7 / 28
6
しおりを挟む花の匂いがする。
柔らかな香り。
懐かしい──懐かしい記憶。
知らない。
知らないはずなのに、知っている。
どうして…
おれはそれを知っているんだろう。
夢の余韻が身体を包み込んでいる。
目を開けると、梶浦がじっと七緒を見下ろしていた。
「……ごめん」
「何が」
「運んでくれた」
「それはそうだろ」
真っ白な天井から下がる淡い水色の間仕切りのカーテン。ここは保健室だ。
あの場所からここまで、梶浦は七緒を抱えて来てくれたのだろう。この学校は保健室が奥まった場所にあるのできっと大変だったはずだ。
「ありがとう」
あ、と七緒は声を上げた。
「授業は?」
「担任には伝えてもらってる」
「いや、あの、梶浦くんのほうだけど」
一瞬目を丸くした梶浦は、すぐに苦笑した。
「人の心配してる場合か?」
だってそれはおれのせいだから。
そう言おうとした七緒より先に梶浦が言った。
「こっちのほうが大事だろ」
「──」
返す言葉をとっさに見つけられずにいると、梶浦は笑った。
「貧血と疲れらしいけど、心当たりは?」
「あ──」
「ありそうだな」
梶浦は立ち上がると、間仕切りを開けてベッドを離れていった。七緒はゆっくりと固いマットレスから身を起こした。その動きで首元からするりと、解けたネクタイが白い布団の上に落ちた。
ああ、と七緒は気づいた。
今どきにしては珍しく、制服のネクタイは自分で締めるタイプのものだ。そうそう勝手に外れたりはしない。
緩めてくれていたのか。シャツに手をやれば、ボタンもいくつか外されている。梶浦か、あるいは保健の先生が…
なんとなく七緒はそれが梶浦である気がした。
「平気?」
戻ってきた梶浦がカーテンを腕で避けながら言った。
「うん」
頷いてもくらくらしない。
梶浦は七緒の様子を窺うようにしながら、仕切りを大きく開けた。窓側が開かれると、白いブラインド越しに柔らかな日差しが入ってきた。
「…先生は?」
部屋の中に自分たち以外の気配がないことに七緒は尋ねた。
「職員室に戻ってる」
「そうなんだ?」
「そう言ったけど?」
なぜ、と目で問われて七緒は首を振った。
保健医は五十代の女の先だ。快活で大柄で大らかな性格で生徒に慕われているが、あまり保健室にいないことで有名だった。いつも保健室は空っぽだ。必要なときにいないからと探してみれば、大抵校庭の花壇を手入れしている。職員室の戻るというのは七緒の担任に言伝るためだけにちょっと寄るといったニュアンスなのだろう。
来たばかりの梶浦には分からないことだ。
「起きたら食事させろって言ってたけど、食える?」
「あ──、うん」
そう言えば昼を食べてなかったのだ。沢田にはああ言ったが、実のところ今朝も少し寝坊してパンをほんの少し齧っただけだった。
いつもの時間に出たくて、──それで…
「先輩の、これ」
布団の上に、梶浦が七緒の鞄を置いた。太腿に軽い重さが乗る。弁当の重さだ。
「何か飲むだろ」
梶浦は部屋の入口の横にある冷蔵庫を開け中からペットボトルのお茶とスポーツドリンクを取り出した。
「どっち飲む?」
「あ、…そっち?」
そのときになってひどく喉が渇いていることに気づいた七緒はスポーツドリンクを指差した。梶浦はキャップを開け七緒に手渡すと、どこから引っ張り出したのか病院にあるようなトレイを持って来て、七緒の足の上にそれを据えた。
「はい」
そう言って梶浦はお茶のペットボトルを煽りながら椅子に座った。
これはつまり。
「ええ、と…、ここ?」
「どうせ誰もいない」
しれっと言った梶浦を七緒は上目に見た。
「怒られねえかな…」
「いないから仕方ない」
「でもさあ」
「起きたら食べさせろって言ったんだから間違ってない」
「そ……」
まあ、そうだけどさ。
「分かった」
これ以上何を言っても引かなそうだと、七緒は軽くため息をついて鞄を開けた。中の弁当を取り出してトレイの上で蓋を開ける。
「いただきまーす」
昨日スーパーからバイト上がりに貰った惣菜を温め直して詰め込んだだけの弁当だ。自分で作り置いていた卵焼きを箸で掴み、ひと口食べて、ふと──七緒は顔を上げた。
「授業戻らなくていいのか…?」
梶浦は目が覚めたときと同じように、ベッドの傍に置かれた椅子に座って七緒を見ている。
「今更?」
「…今何時?」
ちらりと腕時計に目を走らせた。
「十四時二十八分」
「えっうそ!」
もうすぐ五限が終わり、六時限目になる。
倒れたのは昼休みの終わり頃だったから…
「おまえ午後全部サボりになるじゃん!」
慌て出した七緒に梶浦は肩を竦めてみせた。
「だから今更なんだよ」
