ペット女の愛され方

miyu.

文字の大きさ
19 / 24

一緒に寝るの?

しおりを挟む
「んま~っ!」

「つか、買いすぎじゃね?」


ダイニングテーブルを三人で囲んで
いっぱいに広げられた料理たち。


「だぁーいじょうぶ!
俺が全部食べるから」

「いや、ぜってぇ食えねぇだろ」

「食べれる。成長期だし」

「それ以上成長すんなっ」


仲良さそうにじゃれてる(?)二人を交互に見ながら
私ももくもくとピザを頬張った。


「仲良しですね、お二人さん」

「そうかぁ?」

「うん、昔からのお友達なんですか?」


んー、って二人で顔を見合わせてから
多分説明する気のないシロさんはまたおっきくご飯を頬張った。


「友達っつーか、弟みたいなもんかな」

「弟?」

「そ、実家が近所で小さい頃よく遊んでて。
まぁでも歳も違うし、中学くらいから疎遠なったんだけどさ
会社立ち上げてぇな、ってタイミングでシロとまた再会して。」

「それで一緒に?」

「うん。
一緒にやるか?っつったら、即答でうんって言ったし」

「へぇ~。信頼されてるんですね」

「いや、シロは適当なだけだろ」


そんなことなーい、ってシロさんは笑ってるけど
本当に信頼してたんだろうな。

じゃないとそんな会社を立ち上げるだなんて無謀なことに
即答で返事は出来ないと思うし。
お互いを信頼して、信頼されて。
そんな関係が
こうして一緒にいると伝わってくる。

なんかいいな、こういう関係。



「あ、ビールがない。
ミキ持ってきて~」

「………はいはい、」


いつの間にか呼び捨てになってるし
普通にこき使われてるし。


「おいおい、そんな人のペットをこき使うんじゃねぇ」

「いいじゃん別に。
俺のペットじゃないし~」

「そんな問題か?」

「俺は甘やかさないよ~ん」


んねっ、て目が垂れちゃってる笑顔を見せられたら
もう苦笑いで頷くしかない。








「ぷっはーお腹が破れる」

「わかるっ!はじけそう、お腹が」

「だから言っただろ、買い過ぎだって」

「んぁー、ねむいっ!」

「私もーっ!」


ビールを飲んで、料理をたらふく食べて
膨れたお腹を抑えて、ゴロンとそのまま後ろへ倒れ込んだシロさんに
私も隣で大きく伸びをした。


「お前ら、そこで寝るなよ?」

「なんで?いいじゃんっ」

「すぐ下だろ、寝るなら戻れ」

「やーだー。動けない。」

「お前なぁ、
「ねぇ、二人は一緒に寝るの?」

「はっ?!?///」


その不意打ちの質問に
思わず私が素早く反応してしまった。


「そりゃ寝るっしょ、一緒に」


動揺する私とは正反対にひろは
なにか問題でも?と言わんばかりに平然と
焼き鳥を口にしながら答えた。


「うっそ、やば。
それでえっちしないとか考えらんないんだけど」

「そうか?」

「俺なら絶対やっちゃう」

「まだまだ子供だな~、シロは」

「ミキ相手だとしても
やっぱ男として反応はしそう」

「なっ、どういうこと?!それっ」


”ミキ相手だとしても”、って
何気なくディスってない?!?!

おこちゃま、ってバカにするひろに
なんだとー!ってオコしてるシロさん。

食べてる最中の仲良しっぷりからずっと感じてたけど
本当に兄弟みたい。
シロさんに料理を取り分けてあげたり
そこで寝ると風邪ひくぞ、って彼氏みたいな心配したり。



「じゃあ邪魔者は帰りますか~」


そう言って渋々立ち上がると
座ってる私を見下ろした。


「ほな、またね」

「…うん、おやすみなさい」


なんで急に関西弁なのか疑問だけども。

お酒で耳が赤くなってる顔で
ふにゃーってまた笑顔を見せ、ひらひら~っと手を振り部屋をあとにした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ため息ひとつ――王宮に散る花びらのように

柴田はつみ
恋愛
「離縁を、お願いしたいのです」 笑顔で、震えずに、エレナはそう言った。 夫は言葉を失った。泣いてくれれば、怒ってくれれば、まだ受け止め方があった。しかしあの静けさは、エレナがもう十分に泣き終わった後の顔だと、ヴィクトルにはわかった。 幼なじみと結ばれた三年間。すれ違いは静かに始まり、深紅のドレスの令嬢によって加速した。ため息を飲み込み、完璧な微笑みを保ち続けた公爵夫人が、最後に選んだのは――。 王宮に散る花びらのような、夫婦の崩壊と再生の物語。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

【完結】何故こうなったのでしょう? きれいな姉を押しのけブスな私が王子様の婚約者!!!

りまり
恋愛
きれいなお姉さまが最優先される実家で、ひっそりと別宅で生活していた。 食事も自分で用意しなければならないぐらい私は差別されていたのだ。 だから毎日アルバイトしてお金を稼いだ。 食べるものや着る物を買うために……パン屋さんで働かせてもらった。 パン屋さんは家の事情を知っていて、毎日余ったパンをくれたのでそれは感謝している。 そんな時お姉さまはこの国の第一王子さまに恋をしてしまった。 王子さまに自分を売り込むために、私は王子付きの侍女にされてしまったのだ。 そんなの自分でしろ!!!!!

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~

伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華 結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空 幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。 割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。 思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。 二人の結婚生活は一体どうなる?

処理中です...