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第17話:Are you ready for the countdown?
17-7:衝撃
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十条現彦を監視して欲しい。
───I.S.M.A.では干渉できない所にいるからこそ私に頼んだのだろう。
学校でも、彼に目を配らなくてはならない日々・・・・・・いつも通りを装うが、いつこの本心を見抜かれるか判らない日々。
ある時、私はトイレで空吐きをしていた。
吐けないのに、吐きそうになる。
今までのデートがもし、好意では無く別の意図で行われていたものだったらどうしよう。
私は涙を堪えて鏡に映る自分と目を合わせる。どっちに転んでも、これは正義の為───私は現彦くんが白である事を信じて、彼を監視する事にした。
監視してから10日ぐらい経った───監視には負い目を感じる事もあってか異様なぐらい疲労が溜まり、デートとヒーロー活動は休む事にした。
───そして休み明けの事、ある事態が発生した。
現彦くんの欠席───それは一度に限らず、連続で学校に来ておらず、不登校になったと様々な噂が教室内に広まっていた。
「現彦くん、どうしたんだろう・・・・・・」
「だね・・・・・・」
私の心の中は異様な程の不安に駆られていた。
ある日の事───学校が早く終わった私は現彦くんの住むマンションに赴く。デートの最中に家の住所を聞いていたから道に迷う事無く向かう事ができた。
「〔十条現彦には気を付けろ、か・・・・・・〕」
あの事故に遭ったのに、能力の発現が無いのはおかしい所があり、私は何故今まで訊く機会はあった筈なのに、なんで訊こうとしなかったのだろうと自分を責めた。
マンションに着いた私は建物を見上げる。高級そうな所で、他の人も住んでいる。別に怪しい雰囲気は無いのだが・・・・・・やはり、中に入ってみない事には何も始まらなかった。
エントランスに入り、現彦くんが住んでいる部屋番号のベルを押す。
すると、その部屋が訪問を許可したようなランプが点灯した。
私はエレベーターでその階層へと向かう。そして、部屋扉の前に着いた後、深呼吸してそこのインターホンを鳴らした。
しかし、応答はない───試しに扉を開こうとノブを引くが、普通に開いた。
まるで私が来るのを知っていたような感じだ・・・・・・開いた先から冷気を感じるが、これは私が恐怖で鳥肌を立たせている証拠だろう。
部屋に入るが、真っ暗───玄関の電気は勝手に点くようだ。
「おじゃましまーす・・・・・・」
私は靴を脱いで先に向かう。
何だか嫌な予感がする・・・・・・私にとって、不安ながらもリビングに入るが、そこも普通・・・・・・カーテンが閉まっている事以外は。
風呂場も見て、最後に現彦くんの自室───私は部屋に入るが真っ暗で何も見えない。そして照明を点けると───
「な、何これ・・・・・・」
私が見たのは、一室全てに貼ってある写真だった。どこもかしこも写真。びっしりと貼ってある写真は、赤く照らされている事も相まってか悪寒を感じる程だった。
しかも、その写真をよく見るとそこには"私"が写っていた。
学校に通う私、武雄くんと話している私、レディブラストとして活動を始めた頃の私、ヴィランと戦っている時の私───今まで監視されていたのは私だった。
呼吸が荒くなり、視界が揺らぎそうになる。背中が冷たい、怖い。
そんな中、パソコンが勝手に開く。スリープ状態だったのか、画面には一文だけ書かれていた。
『この屋上で待ってるよ』
私は、もうバレていると思って制服からコスチュームに着替える。信じたくなかったけど、こんな光景を見たら、信じられなくなる・・・・・・
───I.S.M.A.では干渉できない所にいるからこそ私に頼んだのだろう。
学校でも、彼に目を配らなくてはならない日々・・・・・・いつも通りを装うが、いつこの本心を見抜かれるか判らない日々。
ある時、私はトイレで空吐きをしていた。
吐けないのに、吐きそうになる。
今までのデートがもし、好意では無く別の意図で行われていたものだったらどうしよう。
私は涙を堪えて鏡に映る自分と目を合わせる。どっちに転んでも、これは正義の為───私は現彦くんが白である事を信じて、彼を監視する事にした。
監視してから10日ぐらい経った───監視には負い目を感じる事もあってか異様なぐらい疲労が溜まり、デートとヒーロー活動は休む事にした。
───そして休み明けの事、ある事態が発生した。
現彦くんの欠席───それは一度に限らず、連続で学校に来ておらず、不登校になったと様々な噂が教室内に広まっていた。
「現彦くん、どうしたんだろう・・・・・・」
「だね・・・・・・」
私の心の中は異様な程の不安に駆られていた。
ある日の事───学校が早く終わった私は現彦くんの住むマンションに赴く。デートの最中に家の住所を聞いていたから道に迷う事無く向かう事ができた。
「〔十条現彦には気を付けろ、か・・・・・・〕」
あの事故に遭ったのに、能力の発現が無いのはおかしい所があり、私は何故今まで訊く機会はあった筈なのに、なんで訊こうとしなかったのだろうと自分を責めた。
マンションに着いた私は建物を見上げる。高級そうな所で、他の人も住んでいる。別に怪しい雰囲気は無いのだが・・・・・・やはり、中に入ってみない事には何も始まらなかった。
エントランスに入り、現彦くんが住んでいる部屋番号のベルを押す。
すると、その部屋が訪問を許可したようなランプが点灯した。
私はエレベーターでその階層へと向かう。そして、部屋扉の前に着いた後、深呼吸してそこのインターホンを鳴らした。
しかし、応答はない───試しに扉を開こうとノブを引くが、普通に開いた。
まるで私が来るのを知っていたような感じだ・・・・・・開いた先から冷気を感じるが、これは私が恐怖で鳥肌を立たせている証拠だろう。
部屋に入るが、真っ暗───玄関の電気は勝手に点くようだ。
「おじゃましまーす・・・・・・」
私は靴を脱いで先に向かう。
何だか嫌な予感がする・・・・・・私にとって、不安ながらもリビングに入るが、そこも普通・・・・・・カーテンが閉まっている事以外は。
風呂場も見て、最後に現彦くんの自室───私は部屋に入るが真っ暗で何も見えない。そして照明を点けると───
「な、何これ・・・・・・」
私が見たのは、一室全てに貼ってある写真だった。どこもかしこも写真。びっしりと貼ってある写真は、赤く照らされている事も相まってか悪寒を感じる程だった。
しかも、その写真をよく見るとそこには"私"が写っていた。
学校に通う私、武雄くんと話している私、レディブラストとして活動を始めた頃の私、ヴィランと戦っている時の私───今まで監視されていたのは私だった。
呼吸が荒くなり、視界が揺らぎそうになる。背中が冷たい、怖い。
そんな中、パソコンが勝手に開く。スリープ状態だったのか、画面には一文だけ書かれていた。
『この屋上で待ってるよ』
私は、もうバレていると思って制服からコスチュームに着替える。信じたくなかったけど、こんな光景を見たら、信じられなくなる・・・・・・
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