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第3部:新世界の構築
第21話:響きわたる旋律
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第21話:響きわたる旋律
音楽家たちが到着してから、一週間が経った。
彼らは毎日、練習に励んでいる。
朝から晩まで、ハーモニーホールの地下練習室から音楽が聞こえてくる。
「アレン様」
クラウスが、執務室に入ってくる。
「音楽家たちから、提案があります」
「提案……?」
開館記念コンサートの提案
「はい」
クラウスが、書類を渡す。
「開館記念コンサートを開きたいと」
「もう……?」
「はい。皆、アレン様への恩返しがしたいと」
「早すぎないか?」
「それが」
クラウスが、微笑む。
「セレスティア様とグリム様を中心に、既にプログラムを組んでいます」
「プロ意識が高いですね」
「さすが、プロの音楽家たちです」
「なるほど……」
「では、許可しよう」
「ありがとうございます」
「いつ開催する予定だ?」
「一週間後です」
「分かった。準備を手伝おう」
コンサートの準備
翌日、俺はハーモニーホールを訪れた。
舞台では、音楽家たちがリハーサルをしている。
セレスティアが、バイオリンを構えている。
弓を弦に当てると——
美しい旋律が、ホールに響き渡る。
「素晴らしい……」
俺は、思わず声を出した。
セレスティアが、演奏を止める。
「アレン様!」
「ああ、邪魔をしてすまない。続けてくれ」
「いえ、ちょうど休憩しようと思っていたところです」
セレスティアが、舞台から降りてくる。
「アレン様、聴いてくださってありがとうございます」
「いや、素晴らしい演奏だった」
「まだまだです。もっと練習しないと」
「十分だよ」
俺は、微笑んだ。
「あなたの演奏は、本物だ」
「ありがとうございます……」
セレスティアが、涙ぐむ。
「ところで」
俺は、舞台を見た。
「他の音楽家たちは?」
「休憩中です。午後からまたリハーサルです」
「そうか。頑張ってくれ」
「はい」
「それと」
俺は、思い出した。
「何か必要なものはあるか?」
「いえ、全て揃っています」
「楽器は?」
「完璧です。アレン様が用意してくださった楽器は、どれも最高品質です」
「それなら良かった」
「ただ……」
セレスティアが、少し躊躇する。
「何だ?」
「衣装が……」
「衣装?」
「はい。演奏会用の正装が……」
「ああ、そうか」
俺は、頷いた。
「音楽家には、演奏会用の衣装が必要だな」
「はい。でも、私たちには買う余裕が……」
「心配するな」
俺は、セレスティアの肩に手を置いた。
「領地で用意しよう」
「本当ですか!」
「ああ。最高の衣装を作らせる」
「ありがとうございます……」
衣装の準備
その日の午後、俺は仕立て屋を訪れた。
「アレン様、いらっしゃいませ」
仕立て屋の主人、マリアが出迎える。
「マリア、頼みがある」
「何でしょう?」
「音楽家たちの演奏会用衣装を作ってほしい」
「演奏会用……ですか」
「ああ。三十着」
「三十着……!」
マリアが、驚く。
「一週間で作れるか?」
「一週間……!」
マリアが、考え込む。
「通常なら、無理ですが……」
「無理か……」
「いえ、待ってください」
マリアが、奥に向かって叫ぶ。
「みんな、集まって!」
数人の職人が、出てくる。
「アレン様から、大きな注文だよ!」
「本気で頑張れば、一週間でできる!」
「やりましょう!」
職人たちが、答える。
「ありがとう」
俺は、微笑んだ。
「費用は、領主館が負担する」
「それに——」
俺は、空間収納からシルクの布を取り出した。
「この布を使ってくれ」
「これは……シルク……!」
マリアが、布に触れる。
「最高級のシルクです……」
「ああ。シルクが大量生産できるようになった」
「使ってくれ」
「ありがとうございます!」
告知
一週間後に開館記念コンサートが開かれることが、街中に告知された。
大通りには、ポスターが貼られる。
ハーモニーホール開館記念コンサート
日時:七日後、午後七時より
場所:ハーモニーホール
入場:無料
出演:セレスティア(バイオリン)、グリム(ピアノ)他、三十名の音楽家
「無料……?」
「本当に?」
「行ってみよう!」
人々が、興奮している。
「でも、席は限られているぞ」
「二千席しかない」
「早く行かないと、座れないかも」
「じゃあ、早めに行こう!」
当日の朝
コンサート当日の朝。
ハーモニーホールの前には、既に人々が並び始めていた。
「こんなに早くから……」
クラウスが、驚く。
「皆、楽しみにしているんだな」
俺は、微笑んだ。
午後になると、行列はさらに長くなった。
