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第一次世界大戦と日本

2.5話 ソ連の計画経済

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社会主義を唱える人々は、資本主義の問題点が利益を目指す自由競争にあると考え、私有財産を制限して自由競争をなくし、国家が計画的に物を生産して、個人の必要に応じて分配する理想社会を作ろうと考えた。
ソ連では、こうした共産主義を実現するための第一段階に社会主義があると考えられ、土地と必要な産業は国有化されて、国家が経済の全てを中央集権的に決定する効率的な社会が生まれた。
特に軍事に関わる重工業と、食料生産に関わる農業は重視され、生産向上のための5年ごとの計画が立てられた。(五か年計画)。
最初の五か年計画は4年で達成され、次の五か年計画に移行するなど、世界恐慌で苦しんだ資本主義の国々とは対照的に、ソ連は順調に経済成長を達成し、国家建設が進むかに見えた。
しかし、第二次世界大戦には、資本主義の国々に包囲された条件の中で、人々の自由な活動や個性は抑圧され、形式的な面ばかりが重視されるようになり、ソ連の社会は非効率期になっていった。

今回は、ありがとうございました。
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