6 / 23
5. 大苦戦!!
しおりを挟む
次の日。帰りのホームルーム。
ホクトは家でお留守番させてる。
「レク係、やってくれる人いない?」
しーん……。
だめか、と担任の先生ががっくり肩を落とす。
レク係、全然決まらないんだ。先生は朝のホームルームにも、授業中にも、そして今も募集してるけど、立候補者はナシ。「みんなを楽しませなきゃいけない」っていうプレッシャーがあるのかも。
「このままだとクジで決めることになるけどいいかしら?」
えっやだ!
焦ったけど、このまま決まらないなら仕方ないか……。
でも私は今何より、ホクトの星座を探すことで精一杯だ。こぐま座が不正解だったってことに結構驚いたというか……他に似たような星座あったっけ? って、星好きの血が騒いじゃってる。
「はぁ、また後日に話しましょう。では連絡事項です。よく聞いてくださいね。最近小中学生の女の子が行方不明になる事件が増えていて……」
とりあえず、昼休みに行ってみた学校の図書室には、目新しい本は無かった。だから次は地域の図書館だ。あとは星に詳しい人に聞いてみるっていう方法もあるけど……そういう人、近所にいたかな。
「では話は終わります。さようなら」
さようなら、の声がクラスに広がって慌てて立ち上がる。考えこんでたらいつの間にか終わってた!
さて、放課後は図書館に寄り道を。留守番のホクトも心配だし、なるべく早く帰らなくっちゃ。
「何これ~くまの人形? かわいい~」
「昇降口で拾ったんだよ! これから職員室に届けるとこ!」
え? くまの人形?
教室の隅のほうで、女の子たちが話しているみたい。学校に持ってくる人、いるんだ。
「でもこれ、くまなの?」
「それ私も思った! しっぽが長いくまなんていないもんね」
し、しっぽの長いくま!?
まさか、と思って振り返る……そこには、女の子三人の中心にホクトが!! 何で学校に!?
パッチリ目が合う。紺色の瞳がきらきら輝いて、口を開きそうに……。
「わーーーーーっ!?!?」
私、ホクトの元へ猛ダッシュ! 教室の中で走る私に、女の子たちはびっくりしていた。
何回か瞬きをして、戸惑う三人。うぅ、中学校で初めましての子たちなのに……変な印象ついちゃったよね……。
「と、帳さん?」
「大丈夫?」
「ごっ、ごめんなさい! この子私の人形で!」
さりげなくホクトの口は手でふさぐ。
なんかモゴモゴ言ってるけど、気にしない!
女の子たちは顔を見合わせて、優しく笑ってくれた。
「そうなの、持ち主が見つかってよかった」
優しい子たちで良かったよ……。
改めてお礼を言って、逃げるように別れる。誤魔化すの、かなりきついよ。
きょろきょろ、辺りを見回す。うん、ここなら大丈夫かな。
大きく深呼吸して、ホクトに向き直った。
「もうホクト……」
「ナナセ! ごめん、しゃべらない~って分かってたけど、ナナセを見たら安心しちゃって!」
てへ、なんて可愛い顔。
いや、それもそうなんだけど。
「どうして学校に?」
鞄の中に入れて、連れて行ったりしてないのに。
「かばんの中に入っていった! それでがっこうついたら、ぬけだして一人で遊びに行っちゃった!」
「え? 全然気が付かなかった……」
「だってがっこうって面白そうなんだもの!」
本当に好奇心旺盛なんだから……でも待って、ホクト、学校を一人で歩き回ったの? 誰かに見られてないかな……。
「もう、勝手についてきちゃダメ。明日からはお留守番しててね」
「え! 何で!? ナナセ、学校いくのだめって昨日言わなかったのに!」
うっ。それを言われると。
でもだって、学校に黙って着いてくるなんて思わないじゃない。
「とにかくだめなの」
「やだやだーっ! おうちにいてもタイクツだもの!」
ちょ、ちょっと、声が大きいって。
「しゃべらないから、うごかないから!! やくそくするからぁ!!」
「わ、分かった。分かったよホクト! ね、声おさえて」
「ほんとう!?」
ホクトの目、きらきらっ。
あぁ、いいよって言っちゃった……。ホクトを隠すの、大変なのは私なのに……困るなぁ。
「これからホクトの星座の手がかりを探しに図書館に行くけど、図書館は静かにしてなきゃダメだよ? そういうルールがあるから」
「としょかん? 楽しそう!」
はーい! ってホクトは探検気分。もう、ホクトの手がかりを探すのは私なんだよ?