数千人が、並んでいる。
「これは……全員入れないな」
「そうですね……」
クラウスが、困った表情を浮かべる。
「仕方ない」
俺は、人々の前に出た。
「皆さん!」
ざわめきが静まる。
「本日は、ハーモニーホール開館記念コンサートにお越しいただき、ありがとうございます」
「ただ、座席が二千席しかありません」
「全員が入場できるわけではありません」
人々から、落胆の声が上がる。
「ですが」
俺は、続けた。
「今後、定期的にコンサートを開催します」
「月に一度、必ず」
「それに、臨時公演もあるでしょう」
「ですので、今回入れなかった方も、次回をお楽しみに」
「分かりました!」
「次回、必ず来ます!」
人々が、答える。
開場
午後六時。
ハーモニーホールの扉が開いた。
人々が、整然と入場していく。
ホールの中は、既に美しく飾られている。
舞台には、赤いカーテン。
客席には、美しい椅子。
天井には、巨大なシャンデリア。
「すごい……」
「本当に、宮殿みたいだ……」
人々が、感動している。
座席が、次々と埋まっていく。
一階、二階、三階——
全ての席が、埋まった。
二千人の観客。
人族、エルフ、ドワーフ、獣人——
全ての種族が、集まっている。
開演前の舞台裏
午後六時半。
楽屋では、音楽家たちが準備をしている。
セレスティアが、鏡の前に座っている。
新しい衣装を着ている。
シルク製の、美しいドレス。
深い青色。
エルフの長い金髪に、よく映える。
「似合ってますよ、セレスティア様」
若い歌手が、声をかける。
「ありがとう……でも、緊張して……」
「大丈夫です。あなたなら、できます」
隣の楽屋では——
グリムが、深呼吸をしている。
黒いタキシード。
ドワーフには少し大きいが、それでも立派だ。
「グリム、準備はいいか?」
別のピアニストが、尋ねる。
「ああ……いや、緊張してる……」
「俺もだよ。でも、大丈夫。俺たちには才能がある」
「そうだな……」
開演
午後七時。
ホールの照明が、暗くなる。
静寂。
客席から、期待の眼差し。
そして——
舞台のカーテンが、ゆっくりと上がり始める。
カーテンの向こうには——
音楽家たちが、並んでいる。
中央に、セレスティア。
その隣に、グリム。
照明が、舞台を照らす。
「皆様、本日はお越しいただき、ありがとうございます」
セレスティアが、前に出る。
「私は、セレスティアと申します」
「本日、ハーモニーホール開館記念コンサートを、開催させていただきます」
「私たち音楽家は、様々な国から集まりました」
「エルフ、ドワーフ、人族、獣人——」
「種族は違いますが、音楽への愛は同じです」
「そして」
セレスティアが、客席を見回す。
「この美しいホールを作ってくださった、アレン様に感謝します」
「私たちに、演奏の場を与えてくださった、アレン様に」
客席から、拍手が起こる。
俺は、二階の貴賓席に座っている。
カナデが、隣にいる。
「では」
セレスティアが、バイオリンを構える。
「演奏を始めます」
第一曲:セレスティアのバイオリンソロ
静寂。
セレスティアが、弓を弦に当てる。
音が、流れ始めた。
美しい旋律。
優しく、柔らかい音色。
だが、次第に力強くなる。
観客は、息を呑んで聴いている。
誰も、動かない。
ただ、音楽に聴き入っている。
セレスティアの指が、弦の上を滑る。
弓が、優雅に動く。
彼女の表情は、真剣だ。
音楽に、全てを込めている。
曲が、クライマックスに達する。
高く、澄んだ音。
そして——
静かに、終わる。
静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
拍手が、起こった。
最初は小さい拍手。
だが、すぐに大きくなる。
「ブラボー!」
「素晴らしい!」
観客が、立ち上がって拍手する。
スタンディングオベーション。
セレスティアが、深くお辞儀をする。
涙が、頬を伝う。
「ありがとうございます……」
「すごい……」
カナデが、俺の手を握る。
「本当に、素晴らしいですね……」
「ああ」
俺も、感動していた。
「彼女の才能は、本物だ」
第二曲:グリムのピアノソロ
次に、グリムが舞台中央に出る。
グランドピアノの前に座る。
深呼吸。
そして——
鍵盤に、指を置く。
音が、鳴り響く。
力強い音色。
ドワーフらしい、豪快な演奏。
だが、繊細さもある。
速いパッセージ。
グリムの指が、鍵盤の上を駆け巡る。
まるで、踊っているようだ。
観客は、また聴き入る。
曲が、激しくなる。
両手が、鍵盤を叩く。
ホール全体が、音で満たされる。
そして——
最後の一音。
静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
また、拍手が起こる。
