宵にまぎれて兎は回る

宇土為名

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 エレベーターの扉が開いた。腕を取られ連れ出されて、その明るさに目が眩んだ。
 消毒薬の匂い。
 白い壁。
 本当に病院だ。
 こんなところに病院があるなんて。
「松本さーん」
 ここに連れてきた男が奥に向かって声を掛けた。正面にある受付と書かれた小さな窓口から、丸い顔の女性が顔を出した。
「あっ先生! どこ行ってたんですか!」
「まあちょっと」
「ちょっとちょっとって、…」
 怒りに満ちていた彼女の目がこちらを向き、あら、と驚いた顔をした。
「え、どなた?」
「待望の患者さんですよ」
「えっ」
 彼女──松本は冬を見て、それから先生と呼んだ男を見た。
「まさか無理やり…」
「なに言ってんですか」
 男はちらりと冬を振り返った。
「下で具合悪くしてたから連れてきたんですよ」
「あらまあ」
「そういうわけで」
 歩き出した男が冬に手招きする。こっち、と呼ばれて、今更のように冬は躊躇した。
「あの、でも…、おれが痛いの、歯で…」
 目の前の男は白衣を着ていた。
 さっき夜間診療所と言っていたし、どう見たって彼は内科医とかそういう感じだ。
「あら、なら良かったですよ」
 松本がにこりと笑った。
「大塚先生、こんなんですけど歯医者さんですよ」
 冬は驚いて男を──大塚を見た。大塚は嫌そうに松本に顔をしかめている。
「ちょっと…」
「不良の歯医者さんだけど腕はいいから」
「松本さん、余計なことを」
「あらだって…」
 背の高い大塚を見上げ言い返そうとしたとき、受付のほうから電話の音がした。
 名残惜しそうに口を閉じて冬ににこりと笑うと、松本は受付に戻って行った。小さなため息を落として大塚が廊下を歩き出す。冬もそれについていった。
「そこに座って」
 廊下の真ん中の扉を引き、中に入った大塚が冬を振り返った。
 想像していたよりずっと広い部屋の中央には、歯医者でよく見る診察台がひとつ置かれていた。
「ほんとに歯医者…」
「ああ。どうぞ」
 思わずつぶやいた冬に大塚はくすりと笑って、診察台を示した。
 痛む頬からなかなか手を離すことが出来ないまま、冬はその古びた診察台にゆっくりと腰を下ろした。
「ちょっと待っててくれ」
 カーテンで仕切られた部屋の奥に大塚は入って行く。水が流れ、手を洗う音がした。開いたままの部屋の入り口から聞こえてくるのは松本の声だ。電話をかけてきた相手と話が盛り上がっているように聞こえる。
 廊下の窓の外は暗い。
 壁に掛かった時計は二十時半になろうとしている。
 はあ、と冬は息を吐いた。
 冷静になって考えてみれば、なんとも情けない話だ。
 あまりの痛さに動けなくなり、帰る途中で道端にうずくまってしまった。
 何人かに声を掛けられたが、返事が出来なくて。
 それでもいつまでも座り込んでいるわけにはいかない。どうにか帰ろうとして、なかなか動けずにいたら──
『とにかく、おいで』
 そう言った彼の声は優しかった。
 そしてどこかで…聞いた気がしていた。
 どこか。
 どこで?
