【完結】旦那は堂々と不倫行為をするようになったのですが離婚もさせてくれないので、王子とお父様を味方につけました

よどら文鳥

文字の大きさ
7 / 24

7話 理由は色々とあるらしい

しおりを挟む
 国の力を使うって……、いやいや……王子、それはおかしい。

 私個人としてのダメージは大きいけれど、さすがに国が動くようなことではないだろう。

「あの……殿下? 私の悩みって言っても所詮は不倫行為ですよ……。戦争が起きたわけでもないのにそこまでしなくても……」
「いや、ソフィア令嬢がこのような事態になってしまえば、国家破滅の危機だろう。私はそう思っている」

 どういうことか私にはイマイチわからない。
 こういう場合はしっかりと聞いておくのが得策だ。

「なぜそこまで力になってくれようとするのです?」

「まずソフィア令嬢の父、レイン=ハイマーネ殿はルーンブレイス国にとって、なくてはならない存在だ。もはや国の経済を回せているのはレイン殿のおかげと言っても間違いはない。その令嬢がこのような事態になってしまったと知れば、最悪の場合復讐として国から出ていく可能性も考えられる。これは国の破滅を意味する」

 なるほど、確かにお父様はルーンブレイス国の半分以上の企業に加担して投資や運営を行っていたはずだ。
 この後、私はお父様に報告をするつもりだったがそこまで頭は回らなかった。
 そういうパターンも考えられなくはないってことか……。

「二つ目、アウトロ男爵の評価は高い。もしも事実であれば貴族に対しての裏切り行為とも言える。ソフィア令嬢には申し訳ないが、国としての制裁が必要なのだ」

 別に申し訳なくはない。サーヴィンに対して愛情など出てこないし、むしろ制裁していただけるのならばとことんまでに制裁してほしいと実は思っている。

「三つ目、ソフィア令嬢が美しい。このような女性を泣かせたり危険な目に合わせた男を放っておけるものか!!」

 そ……それはありがとうございます……。
 恥ずかしくなってしまい顔が赤くなってしまった気がした。

「四つ目……」
 まだあるんかい!

「いや……これは今は伏せておこう。ところで、どうする? ソフィア令嬢が離婚を望むのならば、私の責任で国が後ろ盾となろう」
 四つ目が気になるが、それよりも離婚の方が大事だ。考える必要もなく、私はすぐに頷いた。

「えぇ、助けてほしいです……ロミオ殿下」
「……うーむ、その言い方ではな……。君は堅苦しくならずに、会話は自然体の方が良いと思うのだよ。ロミオと呼んでくれないだろうか?」

 はぁ? いくら私でも、さすがに王子相手を呼び捨てにはできるわけがないだろう。

「せめてロミオ様と……公の場では勿論ロミオ殿下とお呼びしますが」
「ふむ、まぁ少しは砕けているからよしとしよう。では早速だが……」

 協力してくださる以上、ロミオ様の言われたとおりに動くことにするか。なんでもしますよ。だからサーヴィンとの縁を切らせてほしいです。

「今晩はここに泊まっていくが良い。もちろん風呂と食事も用意する……というか既にしてある」

 予想外の言葉に再び慌ててしまった。
「え!? あ、あの……ここってどこです?」
「王宮の客間だが」

 そこまでおもてなしをされてしまうのは恐れ多く、断りたかったのだが、それはロミオ様に対する無礼にもなるので言われたとおりに泊まらせていただいた。
 翌日、ロミオ様の指示通りに私は動き始めた。

 まずは馬を借りてお父様のいる実家へ向かう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】妹ばかり愛され追い出された姉ですが、無口な夫と暮らす日々が幸せすぎます

コトミ
恋愛
 セラフィナは、実の親と、妹によって、家から追い出されることとなった。セラフィナがまだ幼い頃、両親は病弱なカタリナのため設備環境が良い王都に移り住んだ。姉のセラフィナは元々両親とともに住んでいた田舎に使用人のマーサの二人きりで暮らすこととなった。お金のない子爵家な上にカタリナのためお金を稼がなくてはならないため、子供二人を王都で暮らすには無理があるとセラフィナだけ残されたのだ。そしてセラフィナが19歳の時、3人が家へ戻ってきた。その理由はカタリナの婚約が上手くいかず王宮にいずらくなったためだ。やっと家族で暮らせると心待ちにしていたセラフィナは帰宅した父に思いがけないことを告げられる。 「お前はジェラール・モンフォール伯爵と結婚することになった。すぐに荷物をまとめるんだ。一週間後には結婚式だ」  困惑するセラフィナに対して、冷酷にも時間は進み続け、結婚生活が始まる。

【完結】今日も旦那は愛人に尽くしている~なら私もいいわよね?~

コトミ
恋愛
 結婚した夫には愛人がいた。辺境伯の令嬢であったビオラには男兄弟がおらず、子爵家のカールを婿として屋敷に向かい入れた。半年の間は良かったが、それから事態は急速に悪化していく。伯爵であり、領地も統治している夫に平民の愛人がいて、屋敷の隣にその愛人のための別棟まで作って愛人に尽くす。こんなことを我慢できる夫人は私以外に何人いるのかしら。そんな考えを巡らせながら、ビオラは毎日夫の代わりに領地の仕事をこなしていた。毎晩夫のカールは愛人の元へ通っている。その間ビオラは休む暇なく仕事をこなした。ビオラがカールに反論してもカールは「君も愛人を作ればいいじゃないか」の一点張り。我慢の限界になったビオラはずっと大切にしてきた屋敷を飛び出した。  そしてその飛び出した先で出会った人とは? (できる限り毎日投稿を頑張ります。誤字脱字、世界観、ストーリー構成、などなどはゆるゆるです)

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

【完結】婚約破棄に感謝します。貴方のおかげで今私は幸せです

コトミ
恋愛
 もうほとんど結婚は決まっているようなものだった。これほど唐突な婚約破棄は中々ない。そのためアンナはその瞬間酷く困惑していた。婚約者であったエリックは優秀な人間であった。公爵家の次男で眉目秀麗。おまけに騎士団の次期団長を言い渡されるほど強い。そんな彼の隣には自分よりも胸が大きく、顔が整っている女性が座っている。一つ一つに品があり、瞬きをする瞬間に長い睫毛が揺れ動いた。勝てる気がしない上に、張り合う気も失せていた。エリックに何とここぞとばかりに罵られた。今まで募っていた鬱憤を晴らすように。そしてアンナは婚約者の取り合いという女の闘いから速やかにその場を退いた。その後エリックは意中の相手と結婚し侯爵となった。しかしながら次期騎士団団長という命は解かれた。アンナと婚約破棄をした途端に負け知らずだった剣の腕は衰え、誰にも勝てなくなった。

朝起きたら同じ部屋にいた婚約者が見知らぬ女と抱き合いながら寝ていました。……これは一体どういうことですか!?

四季
恋愛
朝起きたら同じ部屋にいた婚約者が見知らぬ女と抱き合いながら寝ていました。

腹に彼の子が宿っている? そうですか、ではお幸せに。

四季
恋愛
「わたくしの腹には彼の子が宿っていますの! 貴女はさっさと消えてくださる?」 突然やって来た金髪ロングヘアの女性は私にそんなことを告げた。

旦那様には愛人がいますが気にしません。

りつ
恋愛
 イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。 ※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。

結婚から数ヶ月が経った頃、夫が裏でこそこそ女性と会っていることを知りました。その話はどうやら事実のようなので、離婚します。

四季
恋愛
結婚から数ヶ月が経った頃、夫が裏でこそこそ女性と会っていることを知りました。その話はどうやら事実のようなので、離婚します。

処理中です...