「ブラボー!」
「すごい!」
「ドワーフが、こんなに素晴らしいピアノを……!」
観客が、感動している。
が、立ち上がってお辞儀をする。
涙が、止まらない。
「ありがとうございます……」
「認めてもらえた……」
「俺の音楽が……」
第三曲:合奏
次に、音楽家たち全員が舞台に並ぶ。
バイオリン、ピアノ、フルート、ハープ、トランペット——
様々な楽器。
指揮者が、前に出る。
人族の老音楽家だ。
「それでは、合奏を始めます」
指揮棒が、上がる。
そして——
振り下ろされる。
音楽が、始まった。
全ての楽器が、一つになる。
美しいハーモニー。
バイオリンの優しい音色。
ピアノの力強い音。
フルートの柔らかい響き。
ハープの繊細な音。
トランペットの華やかな音。
全てが、調和している。
観客は、涙を流しながら聴いている。
「美しい……」
「こんな音楽……初めて聴いた……」
「これが……ハーモニーなんだ……」
曲が、クライマックスに達する。
全ての楽器が、最高潮に達する。
そして——
静かに、終わる。
長い静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
拍手が、鳴り止まない。
スタンディングオベーション。
全員が、立ち上がって拍手する。
「アンコール!」
「アンコール!」
観客が、叫ぶ。
アンコール
音楽家たちが、顔を見合わせる。
そして、頷く。
「それでは、アンコールを演奏します」
セレスティアが、前に出る。
「この曲は、アレン様に捧げます」
再び、音楽が始まる。
今度は、さらに美しい曲。
優しく、温かい旋律。
観客は、また涙を流す。
俺も、目頭が熱くなる。
「ありがとう……」
心の中で、呟く。
曲が、終わる。
そして——
拍手が、鳴り止まない。
コンサート後
コンサートが終わり、観客が帰っていく。
「素晴らしかった……」
「本当に、感動した……」
「また、来たい……」
「次はいつだろう……」
皆、満足そうだ。
舞台裏では——
音楽家たちが、抱き合って喜んでいる。
「成功したね!」
「皆、感動してくれた!」
「私たちの音楽が……認めてもらえた……」
セレスティアが、グリムと抱き合う。
「やったね、グリム……」
「ああ、セレスティア……」
二人とも、涙を流している。
「アレン様」
セレスティアが、俺を見つける。
「アレン様……!」
彼女が、駆け寄ってくる。
そして——
俺に抱きついた。
「ありがとうございます……」
「本当に、ありがとうございます……」
「いや、素晴らしい演奏だった」
俺は、彼女の頭を撫でる。
「あなたたちの才能が、輝いた」
「それは……アレン様が、場所を与えてくださったからです……」
「これからも、頑張ってくれ」
「はい……必ず……」
音楽学校設立の発表
翌日、俺は再び連合議会に出席した。
「諸君」
俺は、議場に立った。
「昨夜のコンサートは、大成功だった」
「おめでとうございます、アレン様」
貴族たちが、拍手する。
「そして」
俺は、続けた。
「音楽学校を設立する」
「おお……」
貴族たちが、ざわめく。
「音楽家が集まった今、次は教育だ」
「若い才能を育てたい」
「素晴らしい計画です」
グレンデル公爵が、頷く。
「音楽学校の詳細を説明します」
俺は、資料を配布した。
新ヴェルナー音楽学校
場所:ハーモニーホール隣接地
規模:四階建て校舎
教室:個人レッスン室20室、合奏室5室、講義室3室
図書室・資料室:四階
楽器保管庫:地下
カリキュラム:
基礎課程(4年):楽器演奏、歌唱、音楽理論
専門課程(2年):専門的な技術習得
費用:
基礎課程:無料
専門課程:年間金貨5枚
留学生:年間金貨20枚(宿泊費込み)
入学資格:
年齢:8歳~20歳
人種:不問
才能があれば、誰でも歓迎
教師:
セレスティア(バイオリン)
グリム(ピアノ)
その他、優秀な音楽家たち
「基礎課程が無料……」
アーウィン侯爵が、驚く。
「はい。才能ある子供たちに、平等に機会を与えたいのです」
「素晴らしい」
「留学生も受け入れるのですね」
「はい。各国から、才能ある若者を招きたい」
「我が国からも、送りたい」
「歓迎します」
音楽学校の建設
議会の後、俺はハーモニーホールの隣の土地に向かった。
ここに、音楽学校を建設する。
「では、始めよう」
「リビルド」
地面が、変化し始める。
基礎、柱、壁、屋根——
全てが、次々と形成されていく。
一時間後——
美しい校舎が、完成していた。
四階建て。
白い石造り。
正面には、大きな看板。
「新ヴェルナー音楽学校」
「中を見てみましょう」
クラウスが、提案する。
「ああ」
音楽学校の内部
一階は、事務室と個人レッスン室。
レッスン室が、二十室ある。
それぞれ、防音処理されている。
