63 / 127
63 胡晶鈴の娘
しおりを挟む
王太子の私的な宴の後、曹隆明と軍師見習いたちはより親しみを覚えていく。公務のため、訪れる頻度は少ないがいつの間にか一緒に話し合うことも増えている。軍師家系の郭蒼樹でも知りえない過去の戦争の策を、隆明はよく熟知していた。さらに誤って伝えられ史実になってしまったことも訂正してくれた。
「では殿下、その戦の功労者は別のものだったということですか?」
「そういうことだ。そのほうが民を統制するのに都合が良かったのだろう」
「あー、なんだか知らなくてよかったことかもしれないなあ」
「いや。真実は突き詰めようがないから知っておくほうがいいだろう」
「自分の策が後年まったく真逆の評価になるかもしれないね」
軍師省は見習いであろうが、助手や教官であろうが軍師省は熱血な機関だった。
「で、この政策について星雷はどう思う?」
徐忠弘に聞かれて、星羅はとっさに答えられなかった。
「あ、の、ごめん。何も思いつかなかった」
「調子でも悪いのか?」
最近、郭蒼樹は星羅をよく心配するような発言をする。
「少し休憩をしたほうが良いだろう。そのほうが身体も頭もよく働く。高祖もよくうたた寝をしたようだ」
隆明が優しいまなざしを星羅に向ける。
「じゃ、俺、茶でも淹れて来るよ」
身軽な忠弘はさっと部屋を出て、茶を淹れに行った。隆明は上座に座り、星羅と蒼樹にも勧めた。狭い部屋では隆明の息遣いを感じることができる。忠弘がいないと部屋は静かで、星羅は自分の動悸の音が聞こえてしまうのではないかと心配した。
休憩してまた戦略の考察と議論を交わした後、隆明は立ち上がった。
「では、また」
「あ、そこまでお送りいたします」
星羅は軍師省の外まで送ろうと立ち上がる。
「ん」
もちろんこの丁重な扱いが当たり前の隆明は遠慮することはない。廊下に出て、隆明に何事もないように星羅はあたりを見ながら先を歩く。少しでも長く一緒にいたいと思っているせいか歩みが遅かった。
「宴はどうだった?」
「え? 宴? あ、あのすごく楽しかったです」
話しかけられることがとても嬉しい。軍師省での議論はもちろん楽しいが、もっと隆明とたわいもない会話をしてみたかった。
「ここでよい」
一応お忍びなので地味な馬車に隆明は乗り込む。すだれを上げ「またな、星雷」と笑んだのち馬車を出させた。
「殿下……」
はやく軍師になって、もっとそばでお仕えしたいと星羅は思うのだった。
医局長の陸慶明は、王族の定期健診を行っている。王族から信頼が厚いが、側室の春衣の具合が一向によくならず原因もつかめずにいるので、最近の慶明は自信を無くしている。
「薬師の不養生か? 元気がないようだが」
王太子、曹隆明の脈診が終ると声を掛けられた。
「いえ、殿下。ちょっと多忙なもので」
「ならばよい」
もともと美しい隆明だが、中年になり艶のある魅力が増してきている。いつもより機嫌もよさそうだ。
「殿下は今とても好調のようですね。何か良いことがありましたか?」
「ふふ。そうだな、ここ最近で一番楽しいかもしれぬ」
萌黄色の光沢のある着物をゆったりと着込み、慶明に袖を直された隆明は白い歯を見せ笑う。心から元気になっているのかと思うと慶明は、ほっとするが続く言葉でぎょっとする。
「今、軍師省にいって聴講生をしておるのだ。見習いのものの一人が好ましくてな」
「え? 軍師見習い?」
「そうだ」
見習いが3人いるが、隆明が好んでいるのは星羅だとすぐにわかった。
「それで、殿下はそのものをどうにかするおつもりで?」
「まだ見習いなのでどうにもできぬが、助手にでもなれば私のそばに置いてもよいかもしれぬな」
「いや、その、それは……」
「慶明よ。不思議な気持ちになるのだ。その青年に会うと、まるで若かりし頃の自分に戻ったように」
星羅を通して、胡晶鈴を恋しがっているのは、慶明にもよくわかった。しかしこのまま、星羅をそばに置き、間違いでもあれば、慶明は一生、晶鈴に顔向けできないだろう。
嬉しそうな隆明を傷つけることになるかどうかわからないが、真実を告げぬままにはもうできない。傷は浅いうちのほうが直りは早いだろう。
「大事なお話があります」
青ざめて沈痛な顔をする慶明に、隆明も顔から笑みが消える。官女たちに下がるようにつたえ、広い部屋はがらんどうになったような静けさをまとう。
「軍師見習いのものとは、朱星雷でしょうか」
「よく知っておるな」
隆明は驚いた顔を見せる。更に驚かせることになるだろうと慶明はひと息つく。
