Eternal GunBullet

橘樹太郎

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SENCE1:最初の過ち

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 玉座の間から外へ私達は落ちて行く───このまま落ちれば死ぬのは確実・・・・・・しかし、シェイドは無闇に飛び降りた訳ではなかった。

 落ちながら城壁に付いている梁の一つに銃を構え、そこに向かって引き金を引くと、銃口からは緑色の太いツタが発射され、梁に巻き付いた。


 落下が止まり、私は恐る恐る目を開く。
だが、まだ地面までは程遠い・・・・・・

「は、早く降ろして・・・・・・」

 シェイドは私を気遣って、滑らかに降りていった。


 地面に降りて、私達は追っ手から逃れようとする。

 街内へ引き返すと、甲冑を着た兵士達や小型の自律飛行機等が物々しく巡回していた。


 隠れながら城下町から逃げる事は難しい・・・・・・そう考えたシェイドは、私を再び脇に抱えて走り出す。

 小型の自律機がこちらを見る前に撃ち落としていき、こちらに攻撃を仕掛ける兵士達もシェイドが放った弾丸に倒れていった。

 路地裏を駆け、建物の壁から壁へ飛び移りながら屋根の上にあがる。


 屋根から屋根へと飛び移りながら城下町外への正門前に辿り着くと、そこには何か大型の人型兵器が門前を陣取っていた。

 
 要塞攻略用自律型重装兵・ウォドム。
 かつての戦争で使われていた生命を持たない兵士。
 不滅の存在ではあるが、彼の敵では無かった。


 追尾型の光弾を私達に向けて発射するが、シェイドは撃鉄を倒して弾を切り替え、引き金を引く。

 銃口からは炎が広がり、集まっていた光弾を包み込むように相殺した。

 再び撃鉄を倒して次の弾に切り替え、引き金を引く。
次に銃口から出たものは水のようだが、それは途中で3つに分裂し、螺旋状にウォドムの近くにあった柱に命中した。

 弾が当たり、バランスを失った柱はウォドムに崩れ落ちたが、瓦礫の中から再び目を光らせて襲い掛かって来る。


 シェイドは何発も撃ち込むが、無闇に撃ち込んでいるわけではない───相手の装甲を削っているのだ。

 装甲が割れ、肉薄した箇所に一発の銃弾を撃ち込む───その弾丸が命中すると、ウォドムは持っていた武器を落として爆発した。

「・・・・・・行くぞ」


 私を脇に抱え、シェイドは煙の中に身を投じ、私達は帝国から逃げて行った───
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みんなの感想(1件)

2023.07.19 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2023.07.19 橘樹太郎

感想と労って頂き、ありがとうございます!
 読み易くて安心しました...この作品はゲームセンターにあるガンシューティングゲームをさんこうにしているので、ああいう
イントロムービー→道中→ボス戦の構成にしました。
 シェイドは吸血鬼ハンターDの主人公、Dのようなミステリアスな美丈夫を参考にしました。
 あの銃は正直、この作品の最後まで書いて納得させる事ができるか不安ですね...

 ある意味この物語は、"実験的"なので。

解除

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