「ここで、個人レッスンができます」
各部屋には——
ピアノ、譜面台、椅子——
必要なものが全て揃っている。
「完璧ですね」
クラウスが、頷く。
二階は、合奏室。
広い部屋が、五つある。
「ここで、オーケストラの練習ができます」
最大の合奏室は——
百人が入れる広さ。
「これなら、大編成のオーケストラも練習できますね」
「ああ」
三階は、講義室。
大きな部屋が、三つある。
「ここで、音楽理論の授業を行います」
各講義室には——
黒板、机、椅子——
全て揃っている。
座席数は、各部屋五十席。
「十分ですね」
四階は、図書室と資料室。
楽譜、音楽書——
様々な資料が揃っている。
「これは……」
クラウスが、驚く。
「いつの間に、こんなに……」
「前世の記憶を頼りに、楽譜を再現した」
「それに、この世界の楽譜も集めた」
「すごいですね……」
棚には、無数の楽譜が並んでいる。
クラシック、民謡、宗教音楽——
様々なジャンル。
「学生は、自由に閲覧できます」
「素晴らしいです」
「それと」
俺は、地下に案内する。
地下には——
楽器保管庫がある。
「ここに、楽器を保管します」
無数の楽器が、並んでいる。
ピアノ、バイオリン、フルート、トランペット、ドラム——
様々な楽器。
「これほどの数……」
クラウスが、呆然としている。
「学生は、これらの楽器を自由に使えます」
「自分の楽器を持っていない子供でも、学べるように」
「配慮が行き届いていますね」
「ああ」
音楽学校開校の告知
数日後、音楽学校開校の告知が、各国に送られた。
新ヴェルナー音楽学校、開校
募集人数:100名
年齢:8歳~20歳
人種:不問
基礎課程:無料
専門課程:年間金貨5枚
留学生:年間金貨20枚(宿泊費込み)
入学試験:実技試験と面接
試験日:一ヶ月後
告知は、瞬く間に広がった。
「無料で、音楽が学べる……?」
「本当なのか……?」
「行ってみよう!」
特に、貧しい家庭の子供たちが注目した。
「僕、音楽が好きなんだ……」
「でも、お金がなくて、習えなかった……」
「これなら……」
それに、他国の子供たちも注目した。
「留学生も受け入れるのか」
「しかも、宿泊費込みで金貨二十枚……」
「これは、安い……」
入学希望者の殺到
一週間後——
音楽学校の前に、人々が集まり始めた。
「入学したいです!」
「僕も!」
「私も!」
親子連れ。
若者。
様々な人々が、集まっている。
「こんなに……」
クラウスが、驚く。
「人気があるんだな」
俺は、微笑んだ。
入学試験の準備
「入学試験は、一ヶ月後だ」
俺は、音楽家たちに言った。
「それまでに、試験の準備をしてくれ」
「はい」
セレスティアが、頷く。
「試験内容は、実技試験と面接」
「実技試験では、簡単な演奏または歌唱を行ってもらう」
「面接では、音楽への情熱を確認する」
「分かりました」
「それと」
グリムが、言う。
「試験官は、私たちでよろしいですか?」
「ああ。君たちが最適だ」
「分かりました。責任を持って、選抜します」
留学生用宿舎の建設
「それと」
俺は、別の計画を発表した。
「留学生用の宿舎を建設する」
「宿舎……?」
「ああ。留学生は、故郷から離れてここに来る」
「快適な住居を提供したい」
「素晴らしいですね」
クラウスが、頷く。
数日後、音楽学校の裏手に宿舎が完成した。
四階建て。
白い石造り。
「一部屋、二人部屋です」
クラウスが、説明する。
「家具、寝具、全て揃っています」
「食堂もあります」
「朝、昼、晩、三食提供されます」
「完璧だな」
エピローグ
その夜、俺はカナデと二人でバルコニーに出た。
「今日も、色々ありましたね」
カナデが、微笑む。
「ああ。コンサートは大成功だった」
「音楽学校も、開校準備が進んでいる」
「順調ですね」
「ああ。でも、これは始まりに過ぎない」
「これから、もっと発展させていく」
「才能ある若者を育てる」
「そして——」
俺は、遠くを見つめる。
「音楽で、世界を変える」
「はい」
カナデが、頷く。
「アレン様なら、できます」
「それに」
俺は、カナデのお腹を見た。
お腹が、さらに大きくなっている。
「赤ちゃんも、もうすぐだな」
「はい。あと二ヶ月半です」
「楽しみだな」
「私もです」
遠くから、音楽が聞こえてくる。
音楽家たちが、練習しているのだろう。
美しい旋律が、夜空に響く。
星が、静かに瞬いていた。
平和な世界。
発展する領地。
愛する家族。
全てが、ここにある。
物語は、さらなる発展へ——
次回予告
音楽学校、ついに開校! 入学試験に、数百人が殺到! 才能ある子供たちが、選抜される! そして、美術館と劇場の建設が始まり—— 文化の街が、さらに発展する!
第22話「芸術の花開く」
文化が、街を彩る!
