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アリエスの女 始まりの章
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「先生、なにを」
「君はオイタをしそうだからね。しばらくそうしていなさい」
「ひどい……」
彼女は眉間にしわを寄せてふくれっ面を見せた。
「あとで好きなようにさせてあげるから。ちょっとは我慢しなさい。ほら乳首舐めてあげるよ」
硬くなった乳首を軽く舐め吸いながら甘噛みをしてやると真帆は息を荒くしながら悦びの声を上げ始めた。
「あ、ああん。気持ちいいです」
普段鍛えられているせいか優しく舐めあげるより噛んでやった方が感じるらしい。右の乳首を噛みながら左の乳首をつまんでねじっていると「ああっ。もう、先生、はやくきて。我慢できない」と声を荒げてくる。
「まだまだこれからだよ。僕のほうも準備できていないんだからね」
手を縛っておいてよかったと思いながらいまだ勃起していない自分の一物に一瞥をくれて愛撫を再開する。せっかちな彼女のようなタイプにあまり長い間我慢せさせても逆効果だろう。程よいタイミングを見極めながら次の行為へと移行した。
パンティーを脱がせると短くカットされ綺麗に手入れされた芝生のような陰毛が現れた。
「さすが。見せる仕事してるだけあって、どこも手入れが完璧だね」
褒めると照れ臭そうに真帆は荒い息混じりで答える。
「女同士の目ってシビアなんですよ。油断できないんです」
「じゃ、男といるときはもう少し油断して」
もう一度口づけをすると最初よりも柔らかい唇と舌遣いでリラックスしてきた感じが伝わってきた。彼女の下半身のほうへ僕は身体を下げていき引き締まって綺麗なラインの膝下と足首を持ち上げ唇を這わせる。
「綺麗な足だ」
滑らかな内腿に口づけてから尻を撫でまわした。しっかりした臀部だ丸く立体的だがしまっている。股関節に舌を這わせる。真帆はじれているが我慢をして低い呻き声を上げながら強い快感を待っているようだ。かき分ける必要のない茂みに顔をうずめ花芽を吸い上げると「きゃあんっ」と短い悲鳴のような声が上がった。気にせずに舌先でこねくり回し吸ったり舐めあげたりした。
「ああん、あん、あんっ。き、きもち、いっ、あん……」
彼女のクレバスからじゃ香のような香りが漂ってくる。蜜壺に中指を差し入れると熱く潤んでいて今か今かと待ち構えているように吸い付いてきた。彼女のサラッとした愛液とヴァギナの締まりの良さが若さを感じさせる。クリトリスの裏側のGスポットを探りながらゆるゆると中指を動かしながら花芽を吸っていると「んんっ!あっ、はっ、んんん」と身体を揺さぶりながら真帆は声を上げていた。数秒後、中指に肉の収縮が伝わったので引き抜いて唇も離した。小刻みに揺れている膝頭を見ながら僕は身体を起こし真帆の顔を方へ近づいた。
「イッタの?」
額に汗をにじませ苦し気な表情で真帆は荒い息を短く繰り返している。
「あ、はっ、はあ。はあはぁ。先生、これがイクってことなの?」
「ん。そうだよ。イッタことなかったの」
僕は手で彼女の額の汗をぬぐいながら尋ねた。――イッタことなかったのか……。
「こ、こんな、感じ、はじめて……。すごく気持ちよかった……」
「女の人の気持ちよさはこんなものじゃないよ。我慢した甲斐があったでしょ」
真帆は紅潮させた顔でコクリと頷いた。
「まあこれ以上の快感を与えられる自信はちょっと僕にないんだけどね」
「先生。ワタシ、先生の事気持ちよくしてあげたい。どうしたらいいですか?」
手首のネクタイをほどいてやると身体を起こして真帆は僕の顔を見つめた後下半身に目を動かし
