9 / 28
8
しおりを挟む物心ついてすぐに夢を見るようになった。
知らない景色、知らない音、知らない声。
見たこともない世界で笑っている懐かしい人。
懐かしい?
どうしてその人を懐かしいと思うのか分からない。でも、ただひたすらに会いたいと思った。
会いたくて、もう一度…
やがて歳を重ねるにつれ、梶浦は思い出したのだ。
どうして自分が夢を見続けるのか。何度も同じ夢を、繰り返して。
記憶の断片を掻き集めるように。
『……そうか』
生まれる前に出会っていた。
今、ここにいるよりもずっと前、親も祖父母もその前の人たちも皆みんな──生まれるより前に。
そして自分はずっと探している。
ずっと、今だけじゃない。
もうずっと長い間。気の遠くなるような長い間。
その人だけを探して生き、死んでいくことを繰り返していたのだと。
目が覚めると部屋の中は明るかった。部屋の中がほの白い光に満ちている。
朝だ。
瞬きを繰り返して七緒は起き上がった。
昨日の気怠さはもうすっかり消えてしまっている。テーブルの上にあった携帯に手を伸ばして時間を確認するとまだ六時前だった。
「し…」
思わず部屋の中に声を掛けてから、気配がないことに気づく。
それはそうだ。
昨日はこの部屋で早目の夕飯をふたりで食べ、梶浦は自分の部屋に帰って行った。七緒は梶浦を見送った後に眠ったので彼がここにいるわけはないのだ。玄関の鍵はかけているのだし。
梶浦の部屋の方の壁をなんとなく見てしまい、七緒は慌てて顔を元に戻した。
なにやってんだろ、おれ。
この向こうにいるとか──
「変だろさすがに…」
このあいだからどこか自分はおかしい。
知り合ったばかりの年下の隣人に妙な具合に翻弄されている。
その行動のひとつひとつに目が向いてしまうのは、どうしてなんだろう。
昨夜、初めてふたりで食事をした。梶浦はそれほど話をするほうではないけれど、とても楽しかった。
彼の傍は居心地がいい。
すごく…
ピ、と携帯の目覚ましが鳴り出して、はっと七緒は我に返った。
六時だ。
ベッドから下りて顔を洗いに行く。キッチンの前を通りかかったとき、ふと思いついて冷蔵庫を開けた。
よし、いけそう。
小さく頷いてかすかに笑みを浮かべると、顔を洗いに立ち上がった。
急げば間に合うだろう。
教室の七緒の席には篤弘が座っていた。
「おはよう」
「具合は?」
挨拶を返しもせずに篤弘は憮然とした表情で七緒を見上げている。
「もう全然いいよ。悪かったな、昨日は」
「…別に」
ぼそっと呟くと篤弘は席を立った。七緒は鞄を下ろし、席に座る。椅子は篤弘の体温が移り温かかった。一体いつからここにいて自分を待っていたのか、訊こうと思ってやめた。
思えばこんなことはいつものことなのだ。
「なあ、今日はバイト行くのか?」
「行くよ? 店長から嫌味言われるし」
バイト代が減るのも嫌だし、と続けると篤弘は苦虫を噛み潰したような顔をした。
「あんなバイト辞めちまえよ」
七緒は苦笑して顔を上げた。
「そういうわけにはいかないの。こないだひとり辞めたばかりだし、おれは生活費稼がなきゃならないんだから、そんな簡単に辞められないだろ」
「うちに来いよ」
「はあ?」
突拍子もない言葉に七緒は思わず声を上げた。
「うちの親の会社、バイト募集してるって聞いたしさ、そのまま就職も出来るかもしれねえじゃん」
「何言ってんの…」
篤弘の親は中規模の会社を経営していると聞いたことがある。業種は七緒が聞いてもよく分からないものだったが、業界ではそこそこ名が通っているそうだ。関連施設で人を多く雇っているとは話の端々から知っているのでバイトの募集はありそうな話だったが、そんなに話が上手くいくわけはない。
それに。
「おれやだよ、友達の親の会社で働くのとか」
「なんでだよ」
「だって…」
篤弘にそんな気持ちはないのは分かっているのだが、七緒は釈然としないのだ。
だって、まるでコネを使っているようではないか。
施されているようで、憐れまれているようで、落ち着かない。
でもそんなことを篤弘には言えない。
「だってさあ、そんなことしたら篤弘に優しくしなきゃなんないじゃん」
「はあ?! なんっだよそれえ!」
「そうだよなー、雇い主の子供には逆らえなくなっちゃうよなー」
