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魔力の回復量
「ぎゅーーーーー!!」
辺境地にも、ルビーによる水の加護を放った。
これで雨も降りやすくなって周りの草木も生き返り、この地でも農園や果実を育てることも可能になるだろう。
本来ならば、私も水魔法である程度の水を具現化しておきたかったのだが、今回はカルム様の命令で強制的に却下されてしまった。
「カルム様……私はもう大丈夫だと思いますが」
「ダメだ! 先ほどの顔色は明らかに魔力が枯渇していた状態だった。今は元気なように見えなくもないが、魔力はそう簡単に回復するものじゃないだろう」
イデアも過去に一度魔力切れを起こしてしまったことがあったと言っていた。
完全に魔力が回復するまで十日はかかったと聞いたっけ。
だが、魔法を連発してから三時間くらい経った今、全く疲れを感じていないのだ。
「あの……本当に大丈夫な気がしていまして……」
「本当か!? いや、あれほどの激しい放出ですぐに回復するなど……」
論より証拠だろう。
『水よ来たれ』
試しに古井戸の中に魔法を放ってみたが、満タンまで溜めることができた。
おまけに、やはり全く疲れていないのだ。
「体感ですが、同じ規模であと十回発動しても全く問題ないかと……」
「まさか、そんなに魔力が回復するものなのか……」
やはり洞窟の泉で毎日水浴びをしていたからこうなったのだろう。
カルム様は何度も心配してくださっているが、おそらく大丈夫だ。
「ここへは水の加護を与えにきたのですよね。ならばしっかりと出来るだけのことはしてから帰りましょう」
ルビーは大地そのものに加護を与え、私は具現化魔法で水を出現させた。
「先ほどまで魔力を消費すると疲れてしまいましたから……。この程度しか水を用意できず申し訳ございません」
「いや……あの……聖女リリア様、充分すぎる量ですよ? 魔道士を十人集めてもこれほどの量は……」
古井戸がいくつもあったので、全ての場所に水を満タンにしておいた。
おそらくルビーの加護で雨も降るだろうからなんとかなるだろう。
「おそらく今後は雨が定期的に降るようになるはずです。それでも足りないようでしたら、大商人や仕入れに向かっている方々に手紙でお伝えいただければすぐにでも来ます」
「有り難き心強いお言葉……これで辺境地も安泰でしょう。モンスターの素材も含め、本当にありがとうございます!」
何度頭を下げられたのだろうか。
モンスターに関しては流石にルビーよりも大きいし、ここまで運べない。
現地まで歩いていってもらって村人に任せてしまっている。
意外と中途半端な行動もあるので、そこまで感謝されるほどではない気もするが……。
「ところでモーヤル辺境伯よ……。以前手紙がなかったのだが、何かあったのか?」
「申し訳ございません。実は妙な情報を仕入れたので、エウレス皇国の辺境地まで足を運んでおりました」
「ほう……どのような情報だ?」
エウレス皇国の話はあまり聞きたくはなかったが、おそらく水の加護が無くなって大変な状態になっているということなのだろう。
私は安易にそう思っていたのだが……。
「どうやら皇帝が留守にしている間、ラファエルという皇太子が王都を荒らしているようです。他国のことなので口出しは致しませんでしたが、戦争というわけではないようなのでホッとしております」
「あぁ……あの男か。住民は気の毒だがご愁傷様としか言えんな……」
「何度も言っていましたからね……。皇帝がいない間に国を変えてやる、と……」
三人でため息を吐きながら、辺境地への訪問を終えることにした。
帰り際にもう一度だけ岩山へ行く。
「ルビー、お願いね」
「ぎゅーー!」
ルビーの水圧ブレスで岩山から地面へ、ファイヤーバードを落としておいた。
これで村民も岩山を登らずに済むだろう。
「しかし、これほどの大型モンスターがどうしていきなり現れたのだろうか。ここまで大きいのは私も初めてだ」
「そうなんですね……。二度と同じことが起きなければ良いのですが」
「これは王都に戻り次第、父上に報告の上、原因を調べることにする。リリアよ、本当に感謝する。これほどの巨大モンスターを寄付してくれる者などまずいない」
私は首を横にふった。
「気にしないでください。どうせ私がこれを持っていても使い道もわかりませんし、解体作業もできませんからね。それに……」
「なんだ?」
「カルム様が一緒にいてくださっているから、私には不自由などありません!」
私ったら、つい勢いで告白のような発言をしてしまった。
こんな状況になってしまったので、つい。
だが……。
「そうだな。確かに私の権限で自由にはさせられるからな」
「いえ……そうではなくて……」
私の言い方がいけなかったのだろうか。
カルム様には王子の地位的な方向で捉えてしまったのかもしれない。
「カルム様の権限ではありませんからね!」
「そうか」
今回はしっかりと弁解だけはしておいた。
カルム様に告白するときは、しっかりと伝えないといけないということだけは学習できたのだった……。