「やっぱり魅力がないですか?」と言いながら股間に手を伸ばしてきた。
「そんなことないよ。君はとても魅力的だ。僕はもう若くないしすぐさま身体が反応しないだけだよ」
「あの、しても……いいですか?ここ」
「――いいよ」
許可すると嬉しそうに真帆は僕のベルトを外しスラックスを脱がせた。黒のボクサーパンツはすぐに脱がさず上から優しく擦り丸く円を描き始めた。
「一気に脱がされるかと思ったよ」
笑いながら言うと彼女ははにかんだ。少しずつずらしまだ大人しいペニスをそっと取り出し真帆は口づけをする。鈴口にちょろちょろと舌先で舐め、だんだん咥えていき、いまだ柔らかい一物を口の中にほおばり弄び始めた。
「んん。う、む」
彼女の口の中は熱く大ぶりな舌が波打つようにペニスをしならせる。じわじわと硬度を帯び始めると真帆は徐々に口から出していき「硬くなってきた」とか「大きい」などとブツブツ言い始めた。
「欲しいの?」
すっかり大きくなった肉棒の目の前で真帆はうっとり眺めている。
「欲しいです」
「自分でまたがってハメてごらん」
ごくりとつばを飲み込んで真帆は馬乗りになり自分のヴァギナに亀頭をあてがった。
「ゆっくりね」
「はい」
少しずつ腰を落としていき肉棒を蜜壺に埋めていく。
「あ、ああっ、ああん、ああ。ぜ、全部、はいった」
やっとご褒美がもらえた犬のように彼女は嬉しそうに腰を振る。
「好きなように動いてごらん」
彼女は僕の顔色をうかがいながら緩やかに腰を前後運動させ始める。下から見上げる彼女は激しいダンスをするように躍動感あふれる動きをし、光りながら飛び散る汗は宝石の様だ。引き締まった二の腕、腹筋と形の良い乳房が波打つ。彼女はまさしく見せる仕事をするために生まれてきた人だと感心せざる負えない。同性からもの憧れの対象となっていることだろう。
しばらく自由に動かせた後、僕は彼女のアナルに指を這わせた。
「あ、きゃん、やだ」
真帆の動きが停まり僕に注意を払った。
「身体だけじゃなくて中から動かすんだよ。お尻の穴を締めたり緩めたりしてごらん」
「は、はい」
呑み込みが早い真帆はしばらくすると自在にヴァギナを収縮させられるようになった。
「上手いね。今度はここにクリトリスをこすりつけながら動いて」
「あああん、ううう、あっあん、はああん、あああっ」
真帆は恍惚とし始めながらも動きをやめない。さらさらしていた愛液が粘質を帯び始めると彼女のラビアがびちゃびちゃとはためき始める。
「う、はあ。すごいな。びしょびしょだよ」
「や、やだあっ、はずっか、しぃいい」
羞恥心と快感では快感が圧勝のようで僕の言葉は風のように通り抜け彼女はもう自分の目的のためだけに動いている。彼女の腰をつかんで動きを少し止めて下から突き上げてみる。
「んんんっ、あっ、くっうううん、あっはああああああ」
流石にこう激しく動かれていては僕にも限界がやってきた。
「あ、だ、だめだ。もう僕も出そうだ」
もう何も聞いていない彼女の身体をひっくり返し、僕が上になる。少し動かしてから肉棒を引き抜き、軽く根元を抑えて彼女の額に射精した。
「あーぁ……。はあぁ……」
真帆は残念そうなため息混じりのうめき声をだし射精するさまを見つめていた。肩で息をしながら僕は白濁した汁で汚れた額を綺麗にティッシュペーパーでぬぐってやる。
「ごめんね。僕がしてあげられるのはこれくらいだよ」
横たわっている真帆の足を開かせ濡れそぼったクレバスを丁寧に拭く。
「あっ、あは」
まだ快感が残っているのか彼女はとろりとした表情で清拭する僕を見つめる。綺麗になったところで僕はシャツを羽織りコーヒーを淹れに台所に向かった。