近くで聞いていたのか、クラスメイトのひとりが茶化して笑った。
「な、そうだよなやっぱ」
「奥井やめとけよ、バイト辞めらんなくなって一生森塚にこき使われるぞ!」
「離れらんねえじゃん」
「しねえよそんなことっ」
ムキになって食ってかかる篤弘に七緒は声を上げて笑った。周りのクラスメイト達にあっという間に囲まれて、篤弘はそちらの会話に夢中になっていく。
「奥井くんおはよお、もういいのー?」
茉菜がわいわいと騒ぐ連中を横目に見ながら七緒に言った。
「うん、もう全然いいよ」
「良かったね」
ちらりと篤弘を見て、茉菜は小声になった。
「ねえ、ほんとにゆっくり休めた…?」
「寝まくったよ、ありがと」
携帯を切っておけと言った茉菜の意図が分かり、七緒は苦笑しながら答えた。
***
昼はいつものように食堂に行った。生徒たちで混雑する中、弁当の入った鞄を持ち席を探していると、近くのテーブルにいた沢田が手招きをして七緒を呼んだ。
「なな、こっち! こっち空いてる」
頷いて近づくと、沢田と向かい合う席がふたつ空いていた。七緒は椅子を引いてそのひとつに座った。
「瑛司ありがと、タイミングよかったな」
あれ、と瑛司は周りを見回した。
「篤弘は?」
「あ、委員会。先行っといてくれって」
「ああ委員会ね。あの面倒なやつ」
「瑛司が押し付けたんだろ」
「だってさあ…」
いつものように篤弘は教室まで七緒を呼びに来たのだが、食堂に向かう途中で所属している卒業式の実行委員会のメンバーに掴まりそちらに行ってしまった。別れ際にすぐに終わると言っていたので、もうそろそろやってくるだろう。
「何で自分たちの卒業式をプロデュースする委員会とかあんのかねえ、わけわかんないわ」
「そりゃ代々受け継がれてるからだろ」
「今年でやめにしてやろうぜえ」
ずるずるとラーメンを啜る沢田に笑いながら七緒は弁当の包みを開けた。
あっ、と沢田が大声を上げた。
「七緒! なにそれめちゃくちゃ美味そうじゃん!」
沢田の声に周りの人の目がこちらを向く。そんなことはおかまいなしに弁当の中にくぎ付けになっている沢田に七緒は苦笑した。
「今日早く目が覚めたからさ」
「肉じゃが入ってる、これ作ったの? すごくない?」
「ああ、いや、これは…」
七緒は曖昧に笑って言い淀んだ。
この肉じゃがは昨夜の夕飯だ。
梶浦が作ってくれた。
鍋いっぱいのそれをふたりで半分ほど食べて、今朝残りを弁当にしようと思いついた。
(あ)
「ええ、これちょっと食べていい?」
いいよ、と返事をしながら、七緒の視線は瑛司の斜め後ろに向いた。入り口から入ってすぐのテーブルに梶浦が座っている。クラスメイトと一緒の彼は、弁当を食べていた。
あれは今朝、七緒が自分の分と一緒に作った弁当だ。
梶浦のために、昨夜のお礼がしたいと思ったから。
『おはよう』
ドアを開けた瞬間、梶浦はそこにいた七緒に驚いた顔をした。いつもは梶浦が七緒を待っているのだ。
だが今日は七緒が先にいたかったのだ。
間に合ってよかった。
七緒はほっと安堵した。
『…お早う、調子は?』
『いいよ、元気になった』
『そう』
よかったと柔らかく綻ぶ表情に七緒も知らず笑顔になった。梶浦はわずかに目を細めると七緒と並んで歩きはじめた。
ここ最近はずっと、こんなふうに登校するのが常になっている。
『昨日はありがとう、あの、いろいろ…』
『それはもう昨日聞いた』
『いやそうなんだけど』
いいじゃん、と横を見ると梶浦の横顔は可笑しそうに笑っていた。口元から吐く息は白く、今朝は一段と冷え込んでいる。澄んだ空気の中に冬の匂いがする。
『えー、と…、それであのさ』
鞄を開けながら七緒はもごもごと言い、まだ少し温かい包みを取り出した。
『これ、良かったら食って』
『え?』
驚く梶浦に、七緒は手の中の弁当箱を押し付けた。
『き、昨日のあまりで作ったから、ほぼおまえの味だけどっ』
『……なに?』
『弁当! 卵焼きだけは作ったから!…』
ほらっ、ともう一度押し付けると梶浦はようやく受け取った。
なんでこんなに緊張するのか自分でもよく分からない。
『あ、もうこんな時間じゃん、行こ』
目的がようやく果たせてほっと息を吐いていると、梶浦がぼそっと何かを呟いた。
『え?』
何か言っただろうか?
