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「外国ではなくてですね、また地球とは違う世界ですね!」

「それって元の世界に戻せって言っても無理なんですか」

「…無理、ですね。本当に心から申し訳ございませんでした」

その羽?尻尾?が生えた変わった人はいわゆる土下座をしていた

日本人として土下座にはやはり弱く

「あの、もう、いいです。無理なんですよねじゃあしょうがないです。…頑張りますね異世界?ライフ」

「ありがとうございます…あ、長がこちらの不手際なのでなんでもオプションは付けると言って降りましたが、いかがいたしましょうか…?」

「オプションね…あー言葉とかマナーとかって大丈夫なんですか?」

「もちろんです!そこら辺は元々付いてるのでその他にないですか?」

「うーん、とりあえずまだ未成年なので保護者になってくれそうな人と会えるようにとか、できたらして欲しいです」

「もちろん大丈夫です。もとよりそのつもりです!では、わかりやすく、初めてあったシアンメルの方にしますね、えっと、その保護者に付いてなにか要望はありますか?できる限り近づけますが…」

「仲良くできるのならば、というか、できたら長生きで健康な人がいいですね、」

「はい、了解しました。他にはなにかございますか?」

「うーん、特には…あ、あと私って元いた世界では死んだ事になってるんですか?」

「死んだとなる訳ではなく行方不明、神隠しの類になると思います」

「なら、プールのおじさん達に迷惑かけたくないので、プール以外の所でいなくなったように見せれますか」

「本来なら理から外れるのでご法度ですが、手違いの移転がそもそもあってはならないことなので、おそらく許可は降りると思います」

「じゃあ、もうないです…」

(また、逃げてしまうのかな…私は。非現実てきすぎてこの状況がきちんと直視できない)

「こんな、あっさりしてていいんですか?」

「今更ですね~(笑)あ、一時帰国?はできたような…できなかったような…っとまぁ、たまには逃げることで見えてくることもありますよ。」

(あ、この人(?)心読めるんだった…)

その変な人は、くすっと笑ってから柔らかく微笑み

「では、健闘をお祈りしております…きっと、貴方なら大丈夫。」

その言葉とともに霧が晴れるような不思議な感覚が立夏をつつむ

次の瞬間…知らない部屋にいた
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