辺境地にも、ルビーによる水の加護を放った。
これで雨も降りやすくなって周りの草木も生き返り、この地でも農園や果実を育てることも可能になるだろう。
本来ならば、私も水魔法である程度の水を具現化しておきたかったのだが、今回はカルム様の命令で強制的に却下されてしまった。
「カルム様……私はもう大丈夫だと思いますが」
「ダメだ! 先ほどの顔色は明らかに魔力が枯渇していた状態だった。今は元気なように見えなくもないが、魔力はそう簡単に回復するものじゃないだろう」
イデアも過去に一度魔力切れを起こしてしまったことがあったと言っていた。
完全に魔力が回復するまで十日はかかったと聞いたっけ。
だが、魔法を連発してから三時間くらい経った今、全く疲れを感じていないのだ。
「あの……本当に大丈夫な気がしていまして……」
「本当か!? いや、あれほどの激しい放出ですぐに回復するなど……」
論より証拠だろう。
『水よ来たれ』
試しに古井戸の中に魔法を放ってみたが、満タンまで溜めることができた。
おまけに、やはり全く疲れていないのだ。
「体感ですが、同じ規模であと十回発動しても全く問題ないかと……」
「まさか、そんなに魔力が回復するものなのか……」
やはり洞窟の泉で毎日水浴びをしていたからこうなったのだろう。
カルム様は何度も心配してくださっているが、おそらく大丈夫だ。
「ここへは水の加護を与えにきたのですよね。ならばしっかりと出来るだけのことはしてから帰りましょう」
ルビーは大地そのものに加護を与え、私は具現化魔法で水を出現させた。
「先ほどまで魔力を消費すると疲れてしまいましたから……。この程度しか水を用意できず申し訳ございません」
「いや……あの……聖女リリア様、充分すぎる量ですよ? 魔道士を十人集めてもこれほどの量は……」
古井戸がいくつもあったので、全ての場所に水を満タンにしておいた。
おそらくルビーの加護で雨も降るだろうからなんとかなるだろう。
「おそらく今後は雨が定期的に降るようになるはずです。それでも足りないようでしたら、大商人や仕入れに向かっている方々に手紙でお伝えいただければすぐにでも来ます」
「有り難き心強いお言葉……これで辺境地も安泰でしょう。モンスターの素材も含め、本当にありがとうございます!」
何度頭を下げられたのだろうか。
モンスターに関しては流石にルビーよりも大きいし、ここまで運べない。
現地まで歩いていってもらって村人に任せてしまっている。
意外と中途半端な行動もあるので、そこまで感謝されるほどではない気もするが……。
「ところでモーヤル辺境伯よ……。以前手紙がなかったのだが、何かあったのか?」
「申し訳ございません。実は妙な情報を仕入れたので、エウレス皇国の辺境地まで足を運んでおりました」
「ほう……どのような情報だ?」
エウレス皇国の話はあまり聞きたくはなかったが、おそらく水の加護が無くなって大変な状態になっているということなのだろう。
私は安易にそう思っていたのだが……。
「どうやら皇帝が留守にしている間、ラファエルという皇太子が王都を荒らしているようです。他国のことなので口出しは致しませんでしたが、戦争というわけではないようなのでホッとしております」
「あぁ……あの男か。住民は気の毒だがご愁傷様としか言えんな……」
「何度も言っていましたからね……。皇帝がいない間に国を変えてやる、と……」
三人でため息を吐きながら、辺境地への訪問を終えることにした。
帰り際にもう一度だけ岩山へ行く。
「ルビー、お願いね」
「ぎゅーー!」
ルビーの水圧ブレスで岩山から地面へ、ファイヤーバードを落としておいた。
これで村民も岩山を登らずに済むだろう。
「しかし、これほどの大型モンスターがどうしていきなり現れたのだろうか。ここまで大きいのは私も初めてだ」
「そうなんですね……。二度と同じことが起きなければ良いのですが」
「これは王都に戻り次第、父上に報告の上、原因を調べることにする。リリアよ、本当に感謝する。これほどの巨大モンスターを寄付してくれる者などまずいない」
私は首を横にふった。
「気にしないでください。どうせ私がこれを持っていても使い道もわかりませんし、解体作業もできませんからね。それに……」
「なんだ?」
「カルム様が一緒にいてくださっているから、私には不自由などありません!」
私ったら、つい勢いで告白のような発言をしてしまった。
こんな状況になってしまったので、つい。
だが……。
「そうだな。確かに私の権限で自由にはさせられるからな」
「いえ……そうではなくて……」
私の言い方がいけなかったのだろうか。
カルム様には王子の地位的な方向で捉えてしまったのかもしれない。
「カルム様の権限ではありませんからね!」
「そうか」
今回はしっかりと弁解だけはしておいた。
カルム様に告白するときは、しっかりと伝えないといけないということだけは学習できたのだった……。
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