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7 ギャレット王子の下衆な行動
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「バカか!? 何故そうなるのだ。私とヒマリは結ばれたのだぞ」
「いえ、やはり結婚はお断りします。どのようなことを言われても、私が愛する人はただ一人なのですから……」
自分が間違っていることはわかっている。
こんなことを言えばファールド家の家柄の存続だって危ういだろうし、貴族家令嬢としてはあってはならない発言だ。
だが、たとえそうだとしても、私のこの押さえきれない気持ちだけはどうしようもない。
それだけレンのことをずっと愛し続けてきた。
たとえレンと一緒にいれなくても気持ちは変わることはない。
なにより、名誉や地位よりも人間性を重視したいという私の我儘だ。
こんなダメ王子とは繋がりたくない。
「ふ……私は口説く相手の難易度が高いほど燃える男なのだ。だが、今まで失敗したことがない」
「そうですか。申し訳ございませんが記録はここで止まります」
武勇伝など聞く気もおきない。
鬱陶(うっとう)しい。
すでに国から出ていく覚悟はできているので、ギャロット殿下相手でも呆れた表情をしながらハッキリと伝えた。
「良いのか? ファールド家だけでなくジェイムス家も存続が危うくなるぞ?」
ニヤリと笑いながら私を見つめてくる。
この言葉を聞いて少し動じてしまった。
レンのことを愛しているあまり、彼の幸せだけを願って生きていきたい。
なのに、ここで断ればレンが酷い目にあってしまうかもしれない。
そう考えただけで、足が止まってしまった。
「そうそう、愛する男のためにヒマリがしっかりしないといけないのだよ」
「何をする気ですか!?」
ギャロット殿下は、私の元へどんどんと近づいてくる。
私の手を握って抱き付かれてしまう。
ハッキリ言って気持ち悪い。
この先どうなるかも概ね想像がつく。
逃げ出したいが、レンのことを考えれば考えるほど、動けなくなってしまった。
「記録はこのまま続くようだね。さあ、ヒマリも私の身体を全て受け取ってもらおう」
「うう……」
卑怯な男だ……。
こうやって何人もの女性を無理やり犯してきたのだろう。
どうして護衛は黙ったままなのだ?
いや、ここにいる護衛もグルなのか!
ドアの前に立っていた護衛がニヤニヤしながら私の方へと近づいてくる。
「お前ら、ヒマリは特別なのだ。私が存分に味わった後にくれてやる」
「「ははっ!!」」
もう私はダメかもしれない。
こんなわけもわからない男たちの餌食にされてしまっては……。
殿下の唇がくっついてしまいそうになった瞬間、勢いよくドアが開いた。
「ヒマリ!!」
「なぬ!? 貴様はレン騎士爵!?」
息を荒げながらギャロット殿下の応接室へ飛び込んできた。
「いえ、やはり結婚はお断りします。どのようなことを言われても、私が愛する人はただ一人なのですから……」
自分が間違っていることはわかっている。
こんなことを言えばファールド家の家柄の存続だって危ういだろうし、貴族家令嬢としてはあってはならない発言だ。
だが、たとえそうだとしても、私のこの押さえきれない気持ちだけはどうしようもない。
それだけレンのことをずっと愛し続けてきた。
たとえレンと一緒にいれなくても気持ちは変わることはない。
なにより、名誉や地位よりも人間性を重視したいという私の我儘だ。
こんなダメ王子とは繋がりたくない。
「ふ……私は口説く相手の難易度が高いほど燃える男なのだ。だが、今まで失敗したことがない」
「そうですか。申し訳ございませんが記録はここで止まります」
武勇伝など聞く気もおきない。
鬱陶(うっとう)しい。
すでに国から出ていく覚悟はできているので、ギャロット殿下相手でも呆れた表情をしながらハッキリと伝えた。
「良いのか? ファールド家だけでなくジェイムス家も存続が危うくなるぞ?」
ニヤリと笑いながら私を見つめてくる。
この言葉を聞いて少し動じてしまった。
レンのことを愛しているあまり、彼の幸せだけを願って生きていきたい。
なのに、ここで断ればレンが酷い目にあってしまうかもしれない。
そう考えただけで、足が止まってしまった。
「そうそう、愛する男のためにヒマリがしっかりしないといけないのだよ」
「何をする気ですか!?」
ギャロット殿下は、私の元へどんどんと近づいてくる。
私の手を握って抱き付かれてしまう。
ハッキリ言って気持ち悪い。
この先どうなるかも概ね想像がつく。
逃げ出したいが、レンのことを考えれば考えるほど、動けなくなってしまった。
「記録はこのまま続くようだね。さあ、ヒマリも私の身体を全て受け取ってもらおう」
「うう……」
卑怯な男だ……。
こうやって何人もの女性を無理やり犯してきたのだろう。
どうして護衛は黙ったままなのだ?
いや、ここにいる護衛もグルなのか!
ドアの前に立っていた護衛がニヤニヤしながら私の方へと近づいてくる。
「お前ら、ヒマリは特別なのだ。私が存分に味わった後にくれてやる」
「「ははっ!!」」
もう私はダメかもしれない。
こんなわけもわからない男たちの餌食にされてしまっては……。
殿下の唇がくっついてしまいそうになった瞬間、勢いよくドアが開いた。
「ヒマリ!!」
「なぬ!? 貴様はレン騎士爵!?」
息を荒げながらギャロット殿下の応接室へ飛び込んできた。
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