コーヒーを持って寝室に戻ると真帆もきちんとワンピースを着ていてベッドに静かに腰かけていた。コーヒーを差し出すと「ありがとうございます」と頭を下げて受け取った。
半分ほど黙って飲み僕は声を掛けた。
「疲れた?」
「いえ。平気です」
しばらくの沈黙ののち真帆が話し始めた。
「先生。ありがとうございました。なんとなくこれからは大丈夫な気がします」
「そうか」
「あ、あの。すごく気持ちよかったです」
小声で恥ずかしそうに言う彼女がとても可愛らしく感じた。
「君ならなんでも成功するよ。占いも卒業だね。ああ、スクールはもう来ないんだったよね」
「すみません。もともと自分の事だけを知ってどうしたら成功できるかってことに興味があったのでそろそろ勉強も限界だったんです」
「いいんだ。いいタイミングだったんだね」
「でも、先生だったからここまで続けられたんだと思います」
「ありがとう」
さっきまでの熱い官能の空間が今や静かなしんみりとした別れの時間になっている。
真帆は髪を手で整えながら
「今までありがとうございました。もし今好きな人がいなかったら先生のこと好きになっていると思います」
爽やかな笑顔を見せて立ち上がった。遅れて僕も立ち上がる。
「帰れる?」
「ええ」
「さすが。タフだね」
「ふふ。体力には自信があるんです」
外に出ると星が瞬いている。山深い僕の家は街の明かりが届かず月明かりと星の輝きをより間近に感じられる。
「綺麗……」
「うん」
――君も綺麗だと言いたい気持ちを抑えて彼女の車まで送った。彼女はもう僕のほうを振り返らないだろう。エンジンをかけ頭をぺこりと下げて発進する彼女の瞳には明日が映っているようだ。手を振り赤い車が闇の中に消えていくまで僕は見送った。
彼女の情熱的で扇動力のある態度はとても魅力的だった。長らく忘れていた女性への渇望を思い起こさせる真帆は僕の中の欲望を喚起させたような気がする。
「初めての女か……」
近くて高い夜空を眺めてしばらく立ち尽くしていた。
「君はオイタをしそうだからね。しばらくそうしていなさい」
「ひどい……」
彼女は眉間にしわを寄せてふくれっ面を見せた。
「あとで好きなようにさせてあげるから。ちょっとは我慢しなさい。ほら乳首舐めてあげるよ」
硬くなった乳首を軽く舐め吸いながら甘噛みをしてやると真帆は息を荒くしながら悦びの声を上げ始めた。
「あ、ああん。気持ちいいです」
普段鍛えられているせいか優しく舐めあげるより噛んでやった方が感じるらしい。右の乳首を噛みながら左の乳首をつまんでねじっていると「ああっ。もう、先生、はやくきて。我慢できない」と声を荒げてくる。
「まだまだこれからだよ。僕のほうも準備できていないんだからね」
手を縛っておいてよかったと思いながらいまだ勃起していない自分の一物に一瞥をくれて愛撫を再開する。せっかちな彼女のようなタイプにあまり長い間我慢せさせても逆効果だろう。程よいタイミングを見極めながら次の行為へと移行した。
パンティーを脱がせると短くカットされ綺麗に手入れされた芝生のような陰毛が現れた。
「さすが。見せる仕事してるだけあって、どこも手入れが完璧だね」
褒めると照れ臭そうに真帆は荒い息混じりで答える。
「女同士の目ってシビアなんですよ。油断できないんです」
「じゃ、男といるときはもう少し油断して」
もう一度口づけをすると最初よりも柔らかい唇と舌遣いでリラックスしてきた感じが伝わってきた。彼女の下半身のほうへ僕は身体を下げていき引き締まって綺麗なラインの膝下と足首を持ち上げ唇を這わせる。
「綺麗な足だ」