【第21話・完】
音楽家たちが到着してから、一週間が経った。
彼らは毎日、練習に励んでいる。
朝から晩まで、ハーモニーホールの地下練習室から音楽が聞こえてくる。
「アレン様」
クラウスが、執務室に入ってくる。
「音楽家たちから、提案があります」
「提案……?」
開館記念コンサートの提案
「はい」
クラウスが、書類を渡す。
「開館記念コンサートを開きたいと」
「もう……?」
「はい。皆、アレン様への恩返しがしたいと」
「早すぎないか?」
「それが」
クラウスが、微笑む。
「セレスティア様とグリム様を中心に、既にプログラムを組んでいます」
「プロ意識が高いですね」
「さすが、プロの音楽家たちです」
「なるほど……」
「では、許可しよう」
「ありがとうございます」
「いつ開催する予定だ?」
「一週間後です」
「分かった。準備を手伝おう」
コンサートの準備
翌日、俺はハーモニーホールを訪れた。
舞台では、音楽家たちがリハーサルをしている。
セレスティアが、バイオリンを構えている。
弓を弦に当てると——
美しい旋律が、ホールに響き渡る。
「素晴らしい……」
俺は、思わず声を出した。
セレスティアが、演奏を止める。
「アレン様!」
「ああ、邪魔をしてすまない。続けてくれ」
「いえ、ちょうど休憩しようと思っていたところです」
セレスティアが、舞台から降りてくる。
「アレン様、聴いてくださってありがとうございます」
「いや、素晴らしい演奏だった」
「まだまだです。もっと練習しないと」
「十分だよ」
俺は、微笑んだ。
「あなたの演奏は、本物だ」
「ありがとうございます……」
セレスティアが、涙ぐむ。
「ところで」
俺は、舞台を見た。
「他の音楽家たちは?」
「休憩中です。午後からまたリハーサルです」
「そうか。頑張ってくれ」
「はい」
「それと」
俺は、思い出した。
「何か必要なものはあるか?」
「いえ、全て揃っています」
「楽器は?」
「完璧です。アレン様が用意してくださった楽器は、どれも最高品質です」
「それなら良かった」
「ただ……」
セレスティアが、少し躊躇する。
「何だ?」
「衣装が……」
「衣装?」
「はい。演奏会用の正装が……」
「ああ、そうか」
俺は、頷いた。
「音楽家には、演奏会用の衣装が必要だな」
「はい。でも、私たちには買う余裕が……」
「心配するな」
俺は、セレスティアの肩に手を置いた。
「領地で用意しよう」
「本当ですか!」
「ああ。最高の衣装を作らせる」
「ありがとうございます……」
衣装の準備
その日の午後、俺は仕立て屋を訪れた。
「アレン様、いらっしゃいませ」
仕立て屋の主人、マリアが出迎える。
「マリア、頼みがある」
「何でしょう?」
「音楽家たちの演奏会用衣装を作ってほしい」
「演奏会用……ですか」
「ああ。三十着」
「三十着……!」
マリアが、驚く。
「一週間で作れるか?」
「一週間……!」
マリアが、考え込む。
「通常なら、無理ですが……」
「無理か……」
「いえ、待ってください」
マリアが、奥に向かって叫ぶ。
「みんな、集まって!」
数人の職人が、出てくる。
「アレン様から、大きな注文だよ!」
「本気で頑張れば、一週間でできる!」
「やりましょう!」
職人たちが、答える。
「ありがとう」
俺は、微笑んだ。
「費用は、領主館が負担する」
「それに——」
俺は、空間収納からシルクの布を取り出した。
「この布を使ってくれ」
「これは……シルク……!」
マリアが、布に触れる。
「最高級のシルクです……」
「ああ。シルクが大量生産できるようになった」
「使ってくれ」
「ありがとうございます!」
告知
一週間後に開館記念コンサートが開かれることが、街中に告知された。
大通りには、ポスターが貼られる。
ハーモニーホール開館記念コンサート
日時:七日後、午後七時より
場所:ハーモニーホール
入場:無料
出演:セレスティア(バイオリン)、グリム(ピアノ)他、三十名の音楽家
「無料……?」
「本当に?」
「行ってみよう!」
人々が、興奮している。
「でも、席は限られているぞ」
「二千席しかない」
「早く行かないと、座れないかも」
「じゃあ、早めに行こう!」
当日の朝
コンサート当日の朝。
ハーモニーホールの前には、既に人々が並び始めていた。
「こんなに早くから……」
クラウスが、驚く。
「皆、楽しみにしているんだな」
俺は、微笑んだ。
午後になると、行列はさらに長くなった。
数千人が、並んでいる。
「これは……全員入れないな」
「そうですね……」
クラウスが、困った表情を浮かべる。
「仕方ない」
俺は、人々の前に出た。
「皆さん!」
ざわめきが静まる。