はぁ……。
迷惑になっちゃうから声には出さないけど、そっとため息。
だって、ものすごく大変だったんだもの。
まず、図書館に行って色々な星座の本を読み直してみた。だけどホクトっぽい星座は見つからない。私が持ってるものよりずっと詳しい星座図鑑も、ホクトに見せた。もちろん、『こぐま座』のところを。
「うーん、分かんないや!」
でもホクトの反応は全部これ。
落ち込む私に「どんまいどんまい!」なんて言って。
ちょっとのんき過ぎない? もうちょっと、「思い出そう」って努力をホクトもしてくれたらいいのにって思っちゃうよ。
まぁ、それは百歩ゆずって、良いよ。それよりもっと大変だったことが……。
「ナナセ! ナナセったら、あっち行ってみたい!!」
ホクト、ずっとこんな調子。
お人形が好きなまだ小さい子どもたちにはジイッて見られるし、そのお母さんたちにも「怪しい中学生がいる」ってじろじろ見られるし……。
「だって楽しそうなんだもの!」って。
はぁ。全然反省してない。
あっちこっち行っちゃう小さい子どもを相手にするって、こんな感じなんだな。
これだけ探したのに成果が無かったし、何よりホクトのことで緊張してたから、なんだかすごく疲れちゃった。
「とりあえず、そろそろ閉館の時間だから。今日は帰ろう……」
「そんなに落ち込まないでナナセ、次はできるよ!」
「……うん……」
色々言いたいことはあるけど……あきらめて、ただうなずいた。
こんな調子で大丈夫かなぁ。
ホクトは家でお留守番させてる。
「レク係、やってくれる人いない?」
しーん……。
だめか、と担任の先生ががっくり肩を落とす。
レク係、全然決まらないんだ。先生は朝のホームルームにも、授業中にも、そして今も募集してるけど、立候補者はナシ。「みんなを楽しませなきゃいけない」っていうプレッシャーがあるのかも。
「このままだとクジで決めることになるけどいいかしら?」
えっやだ!
焦ったけど、このまま決まらないなら仕方ないか……。
でも私は今何より、ホクトの星座を探すことで精一杯だ。こぐま座が不正解だったってことに結構驚いたというか……他に似たような星座あったっけ? って、星好きの血が騒いじゃってる。
「はぁ、また後日に話しましょう。では連絡事項です。よく聞いてくださいね。最近小中学生の女の子が行方不明になる事件が増えていて……」
とりあえず、昼休みに行ってみた学校の図書室には、目新しい本は無かった。だから次は地域の図書館だ。あとは星に詳しい人に聞いてみるっていう方法もあるけど……そういう人、近所にいたかな。
「では話は終わります。さようなら」
さようなら、の声がクラスに広がって慌てて立ち上がる。考えこんでたらいつの間にか終わってた!
さて、放課後は図書館に寄り道を。留守番のホクトも心配だし、なるべく早く帰らなくっちゃ。
「何これ~くまの人形? かわいい~」
「昇降口で拾ったんだよ! これから職員室に届けるとこ!」
え? くまの人形?
教室の隅のほうで、女の子たちが話しているみたい。学校に持ってくる人、いるんだ。
「でもこれ、くまなの?」
「それ私も思った! しっぽが長いくまなんていないもんね」
し、しっぽの長いくま!?
まさか、と思って振り返る……そこには、女の子三人の中心にホクトが!! 何で学校に!?
パッチリ目が合う。紺色の瞳がきらきら輝いて、口を開きそうに……。
「わーーーーーっ!?!?」
私、ホクトの元へ猛ダッシュ! 教室の中で走る私に、女の子たちはびっくりしていた。
何回か瞬きをして、戸惑う三人。うぅ、中学校で初めましての子たちなのに……変な印象ついちゃったよね……。
「と、帳さん?」
「大丈夫?」
「ごっ、ごめんなさい! この子私の人形で!」
さりげなくホクトの口は手でふさぐ。
なんかモゴモゴ言ってるけど、気にしない!
