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13話 レイチェルはどんどん好きになっていく
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「起きたのか。レイチェルの友達は、みな素晴らしい。あっという間に領地を楽園にしてくれたのだよ」
最後に見たアルジェント様は顔が青ざめていて、すぐに気絶してしまいそうで危険な感じがしていた。
だが、今のアルジェント様はイキイキとしていて、持ち前のカッコ良さが数倍に輝いて見えてしまう。
あらためてお顔を拝見してみると、これはヤバイ。
カッコ良いのもあるが、それよりもアルジェント様のそばに大勢の植物たちが楽しそうにしている姿を見ていたら嬉しすぎて、私は彼に対して完全に恋に落ちてしまった。
「どうした? 顔が赤いようだがまだ休んだほうが良いのでは?」
「いえいえいえ、もうバッチリ元気になりましたから」
「そうか。ところで、草殿が『食え』と俺に提示してきたのだよ。俺はキャベツや果物を食べてしまったのだが、良かったのか?」
クサ殿って……。
アルジェント辺境伯様が植物たちを尊敬してくれているようでなによりだ。
ますます彼に惹かれていく。
「大丈夫ですよ。キャベツも自我はありますが、ほぼ全部食べてもらえれば近くにいる新しいキャベツに自我が移動しますので。それに、この子たちが自ら食べてと言うなんて、アルジェント辺境伯様が初めてですよ」
「そうか……。すまないと思う反面、身体が限界でついいただいてしまった。せめてもの命をいただく感謝として全て美味しくいただいた」
貴族は贅沢に食べ物を食べるイメージがあった。
何度お願いしても、出された料理の半分近くを残してしまうし、友達が雑に扱われていて私は悲しかった。
だが、アルジェント辺境伯様は違う。
辺境伯様というくらいだから、貴族の中でもかなり上位に位置する爵位だった覚えがある。
私は貴族に対してあまり良いイメージがなかったが、彼に対してだけはすでに好印象マックスだった。
ザッソウたちも、今のアルジェント辺境伯様の発言を聞いて大喜びである。
カシノキが植物代表として、アルジェント辺境伯様に敬意を込めて深くお辞儀のような体勢をしてお礼を言う。
『アルジェント殿。我々は今までレイチェル殿にだけ忠誠を誓っておりました。しかし此度、貴殿の考えかたや行動に感服いたしました。今後、レイチェル殿とアルジェント殿に忠誠を誓っていく所存でございます』
「ふむ……。レイチェルよ、もしやカシノキ殿に俺は褒められているのか?」
「はい、ものすごく。えぇと、今カシノキが言っていたことは――」
「なんと! 俺はむしろ当然のことを言っただけなのだが……。よほど今の王都がひどい有様なのだろう。まったく……、今の国王は……。独立させてもらって助かったよ」
「独立?」
アルジェント辺境伯様がコクリと頷いた。
私は国外追放されてここへ連れてこられた。
どうして国外追放なのに辺境地へ送られたのか疑問ではあったのだが、ようやく理解できた。
最後に見たアルジェント様は顔が青ざめていて、すぐに気絶してしまいそうで危険な感じがしていた。
だが、今のアルジェント様はイキイキとしていて、持ち前のカッコ良さが数倍に輝いて見えてしまう。
あらためてお顔を拝見してみると、これはヤバイ。
カッコ良いのもあるが、それよりもアルジェント様のそばに大勢の植物たちが楽しそうにしている姿を見ていたら嬉しすぎて、私は彼に対して完全に恋に落ちてしまった。
「どうした? 顔が赤いようだがまだ休んだほうが良いのでは?」
「いえいえいえ、もうバッチリ元気になりましたから」
「そうか。ところで、草殿が『食え』と俺に提示してきたのだよ。俺はキャベツや果物を食べてしまったのだが、良かったのか?」
クサ殿って……。
アルジェント辺境伯様が植物たちを尊敬してくれているようでなによりだ。
ますます彼に惹かれていく。
「大丈夫ですよ。キャベツも自我はありますが、ほぼ全部食べてもらえれば近くにいる新しいキャベツに自我が移動しますので。それに、この子たちが自ら食べてと言うなんて、アルジェント辺境伯様が初めてですよ」
「そうか……。すまないと思う反面、身体が限界でついいただいてしまった。せめてもの命をいただく感謝として全て美味しくいただいた」
貴族は贅沢に食べ物を食べるイメージがあった。
何度お願いしても、出された料理の半分近くを残してしまうし、友達が雑に扱われていて私は悲しかった。
だが、アルジェント辺境伯様は違う。
辺境伯様というくらいだから、貴族の中でもかなり上位に位置する爵位だった覚えがある。
私は貴族に対してあまり良いイメージがなかったが、彼に対してだけはすでに好印象マックスだった。
ザッソウたちも、今のアルジェント辺境伯様の発言を聞いて大喜びである。
カシノキが植物代表として、アルジェント辺境伯様に敬意を込めて深くお辞儀のような体勢をしてお礼を言う。
『アルジェント殿。我々は今までレイチェル殿にだけ忠誠を誓っておりました。しかし此度、貴殿の考えかたや行動に感服いたしました。今後、レイチェル殿とアルジェント殿に忠誠を誓っていく所存でございます』
「ふむ……。レイチェルよ、もしやカシノキ殿に俺は褒められているのか?」
「はい、ものすごく。えぇと、今カシノキが言っていたことは――」
「なんと! 俺はむしろ当然のことを言っただけなのだが……。よほど今の王都がひどい有様なのだろう。まったく……、今の国王は……。独立させてもらって助かったよ」
「独立?」
アルジェント辺境伯様がコクリと頷いた。
私は国外追放されてここへ連れてこられた。
どうして国外追放なのに辺境地へ送られたのか疑問ではあったのだが、ようやく理解できた。
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