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祭囃子を追いかけて 終
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香織は持っていた皿を竹内目掛けて投げつけた。竹内は間一髪外に出た。皿はドアーの分厚いガラスにぶつかり砕け落ちた。憎たらしい竹内の笑い顔が、オレンジ色にコーティングしたガラスの向こうに消えていった。
「あっ、中島先輩だ」
「あっ、ほんとだ」
「中島先輩前掛けしてたなあ、それに泣いてなかったか」
「俺にもそう見えた」
「料理がまずくてお父さんに叱られちゃったのかなあ、はははっ」
何も知らない大と拓郎は、前掛け姿でベソをかいている母校の大将が滑稽でならなかった。
「なんかバタバタしてるけど店はやってんのかい?」
地下足袋鉢巻姿の労務者が、入り口で割れた皿の掃除をしている香織に尋ねた。香織は涙で声にならず、ただ頷くのみであった。
「はい、いらっしゃいませ、やってるヨ、どうぞどうぞ」
黄が奥から言った。
「取り込み中だったら出直してくるぞ」
「だいじょぶ、だいじょぶ、さあ香織ちゃん、お客さんの接待宜しくお願いしますヨ」
「はっ、はい」
男は店内を見回していた。
「いらっしゃいませ、ご注文お決まりでしょうか?」
「酢豚のいい匂いがするなあ、酢豚幾ら?」
「九百五十円です」
「うん、じゃあ酢豚とビール、マスター、蕎麦はなにが美味い?」
「何でも美味いヨ、私は四川料理がベースですから麺だったら坦々麺はどうですか?」
厨房から黄が言った。
「あれ辛いだろ、止めとく、五目そばでいいや」
「五目そばはもっと美味いヨ」
黄が笑うと男も笑った。
「お待ちどうさま、酢豚とビールお持ちしました」
男はスポーツ新聞を畳み、ショルダーバッグにしまい込んだ。豚肉とピーマンを同時に口に運び、かみ締め、そして呑み込んだ。
「美味い」
厨房でそばを茹でていた黄の頬に涙が伝わった。連れた香織も嬉し涙がボロボロと零れた。
「姉ちゃん、来たよ」
「こんちは、お言葉に甘えて俺も来ちゃいました」
香織は二人にカウンター席の一番奥に座るように指差した。
「姉ちゃん泣いてんのか」
「うるさい、黄さんこれがあたしの弟でこっちが親友です。すいませんけどあたしが招待しちゃいました。いいでしょうか?」
「勿論です、さあさ、好きなもの食べて」
「はい、餃子と中華丼、それにチャーシュー麺」
「俺はシューマイとチャーハン、それにチャーシュー麺」
「すいません黄さん、こいつら中華っていうとこれぐらいしかあたまに浮かばないんです」
「いいじゃない、中華の基本ヨ、飛び切り美味いの作るヨ」
黄は腕を揮う。
「おい姉ちゃんいくらだ?」
地下足袋の男は小銭入れに丸められた紙幣で清算した。
「美味かった、また来る」
そう言うと繁華街とは反対方向に歩いて行った。入れ替わりに家族連れが丸テーブルを占領した。学生風の三人連れ、若いカップル、遊び人風、夫婦連れが続々と来店し、空席はカウンター席に一席残すのみになった。
香織が早く食って帰れと、目で大と拓郎に合図を送った。二人は汗を垂らしながら懸命に蕎麦を啜り、飯をかっ込んだ。二人が帰るとすぐにその席も埋まった。更に客は来店する。黄は厨房で料理を作るのが精一杯で食器洗いが間に合わなくなってきた。かといって香織も注文を取り、清算をし、テーブルを片付ける、それ以外にはとても手が回らなかった。
これ以上客が来れば、断るしかない。黄は自分の甘さを反省したが今からではどうしようもなかった。
「いらっしゃ、幸一君」
