボルン、シンリ、ライカ、ドワーフ4人。
「最終測量の結果を報告します」
シンリが、全員に説明する。
「総面積:314km²」
「!」
全員が、驚愕する。
「314km²……!」
エドガーが、叫ぶ。
「予想を超えている……!」
「はい。これは、かなりの大領地です」
シンリが、続ける。
「王国内でも、上位に入る広さです」
「素晴らしい……」
グンターが、感嘆する。
「これだけの広さがあれば……将来、多くの人が住める街を作れます」
レンが、言う。
「農地、牧場、鉱山……様々な産業を発展させられます」
「そして、ダンジョンもある……」
エドガーが、頷く。
「本当に、凄い領地ですね……」

完成の祝宴

屋敷での祝宴
レンの屋敷。
大広間。
全員が集まっている。
レン、エドガー、グンター、ボルン、シンリ、ライカ、ドワーフ4人、建設チーム50名、警備チーム50名、辺境伯の騎士団20名。
総勢140名以上。
大きなテーブル。
料理が、並んでいる。
「皆さん、147日間……本当にお疲れ様でした」
レンが、立ち上がる。
「開拓面積:314km²」
「城壁:周囲90km、高さ10メートル、厚さ5メートル」
「全て、完成しました」
「これは、私一人の力では絶対にできなかった……」
レンが、続ける。
「皆さん全員の協力があって、完成できました」
「本当に、ありがとうございました」
レンが、深く頭を下げる。
「レン様……!」
全員が、感動する。
「では……乾杯!」
レンが、グラスを上げる。
「乾杯!!」
全員が、声を揃える。
大きな歓声が、大広間に響く。
祝宴が、始まる。
料理を食べる。
笑顔で、話す。
楽しい、時間。
ボルンの言葉
食事の途中。
ボルンが、レンのそばに来る。
「レン様……」
ボルンが、言う。
「はい」
レンが、答える。
「147日間……本当にありがとうございました」
ボルンが、頭を下げる。
「城壁建設では、私たちドワーフも勉強になりました」
ボルンが、続ける。
「レン様の魔法で建設される城壁……その品質、その速度……驚きの連続でした」
「そして、地盤の問題では、あの良質な粘土を……」
ボルンが、目を輝かせる。
「あの粘土で、もう最高級の陶器を50個、耐火レンガを500個作りました」
「それは良かったです」
レンが、微笑む。
「これからも、よろしくお願いします。ダンジョン・タワーの建設も、お願いします」
レンが、言う。
「はい!必ず、完成させます!」
ボルンが、力強く答える。

王都への報告準備

翌日(151日目)
朝。
レンの屋敷。
執務室。
レンが、机に向かっている。
(開拓が完了した……城壁も完成した……)
レンが、考える。
(次は、王都への報告だ……)
「グンター」
レンが、呼ぶ。
グンターが、入ってくる。
「はい、レン様」
「王都への報告書を、作成してください」
レンが、指示する。
「開拓面積:314km²」
「城壁:周囲90km、高さ10メートル、厚さ5メートル」
「ダンジョン発見:地下100メートル、100階層以上、現在封印中」
「湖の造成:中心部に大湖建設」
「全ての詳細を、報告書にまとめてください」
「了解しました」
グンターが、頷く。
辺境伯への連絡
レンが、携帯電話を取り出す。
「001」を入力。
辺境伯。
『もしもし、辺境伯です』
「レンです。開拓が完了し、城壁も完成しました」
レンが、報告する。
『!』
『本当ですか!?』
辺境伯が、驚く。
「はい。314km²を開拓しました。そして、周囲90kmの城壁も完成しました」
『……凄い……本当に、凄い……』
辺境伯が、感嘆する。
『あなたは……本当に、半神なのですね……』
「辺境伯、これまでのご協力に感謝します。騎士団を派遣していただき、本当に助かりました」
レンが、言う。
『いいえ……こちらこそ、感謝します。この領地が発展すれば、辺境全体が豊かになります』
辺境伯が、答える。
「これから、王都に報告に行きます。辺境伯も、同行していただけますか?」
レンが、聞く。
『はい!喜んで!』
辺境伯が、答える。
「ありがとうございます。では、3日後に出発しましょう」
通話を切る。
アリシアへの報告
レンが、携帯電話を取り出す。
「004」を入力。
アリシア。
『もしもし、アリシアです』
アリシアの声。
「私です、レンです。開拓が完了しました」
レンが、報告する。
『!』
『本当ですか!?開拓が、完了したんですか!?』
アリシアが、驚く。
「はい。314km²を開拓しました。城壁も、完成しました」
レンが、言う。
『凄い……!本当に、凄いです、レン様!』
アリシアが、喜ぶ。
「これから、王都に報告に行きます。3日後に出発します」
『分かりました!お父様にも、伝えておきます!』
アリシアが、言う。
「ありがとうございます。では、王都で会いましょう」
レンが、言う。
『はい!楽しみにしています!』
「おやすみなさい、アリシア」
『おやすみなさい、レン様!』
通話を切る。

