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17:索敵キャラ
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索敵キャラは一般的に初心者向けだ。パーティの中で一番下手なやつが担うことが多い。能力を使うタイミングが簡単でいつ使ってもそれなりに効果があるからだ。俺は不慣れなキャラだったが、出来ないことは無い。開幕後すぐの一戦でまだ装備も整わない中、スキャンしてマキの下手なエイムをアシストしたら「スキャンすげー」と素直にマキが言った。
「たった数秒なのにこんな違うもんかな」
「スキャン後のエイムアシストが強いな」
「いやまじ簡易チートじゃん」
「公式チートありがてぇ~!」
マキとヤカモレさんが熱心に有難がる。半分は本音で、半分は俺に対する気遣いだろう。索敵キャラの立ち位置は1.5列目、常に前線近くに居る必要がある。元々スナイパーをやっていた俺の好きなスタイルじゃない。
「あっ、単スナ」
倒したパーティの装備品を漁っていたらマキがスナイパーライフルを見つけた。「ほら」と当然のように俺の目の前に置く。索敵キャラで単スナ? ……一瞬悩んでマキが漁っていた死体に近づき、ライフル用の弾を拾う。一度に装備できる銃は2丁までだ。片方が遠距離用のものでもいいかと使い慣れた銃を装備した。
初めてやるキャラとパーティ構成だ。色々試してみるしかない。
「飛んでるやついる」
ジェット噴射の轟音を聞きつけ、ヤカモレさんが空を見上げた。ヤカモレさんと同じ飛行キャラを使った敵パーティが揃って移動している。
「撃ち落とす?」
「いや、追いかけよう」
「えっ!?」
てっきり狙撃するだろうと思われたらしい。2人に驚かれながら、俺はヤカモレさんの近くに移動する。
「追いかけるって、俺らも飛んでまんま被せるってこと!?」
「そう。今のタイミングで飛ぶやつなんて、自分たちが不利で逃げてるか漁夫を狙って敵パーティに突っ込もうとしてるかのどっちかだ。いずれにせよ体力が削れてるパーティを狙える」
「漁夫の漁夫狙いってこと!?」
「ぜっとさん、えっぐい!」
「キルポ欲しいんだろ?」
さっさと飛ばないと間に合わなくなる。マスター昇格を目指す2人に必要なのはとにかく多くの敵をキルすることだ。そのチャンスは積極的に狙っていった方が良い。お試し戦略その1、だ。
飛行モーションに入ったヤカモレさんに俺とマキが近づき、俺たちも飛んで浮き上がった。先に飛ぶ敵チームを後ろから追いかける。ついでに辺りを見回して他のチームの場所や交戦状況を伺った。
「あそこから逃げてきたな」
先に行くパーティの予想される出発地点を見る。乱戦後のようで、生き残ったパーティが死体漁りをしていた。残存チーム数の表示がごっそり減っている。
「結構削れてそうだ」
「いいね~、一気にやろう」
弱い者いじめほど楽なものはない。マキが嫌なやる気の出し方をした。
降り立った敵チームの真後ろに俺らも着陸した。すぐにマキがサブマシンガンを撃って敵を霧散させる。俺は着地モーションが入って初動が遅れるヤカモレさんの代わりに、後ろに飛んで出来るだけ狙いを外そうとしている敵キャラをショットガンで連射する。すぐにパリン、とガラスが割れたような音が聞こえた。アーマーが壊れた音だ。壊した奴にしか聞こえないから、聞こえたら必ず報告する。
「割った」
「ナイス!」
ヤカモレさんが追撃する。これで1キル。スキャンを入れて他の奴がどうなっているか確かめた。早くもマキが1人やったようで、岩陰に隠れた最後の1人に向かって詰めていた。銃を下す。インファイトならマキが勝つ。
「おらよっ、ナイス~!」
トドメを刺しながら、ナイスゲームとマキが自賛した。
「1人瀕死だったわ。ぜっとさんの思惑通りじゃん、こわ~」
「いやえぐいって。俺ジェットの立ち回り考え直そうかな」
「ジェットで被せるなんてキルポ乞食しかしねぇから気にしなくていい」
「それ気にするくない!?」
「ふははッ、キルポうめぇ~!」
逃げるときや戦闘離脱でジェットでパーティごと飛ぶのはよくあるシーンだ。それを追いかけてまでキルしようとするのはよっぽどだ。タイミングもあるし、着地後必ず撃ち合いになると分かっててやるにはリスクが高い。それに轟音を伴うジェットの飛行移動は他のパーティにも見られていると思っていた方が良い。ヤカモレさんが立ち回りを再考している間、俺は背後にスキャンを飛ばす。
