少年王と時空の扉

みっち~6画

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47 東の空に見た夢②

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「歓迎する」
 先ほどと一転して笑みを浮かべるシュンを前に、隼斗の頭は混乱の頂点に達した。
 短刀を収めてくれたのはいいが、なぜ初めて会ったかのような顔をするのか、まるで理解できない。
 シュン、と呼びかけてみても、ギザの台地で見せた親しげな様子など、今の彼からはうかがえない。冷たいひとみが、じっくりと隼斗を観察しているのが分かる。
 そこに、騒ぎを聞きつけたらしい老人とほお傷の男が近づいてきた。
「どうしよう、見つかった! ねえ、シュン?」
 それでもシュンは微動だにせず、彼らが最後の葦をかき分けるのを待った。
 まずいことになったぞ、と隼斗はいつでも駆け出せる体勢を取る。
「……これは、いったいなんたることか」
 ほとんど独白のように、老人が放心した。
「言い伝えは真だったか。本当に、預言者様が現れるとは。すぐに王宮に使いを出してツタンカーメン様に報告を……」
「その必要はありませんな」
 あとに続いたほお傷の男が、片手を上げる。
「なんと?」
「ファラオならば、そこにおいでです」
 つられた隼斗の視線の先には、思案顔のシュンが立ち尽くしていた。
「……えっ、シュン? どういうこと? ファラオって、王様?」
 ふらりと足を踏み出した隼斗を、ほお傷の男がにらみ据える。
「待て、動くな。こんな子供が予言者なわけがない。偽物だ! そなた、だれに頼まれたのだ」
 何を言うか、とすぐさま老人が擁護した。
「あのメダルを見よ。代々伝えられしものと、瓜二つではないか」
 皆の視線が隼斗の胸元に集まった。ふぅむ、とほお傷の男が不満げにうなる。
 おまえ、とシュンが、ゆるりと口を開く。
「我らはおまえに話があるのだ」
 シュンは真正面から隼斗を見据えた。
 その胸元に、自分と同じ黄金のメダルが輝いているのを見つけ、隼斗は飛び上がる。
「なんで? いつの間に! それ、そのメダル。ぼくの……え?」
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