もう一度君と会いたい

冒険者になるまで

いよいよ卒業

長かった15年がいよいよ終わろうとしている。
カードは昨日の内に受け取っているので後はギルドに行って正式に手続きをしたら正式に冒険者となる、同時にSランクだ。卒業と同時に声を掛けてきた人を躱す為に先にカードをもらった。昨日の時点で書類はギルマスに提出してある、後は卒業だけだ。
この為に死ぬ気でこの2年頑張った、家族も俺の気持ちを知ってくれているので卒業式が終わったらまま出発することを許してくれた荷物はアイテムボックスに入れてあるし、ラルも門の所で待っていてくれる。
昨日、パーティを解散して今日からはラルと2人旅だ。
解散した後ラルには全てを打ち明け前世の記憶と美春の話をした。
もう家族同然に思っているラルになら話てもいいと思った。

「だから、クロムは誰にも靡かないんだね」

そう言って笑って共に探してくれると言って笑ってくれた。

いよいよ卒業式が始まる、入学式の時と同じように

「卒業生代表クロム.アンダーソンくん」

入学式と変わり卒業式は苗字を付けてよばれる、卒業したらもう大人として認められるのを表すためだ。

「この柔らかな日差しの中で今日卒業式を迎えそれと同時に成人として認められます。
入学式の日に掲げた目標を僕は叶えました、皆さんもコレから先の未来で叶えたい事は諦らめずに叶えるために必死で前進して欲しい、皆さんの夢が叶い満足の行く毎日が過ごせる事を祈っています。
この日の為に頑張って生きてきた、僕は今日その1歩を踏み出します」

そうして挨拶も終わり後は退場だけだ、式が終わり講堂を出たら勧誘が始まる。
大きな拍手の中を歩きその先に待ち構えてる勧誘の猛者が見える。
そしていよいよ講堂から1歩でた、同時に幻術で姿を消す。

「クロム.アンダーソンはどこだ？消えたぞ」

大騒ぎでごった返す中を抜け正門にむかう、幻術に気づいた実力者たちが正門前で張り込んでいたが瞬足の魔術でその間を抜けラルの待つ所に到着したと同時にギルドに転移した。

直ぐに登録手続きして卒業から10分で最速でのSランク冒険者が誕生した。

その後もその記録は抜かれる事は無かったらしい。