「移動しよう」
追いかけてきてる奴はいない。
でも近くで交戦している奴が表示されるキルログには、見覚えのある名前が見えた。
「Cが居る」
2人に教える。
Cはチーターの略だ。
「またぁ!?」
マキの声が一気に不機嫌になった。
今シーズンは公式から注意するようアナウンスがあるほどチーターが多い。特にダイヤ帯以上は1試合に必ず1人は居ると思って良い。ランクマをやってると何回も同じ奴とマッチングして、悪質な奴は嫌でも名前を覚える。俺を配信に呼び戻すまでチーターにやられまくってストレスを溜めていたマキとヤカモレさんは特に敏感だ。
「まじでテンション下がる。チーターに会う前に他のチーム食ってキルポ貯める?」
ランク昇格に勝利は絶対条件じゃない。多くキルしてポイントを貯めて行っても上がれる。マキがそれを示唆した提案をしたが「逃げてどうすんだよ」と却下した。
「これからどの試合でもC居るぞ。毎回逃げんのか?」
「そうじゃねぇけどぉ」
「今回わりとキルポとれてるだろ。出来るだけチーターに他のパーティ潰してもらって、俺らは耐久する」
「え、勝つつもり?」
ヤカモレさんまでもが俺に確かめてきた。チーターにやられ過ぎて相当きてるな。
意図して「は?」と強めに聞き返した。
「負けるつもりでゲームしたことねぇよ」
俺がそう言うと、2人とも黙る。一呼吸置いたあと、「はは!」とマキが短く笑った。
やられるイメージが付き過ぎて弱気になってる二人を、俺は更にわざとらしく煽る。
「勝つつもりで俺を呼んだんじゃねぇのか」
「いいねぇ~! ぜっとさんのそういうとこ好き!」
さすが、調子に乗るのが早いマキがヤカモレさんより先にやる気を取り戻した。あんなに毛嫌いしていた俺に好きとまで言い始める。やめろ、お前に言われると俺も調子に乗る。こんなことで冷静さを失いたくねぇ。
俺は二人に呼ばれた理由をよく理解している。激増したダイヤ帯のチーター対策。野良じゃ出来ない意思疎通のとれた連携。マスター昇格のためのキルアシスト。それが出来なきゃ俺がここに居る意味が無い。何のために索敵キャラに変更したと思ってる。
「勝ってさっさとマスターに昇格させる」
2人を勝たせる。
この試合は俺の存在価値の証明だ。
「たった数秒なのにこんな違うもんかな」
「スキャン後のエイムアシストが強いな」
「いやまじ簡易チートじゃん」
「公式チートありがてぇ~!」
マキとヤカモレさんが熱心に有難がる。半分は本音で、半分は俺に対する気遣いだろう。索敵キャラの立ち位置は1.5列目、常に前線近くに居る必要がある。元々スナイパーをやっていた俺の好きなスタイルじゃない。
「あっ、単スナ」
倒したパーティの装備品を漁っていたらマキがスナイパーライフルを見つけた。「ほら」と当然のように俺の目の前に置く。索敵キャラで単スナ? ……一瞬悩んでマキが漁っていた死体に近づき、ライフル用の弾を拾う。一度に装備できる銃は2丁までだ。片方が遠距離用のものでもいいかと使い慣れた銃を装備した。
初めてやるキャラとパーティ構成だ。色々試してみるしかない。
「飛んでるやついる」
ジェット噴射の轟音を聞きつけ、ヤカモレさんが空を見上げた。ヤカモレさんと同じ飛行キャラを使った敵パーティが揃って移動している。
「撃ち落とす?」
「いや、追いかけよう」
「えっ!?」
てっきり狙撃するだろうと思われたらしい。2人に驚かれながら、俺はヤカモレさんの近くに移動する。
「追いかけるって、俺らも飛んでまんま被せるってこと!?」
「そう。今のタイミングで飛ぶやつなんて、自分たちが不利で逃げてるか漁夫を狙って敵パーティに突っ込もうとしてるかのどっちかだ。いずれにせよ体力が削れてるパーティを狙える」
「漁夫の漁夫狙いってこと!?」
「ぜっとさん、えっぐい!」
「キルポ欲しいんだろ?」
さっさと飛ばないと間に合わなくなる。マスター昇格を目指す2人に必要なのはとにかく多くの敵をキルすることだ。そのチャンスは積極的に狙っていった方が良い。お試し戦略その1、だ。