中島は香織に一礼して、何も言わず黄の傍によりあたまを深く下げた。黄は笑って頷いた。
「俺、洗い物、うちで慣れてますから」
そう言うと腕をまくりシンクの脇に溜まった食器を手際よく洗い出した。店の外には中島の父が立っていたのを、鍋を振る黄には確認できなかった。
(終章)
「それじゃな俊夫」
キャスターのついた布製のバックを玄関前に降ろし、重太郎は言った。
「ああ」
「俊夫さん遊びに来てくださいね、そうだ、お盆休みに来たらいいのに、ねえ重太郎さん、竿灯祭り、賑やかよ」
「残念ですけどその頃僕もチベットにいます。一月以上滞在してますから手紙出します」
素直に別れを惜しむのも照れ臭く、かといって挨拶だけで別れるのも辛い、他人には掻き混ぜることのできない異様な空気が漂っている。
「彼女の実家まではここから半日あれば充分ついてしまう、近いんだからいつでも会えるさ」
「ああ、いつでも会えるよ父さん」
博子はたった二人きりの親子を自分が切り裂くようで辛かった。いくら半日足らずで行き来ができるとしても、縁遠くなるのは確実で、再会は数年に一度ぐらいになるのであろうと、三人とも同じ予測をしていた。
「母さんの遺影も位牌もここに残しておくことにした」
「ああ、さっき見たよ。毎週とはいかないけど休みの続く日は帰ってくるから心配しないでいいよ」
「借り手が決まったら荷物は本家の倉庫で保管してくれる」
「そのときは僕のアパートに母さん連れていくよ」
「じゃあそろそろ行こうか」
博子はただ頷いた。門を出るまで右手に提げていたバッグを、焼けて粘りつくアスファルトに下ろした。デコボコのアスファルトを転がるキャスターのぎごちない音が、陽炎に消されるまで俊夫は父と博子を見送った。博子は時折振り返り手を振ったが、重太郎は辻を曲がるまで振り向くことはなかった。
重厚なクラクションが二度聞こえた。
「内が迎えに来た、じゃあ行く」
「忘れもんないかい」
サキが縁側に下りて賢治の靴を揃えた。
「すいませんお母さん、あたしがやります」
気が抜けたように座っていた世津子が、賢治が立ち上がったことにより我に返り、サキのあとに続いて縁側に下りた。
「サンダルでもいいんじゃねえか」
「折角世津子さんが磨いて出したんだから履いてお行きよ」
賢治は世津子から靴べらを受け取った。
「あの子達呼んできましょうか」
「いいよあたしが行くよ」
「いいって、起こさなくたって、海外に出張にでも行くんならカッコいいけど刑務所じゃなあ、それに香織も拓もそれぞれ思うとこはあんだろう、たった半年留守にするのに、大袈裟な別れ話したんじゃ帰って来たときに照れ臭くてしょうがねえよ」
「たった半年というけど、一日でも一時間でも待ってる女は辛いんだよ」
サキが独り言のように呟いた。
「あなた気をつけて」
「心配すんなって、子供達とおふくろ頼むな」
サキが鼻を啜って横を向いた。
「朝顔綺麗に咲いたねえ」
「去年の種を拓が蒔いたんです」
賢治が門に向かって歩き出すと、少し遅れて二人は続いた。
「宜しくお願いします」
サキと世津子は内田に深くあたまを下げた。内田も二人のよそよそしい態度に慌てて煙草を消し、ハンドルに頭が当たるまで礼を返した。
「なんだよ、おばさんもせっちゃんもよそよそしくしちゃってよう、半年なんてすぐだって、みてみな、健康そのものになってけえってくんから」
二人は笑った。
「せっちゃん、なんでもうちの奴に相談しな、金持ってんだからあいつ」
「行くべえ」
賢治が内田を促した。フイルムの貼ったウインドウが徐々に二人を遮断していく。賢治はルームミラーを自分の視角に合わせ、門の前で見送る二人を見ていた。
内田が差し出した煙草を銜え、内田が差し出した火で大きく吸った。再びミラーを覗くと、そこには四人の姿があった。大きく緩いカーブに合わせてミラーを調整したが、すぐに視界から消えた。
了
「あっ、中島先輩だ」
「あっ、ほんとだ」
「中島先輩前掛けしてたなあ、それに泣いてなかったか」
「俺にもそう見えた」
「料理がまずくてお父さんに叱られちゃったのかなあ、はははっ」
何も知らない大と拓郎は、前掛け姿でベソをかいている母校の大将が滑稽でならなかった。
「なんかバタバタしてるけど店はやってんのかい?」
地下足袋鉢巻姿の労務者が、入り口で割れた皿の掃除をしている香織に尋ねた。香織は涙で声にならず、ただ頷くのみであった。
「はい、いらっしゃいませ、やってるヨ、どうぞどうぞ」
黄が奥から言った。
「取り込み中だったら出直してくるぞ」
「だいじょぶ、だいじょぶ、さあ香織ちゃん、お客さんの接待宜しくお願いしますヨ」
「はっ、はい」
男は店内を見回していた。
「いらっしゃいませ、ご注文お決まりでしょうか?」
「酢豚のいい匂いがするなあ、酢豚幾ら?」
「九百五十円です」
「うん、じゃあ酢豚とビール、マスター、蕎麦はなにが美味い?」
「何でも美味いヨ、私は四川料理がベースですから麺だったら坦々麺はどうですか?」
厨房から黄が言った。
「あれ辛いだろ、止めとく、五目そばでいいや」
「五目そばはもっと美味いヨ」
黄が笑うと男も笑った。
「お待ちどうさま、酢豚とビールお持ちしました」
男はスポーツ新聞を畳み、ショルダーバッグにしまい込んだ。豚肉とピーマンを同時に口に運び、かみ締め、そして呑み込んだ。
「美味い」
厨房でそばを茹でていた黄の頬に涙が伝わった。連れた香織も嬉し涙がボロボロと零れた。
「姉ちゃん、来たよ」
「こんちは、お言葉に甘えて俺も来ちゃいました」
香織は二人にカウンター席の一番奥に座るように指差した。
「姉ちゃん泣いてんのか」
「うるさい、黄さんこれがあたしの弟でこっちが親友です。すいませんけどあたしが招待しちゃいました。いいでしょうか?」
「勿論です、さあさ、好きなもの食べて」
「はい、餃子と中華丼、それにチャーシュー麺」
「俺はシューマイとチャーハン、それにチャーシュー麺」
「すいません黄さん、こいつら中華っていうとこれぐらいしかあたまに浮かばないんです」
「いいじゃない、中華の基本ヨ、飛び切り美味いの作るヨ」
黄は腕を揮う。
「おい姉ちゃんいくらだ?」
地下足袋の男は小銭入れに丸められた紙幣で清算した。
「美味かった、また来る」
そう言うと繁華街とは反対方向に歩いて行った。入れ替わりに家族連れが丸テーブルを占領した。学生風の三人連れ、若いカップル、遊び人風、夫婦連れが続々と来店し、空席はカウンター席に一席残すのみになった。
香織が早く食って帰れと、目で大と拓郎に合図を送った。二人は汗を垂らしながら懸命に蕎麦を啜り、飯をかっ込んだ。二人が帰るとすぐにその席も埋まった。更に客は来店する。黄は厨房で料理を作るのが精一杯で食器洗いが間に合わなくなってきた。かといって香織も注文を取り、清算をし、テーブルを片付ける、それ以外にはとても手が回らなかった。
これ以上客が来れば、断るしかない。黄は自分の甘さを反省したが今からではどうしようもなかった。
「いらっしゃ、幸一君」
中島は香織に一礼して、何も言わず黄の傍によりあたまを深く下げた。黄は笑って頷いた。
「俺、洗い物、うちで慣れてますから」
そう言うと腕をまくりシンクの脇に溜まった食器を手際よく洗い出した。店の外には中島の父が立っていたのを、鍋を振る黄には確認できなかった。
(終章)
「それじゃな俊夫」
キャスターのついた布製のバックを玄関前に降ろし、重太郎は言った。
「ああ」
「俊夫さん遊びに来てくださいね、そうだ、お盆休みに来たらいいのに、ねえ重太郎さん、竿灯祭り、賑やかよ」
「残念ですけどその頃僕もチベットにいます。一月以上滞在してますから手紙出します」
素直に別れを惜しむのも照れ臭く、かといって挨拶だけで別れるのも辛い、他人には掻き混ぜることのできない異様な空気が漂っている。
「彼女の実家まではここから半日あれば充分ついてしまう、近いんだからいつでも会えるさ」
「ああ、いつでも会えるよ父さん」
博子はたった二人きりの親子を自分が切り裂くようで辛かった。いくら半日足らずで行き来ができるとしても、縁遠くなるのは確実で、再会は数年に一度ぐらいになるのであろうと、三人とも同じ予測をしていた。
「母さんの遺影も位牌もここに残しておくことにした」
「ああ、さっき見たよ。毎週とはいかないけど休みの続く日は帰ってくるから心配しないでいいよ」
「借り手が決まったら荷物は本家の倉庫で保管してくれる」
「そのときは僕のアパートに母さん連れていくよ」
「じゃあそろそろ行こうか」
博子はただ頷いた。門を出るまで右手に提げていたバッグを、焼けて粘りつくアスファルトに下ろした。デコボコのアスファルトを転がるキャスターのぎごちない音が、陽炎に消されるまで俊夫は父と博子を見送った。博子は時折振り返り手を振ったが、重太郎は辻を曲がるまで振り向くことはなかった。
重厚なクラクションが二度聞こえた。
「内が迎えに来た、じゃあ行く」
「忘れもんないかい」
サキが縁側に下りて賢治の靴を揃えた。
「すいませんお母さん、あたしがやります」
気が抜けたように座っていた世津子が、賢治が立ち上がったことにより我に返り、サキのあとに続いて縁側に下りた。
「サンダルでもいいんじゃねえか」
「折角世津子さんが磨いて出したんだから履いてお行きよ」
賢治は世津子から靴べらを受け取った。
「あの子達呼んできましょうか」
「いいよあたしが行くよ」
「いいって、起こさなくたって、海外に出張にでも行くんならカッコいいけど刑務所じゃなあ、それに香織も拓もそれぞれ思うとこはあんだろう、たった半年留守にするのに、大袈裟な別れ話したんじゃ帰って来たときに照れ臭くてしょうがねえよ」
「たった半年というけど、一日でも一時間でも待ってる女は辛いんだよ」
サキが独り言のように呟いた。
「あなた気をつけて」
「心配すんなって、子供達とおふくろ頼むな」
サキが鼻を啜って横を向いた。
「朝顔綺麗に咲いたねえ」
「去年の種を拓が蒔いたんです」
賢治が門に向かって歩き出すと、少し遅れて二人は続いた。
「宜しくお願いします」
サキと世津子は内田に深くあたまを下げた。内田も二人のよそよそしい態度に慌てて煙草を消し、ハンドルに頭が当たるまで礼を返した。
「なんだよ、おばさんもせっちゃんもよそよそしくしちゃってよう、半年なんてすぐだって、みてみな、健康そのものになってけえってくんから」
二人は笑った。
「せっちゃん、なんでもうちの奴に相談しな、金持ってんだからあいつ」
「行くべえ」
賢治が内田を促した。フイルムの貼ったウインドウが徐々に二人を遮断していく。賢治はルームミラーを自分の視角に合わせ、門の前で見送る二人を見ていた。
内田が差し出した煙草を銜え、内田が差し出した火で大きく吸った。再びミラーを覗くと、そこには四人の姿があった。大きく緩いカーブに合わせてミラーを調整したが、すぐに視界から消えた。
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