ペットボトルのお茶をひと口飲んで、梶浦は顎で七緒を促した。
「食べれば? 先輩」
「……」
動く気配はまるでない。自分が食べ終わるまで梶浦は離れないような気がして、七緒は弁当を食べることにした。
「転校してきたばっかで目つけられても知らねえからな」
「教師に?」
「え、他になにがあんの?」
梶浦がふっと黙り込む。見れば、彼の視線は七緒の弁当に注がれていた。
「…食う?」
足に肘をつけ頬杖をついている梶浦は、傾げた顔を七緒に向けてくすっと笑った。
「要らねえけど。先輩料理上手いな」
「いや、こないだ笑ってたじゃん」
「あれは変なもの入ってたからだろ」
何日か前に渡したオムライスのセットに激辛の調味料を入れたことが梶浦にはよほど可笑しかったようだ。
「たまに先輩の部屋からいい匂いするしな」
「そりゃ──」
自炊してるからだ。
あのさ、と七緒は箸を置いた。
「その、先輩っての、やめない?」
じっとこちらを見る梶浦に七緒は言った。
「名前でいいよ、苗字でも。先輩って呼ばれるのなんか、むずむずするし」
部活に入ったことのない七緒にとって下級生から慕われるという経験は殆どなかった。最初は少し新鮮だったけれど、この頃はそれがひどくくすぐったく感じる。
「奥井さん?」
「いや、なんか違う…」
「じゃあ、七緒さん? くん?」
「それもなあ…」
何か違う。
そうじゃなくて。
そうじゃない。
もっと、近く──
「何て呼んで欲しいの」
「……七緒」
くんもさんもいらない。呼び捨てで、と付け加えると、梶浦は七緒の目を覗き込むようにした。
「七緒」
う、と七緒は息を詰めた。
何か──なんだろう。
なんだろうこれ。
名前を呼ばれているだけなのに。
「これでいい?」
「い──、いいっ」
「変なの」
くすくすと可笑しそうに梶浦が笑う。その笑い声にまた奇妙なほどに懐かしさを覚えて、七緒はどきりとした。
チャイムが鳴り始める。五限が終わったのだ。
「そういえば、梶浦くんて、名前何だっけ」
初めて会ったとき、梶浦は苗字しか名乗らなかった。
名前を聞いただろうか? いや、ないはずだ。
「詞乃」
「し…」
しの?
梶浦詞乃。
「変な名前って思った?」
意地悪く目を細めて笑う梶浦に七緒は慌てて首を振った。
「そういう顔してたよ」
「ちが、いやおれもどっちかっていうと女っぽい名前だからさ…っ」
「へえ?」
フォローになっているんだかなっていないんだか分からないような言い訳に自分で慌てふためいていると、梶浦が言った。
「じゃあ俺のことも名前で呼んでもらおうかな」
「え…」
「俺が呼び捨てなのにそっちが苗字君付けはおかしいよな?」
「う、まあ…」
そうだけど。
それに、と梶浦は続けた。
「あの──」
そこまで言ったとき、保健室のドアが激しい音を立てて開いた。
「七緒!」
大声とともに篤弘が飛び込んできた。
「篤弘」
「おまえ、なんで──」
七緒を見つけた篤弘がまっすぐこちらに向かって来ようとして、ぴたりとその足を止めた。
「なに、おまえ?」
じっとりと梶浦を睨み据えるその態度に、ぞく、と七緒の背筋が震えた。
先ほどまでの穏やかな空気がひやりと冷めていく。篤弘の剣幕に押し潰されたように。
「二年だっけ、何してんだ」
篤弘、と七緒は言った。
「詞乃はおれを運んで介抱してくれたんだよ」
「は?…しの? 誰?」
「俺の名前です」
梶浦が立ち上がった。
「おまえに聞いてないよ」
「篤弘、授業は」
「んなもんどうでもいいって」
ぞんざいに吐き捨て、梶浦を無視して大股でベッドに近づいて来る篤弘に七緒は息を呑んだ。
なんてことだ。
まるで大きな海月に飲み込まれたかのように、その上半身がゆらゆらと水に浸っていた。
その大きさは先程よりも肥大していた。あのとき、あの瞬間には、確かに少しは消えたはずなのに。
「おまえさあ具合悪いって何で言わなかったんだよ」
「いや、自覚なくて──」
篤弘は小さく舌打ちをした。
「ったく、で? もういいんだろ? いいなら戻るぞ、ほら──」
篤弘が七緒に手を伸ばしてきた。
触れられる。
まずい。
でも逃げられない。
またあの痛みが来る。
覚悟を決めて七緒は身体に力を入れた。
「先輩」
指先が触れる、そう思ったとき、梶浦が篤弘の腕を掴んだ。
「貧血なので動かさない方がいいですよ」
篤弘が梶浦を振り返る。
それはまるでスローモーションのように七緒の目に映った。
その瞬間、篤弘の体を覆っていた巨大な水の塊が音もなく弾け、光の中に溶けていった。
(あ──)
消えた。消えてしまった。
あんなに大きかったのに。
(嘘…!)
虹色の雨が七緒の上に降り注ぐ。
でもそれはただのイメージだ。
本当は何もない、ほんの一瞬の出来事だ。
七緒にしか視えていない景色。
篤弘が目を瞬き、それから梶浦を睨みつけた。
「飯を食って様子を見てから俺が送って行きますので」
「おまえがかよ、なん──」
「帰るところは同じなので」
「それはっ」
「もう授業始まりますよ」
梶浦が声を遮るように言った。
反論しようと口を開いた篤弘にチャイムの音が重なる。
梶浦はゆっくりと篤弘の手を離した。
「進学クラスはサボりは減点でしたね」
「…っ」
確かにそうだ。
就職クラスに比べ進学クラスはそういったことに厳しい。授業に出なければその分減点対象になると七緒は聞いている。
鳴り響くチャイムの中で、篤弘は唇を噛み締めていた。
それからゆっくりと七緒に顔を向けた。
「今日はさすがにバイト行かねえだろ?」
「ああ、まあ…」
言われてはじめて七緒はバイトだったことを思い出した。確かに今日は休んだ方がいいかもしれない。
今から連絡を入れれば大丈夫だろう。
嫌味の一つぐらいは言われるかもしれないが、それは我慢できることだ。
頷いた七緒を篤弘は見つめた。
何か言いかけてやめ、それから低く呟いた。
「…分かった。またあとでな」
一歩後退り、くるりと向きを変え部屋を出て行った。
その姿が見えなくなったとたん、部屋中に張り詰めていた空気が一気に緩んだ。
深く、七緒は息を吐いた。
あれはなんだったんだろう。
梶浦がまたさっきと同じように椅子に腰を下ろした。
「なんかごめんな」
謝った七緒に梶浦は微笑んだ。
かすかな──たったそれだけで、冷めきっていた部屋が暖かさを取り戻したような気がした。
暖かい。
「篤弘はちょっと、最近苛ついてるから…」
ふと見れば箸を握ったままだった。知らず強く握りしめていたのか、その手は真っ白になっていた。篤弘に掴まれたときの痺れもまだわずかに残る右腕。確かめるようにゆっくりと手を開き、指先で箸を弄っていると、すっと横から取り上げられた。
え?
気がつけば目の前に梶浦の顔があった。目を覗き込むようにした梶浦は仕方がないというように苦笑していた。
「箸で遊ぶなよ」
「え、あ?」
「もう食べないのか?」
幼い子に言うような台詞に七緒は真っ赤になった。
「え、っ、え? 食べるって…っ」
「じゃあ食べて」
梶浦が箸を七緒の手に戻した。握らせようとする梶浦の指先が七緒の手に触れる。
あ。
体温が流れ込んでくる。
温かく優しい。
梶浦の温もり。
懐かしい。
懐かしい。
「…子供じゃねえってば」
笑いながら冗談交じりに言った。その声が震えそうになる。
込み上げてくるものを必死で七緒は押さえつけた。
なにこれ。
何なんだよこれ…
気を抜いたら涙が溢れそうな気がして、どうしたらいいか分からなくなっていた。
0
あなたにおすすめの小説
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
隊長さんとボク
ばたかっぷ
BL
ボクの名前はエナ。
エドリアーリアナ国の守護神獣だけど、斑色の毛並みのボクはいつもひとりぼっち。
そんなボクの前に現れたのは優しい隊長さんだった――。
王候騎士団隊長さんが大好きな小動物が頑張る、なんちゃってファンタジーです。
きゅ~きゅ~鳴くもふもふな小動物とそのもふもふを愛でる隊長さんで構成されています。
えろ皆無らぶ成分も極小ですσ(^◇^;)本格ファンタジーをお求めの方は回れ右でお願いします~m(_ _)m
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる