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ウェディングドレス
私はいよいよ、夢にまでみたウェディングドレスを着る日がやってきたのだ。
部屋に戻り、イデアに着付けを手伝ってもらった。
「良い! 凄くいい‼︎ リリアのウェディングドレスは様になっている! 鼻血でそう……」
「勘弁して‼︎」
本当に鼻血を出すんじゃないかと思ってしまうくらい、イデアが興奮している。
せっかくの白のドレスを血で染めないでほしい。
「はぁ……リリアは私が貰おうと思っていたのに……」
時々イデアは冗談めいたことをくちにするのだが、今回は顔が笑っていない。
演技に磨きがかかってきているようだ。
「今後はリリアの裸を陛下も見るとなると……うぅっ! 使用人としての特権がぁぁ……」
「ちょっと落ち着いて! 温泉ならたまには一緒に行くから!」
「十パーセントだけ冗談だから気にしないで」
「むしろそれだけ⁉︎」
「もちろん!」
イデアとは親友だが、たまに怖い視線を感じることがしばしばあった。
さきほどカルム様が妬いていた理由もなんとなく察してしまう。
だが、私はイデアとはこれからも親友でいたい。
「私は、イデアが専属使用人になってくれて感謝しているんだよ。初めてここへ来たとき、イデアの優しい言葉でどれだけ救われたことか……」
「カルム様が丁重に扱うよう厳しく指導されていたの。今だから言えるけど、『決して恋心を持つでないぞ』と何度もカルム様から念押しされたっけ……」
「ははは……。イデアとはこれからも親友だよ」
「はぁ、この後カルム様と口付けすると考えただけでムシャクシャする……。でも、やっぱりリリアはカルム様とがお似合い。祝福はする」
着飾ったドレスが汚れないように、後ろからイデアがドレスを持ち上げ会場へと向かった。
♢
「ひぃっ‼︎」
私は思わず変な声を発してしまった。
だって、目の前のカルム様のタキシード姿が、とんでもなくカッコいいのだから……。
「リリアよ……。なんと美しい姿に……」
「カルム様こそ……」
結婚式だというのに、言葉を勝手に発してしまい進行役を困らせてしまった。
「おほん! では、此度カルム=カサラス陛下と聖女リリア様の永遠の誓いの見届け人として、ここに集まった大勢の者たちの前で誓いの口づけを……」
私はゆっくりとカルム様の顔に近づけていった。
エウレス皇国で何もわからずに水の加護を発動して生きていた頃は、地獄でしかなかった。
だが、カルム様とデインゲル王国のパーティーで会ったことで人生が大きく変わることをそのときは知る術もなかった。
カルム様が馬車で私を迎えに来てくれた日は、聖女としての力を求めているだけだと思っていたが、現実は違ったのだ。
カルム様は、私を迎えに来てくれただけで、聖女としての力はその次だったらしい。
カルム様、私を助けてくれてありがとう。
これからもカルム様の側で、水の聖女として活動していきます。
ーーーーーーーーーー
【後書き】
ここまでお読みいただきありがとうございました!
そして、最後更新するのをすっかり忘れてしまい、日が空いてしまいました。
申し訳ございません。
この作品は、すかいふぁーむ先生との共著として原案をいただいて2021年の1月くらいから作りはじめていたお話です。
当時私は、異世界恋愛が全くわからなかったので、色々と手直し繰り返したり……など色々と大変でしたが、時間をかけてようやく完結まで書けました。
今だったら、『この場面でこうしてたほうが良かったなぁ』など思うところがいっぱいです。
なので、ここで一旦完結とさせていただきますが、もしかしたらさらに改稿と加筆をしたバージョンで新作として載せる可能性があるかもしれません。
そのときはまたよろしくお願いいたします。
最後に新作の宣伝をちょっとだけ……。
『実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています~なお、実家はどんどん崩壊しているようです~』
今回の後書きは長くなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
部屋に戻り、イデアに着付けを手伝ってもらった。
「良い! 凄くいい‼︎ リリアのウェディングドレスは様になっている! 鼻血でそう……」
「勘弁して‼︎」
本当に鼻血を出すんじゃないかと思ってしまうくらい、イデアが興奮している。
せっかくの白のドレスを血で染めないでほしい。
「はぁ……リリアは私が貰おうと思っていたのに……」
時々イデアは冗談めいたことをくちにするのだが、今回は顔が笑っていない。
演技に磨きがかかってきているようだ。
「今後はリリアの裸を陛下も見るとなると……うぅっ! 使用人としての特権がぁぁ……」
「ちょっと落ち着いて! 温泉ならたまには一緒に行くから!」
「十パーセントだけ冗談だから気にしないで」
「むしろそれだけ⁉︎」
「もちろん!」
イデアとは親友だが、たまに怖い視線を感じることがしばしばあった。
さきほどカルム様が妬いていた理由もなんとなく察してしまう。
だが、私はイデアとはこれからも親友でいたい。
「私は、イデアが専属使用人になってくれて感謝しているんだよ。初めてここへ来たとき、イデアの優しい言葉でどれだけ救われたことか……」
「カルム様が丁重に扱うよう厳しく指導されていたの。今だから言えるけど、『決して恋心を持つでないぞ』と何度もカルム様から念押しされたっけ……」
「ははは……。イデアとはこれからも親友だよ」
「はぁ、この後カルム様と口付けすると考えただけでムシャクシャする……。でも、やっぱりリリアはカルム様とがお似合い。祝福はする」
着飾ったドレスが汚れないように、後ろからイデアがドレスを持ち上げ会場へと向かった。
♢
「ひぃっ‼︎」
私は思わず変な声を発してしまった。
だって、目の前のカルム様のタキシード姿が、とんでもなくカッコいいのだから……。
「リリアよ……。なんと美しい姿に……」
「カルム様こそ……」
結婚式だというのに、言葉を勝手に発してしまい進行役を困らせてしまった。
「おほん! では、此度カルム=カサラス陛下と聖女リリア様の永遠の誓いの見届け人として、ここに集まった大勢の者たちの前で誓いの口づけを……」
私はゆっくりとカルム様の顔に近づけていった。
エウレス皇国で何もわからずに水の加護を発動して生きていた頃は、地獄でしかなかった。
だが、カルム様とデインゲル王国のパーティーで会ったことで人生が大きく変わることをそのときは知る術もなかった。
カルム様が馬車で私を迎えに来てくれた日は、聖女としての力を求めているだけだと思っていたが、現実は違ったのだ。
カルム様は、私を迎えに来てくれただけで、聖女としての力はその次だったらしい。
カルム様、私を助けてくれてありがとう。
これからもカルム様の側で、水の聖女として活動していきます。
ーーーーーーーーーー
【後書き】
ここまでお読みいただきありがとうございました!
そして、最後更新するのをすっかり忘れてしまい、日が空いてしまいました。
申し訳ございません。
この作品は、すかいふぁーむ先生との共著として原案をいただいて2021年の1月くらいから作りはじめていたお話です。
当時私は、異世界恋愛が全くわからなかったので、色々と手直し繰り返したり……など色々と大変でしたが、時間をかけてようやく完結まで書けました。
今だったら、『この場面でこうしてたほうが良かったなぁ』など思うところがいっぱいです。
なので、ここで一旦完結とさせていただきますが、もしかしたらさらに改稿と加筆をしたバージョンで新作として載せる可能性があるかもしれません。
そのときはまたよろしくお願いいたします。
最後に新作の宣伝をちょっとだけ……。
『実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています~なお、実家はどんどん崩壊しているようです~』
今回の後書きは長くなりましたが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。
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