「本日は、ハーモニーホール開館記念コンサートにお越しいただき、ありがとうございます」
「ただ、座席が二千席しかありません」
「全員が入場できるわけではありません」
人々から、落胆の声が上がる。
「ですが」
俺は、続けた。
「今後、定期的にコンサートを開催します」
「月に一度、必ず」
「それに、臨時公演もあるでしょう」
「ですので、今回入れなかった方も、次回をお楽しみに」
「分かりました!」
「次回、必ず来ます!」
人々が、答える。
開場
午後六時。
ハーモニーホールの扉が開いた。
人々が、整然と入場していく。
ホールの中は、既に美しく飾られている。
舞台には、赤いカーテン。
客席には、美しい椅子。
天井には、巨大なシャンデリア。
「すごい……」
「本当に、宮殿みたいだ……」
人々が、感動している。
座席が、次々と埋まっていく。
一階、二階、三階——
全ての席が、埋まった。
二千人の観客。
人族、エルフ、ドワーフ、獣人——
全ての種族が、集まっている。
開演前の舞台裏
午後六時半。
楽屋では、音楽家たちが準備をしている。
セレスティアが、鏡の前に座っている。
新しい衣装を着ている。
シルク製の、美しいドレス。
深い青色。
エルフの長い金髪に、よく映える。
「似合ってますよ、セレスティア様」
若い歌手が、声をかける。
「ありがとう……でも、緊張して……」
「大丈夫です。あなたなら、できます」
隣の楽屋では——
グリムが、深呼吸をしている。
黒いタキシード。
ドワーフには少し大きいが、それでも立派だ。
「グリム、準備はいいか?」
別のピアニストが、尋ねる。
「ああ……いや、緊張してる……」
「俺もだよ。でも、大丈夫。俺たちには才能がある」
「そうだな……」
開演
午後七時。
ホールの照明が、暗くなる。
静寂。
客席から、期待の眼差し。
そして——
舞台のカーテンが、ゆっくりと上がり始める。
カーテンの向こうには——
音楽家たちが、並んでいる。
中央に、セレスティア。
その隣に、グリム。
照明が、舞台を照らす。
「皆様、本日はお越しいただき、ありがとうございます」
セレスティアが、前に出る。
「私は、セレスティアと申します」
「本日、ハーモニーホール開館記念コンサートを、開催させていただきます」
「私たち音楽家は、様々な国から集まりました」
「エルフ、ドワーフ、人族、獣人——」
「種族は違いますが、音楽への愛は同じです」
「そして」
セレスティアが、客席を見回す。
「この美しいホールを作ってくださった、アレン様に感謝します」
「私たちに、演奏の場を与えてくださった、アレン様に」
客席から、拍手が起こる。
俺は、二階の貴賓席に座っている。
カナデが、隣にいる。
「では」
セレスティアが、バイオリンを構える。
「演奏を始めます」
第一曲:セレスティアのバイオリンソロ
静寂。
セレスティアが、弓を弦に当てる。
音が、流れ始めた。
美しい旋律。
優しく、柔らかい音色。
だが、次第に力強くなる。
観客は、息を呑んで聴いている。
誰も、動かない。
ただ、音楽に聴き入っている。
セレスティアの指が、弦の上を滑る。
弓が、優雅に動く。
彼女の表情は、真剣だ。
音楽に、全てを込めている。
曲が、クライマックスに達する。
高く、澄んだ音。
そして——
静かに、終わる。
静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
拍手が、起こった。
最初は小さい拍手。
だが、すぐに大きくなる。
「ブラボー!」
「素晴らしい!」
観客が、立ち上がって拍手する。
スタンディングオベーション。
セレスティアが、深くお辞儀をする。
涙が、頬を伝う。
「ありがとうございます……」
「すごい……」
カナデが、俺の手を握る。
「本当に、素晴らしいですね……」
「ああ」
俺も、感動していた。
「彼女の才能は、本物だ」
第二曲:グリムのピアノソロ
次に、グリムが舞台中央に出る。
グランドピアノの前に座る。
深呼吸。
そして——
鍵盤に、指を置く。
音が、鳴り響く。
力強い音色。
ドワーフらしい、豪快な演奏。
だが、繊細さもある。
速いパッセージ。
グリムの指が、鍵盤の上を駆け巡る。
まるで、踊っているようだ。
観客は、また聴き入る。
曲が、激しくなる。
両手が、鍵盤を叩く。
ホール全体が、音で満たされる。
そして——
最後の一音。
静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
また、拍手が起こる。
「ブラボー!」
「すごい!」
「ドワーフが、こんなに素晴らしいピアノを……!」
観客が、感動している。
が、立ち上がってお辞儀をする。
涙が、止まらない。