飛行モーションに入ったヤカモレさんに俺とマキが近づき、俺たちも飛んで浮き上がった。先に飛ぶ敵チームを後ろから追いかける。ついでに辺りを見回して他のチームの場所や交戦状況を伺った。
「あそこから逃げてきたな」
先に行くパーティの予想される出発地点を見る。乱戦後のようで、生き残ったパーティが死体漁りをしていた。残存チーム数の表示がごっそり減っている。
「結構削れてそうだ」
「いいね~、一気にやろう」
弱い者いじめほど楽なものはない。マキが嫌なやる気の出し方をした。
降り立った敵チームの真後ろに俺らも着陸した。すぐにマキがサブマシンガンを撃って敵を霧散させる。俺は着地モーションが入って初動が遅れるヤカモレさんの代わりに、後ろに飛んで出来るだけ狙いを外そうとしている敵キャラをショットガンで連射する。すぐにパリン、とガラスが割れたような音が聞こえた。アーマーが壊れた音だ。壊した奴にしか聞こえないから、聞こえたら必ず報告する。
「割った」
「ナイス!」
ヤカモレさんが追撃する。これで1キル。スキャンを入れて他の奴がどうなっているか確かめた。早くもマキが1人やったようで、岩陰に隠れた最後の1人に向かって詰めていた。銃を下す。インファイトならマキが勝つ。
「おらよっ、ナイス~!」
トドメを刺しながら、ナイスゲームとマキが自賛した。
「1人瀕死だったわ。ぜっとさんの思惑通りじゃん、こわ~」
「いやえぐいって。俺ジェットの立ち回り考え直そうかな」
「ジェットで被せるなんてキルポ乞食しかしねぇから気にしなくていい」
「それ気にするくない!?」
「ふははッ、キルポうめぇ~!」
逃げるときや戦闘離脱でジェットでパーティごと飛ぶのはよくあるシーンだ。それを追いかけてまでキルしようとするのはよっぽどだ。タイミングもあるし、着地後必ず撃ち合いになると分かっててやるにはリスクが高い。それに轟音を伴うジェットの飛行移動は他のパーティにも見られていると思っていた方が良い。ヤカモレさんが立ち回りを再考している間、俺は背後にスキャンを飛ばす。
「移動しよう」
追いかけてきてる奴はいない。
でも近くで交戦している奴が表示されるキルログには、見覚えのある名前が見えた。
「Cが居る」
2人に教える。
Cはチーターの略だ。
「またぁ!?」
マキの声が一気に不機嫌になった。
今シーズンは公式から注意するようアナウンスがあるほどチーターが多い。特にダイヤ帯以上は1試合に必ず1人は居ると思って良い。ランクマをやってると何回も同じ奴とマッチングして、悪質な奴は嫌でも名前を覚える。俺を配信に呼び戻すまでチーターにやられまくってストレスを溜めていたマキとヤカモレさんは特に敏感だ。
「まじでテンション下がる。チーターに会う前に他のチーム食ってキルポ貯める?」
ランク昇格に勝利は絶対条件じゃない。多くキルしてポイントを貯めて行っても上がれる。マキがそれを示唆した提案をしたが「逃げてどうすんだよ」と却下した。
「これからどの試合でもC居るぞ。毎回逃げんのか?」
「そうじゃねぇけどぉ」
「今回わりとキルポとれてるだろ。出来るだけチーターに他のパーティ潰してもらって、俺らは耐久する」
「え、勝つつもり?」
ヤカモレさんまでもが俺に確かめてきた。チーターにやられ過ぎて相当きてるな。
意図して「は?」と強めに聞き返した。
「負けるつもりでゲームしたことねぇよ」
俺がそう言うと、2人とも黙る。一呼吸置いたあと、「はは!」とマキが短く笑った。
やられるイメージが付き過ぎて弱気になってる二人を、俺は更にわざとらしく煽る。
「勝つつもりで俺を呼んだんじゃねぇのか」
「いいねぇ~! ぜっとさんのそういうとこ好き!」
さすが、調子に乗るのが早いマキがヤカモレさんより先にやる気を取り戻した。あんなに毛嫌いしていた俺に好きとまで言い始める。やめろ、お前に言われると俺も調子に乗る。こんなことで冷静さを失いたくねぇ。
俺は二人に呼ばれた理由をよく理解している。激増したダイヤ帯のチーター対策。野良じゃ出来ない意思疎通のとれた連携。マスター昇格のためのキルアシスト。それが出来なきゃ俺がここに居る意味が無い。何のために索敵キャラに変更したと思ってる。
「勝ってさっさとマスターに昇格させる」
2人を勝たせる。
この試合は俺の存在価値の証明だ。
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