滑らかな内腿に口づけてから尻を撫でまわした。しっかりした臀部だ丸く立体的だがしまっている。股関節に舌を這わせる。真帆はじれているが我慢をして低い呻き声を上げながら強い快感を待っているようだ。かき分ける必要のない茂みに顔をうずめ花芽を吸い上げると「きゃあんっ」と短い悲鳴のような声が上がった。気にせずに舌先でこねくり回し吸ったり舐めあげたりした。
「ああん、あん、あんっ。き、きもち、いっ、あん……」
彼女のクレバスからじゃ香のような香りが漂ってくる。蜜壺に中指を差し入れると熱く潤んでいて今か今かと待ち構えているように吸い付いてきた。彼女のサラッとした愛液とヴァギナの締まりの良さが若さを感じさせる。クリトリスの裏側のGスポットを探りながらゆるゆると中指を動かしながら花芽を吸っていると「んんっ!あっ、はっ、んんん」と身体を揺さぶりながら真帆は声を上げていた。数秒後、中指に肉の収縮が伝わったので引き抜いて唇も離した。小刻みに揺れている膝頭を見ながら僕は身体を起こし真帆の顔を方へ近づいた。
「イッタの?」
額に汗をにじませ苦し気な表情で真帆は荒い息を短く繰り返している。
「あ、はっ、はあ。はあはぁ。先生、これがイクってことなの?」
「ん。そうだよ。イッタことなかったの」
僕は手で彼女の額の汗をぬぐいながら尋ねた。――イッタことなかったのか……。
「こ、こんな、感じ、はじめて……。すごく気持ちよかった……」
「女の人の気持ちよさはこんなものじゃないよ。我慢した甲斐があったでしょ」
真帆は紅潮させた顔でコクリと頷いた。
「まあこれ以上の快感を与えられる自信はちょっと僕にないんだけどね」
「先生。ワタシ、先生の事気持ちよくしてあげたい。どうしたらいいですか?」
手首のネクタイをほどいてやると身体を起こして真帆は僕の顔を見つめた後下半身に目を動かし
「やっぱり魅力がないですか?」と言いながら股間に手を伸ばしてきた。
「そんなことないよ。君はとても魅力的だ。僕はもう若くないしすぐさま身体が反応しないだけだよ」
「あの、しても……いいですか?ここ」
「――いいよ」
許可すると嬉しそうに真帆は僕のベルトを外しスラックスを脱がせた。黒のボクサーパンツはすぐに脱がさず上から優しく擦り丸く円を描き始めた。
「一気に脱がされるかと思ったよ」
笑いながら言うと彼女ははにかんだ。少しずつずらしまだ大人しいペニスをそっと取り出し真帆は口づけをする。鈴口にちょろちょろと舌先で舐め、だんだん咥えていき、いまだ柔らかい一物を口の中にほおばり弄び始めた。
「んん。う、む」
彼女の口の中は熱く大ぶりな舌が波打つようにペニスをしならせる。じわじわと硬度を帯び始めると真帆は徐々に口から出していき「硬くなってきた」とか「大きい」などとブツブツ言い始めた。
「欲しいの?」
すっかり大きくなった肉棒の目の前で真帆はうっとり眺めている。
「欲しいです」
「自分でまたがってハメてごらん」
ごくりとつばを飲み込んで真帆は馬乗りになり自分のヴァギナに亀頭をあてがった。
「ゆっくりね」
「はい」
少しずつ腰を落としていき肉棒を蜜壺に埋めていく。
「あ、ああっ、ああん、ああ。ぜ、全部、はいった」
やっとご褒美がもらえた犬のように彼女は嬉しそうに腰を振る。
「好きなように動いてごらん」
彼女は僕の顔色をうかがいながら緩やかに腰を前後運動させ始める。下から見上げる彼女は激しいダンスをするように躍動感あふれる動きをし、光りながら飛び散る汗は宝石の様だ。引き締まった二の腕、腹筋と形の良い乳房が波打つ。彼女はまさしく見せる仕事をするために生まれてきた人だと感心せざる負えない。同性からもの憧れの対象となっていることだろう。
しばらく自由に動かせた後、僕は彼女のアナルに指を這わせた。
「あ、きゃん、やだ」
真帆の動きが停まり僕に注意を払った。