「ありがとうございます……」
「認めてもらえた……」
「俺の音楽が……」
第三曲:合奏
次に、音楽家たち全員が舞台に並ぶ。
バイオリン、ピアノ、フルート、ハープ、トランペット——
様々な楽器。
指揮者が、前に出る。
人族の老音楽家だ。
「それでは、合奏を始めます」
指揮棒が、上がる。
そして——
振り下ろされる。
音楽が、始まった。
全ての楽器が、一つになる。
美しいハーモニー。
バイオリンの優しい音色。
ピアノの力強い音。
フルートの柔らかい響き。
ハープの繊細な音。
トランペットの華やかな音。
全てが、調和している。
観客は、涙を流しながら聴いている。
「美しい……」
「こんな音楽……初めて聴いた……」
「これが……ハーモニーなんだ……」
曲が、クライマックスに達する。
全ての楽器が、最高潮に達する。
そして——
静かに、終わる。
長い静寂。
そして——
「パチパチパチパチ……」
拍手が、鳴り止まない。
スタンディングオベーション。
全員が、立ち上がって拍手する。
「アンコール!」
「アンコール!」
観客が、叫ぶ。
アンコール
音楽家たちが、顔を見合わせる。
そして、頷く。
「それでは、アンコールを演奏します」
セレスティアが、前に出る。
「この曲は、アレン様に捧げます」
再び、音楽が始まる。
今度は、さらに美しい曲。
優しく、温かい旋律。
観客は、また涙を流す。
俺も、目頭が熱くなる。
「ありがとう……」
心の中で、呟く。
曲が、終わる。
そして——
拍手が、鳴り止まない。
コンサート後
コンサートが終わり、観客が帰っていく。
「素晴らしかった……」
「本当に、感動した……」
「また、来たい……」
「次はいつだろう……」
皆、満足そうだ。
舞台裏では——
音楽家たちが、抱き合って喜んでいる。
「成功したね!」
「皆、感動してくれた!」
「私たちの音楽が……認めてもらえた……」
セレスティアが、グリムと抱き合う。
「やったね、グリム……」
「ああ、セレスティア……」
二人とも、涙を流している。
「アレン様」
セレスティアが、俺を見つける。
「アレン様……!」
彼女が、駆け寄ってくる。
そして——
俺に抱きついた。
「ありがとうございます……」
「本当に、ありがとうございます……」
「いや、素晴らしい演奏だった」
俺は、彼女の頭を撫でる。
「あなたたちの才能が、輝いた」
「それは……アレン様が、場所を与えてくださったからです……」
「これからも、頑張ってくれ」
「はい……必ず……」
音楽学校設立の発表
翌日、俺は再び連合議会に出席した。
「諸君」
俺は、議場に立った。
「昨夜のコンサートは、大成功だった」
「おめでとうございます、アレン様」
貴族たちが、拍手する。
「そして」
俺は、続けた。
「音楽学校を設立する」
「おお……」
貴族たちが、ざわめく。
「音楽家が集まった今、次は教育だ」
「若い才能を育てたい」
「素晴らしい計画です」
グレンデル公爵が、頷く。
「音楽学校の詳細を説明します」
俺は、資料を配布した。
新ヴェルナー音楽学校
場所:ハーモニーホール隣接地
規模:四階建て校舎
教室:個人レッスン室20室、合奏室5室、講義室3室
図書室・資料室:四階
楽器保管庫:地下
カリキュラム:
基礎課程(4年):楽器演奏、歌唱、音楽理論
専門課程(2年):専門的な技術習得
費用:
基礎課程:無料
専門課程:年間金貨5枚
留学生:年間金貨20枚(宿泊費込み)
入学資格:
年齢:8歳~20歳
人種:不問
才能があれば、誰でも歓迎
教師:
セレスティア(バイオリン)
グリム(ピアノ)
その他、優秀な音楽家たち
「基礎課程が無料……」
アーウィン侯爵が、驚く。
「はい。才能ある子供たちに、平等に機会を与えたいのです」
「素晴らしい」
「留学生も受け入れるのですね」
「はい。各国から、才能ある若者を招きたい」
「我が国からも、送りたい」
「歓迎します」
音楽学校の建設
議会の後、俺はハーモニーホールの隣の土地に向かった。
ここに、音楽学校を建設する。
「では、始めよう」
「リビルド」
地面が、変化し始める。
基礎、柱、壁、屋根——
全てが、次々と形成されていく。
一時間後——
美しい校舎が、完成していた。
四階建て。
白い石造り。
正面には、大きな看板。
「新ヴェルナー音楽学校」
「中を見てみましょう」
クラウスが、提案する。
「ああ」
音楽学校の内部
一階は、事務室と個人レッスン室。
レッスン室が、二十室ある。
それぞれ、防音処理されている。
「ここで、個人レッスンができます」
各部屋には——
ピアノ、譜面台、椅子——
必要なものが全て揃っている。
「完璧ですね」
クラウスが、頷く。
二階は、合奏室。
広い部屋が、五つある。
「ここで、オーケストラの練習ができます」
最大の合奏室は——
百人が入れる広さ。
「これなら、大編成のオーケストラも練習できますね」
「ああ」
三階は、講義室。
大きな部屋が、三つある。
「ここで、音楽理論の授業を行います」
各講義室には——
黒板、机、椅子——
全て揃っている。
座席数は、各部屋五十席。
「十分ですね」
四階は、図書室と資料室。
楽譜、音楽書——
様々な資料が揃っている。
「これは……」
クラウスが、驚く。
「いつの間に、こんなに……」
「前世の記憶を頼りに、楽譜を再現した」
「それに、この世界の楽譜も集めた」
「すごいですね……」
棚には、無数の楽譜が並んでいる。
クラシック、民謡、宗教音楽——
様々なジャンル。
「学生は、自由に閲覧できます」
「素晴らしいです」
「それと」
俺は、地下に案内する。
地下には——
楽器保管庫がある。
「ここに、楽器を保管します」
無数の楽器が、並んでいる。
ピアノ、バイオリン、フルート、トランペット、ドラム——
様々な楽器。
「これほどの数……」
クラウスが、呆然としている。
「学生は、これらの楽器を自由に使えます」
「自分の楽器を持っていない子供でも、学べるように」
「配慮が行き届いていますね」
「ああ」
音楽学校開校の告知
数日後、音楽学校開校の告知が、各国に送られた。
新ヴェルナー音楽学校、開校
募集人数:100名
年齢:8歳~20歳
人種:不問
基礎課程:無料
専門課程:年間金貨5枚
留学生:年間金貨20枚(宿泊費込み)
入学試験:実技試験と面接
試験日:一ヶ月後
告知は、瞬く間に広がった。
「無料で、音楽が学べる……?」
「本当なのか……?」
「行ってみよう!」
特に、貧しい家庭の子供たちが注目した。
「僕、音楽が好きなんだ……」
「でも、お金がなくて、習えなかった……」
「これなら……」
それに、他国の子供たちも注目した。
「留学生も受け入れるのか」
「しかも、宿泊費込みで金貨二十枚……」
「これは、安い……」
入学希望者の殺到
一週間後——
音楽学校の前に、人々が集まり始めた。
「入学したいです!」
「僕も!」
「私も!」
親子連れ。
若者。
様々な人々が、集まっている。
「こんなに……」
クラウスが、驚く。
「人気があるんだな」
俺は、微笑んだ。
入学試験の準備
「入学試験は、一ヶ月後だ」
俺は、音楽家たちに言った。
「それまでに、試験の準備をしてくれ」
「はい」
セレスティアが、頷く。
「試験内容は、実技試験と面接」
「実技試験では、簡単な演奏または歌唱を行ってもらう」
「面接では、音楽への情熱を確認する」
「分かりました」
「それと」
グリムが、言う。
「試験官は、私たちでよろしいですか?」
「ああ。君たちが最適だ」
「分かりました。責任を持って、選抜します」
留学生用宿舎の建設
「それと」
俺は、別の計画を発表した。
「留学生用の宿舎を建設する」
「宿舎……?」
「ああ。留学生は、故郷から離れてここに来る」
「快適な住居を提供したい」
「素晴らしいですね」
クラウスが、頷く。
数日後、音楽学校の裏手に宿舎が完成した。
四階建て。
白い石造り。
「一部屋、二人部屋です」
クラウスが、説明する。
「家具、寝具、全て揃っています」
「食堂もあります」
「朝、昼、晩、三食提供されます」
「完璧だな」
エピローグ
その夜、俺はカナデと二人でバルコニーに出た。
「今日も、色々ありましたね」
カナデが、微笑む。
「ああ。コンサートは大成功だった」
「音楽学校も、開校準備が進んでいる」
「順調ですね」
「ああ。でも、これは始まりに過ぎない」
「これから、もっと発展させていく」
「才能ある若者を育てる」
「そして——」
俺は、遠くを見つめる。
「音楽で、世界を変える」
「はい」
カナデが、頷く。
「アレン様なら、できます」
「それに」
俺は、カナデのお腹を見た。
お腹が、さらに大きくなっている。
「赤ちゃんも、もうすぐだな」
「はい。あと二ヶ月半です」
「楽しみだな」
「私もです」
遠くから、音楽が聞こえてくる。
音楽家たちが、練習しているのだろう。
美しい旋律が、夜空に響く。
星が、静かに瞬いていた。
平和な世界。
発展する領地。
愛する家族。
全てが、ここにある。
物語は、さらなる発展へ——
次回予告
音楽学校、ついに開校! 入学試験に、数百人が殺到! 才能ある子供たちが、選抜される! そして、美術館と劇場の建設が始まり—— 文化の街が、さらに発展する!
第22話「芸術の花開く」
文化が、街を彩る!
【第21話・完】
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