その夜・レンの執務室
レンの執務室。
レンが、椅子に座っている。
机の上に、報告書の草稿。
(147日間……本当に、長かった……)
レンが、考える。
(でも、全て完成した……)
(314km²の広大な領地……)
(周囲90kmの巨大な城壁……)
(美しい湖……)
(封印されたダンジョン……)
(800台の魔導具カメラ……)
(スタンピード予測AI……)
(全て、完成した……)
レンが、微笑む。
(これからが、本当のスタートだ……)
(領地を発展させる……街を作る……人が集まる……)
(そして……ダンジョン・タワーを建設する……)
(ダンジョンを開放する……)
(やることは、まだまだたくさんある……)
《レン》
シルの声が、頭の中に響く。
『シル』
《147日間、よく頑張った》
シルが、言う。
《314km²の開拓、周囲90kmの城壁……普通の人間には、不可能な偉業だ》
『ありがとう、シル……』
レンが、感謝する。
『シルのおかげでもあります。地盤補強の助言、属性の弱点……シルがいなければ、もっと苦労していました』
《……》
シルが、静かに聞いている。
《私はただ、情報を提供しただけだ》
シルが、言う。
《それを活かしたのは、レン自身だ》
『ありがとう、シル』
《これからも、サポートする。何かあれば、いつでも呼んでくれ》
『はい。頼りにしています』
その時――
念話が、響く。
『レン様!!』
エリシアの声。
明るく、嬉しそうな声。
『エリシア様』
レンが、答える。
『開拓完了、城壁完成……本当に、おめでとうございます!!』
エリシアが、喜ぶ。
『ありがとうございます』
レンが、照れる。
『147日間……本当によく頑張りました!最初の日から、ずっと見守っていましたよ!』
エリシアが、言う。
『エリシア様に、ずっと見守っていただいていたんですね……』
レンが、感謝する。
『はい!レン様が諦めずに頑張るから……私も、嬉しくて……!』
エリシアが、言う。
『ありがとうございます、エリシア様』
レンが、深く感謝する。
『それと……レン様、「私」が完全に定着しましたね』
エリシアが、笑う。
『自然に「私」と言えるようになった』
『はい……気づいたら、自然になっていました』
レンが、照れる。
『素晴らしいです。本当に、立派な貴族になられましたね』
エリシアが、優しく言う。
『まだまだ、未熟ですが……これからも、頑張ります』
レンが、決意する。
『はい!これからも、応援していますよ!』
エリシアが、励ます。
『次は、王都への報告ですね』
エリシアが、続ける。
『国王陛下も、きっと驚かれますよ。314km²の開拓と、ダンジョンの発見……』
『はい。しっかり報告してきます』
レンが、頷く。
『頑張ってください!では、おやすみなさい!』
エリシアが、言う。
『おやすみなさい、エリシア様』
念話が、切れる。
レンが、ベッドに横になる。
アラクネが、胸の上に乗る。
「キュルル~」
「おやすみ、アラクネ」
「キュルル……」
(開拓が完了した……城壁も完成した……)
レンが、考える。
(次は、王都への報告……)
(国王陛下に、全てを報告する……)
(そして……エリザベート様との婚約を、正式に認めてもらう……)
(それが、俺の……私の目的だ……)
レンが、微笑む。
目を閉じる。
静かに、眠りにつく。
明日への、期待を胸に。

第58話 完


次回予告:

第59話「王都への出発と再会」

151日目から3日後。
154日目。
レンが、王都への出発の準備をする。
エドガー、グンター、ライカ、辺境伯と共に。
転移魔法で、王都へ。
久しぶりの、王都。
147日ぶりの、再会。
アリシアとの再会。
そして――
国王への謁見。
「314km²の開拓完了」
「周囲90kmの城壁完成」
「ダンジョンの発見」
報告を聞いた国王が、驚愕する。
そして――
新たな称号と報酬が、授けられる。

しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

異世界に降り立った刀匠の孫─真打─

リゥル
ファンタジー
 異世界に降り立った刀匠の孫─影打─が読みやすく修正され戻ってきました。ストーリーの続きも連載されます、是非お楽しみに!  主人公、帯刀奏。彼は刀鍛冶の人間国宝である、帯刀響の孫である。  亡くなった祖父の刀を握り泣いていると、突然異世界へと召喚されてしまう。  召喚されたものの、周囲の人々の期待とは裏腹に、彼の能力が期待していたものと違い、かけ離れて脆弱だったことを知る。  そして失敗と罵られ、彼の祖父が打った形見の刀まで侮辱された。  それに怒りを覚えたカナデは、形見の刀を抜刀。  過去に、勇者が使っていたと言われる聖剣に切りかかる。 ――この物語は、冒険や物作り、によって成長していく少年たちを描く物語。  カナデは、人々と触れ合い、世界を知り、祖父を超える一振りを打つことが出来るのだろうか……。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~

シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。 前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。 その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。

精霊のお仕事

ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】 オレは前世の記憶を思い出した。 あの世で、ダメじゃん。 でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。 まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。 ときどき神様の依頼があったり。 わけのわからん敵が出てきたりする。 たまには人間を蹂躙したりもする。? まあいいか。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

処理中です...