「胡晶鈴の娘です」
「!?」
慶明はますます声を潜めて、隆明のそばに寄る。
「父親はあなた様です」
「なっ! なんと申した!?」
「朱星雷、いや、星羅はあなたさまと晶鈴の娘なのです」
いきなり突き付けられた真実に隆明は、固まったまま空を見る。ほんのわずかな時間ですべて理解した彼は「そういうことだったのか」と肩を落とした。
占い師の胡晶鈴が能力をなくし、都を追われた原因は懐妊にあったのだ。
「それで、晶鈴は今どこでどうしているのだ」
「それは……」
胡晶鈴が、人違いで他国に連れ去られたことから、星羅の現状までの話を聞かせた。隆明は、慶明の話を一言も漏らさぬように聞き入っている。
「晶鈴……」
「彼女はきっと無事です。きっといつか……」
「ん、よい。しかし何も知らなかったことが残念でならぬ……」
「殿下……」
感傷的になっているところに胸を痛めながら慶明はさらに進言する。
「決して決して父と名乗ることはおやめください。継承問題と星羅の命にかかわりますので。星羅にも父が誰か知らせていません」
隆明は辛いのか嬉しいのか複雑な笑いを見せる。晶鈴の行方は分からないが、二人の結実ともいえる娘、星羅が身近にいるのだ。
「わかってる。聞いていてよかった。我が娘とは。危うく間違いを犯すところだったかもしれぬな」
あまりにも晶鈴に似ている星羅を、青年だと思っていても隆明は求めてしまったかもしれないと思っていた。その言葉を聞き、慶明はほっと胸をなでおろす。
「これで軍師省に行く楽しみが、また違ったものになるな」
「ええ、殿下。星羅は素晴らしい娘です。きっと国を支えるでしょう」
星羅を女性として愛してしまう前に、娘とわかり隆明も優しい気持ちに戻った。彼女を成長を見守り、じっと玉座で胡晶鈴を待ち続けるのだ。
隆明は落ち着きを取り戻したが、星羅の気持ちには配慮がなかった。慶明も同様に、星羅が実の父である曹隆明を男として愛し始めていることに気づいていない。
「では殿下、その戦の功労者は別のものだったということですか?」
「そういうことだ。そのほうが民を統制するのに都合が良かったのだろう」
「あー、なんだか知らなくてよかったことかもしれないなあ」
「いや。真実は突き詰めようがないから知っておくほうがいいだろう」
「自分の策が後年まったく真逆の評価になるかもしれないね」
軍師省は見習いであろうが、助手や教官であろうが軍師省は熱血な機関だった。
「で、この政策について星雷はどう思う?」
徐忠弘に聞かれて、星羅はとっさに答えられなかった。
「あ、の、ごめん。何も思いつかなかった」
「調子でも悪いのか?」
最近、郭蒼樹は星羅をよく心配するような発言をする。
「少し休憩をしたほうが良いだろう。そのほうが身体も頭もよく働く。高祖もよくうたた寝をしたようだ」
隆明が優しいまなざしを星羅に向ける。
「じゃ、俺、茶でも淹れて来るよ」
身軽な忠弘はさっと部屋を出て、茶を淹れに行った。隆明は上座に座り、星羅と蒼樹にも勧めた。狭い部屋では隆明の息遣いを感じることができる。忠弘がいないと部屋は静かで、星羅は自分の動悸の音が聞こえてしまうのではないかと心配した。
休憩してまた戦略の考察と議論を交わした後、隆明は立ち上がった。
「では、また」
「あ、そこまでお送りいたします」
星羅は軍師省の外まで送ろうと立ち上がる。
「ん」
もちろんこの丁重な扱いが当たり前の隆明は遠慮することはない。廊下に出て、隆明に何事もないように星羅はあたりを見ながら先を歩く。少しでも長く一緒にいたいと思っているせいか歩みが遅かった。
「宴はどうだった?」
「え? 宴? あ、あのすごく楽しかったです」
話しかけられることがとても嬉しい。軍師省での議論はもちろん楽しいが、もっと隆明とたわいもない会話をしてみたかった。
「ここでよい」
一応お忍びなので地味な馬車に隆明は乗り込む。すだれを上げ「またな、星雷」と笑んだのち馬車を出させた。
「殿下……」
はやく軍師になって、もっとそばでお仕えしたいと星羅は思うのだった。
医局長の陸慶明は、王族の定期健診を行っている。王族から信頼が厚いが、側室の春衣の具合が一向によくならず原因もつかめずにいるので、最近の慶明は自信を無くしている。
「薬師の不養生か? 元気がないようだが」
王太子、曹隆明の脈診が終ると声を掛けられた。
「いえ、殿下。ちょっと多忙なもので」
「ならばよい」
もともと美しい隆明だが、中年になり艶のある魅力が増してきている。いつもより機嫌もよさそうだ。
