【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました

よどら文鳥

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5話 なんで王子が王都をウロウロしてたのよ

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 気がついたら天蓋付きベッドの上にいた。
 さっきの人達がわざわざ運んでくれたのだろうか。

 今着用しているのは破れてしまった服ではなく、お姫様が着るような服に変わっている……。
 脱がされたのかも知れないが、仕方がない。
 そもそも私の不注意で起きてしまったことなのだから。

 どこだかわからないが、目眩もするし気持ち悪いのでそのまま休ませてもらった。
 横に男が寝ているわけでもないので、多分悪いことはされないだろうと思いたい……。
 再び目を閉じ、休ませてもらった。



「気分はどうだ?」
目を開くと、先ほどの気品の高そうな男が、心配そうな顔をしながらこちらを見ていた。

「助けてくれたのね……ありがとう。少し目眩がするけれど、歩けなくはない」
「そうか……ゆっくり休んでいくがいい。おっと、服に関しては女性の使用人が着替えさせているから安心してくれたまえ」

 使用人がいる家、部屋の雰囲気、目の前にいる男の服装、どれを見ても庶民ではない。
 伯爵、いや、もしかしたら公爵様かもしれない。
 残念ながら、私は貴族の名前は知っていても、顔までは認識できていないのだ。

「あなたは……?」
「そうだった、紹介が遅れた。私はロミオ=ルーンブレイスだ」
「えぇぇ!?」

 私は驚きのあまりベッドから飛び起き、慌てて跪いた。

「顔を上げてくれ。病み上がりだろう?」
「そうはいきません第一王子殿下。知らなかったこととはいえ、馴れ馴れしい口調を……」
「かまわんよ、むしろ居心地がよかったぞ」

 私はキョトンとしてしまう。

「ほら、私が王子だということで平伏した態度を取るだろう? 実のところあまりそういうのは好きではなくてな。君みたいに気軽に話しかけてくれる方が心地良いのだよ……おっと、このことは皆に内緒にしておいてくれると助かる」

「は……はぁ……殿下、助けていただきありがとうございました。申し遅れましたが、私はソフィア=アウ……ソフィア=ハイマーネです」

 もう離婚のことしか頭にないので、これからは私の旧姓で名乗っていくことにしようと今決めた。
 殿下は目を大きく開いて驚いているようだった。

「ソフィア? もしやハイマーネ財閥の令嬢か!?確かにその顔……見覚えがある」
 まさか殿下にまで私の名前を知られていたとは名誉なことだな……。
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