女の子たちは顔を見合わせて、優しく笑ってくれた。
「そうなの、持ち主が見つかってよかった」
優しい子たちで良かったよ……。
改めてお礼を言って、逃げるように別れる。誤魔化すの、かなりきついよ。
きょろきょろ、辺りを見回す。うん、ここなら大丈夫かな。
大きく深呼吸して、ホクトに向き直った。
「もうホクト……」
「ナナセ! ごめん、しゃべらない~って分かってたけど、ナナセを見たら安心しちゃって!」
てへ、なんて可愛い顔。
いや、それもそうなんだけど。
「どうして学校に?」
鞄の中に入れて、連れて行ったりしてないのに。
「かばんの中に入っていった! それでがっこうついたら、ぬけだして一人で遊びに行っちゃった!」
「え? 全然気が付かなかった……」
「だってがっこうって面白そうなんだもの!」
本当に好奇心旺盛なんだから……でも待って、ホクト、学校を一人で歩き回ったの? 誰かに見られてないかな……。
「もう、勝手についてきちゃダメ。明日からはお留守番しててね」
「え! 何で!? ナナセ、学校いくのだめって昨日言わなかったのに!」
うっ。それを言われると。
でもだって、学校に黙って着いてくるなんて思わないじゃない。
「とにかくだめなの」
「やだやだーっ! おうちにいてもタイクツだもの!」
ちょ、ちょっと、声が大きいって。
「しゃべらないから、うごかないから!! やくそくするからぁ!!」
「わ、分かった。分かったよホクト! ね、声おさえて」
「ほんとう!?」
ホクトの目、きらきらっ。
あぁ、いいよって言っちゃった……。ホクトを隠すの、大変なのは私なのに……困るなぁ。
「これからホクトの星座の手がかりを探しに図書館に行くけど、図書館は静かにしてなきゃダメだよ? そういうルールがあるから」
「としょかん? 楽しそう!」
はーい! ってホクトは探検気分。もう、ホクトの手がかりを探すのは私なんだよ?
はぁ……。
迷惑になっちゃうから声には出さないけど、そっとため息。
だって、ものすごく大変だったんだもの。
まず、図書館に行って色々な星座の本を読み直してみた。だけどホクトっぽい星座は見つからない。私が持ってるものよりずっと詳しい星座図鑑も、ホクトに見せた。もちろん、『こぐま座』のところを。
「うーん、分かんないや!」
でもホクトの反応は全部これ。
落ち込む私に「どんまいどんまい!」なんて言って。
ちょっとのんき過ぎない? もうちょっと、「思い出そう」って努力をホクトもしてくれたらいいのにって思っちゃうよ。
まぁ、それは百歩ゆずって、良いよ。それよりもっと大変だったことが……。
「ナナセ! ナナセったら、あっち行ってみたい!!」
ホクト、ずっとこんな調子。
お人形が好きなまだ小さい子どもたちにはジイッて見られるし、そのお母さんたちにも「怪しい中学生がいる」ってじろじろ見られるし……。
「だって楽しそうなんだもの!」って。
はぁ。全然反省してない。
あっちこっち行っちゃう小さい子どもを相手にするって、こんな感じなんだな。
これだけ探したのに成果が無かったし、何よりホクトのことで緊張してたから、なんだかすごく疲れちゃった。
「とりあえず、そろそろ閉館の時間だから。今日は帰ろう……」
「そんなに落ち込まないでナナセ、次はできるよ!」
「……うん……」
色々言いたいことはあるけど……あきらめて、ただうなずいた。
こんな調子で大丈夫かなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
左左左右右左左 ~いらないモノ、売ります~
菱沼あゆ
児童書・童話
菜乃たちの通う中学校にはあるウワサがあった。
『しとしとと雨が降る十三日の金曜日。
旧校舎の地下にヒミツの購買部があらわれる』
大富豪で負けた菜乃は、ひとりで旧校舎の地下に下りるはめになるが――。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
「いっすん坊」てなんなんだ
こいちろう
児童書・童話
ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。
