【完結】婚約者にウンザリしていたら、幼馴染が婚約者を奪ってくれた

よどら文鳥

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47 アリアのコンサート編2

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 コンサート会場近くまで到着したので、私は馬車を降りた。
 馬車では移動ができないほど人がごった返しているので、ここからは歩いて会場へ向かう。

 周りにはグッズ販売、それから美味しい食べ物を販売している屋台がある。
 アリアのコンサート当日は、毎回お祭りムードだ。
 これもコンサートの楽しみの一つでもある。

 わたあめを一つ購入して、口に頬張りながら雰囲気を満喫していると、後ろから声をかけられた。

「ライアン!?」

 聞き覚えのある声だったので、すぐに振り向いた。

「オズマとミーナ……!?」

 まだ捕まっていないようでホッとした。
 会う機会があれば、少しでも罪を軽くできるように説得ができると思っている。
 折角アリアのコンサートだというのに、こんなことに労力を使って疲れるのもどうかと。
 だが、幼馴染という腐れ縁。

「あらー、ライアンったらやっぱり来ていたのね。相変わらずそんな庶民が着るような格好をしちゃって……」
「今日はこれが正装なの。コンサートを見るのに舞踏会で着るような格好なんてしないでしょ?」
「それって私に対する文句?」

 はい、そうです。と、心の中で呟いておく。
 ミーナの格好が目立ちすぎているのだ。

 ヒラヒラのミニスカート型のドレスをオシャレに着こなしている。
 生足が太ももまで露出していて、少しのぞけば見えるんじゃないかと思えるほどスカートの丈が短い。
 ミーナはこの格好で舞踏会やお茶会にも顔を出しているので、何度か中が見えてしまったこともある。
 露出はともかく、何故舞踏会で着るような衣装で来ているのだ……。
 コンサートの主演者より目立ちたいです願望がモロに出ている。

「相変わらず丈、短いよね」
「かわいいでしょー?」
「はっきりいって、コンサートには合ってないと思う」
「なんですって!?」

 ミーナの頬が膨れた。
 彼女が怒りはじめると、必ず口の中に空気をため込んでこの表情になる。
 可愛い子ぶっていると思うかもしれないが、これ、天然でやっているんだよね。
 幼馴染同士だから気にしなくはなったけど、他の人が見たら怒りを買いそうなんだよな……。

「オズマと結婚したのに、相変わらずだなって」

 彼女は可愛いし、この露出なら男からも注目されるだろう。
 だが、今日はアリアのコンサートだぞ。
 客が目立ってどうするんだ。

「ミーナよ、だから言っただろう。こればかりはライアンの意見に同調する。それに、俺がいるのに露出するのもどうかと……」
「良いじゃないの! 見られて減るもんじゃないし!」

 あーあ、喧嘩が始まってしまった。
 原因は私だろうけど。
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