「身体だけじゃなくて中から動かすんだよ。お尻の穴を締めたり緩めたりしてごらん」
「は、はい」
呑み込みが早い真帆はしばらくすると自在にヴァギナを収縮させられるようになった。
「上手いね。今度はここにクリトリスをこすりつけながら動いて」
「あああん、ううう、あっあん、はああん、あああっ」
真帆は恍惚とし始めながらも動きをやめない。さらさらしていた愛液が粘質を帯び始めると彼女のラビアがびちゃびちゃとはためき始める。
「う、はあ。すごいな。びしょびしょだよ」
「や、やだあっ、はずっか、しぃいい」
羞恥心と快感では快感が圧勝のようで僕の言葉は風のように通り抜け彼女はもう自分の目的のためだけに動いている。彼女の腰をつかんで動きを少し止めて下から突き上げてみる。
「んんんっ、あっ、くっうううん、あっはああああああ」
流石にこう激しく動かれていては僕にも限界がやってきた。
「あ、だ、だめだ。もう僕も出そうだ」
もう何も聞いていない彼女の身体をひっくり返し、僕が上になる。少し動かしてから肉棒を引き抜き、軽く根元を抑えて彼女の額に射精した。
「あーぁ……。はあぁ……」
真帆は残念そうなため息混じりのうめき声をだし射精するさまを見つめていた。肩で息をしながら僕は白濁した汁で汚れた額を綺麗にティッシュペーパーでぬぐってやる。
「ごめんね。僕がしてあげられるのはこれくらいだよ」
横たわっている真帆の足を開かせ濡れそぼったクレバスを丁寧に拭く。
「あっ、あは」
まだ快感が残っているのか彼女はとろりとした表情で清拭する僕を見つめる。綺麗になったところで僕はシャツを羽織りコーヒーを淹れに台所に向かった。
コーヒーを持って寝室に戻ると真帆もきちんとワンピースを着ていてベッドに静かに腰かけていた。コーヒーを差し出すと「ありがとうございます」と頭を下げて受け取った。
半分ほど黙って飲み僕は声を掛けた。
「疲れた?」
「いえ。平気です」
しばらくの沈黙ののち真帆が話し始めた。
「先生。ありがとうございました。なんとなくこれからは大丈夫な気がします」
「そうか」
「あ、あの。すごく気持ちよかったです」
小声で恥ずかしそうに言う彼女がとても可愛らしく感じた。
「君ならなんでも成功するよ。占いも卒業だね。ああ、スクールはもう来ないんだったよね」
「すみません。もともと自分の事だけを知ってどうしたら成功できるかってことに興味があったのでそろそろ勉強も限界だったんです」
「いいんだ。いいタイミングだったんだね」
「でも、先生だったからここまで続けられたんだと思います」
「ありがとう」
さっきまでの熱い官能の空間が今や静かなしんみりとした別れの時間になっている。
真帆は髪を手で整えながら
「今までありがとうございました。もし今好きな人がいなかったら先生のこと好きになっていると思います」
爽やかな笑顔を見せて立ち上がった。遅れて僕も立ち上がる。
「帰れる?」
「ええ」
「さすが。タフだね」
「ふふ。体力には自信があるんです」
外に出ると星が瞬いている。山深い僕の家は街の明かりが届かず月明かりと星の輝きをより間近に感じられる。
「綺麗……」
「うん」
――君も綺麗だと言いたい気持ちを抑えて彼女の車まで送った。彼女はもう僕のほうを振り返らないだろう。エンジンをかけ頭をぺこりと下げて発進する彼女の瞳には明日が映っているようだ。手を振り赤い車が闇の中に消えていくまで僕は見送った。
彼女の情熱的で扇動力のある態度はとても魅力的だった。長らく忘れていた女性への渇望を思い起こさせる真帆は僕の中の欲望を喚起させたような気がする。
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