レディブラスト 〜The Young Justice〜

橘樹太郎

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第17話:Are you ready for the countdown?

17-5:裏で起きていること

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 6回目のデートから次の日、私は本部へ向かい、枢木さんへ話を訊く。
藤堂さんの命に別状は無いが、私には安心できなかった。

 枢木さんは自分に責任があると頭を深々謝るが、これは私のせいだ。
 もし、あの時話を聴いていれば・・・・・・こんな事にはならなかったかもしれないのに。


 私達は会議室に行き、枢木さんから裏でどんな事が起きていたか話を聞いた。

「何故、藤堂さんは1人であのホテルに?」

「それは、このレポートから始まったわ」

 私はそのレポートに目を通す。そこには、秋津市の未来科学センターの爆発事故についての調査結果や考察が書かれており、あの爆発事故は"意図的に"仕組まれたものだと書かれていた。

 次のレポートには、アメリカや日本にある冬間市など、数々の所で"白いトレンチコートを着た長身の金髪男性"を目撃したとされている。これの何が驚きかというと、その男は同一人物で、尚且つどこの国にもそんな人物は居ないと報告を受けたそうだ。

 シェイパーと同じような擬態能力の持ち主か、あるいはエイリアンか・・・・・・目立つような姿をしておいて"誰も顔を覚えていない"という話が気になった。

 ・・・・・・話が脱線してしまったけど、この白いコートの男は秋津市にも来ていたようで、その際にセンターにも行ったのだろう。レポートの提出主は、この男が限りなく人外に近い人間メタ・ヒューマンが発生する事件に関与しているのでは無いか、と記述していた。

「───私達は、白いコートの男を遂に見つけた。
 でも、藤堂はエージェントを誰も同伴させず、1人で行ったの」

「どうしてですか?」

「その時、彼は駅前にいたのよ」

「えっ!? どうして・・・・・・」

「彼はデートしてる貴女の邪魔をしたくなかったのよ。
ヒーローとはいえ、まだ学校に通ってる少女───大事な青春を邪魔して頼るのもどうかと、彼は貴女に指示を送る度、悩んでたわ」

「そんな・・・・・・頼ってるのは私もなのに・・・・・・」

「そんな中、白いコートの男をオペレーターが発見して、彼は追跡の最中、ホテルに入る所を見るわ」

「よく部屋番号分かりましたね」

「私達もこちらでホテルの監視カメラから覗いてたからね。
 そこからかな・・・・・・藤堂が銃を取り出してその部屋に入ろうと扉を開いた瞬間───大きな爆発音と煙がね・・・・・・」

 私は枢木さんの話を聴いて歯を食いしばる。もしその男が色々な事件に関わった元凶だというなら、私はそいつが何故こんな事をしたのか問い詰めたかった。


 その次のレポートには、十条家の事について書かれており、爆発事故の何日か後、十条家は現彦くんも含めて全員行方不明となっており、それから5年後に現彦くんがアメリカで目撃された。

 訳の分からない話だが、レポートには白いコートの男が何かしらの手を加えて現彦くんをアメリカで解放したのではないかと考察を立てており、最後のレポートにはたった一文だけ、ある事が書かれていた。

『十条現彦には気を付けろ』


 レポートを読み終えた私は、混乱している頭の中を整理しようと必死になる。
───現彦くんが行方不明になっていた事など、今まで知らなかったのだから。

「こ、これ・・・・・・ニュースとかで言ってましたか?」

「いえ・・・・・・残念だけどこれは現彦くんの親戚のご意向で公には出さなかったわ」

「よく徹底できましたね・・・・・・」

I.S.M.A.私達も絡んでいたからね。
この話は完全に隠蔽され、世間がこの事実を知る事は無かった───筈だった。」

「やっぱり、現彦くんの存在が?」

「そう。
でも彼がアメリカに現れたのは想定外で、すぐに保護され、事情聴取もされたわ」

「そんな・・・・・・彼が侵略者だと言うのですか?」

「別に拷問をしていた訳じゃないから安心して。
 まぁ、検査しても異常は見られなかったから、すぐ帰されたけど」

「その後は?」

「その後はアメリカにいる親戚の所で暮らし、そして現在いまに至ると」

「その間については何も分からないんですか?」

「そうね・・・・・・間についての情報は何もないわ、このレポート以外は」

 枢木さんは唯一の手がかりと強調するようにレポートを示した。

「そのレポート、いつ頃にまとめられたものなんですか?」

「これは、現彦くんが帰された後に1人のエージェントがまとめたもので、私達がここに臨時本部を設ける置く事になった理由もレポートこれにある」

「なら、そのエージェントは?」

「───行方不明。自宅から忽然と姿を消していたわ」

「誰かに拐われた・・・・・・のかな」

「恐らくその線が大きいけど───」

 知る限りの情報ことを話した枢木さんは、私にある命令を下す。
それは、この時の私にとって重く、苦しい任務だった。
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