振り向くと、顔を上げた梶浦と目が合った。
『ありがとう』
『──』
その声音に一瞬声を失った七緒だったが、すぐに気を取り直し、だからあまり物だって、と言い返した。
自分でも本当に、なぜあれほど緊張したか分からない。
ただの弁当だ。
これまでにも施設の下の子供たちに作ってあげたことは何回もある。
なのに…
何となく目が離せなくてじっと見ていると、弁当の中に視線を落としていた梶浦が、卵焼きを摘まんで口に入れた。
よかった。
食べてくれてる。
ほっと胸を撫で下ろしたとき、顔を上げた梶浦と目が合った。
ぎょっとしていると、梶浦は目元を緩めて七緒に笑いかけた。
「えっうまっ、七緒上手すぎない?!」
「あ、えと…」
沢田に気を取られ一瞬目を離すと、梶浦の視線はもうこちらを見ていなかった。
あ…
ちくりと胸が痛む。
「おー篤弘じゃん」
やっと来た、と言う沢田の声に我に返ると、篤弘が別の入り口からこちらに来るのが見えた。七緒たちに気づいて軽く手を上げ、注文するために入り口の方に向かった。やがて梶浦のテーブルの横を通り過ぎ、篤弘はテーブルにやって来た。
「遅かったな篤弘」
「おまえが言うな」
揶揄う沢田に面白くなさそうに篤弘は言い返した。
篤弘の不機嫌さには七緒同様慣れている沢田は、気にすることなく篤弘に話しかけた。
「なあ、ちょっとこれ見て、すげえ美味いの」
「あ?」
「七緒の弁当」
沢田は得意げに、七緒が食べている弁当箱を指差した。
「この肉じゃがめちゃめちゃうまい」
「おまえ、また七緒のを取ったのかよ」
「違うってー」
七緒がくれたの、と言う沢田にため息を吐き、篤弘は七緒の弁当を見やった。
ふと、篤弘が眉を顰める。
なんだろう。
七緒は篤弘の顔を覗き込んだ。
「どうした?」
何か変なものでも付いてるだろうか?
「いや、…」
篤弘はちらりと七緒を見て、カウンターで買って来たパンに手を伸ばした。袋を破き、中身を取り出そうとして手を止め、七緒を向いた。
「その卵焼き食いてえ」
「え?」
あー、と沢田が笑った。
「篤弘人のこと言えねえじゃん」
「うるせえな」
篤弘の背には揺らめきは見えない。
まだ。
「いいよ、ほら」
弁当箱を差し出すと、篤弘は指で摘まんで卵焼きを食べた。
「ななーずるいー俺もー」
「瑛司はさっき食っただろ」
沢田に苦笑していて七緒は気づかなかったが、篤弘の目はずっと七緒を見つめていた。
その奥にほんのかすかな揺らめきを湛えて。
「お疲れさまでしたー」
バイトが終わり、七緒は店の裏口からパートの人たちに混じって店を出た。敷地の出口で別れ、バス停へと向かう。パートの女性たちは家庭を持っている人が大半で、遅い時間の帰りは、皆車か自転車だ。バス停へ向かうのはいつも七緒ひとりだった。
暗い脇道から大通りまで出ると辺りは一気に明るくなる。駅から駅を繋ぐ路線なので二十二時になった今でも多くの車が行き交っている。歩いている人も多いのだ。
「まだ時間あるな…」
上がる時間はいつもと同じなのだが、店長が今日は不在だったため、余計な小言を聞かずに済んだ。いつもこうならいいのにとパートの女性たちが笑い合っていたのも納得できる。
他人の負の感情などいらない。
出来ることなら七緒も視たくはない。
早くこんな力無くなってしまえばいいのに。
目の前にバス停が見えてきた。
バスが来るまではまだ時間がある。七緒は携帯を取り出して時間を潰すことにした。
画面を操作しながら何気なく顔を上げた。
「──」
その瞬間、ぎく、と身体が強張った。
道路を挟んだ対岸。
明るい照明の店先の前にある人影。
男と──女。
男は梶浦だった。
女が寄り添うようにして傍に立っている。
一目で親密な関係なのだと分かる。
「…っ」
逆光で少し見えない表情が見たくて七緒はガードレールから身を乗り出した。
通り過ぎるライトにぱっと照らされた彼らは、笑い合っているように見えた。
「──」
梶浦が?
…梶浦が?
「そっか、彼女…」
彼に、いたとしてもおかしくない。
そうだ。
そうだよな。
そう──
納得しようと息を吐くと、胸が引き絞られるように痛んだ。
この痛みはなんだ?
なぜこんなにも寂しいのだろう。
どうして。
どうして置いて行かれた気がするのだろう。
そう思ったとき七緒の目の前にバスが止まった。
0
あなたにおすすめの小説
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
隊長さんとボク
ばたかっぷ
BL
ボクの名前はエナ。
エドリアーリアナ国の守護神獣だけど、斑色の毛並みのボクはいつもひとりぼっち。
そんなボクの前に現れたのは優しい隊長さんだった――。
王候騎士団隊長さんが大好きな小動物が頑張る、なんちゃってファンタジーです。
きゅ~きゅ~鳴くもふもふな小動物とそのもふもふを愛でる隊長さんで構成されています。
えろ皆無らぶ成分も極小ですσ(^◇^;)本格ファンタジーをお求めの方は回れ右でお願いします~m(_ _)m
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる