私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~

Ss侍

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73話 スキンシップでございまーす!

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 リンネちゃんが優勝してから3日が経った。
 あれから昨日までずっと忙しかったんだけど、これからは普通の仕事もできていくぐらいに余裕ができると思う。
 実のところ、取材でお金貰えるし、優勝賞金もあるし、まだあと1週間はサボっても構わないんだけど。

 という訳で私達は実に数日ぶりにギルドへとやってきた。簡単な依頼を受けて感覚を取り戻すためである。
 二人から言い出したんだよ、偉いね。


「おう! 今話題の美人姉妹! 来たか!」


 ギルドマスターがすぐに私達に気づき、酒を飲みながらこちらに近づいてきた。
 それにつられて数人の冒険者達も寄ってくる。
 男の人が多いな。両親の『娘はやらん』発言は聞こえてなかったのかな。


「今日は…アレだろ? 数日仕事をしなかったから、その感覚を取り戻しに来た…と言ったところじゃないか?」
「ええ!? おじさん、よくわかりましたね!」
「その通りなんです」
「まあ…俺もこの仕事なげーからなぁ」


 グビッと大きく一口、その手に持っている木でできたジョッキの中身を口に流し込み、また、彼も話し出す。


「そんな嬢ちゃん達に朗報だ! 活躍が認められお前さん達二人は『すぐにCランクになれる範囲』に居るDランクの冒険者になる事になった!」


 その言葉に二人は顔を見合わせる。


「「やったぁー!」」


 かなり速い昇格。まあ、当たり前って言えば当たり前なんだけどね。
 周りの人は拍手してくれてる。中には『抜かされた…』とポツリと言っている人もいた。
 ロモンちゃんとリンネちゃんは嬉しがりながらも恥ずかし気にしている。

 そんな中、受付に行き、二人は無事に昇級を果たすことができた。これで今後はCランクの依頼もこなすことが出来るし、ギルドマスターの話だとすぐにCランクに上がるそうだから、近いうちにBランクの依頼も受けることができるかもしれない。

 せっかくCランクの依頼を受けられるようになった訳だけど一泊以上しないといけないのがほとんどだし、本当に今日は肩慣らし程度なので、Eランクの依頼を受けた。

 移動時間をふくめて1時間半程度でその依頼をクリアした。


◆◆◆


 そんなこんなで私達は宿の自室にいる訳でして。


「ふう、久々に仕事したね」
「ねー! 今日はアイリスちゃん、動かなかったね」
【私は流石に今日は不要と感じましたので】
「そっかー…。ところで今日はもう、何もやることなくなったんだけどさ」


 ん…? おっ…? この流れはもしかして?


「ねぇ、ねぇ、ロモン。ぼく達がお互い優勝できたのって…」
「アイリスちゃんのおかげ! そもそも私達がこの大会に参加できたのも…」
「アイリスちゃんのおかげ!」
「「ねーっ!」」


 来るぞ、来るぞ来るぞ。
 来るぞ…私へのご褒美がっ…! 私がこの二人に支えている1番の理由だと言っても過言ではない一時がっ…!


「ここ数日間、アイリスちゃんにちゃんと構ってあげられなかったね」
「忙しかったからね…。ぼくなんてこんな高い剣、買ってもらったのに…」
「じゃあ…今日は…」
「そうだね、今日は…」
「「アイリスちゃん、遊ぼっ!!」」


 キターー! いやっほいっ、キタコレ! 
 来た来た来たよ、来ましたよっ…! 最高ですねー…。   
 もう、最高ですね、幸せです。
 
 おい、いいか…さっきロモンちゃんとリンネちゃんを見物していた男共よ…。私は今からな____合法的に! 美少女双子姉妹2人同時に! イチャイチャするっ!!
 そう…イチャイチャするっ!!


【あ…ありがとうございます! じつは…ちょっと甘えたかったりしまして…】


 そう言いながら、ロモンちゃんに幼体化しつつ抱きついてみる。頭も半回転を繰り返し、小動物が人間に戯れるように擦り付けてみる。


「もぉ…アイリスちゃんたらー」
「アイリスちゃん、普段はものすごく真面目だけど…」
「こういう時に甘えてくるよねー…!」
「まぁそれが可愛いんだけど」
「「ねーっ!」」


 ロモンちゃんは抱きついている私の頭を撫で、リンネちゃんは屈んでペペチペチと軽く撫でるように私の背中を叩いてくる。
 ああああ! 幸せです、私はとても幸せでございます!


「今日はね…アイリスちゃんがして欲しいこと何でもしてあげるよ!」
「うんうん」


 今、何でも って言ったよね、ね?
 うふふふふ。


【キ……キスを…】
「キス?」
【は、はい。よろしいのでしたら私のこの三角形の窪みにキスを…。あ、嫌でしたら別に】
「お姉ちゃん、アイリスちゃんにキスするの嫌?」
「ううん。別に。ロモンは?」
「私も」
 

 そう言うなり二人は私の目線に合わせた高さまでしゃがみ込む。


「じゃあ…主人である私からで良いかな?」
「うん」
「じゃあ…アイリスちゃん、チューするね…!」

 
 私の顔に向かって、ロモンちゃんのとてもとてもとてもとても可愛い、ちょっと顔の下部を動かした顔が近づいてくる。
 そう、私が、ペットのような存在だからこういうことがいとも容易くできるのだ!

 そしてついに私の口のようなものに、ロモンちゃんの唇が触れた。


「ぷふっ…どう?」
【へへへ…とってもサイコーでぇすっ…!】
「じゃあ次はぼくね! アイリスちゃんこっち向いて」

 
 私はその通りにリンネちゃんの方向を向く。
 今度は私に向かってリンネちゃんの顔が近づいてきてた。ちゅーした。至福。

  
「なんだかアイリスちゃん、すっごくすっごく幸せそうだね」
「ね。次にして欲しいことある?」
【膝枕です】


 私はすぐさまに答えた。
 あの二人は…まあ見たらわかるけど足が細い。可愛い。
 そしてやっぱり白い柔肌…そんな御御足で膝枕されれば素晴らしいに違いない。


「わかった、ほらアイリスちゃん、おいで」


 ロモンちゃんは正座をし、太ももを開けておいてくれる。私はそこに、私の半円球の頭を置いた。
 やっぱり柔らかい。良い匂いもするような気がする。
 そして私を見下ろしながら微笑む二人が可愛い。


「膝枕かぁ…」
「どうかな、アイリスちゃん」
【良いですねー、本当に良いですねー」
「だって。次はぼくだよ。アイリスちゃんが満足する前にこっちに移してよ!」


 リンネちゃんも正座をし始める。
 素敵だ。
 私は天国から天国へと頭を移した。
 感触はリンネちゃんとロモンちゃんは同じ、双子だしね。 


「どう、ぼくの膝枕は。初めてなんだけど…」
【素晴らしいです。気持ちよかったです】
「そっかー、そっかー! えへへ、次は何がして欲しいの?」

 
 次は…どこでもいいから揉ませて…はダメだろ。
 となると…やっぱり…。


【おまかせ…してもよろしいですかね?】
「よぉし、いいよ! おまかせだね」
「たくさん甘えていいよ」


◆◆◆


 はあ、今日は至高な1日でした。
 こんなに素晴らしい日は中々来ないでしょうね。


「お姉ちゃん、アイリスちゃん、おやすみ」
「おやすみー」
【おやすみなさいませ】


 1日たっぷりと遊んでもらった。
 お風呂も料理もずっと一緒だったし。
 えへへ…良かったなぁ。


#######

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