「殿下は今とても好調のようですね。何か良いことがありましたか?」
「ふふ。そうだな、ここ最近で一番楽しいかもしれぬ」
萌黄色の光沢のある着物をゆったりと着込み、慶明に袖を直された隆明は白い歯を見せ笑う。心から元気になっているのかと思うと慶明は、ほっとするが続く言葉でぎょっとする。
「今、軍師省にいって聴講生をしておるのだ。見習いのものの一人が好ましくてな」
「え? 軍師見習い?」
「そうだ」
見習いが3人いるが、隆明が好んでいるのは星羅だとすぐにわかった。
「それで、殿下はそのものをどうにかするおつもりで?」
「まだ見習いなのでどうにもできぬが、助手にでもなれば私のそばに置いてもよいかもしれぬな」
「いや、その、それは……」
「慶明よ。不思議な気持ちになるのだ。その青年に会うと、まるで若かりし頃の自分に戻ったように」
星羅を通して、胡晶鈴を恋しがっているのは、慶明にもよくわかった。しかしこのまま、星羅をそばに置き、間違いでもあれば、慶明は一生、晶鈴に顔向けできないだろう。
嬉しそうな隆明を傷つけることになるかどうかわからないが、真実を告げぬままにはもうできない。傷は浅いうちのほうが直りは早いだろう。
「大事なお話があります」
青ざめて沈痛な顔をする慶明に、隆明も顔から笑みが消える。官女たちに下がるようにつたえ、広い部屋はがらんどうになったような静けさをまとう。
「軍師見習いのものとは、朱星雷でしょうか」
「よく知っておるな」
隆明は驚いた顔を見せる。更に驚かせることになるだろうと慶明はひと息つく。
「胡晶鈴の娘です」
「!?」
慶明はますます声を潜めて、隆明のそばに寄る。
「父親はあなた様です」
「なっ! なんと申した!?」
「朱星雷、いや、星羅はあなたさまと晶鈴の娘なのです」
いきなり突き付けられた真実に隆明は、固まったまま空を見る。ほんのわずかな時間ですべて理解した彼は「そういうことだったのか」と肩を落とした。
占い師の胡晶鈴が能力をなくし、都を追われた原因は懐妊にあったのだ。
「それで、晶鈴は今どこでどうしているのだ」
「それは……」
胡晶鈴が、人違いで他国に連れ去られたことから、星羅の現状までの話を聞かせた。隆明は、慶明の話を一言も漏らさぬように聞き入っている。
「晶鈴……」
「彼女はきっと無事です。きっといつか……」
「ん、よい。しかし何も知らなかったことが残念でならぬ……」
「殿下……」
感傷的になっているところに胸を痛めながら慶明はさらに進言する。
「決して決して父と名乗ることはおやめください。継承問題と星羅の命にかかわりますので。星羅にも父が誰か知らせていません」
隆明は辛いのか嬉しいのか複雑な笑いを見せる。晶鈴の行方は分からないが、二人の結実ともいえる娘、星羅が身近にいるのだ。
「わかってる。聞いていてよかった。我が娘とは。危うく間違いを犯すところだったかもしれぬな」
あまりにも晶鈴に似ている星羅を、青年だと思っていても隆明は求めてしまったかもしれないと思っていた。その言葉を聞き、慶明はほっと胸をなでおろす。
「これで軍師省に行く楽しみが、また違ったものになるな」
「ええ、殿下。星羅は素晴らしい娘です。きっと国を支えるでしょう」
星羅を女性として愛してしまう前に、娘とわかり隆明も優しい気持ちに戻った。彼女を成長を見守り、じっと玉座で胡晶鈴を待ち続けるのだ。
隆明は落ち着きを取り戻したが、星羅の気持ちには配慮がなかった。慶明も同様に、星羅が実の父である曹隆明を男として愛し始めていることに気づいていない。
0
あなたにおすすめの小説
黒騎士団の娼婦
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました
ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。
名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。
ええ。私は今非常に困惑しております。
私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。
...あの腹黒が現れるまでは。
『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。
個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる