【完結】夫が愛人と一緒に夜逃げしたので、王子と協力して徹底的に逃げ道を塞ぎます

よどら文鳥

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3 恋愛下手な私にグサリと刺さりました

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「では馬車の利用に大至急制限をかけるとしよう。話を聞く限り、すでに彼らは窃盗犯としての犯罪者ともなっている。鉄の塊だけでは容疑者として厳しかったかもしれんが、百万円も持ち出したとすれば確信犯だ」
「そのためにわざわざ百万円だけは囮として置いておきましたから。それ以外の財産は別部屋で保管してあります」

「さすが名探偵メアリーナだ。だが、そこまでの推理力があれば、なぜザグレームなどと結婚したのかが疑問だ……」
「うぐ……。それは痛い言葉ですね……」

 私だってミスはします。恋愛になってしまうと、どうも化けの皮が剥がれてしまって本能のまま動いてしまうようです。
 今までも何度か痛い思いをしてきましたが、今回は大丈夫と思って結婚したのが運の尽きでした。

「メアリーナ、次にお付き合いをする相手ができたらまずは私に相談するように!」
「は……はい、面目ない……」

 何も言い返せませんね。

 欲を言わせてもらえば、目の前にいるレオン殿下と結婚できたらどれほど幸せだろうかと妄想したことがあります。

 沢山の縁談が来ているだろうに、何故か未だに彼は未婚です。
 チャンスはあるのかもしれないとたまに思ってしまうことすらありました。

 ですが、流石に民間人と王子が結ばれるなどあり得ないでしょう。

「ともかく、至急手を打とう。なんだか面白くなってきたな。敵陣の逃げ道を塞ぎ、退路を経ち詰む。まるで将棋みたいで私はワクワクしているぞ」

「レオン殿下が味方についてくだされば、こちらとしては飛車と角を奪ったようなものです」
「折角だから敵陣の歩を含め、王以外の全ての駒を奪うようなプランで奴らを捕まえるとするか」
「レオン殿下もいい性格ですね」

 さて、心強い味方ができたので、ゆっくりと捕まえるとしましょうか。
 既に詰みが確定していて、あえて別の駒を動かすという状態でしょう。

 それにも関わらず、必死に逃げようとする彼らは、一体どれほど粘るでしょうか。
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