自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・
#アタシってば魔王の娘なんだけどぶっちゃけ勇者と仲良くなりたいから城を抜け出して仲間になってみようと思う
釈 余白(しやく)
児童書・童話
ハアーイハロハロー。アタシの名前はヴーゲンクリャナ・オオカマって言ぅの。てゆうか長すぎでみんなからはヴーケって呼ばれてる『普通』の女の子だょ。
最近の悩みはパパが自分の跡継ぎにするって言って修行とか勉強とかを押し付けて厳しいことカナ。てゆうかマジウザすぎてぶっちゃけやってらンない。
てゆうかそんな毎日に飽きてるンだけどタイミングよく勇者のハルトウって子に会ったのょ。思わずアタシってば囚われの身なのってウソついたら信じちゃったわけ。とりまそんなン秒でついてくよね。
てゆうか勇者一行の旅ってばビックリばっか。外の世界ってスッゴク華やかでなんでもあるしアタシってば大興奮のウキウキ気分で舞い上がっちゃった。ぶっちゃけハルトウもかわいくて優しぃし初めての旅が人生の終着点へ向かってるカモ? てゆうかアタシってばなに言っちゃってンだろね。
デモ絶対に知られちゃいけないヒミツがあるの。てゆうかアタシのパパって魔王ってヤツだし人間とは戦争バッカしてるし? てゆうか当然アタシも魔人だからバレたら秒でヤラレちゃうかもしンないみたいな?
てゆうか騙してンのは悪いと思ってるょ? でも簡単にバラすわけにもいかなくて新たな悩みが増えちゃった。これってぶっちゃけ葛藤? てゆうかどしたらいンだろね☆ミ
四尾がつむぐえにし、そこかしこ
月芝
児童書・童話
その日、小学校に激震が走った。
憧れのキラキラ王子さまが転校する。
女子たちの嘆きはひとしお。
彼に淡い想いを抱いていたユイもまた動揺を隠せない。
だからとてどうこうする勇気もない。
うつむき複雑な気持ちを抱えたままの帰り道。
家の近所に見覚えのない小路を見つけたユイは、少し寄り道してみることにする。
まさかそんな小さな冒険が、あんなに大ごとになるなんて……。
ひょんなことから石の祠に祀られた三尾の稲荷にコンコン見込まれて、
三つのお仕事を手伝うことになったユイ。
達成すれば、なんと一つだけ何でも願い事を叶えてくれるという。
もしかしたら、もしかしちゃうかも?
そこかしこにて泡沫のごとくあらわれては消えてゆく、えにしたち。
結んで、切って、ほどいて、繋いで、笑って、泣いて。
いろんな不思議を知り、数多のえにしを目にし、触れた先にて、
はたしてユイは何を求め願うのか。
少女のちょっと不思議な冒険譚。
ここに開幕。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
大人で子供な師匠のことを、つい甘やかす僕がいる。
takemot
児童書・童話
薬草を採りに入った森で、魔獣に襲われた僕。そんな僕を助けてくれたのは、一人の女性。胸のあたりまである長い白銀色の髪。ルビーのように綺麗な赤い瞳。身にまとうのは、真っ黒なローブ。彼女は、僕にいきなりこう尋ねました。
「シチュー作れる?」
…………へ?
彼女の正体は、『森の魔女』。
誰もが崇拝したくなるような魔女。とんでもない力を持っている魔女。魔獣がわんさか生息する森を牛耳っている魔女。
そんな噂を聞いて、目を輝かせていた時代が僕にもありました。
どういうわけか、僕は彼女の弟子になったのですが……。
「うう。早くして。お腹がすいて死にそうなんだよ」
「あ、さっきよりミルク多めで!」
「今日はダラダラするって決めてたから!」
はあ……。師匠、もっとしっかりしてくださいよ。
子供っぽい師匠。そんな師匠に、今日も僕は振り回されっぱなし。
でも時折、大人っぽい師匠がそこにいて……。
師匠と弟子がおりなす不思議な物語。師匠が子供っぽい理由とは。そして、大人っぽい師匠の壮絶な過去とは。
表紙のイラストは大崎あむさん(https://twitter.com/oosakiamu)からいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる