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第16話:英雄を訪ねて
16-1:我に返る
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正義とは何なのか?
───それは永遠に出ることのない答えだと思う。今の私ですら、その答えを探しているわ。
まぁ、私が言える事は───正義を行使する事によって、誰かの考えや価値観を否定する事になる、って事かな。
・・・・・・じゃあ、どうしろって?
まぁ、今日はそれにまつわるお話。
アストラル ───いや、知尚くんと戦った私は、戦いの最中に彼を殺した。
あの時に聴いた"声"は今でも忘れられない。ネットでは、何も知らない人達が正義を振り翳して知尚くんを厳しく非難していた。
世間はヴィランを退治した私を讃えてはいるが、嬉しくなかった。
あの時の声、状況、流れが
何度も、何度も、何ども、なんども。
私が正気に戻ったのは、あの戦いから7日後───床や壁がクッションの子供部屋にいた。
腕の中には熊のぬいぐるみが抱かれており、服もコスチュームからボタン式の患者服に変わっていた。
お尻が変にふわふわしてるので、ズボンの中を覗くと・・・・・・オムツ。
この格好といい、今の状況といい、全て察しが付いた。
熊のぬいぐるみを再び強く抱きしめる。もうヒーローを務められる気がしない。
元より、自分で始めた事なんだから、辞めても良いよね───この時の私は、もうずっとこのまま引き篭もっていたいと思っていた。
私の様子が一変した事に気付いたのか、部屋に放送が入る。聴き覚えのある声が私の耳に入っていった。
『大丈夫か、未可矢?
大丈夫なら、テーブルの上にあるマイクの赤いボタンを押しながら話してくれ』
私は言われた通りにし、マイクに向かって声を出した。
「あ、あの」
この日まで誰とも話していなかったせいか、変にテンパる。苦手だったコミュニケーションが更に苦手になった気分だ。
『大丈夫だ、落ち着いて。
もし良ければ、部屋の外で話さないか?』
私は声の主の指示に従い、部屋から出て来た。
部屋から出ると、そこにいたのは藤堂さんや枢木さん、そして───
「久しぶりだな、未可矢」
「・・・・・・ア、アルヴァンさん?
どうして・・・・・・」
「衣莉奈や藤堂から話を聴いてな。
それでなんだが、俺と一緒に"アメリカ"へ行かないか?」
「アメリカですか・・・・・・?」
「ああ。息抜きも兼ねて、な・・・・・・どうだ?」
アルヴァンさんの提案に対して、私は葛藤してしまう。
───本当はこのままずっと、閉じこもっていたかった。
でも、アルヴァンさんがわざわざこちらへ来てくれたのに提案を断るというのは、私の中でも後悔しそうな気がした。
───それは永遠に出ることのない答えだと思う。今の私ですら、その答えを探しているわ。
まぁ、私が言える事は───正義を行使する事によって、誰かの考えや価値観を否定する事になる、って事かな。
・・・・・・じゃあ、どうしろって?
まぁ、今日はそれにまつわるお話。
アストラル ───いや、知尚くんと戦った私は、戦いの最中に彼を殺した。
あの時に聴いた"声"は今でも忘れられない。ネットでは、何も知らない人達が正義を振り翳して知尚くんを厳しく非難していた。
世間はヴィランを退治した私を讃えてはいるが、嬉しくなかった。
あの時の声、状況、流れが
何度も、何度も、何ども、なんども。
私が正気に戻ったのは、あの戦いから7日後───床や壁がクッションの子供部屋にいた。
腕の中には熊のぬいぐるみが抱かれており、服もコスチュームからボタン式の患者服に変わっていた。
お尻が変にふわふわしてるので、ズボンの中を覗くと・・・・・・オムツ。
この格好といい、今の状況といい、全て察しが付いた。
熊のぬいぐるみを再び強く抱きしめる。もうヒーローを務められる気がしない。
元より、自分で始めた事なんだから、辞めても良いよね───この時の私は、もうずっとこのまま引き篭もっていたいと思っていた。
私の様子が一変した事に気付いたのか、部屋に放送が入る。聴き覚えのある声が私の耳に入っていった。
『大丈夫か、未可矢?
大丈夫なら、テーブルの上にあるマイクの赤いボタンを押しながら話してくれ』
私は言われた通りにし、マイクに向かって声を出した。
「あ、あの」
この日まで誰とも話していなかったせいか、変にテンパる。苦手だったコミュニケーションが更に苦手になった気分だ。
『大丈夫だ、落ち着いて。
もし良ければ、部屋の外で話さないか?』
私は声の主の指示に従い、部屋から出て来た。
部屋から出ると、そこにいたのは藤堂さんや枢木さん、そして───
「久しぶりだな、未可矢」
「・・・・・・ア、アルヴァンさん?
どうして・・・・・・」
「衣莉奈や藤堂から話を聴いてな。
それでなんだが、俺と一緒に"アメリカ"へ行かないか?」
「アメリカですか・・・・・・?」
「ああ。息抜きも兼ねて、な・・・・・・どうだ?」
アルヴァンさんの提案に対して、私は葛藤してしまう。
───本当はこのままずっと、閉じこもっていたかった。
でも、アルヴァンさんがわざわざこちらへ来てくれたのに提案を断るというのは、私の中でも後悔しそうな気がした。
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