「…なに?」
 ぼんやりとしていると目の前の間仕切りのカーテンが勢いよく開いた。そこにいた大塚と目が合って、彼は驚いたように目を瞠った。
「い、いえ──えと…」
 もごもごと誤魔化していると、診察台の傍に置かれた回転椅子に大塚は座った。背の高い彼が座ると目線が同じになって、なぜかどきりとする。
 なんだろう、これ。
 大塚はマスクをつけ、キャビネットの上に置かれた手袋を取り慣れた仕草で嵌め始めた。
「少しは落ち着いたか?」
「え?」
 ちらりと冬を横目に見た、彼の口元が揶揄うように笑う。
「さっきより喋れるようになった」
「あ」
 そういえば、あんなに痛くて話すことも出来なかったのに、今は少したどたどしいけれど普通に話せている。
「そうかも…」
「ならよかったな」
 外科手袋を嵌めた手が、そっと冬の肩を押した。診察台に頭をつけるようにされ、かすかな動作音と同時に背もたれが倒れていく。
「声を掛けた甲斐があった」
 冬を覗き込んだ大塚の目に自分が映っている。
 優しい色だ。
 少し吊り上がった目のせいで強面に見えるのに、目元だけの今はそれほどきつい印象はない。
 むしろ…
 目元をタオルで覆われる。
 視界の暗さに目元がじんとした。
 合図のように大塚の指が唇に触れる。
「開けられるか? ゆっくりでいいから」
 頬に手のひらを当てたままだった冬は慌てて手をどかし口を開けた。口を開けると少し治まっていたそこに空気が触れて、ずきずきと痛みだす。
「ああ、…これは痛いな」
 光を感じた。
 ライトを当て、ミラーを差し込んだ大塚は納得したように言った。
「親知らずが前の歯を押してる。下顎だから横に生えてきているのかもな」
 親知らず。
 そうだ、何年か前に上を両方とも抜いた。けれど下を抜いた記憶はない。
 それと、と大塚は続けた。
「歯茎から少しだけ顔を出しているところが前の歯に接触して、ここ、虫歯になってる」
 細いミラーの柄を冬の口の中でくるりと回し、顔の角度を変えた。何をしているのか見えないが、痛む歯に当てないようにと慎重にしてくれているのが分かる。
 大塚は五分ほど腔内を診てから──実際にはもっと短かったかも──口の中から器具を取り出し、もういいよ、と言った。背もたれがさっきと変わらぬ速度で起き上がり、うがいを進められる。
 冬は言われるまま、診察台の横にあるぬるま湯の入ったコップを手に取り、口を漱いだ。
「親知らずの生え方と虫歯の進行度はレントゲンを撮らないと何とも言えないな。見た目は小さいが奥まで浸食されているかもしれない」
 大塚の説明に冬はこくりと頷く。
 ただでさえ見にくい奥歯のそのさらに奥だ。小学生以来虫歯とは無縁に過ごしてきたが、ある日突然現れる親知らずにはやはり勝てないようだ。
「じゃあレントゲンを?」
 撮るのだろうか、とあたりを見回したが、この部屋のどこにもそれらしいものが見えない。いつも行っていたかかりつけは診察室の奥に小さな扉があって、そこでレントゲンを撮ってもらっていた。
 きょろきょろする冬に、大塚は苦笑した。
「悪いがここではレントゲンは撮れないから、よそでそう言うと言い」
「はい…、…え?」
 よそで?
 おかしな言い方をする。
 今日はもうこれで終わりだろうか?
 治療は?
 じっと見ていると大塚は手袋を脱ぎ始めた。冬の視線に気づいた大塚はああ、と気がついたように付け加えた。
「痛みがあるうちは触れないんだ」
「今日は終わり、ってことですか?」
 冬の問いに大塚は頷いた。
「痛み止めを出すよ。今日何か飲んだか?」
「市販の痛み止めを昼過ぎに」
 薬の名前を言うと、大塚はキャビネットの上に白紙のカルテを出し、さっとペンを走らせた。
「それあまり効かないだろう? 少し強めを出すよ。ただし何か食べてから…、ああ今は食えないか」
「ゼリーとかでもいいですか?」
 考え込む大塚に冬が思いついたままを言うと、ああ、と大塚は頷いた。
「それがあったな。じゃあそれで」
 喉の奥で笑いながらマスクを外し、少しばかり長い前髪をさっとかき上げた。
「──」
 ──あ
 冬は息を呑んだ。
 なにか──
 何かが今、大塚に重なった。
 思い出しかけた何かはほんの一瞬だけで、もういない。
「名前は?」
 は、と冬は我に返った。
 カルテから顔を上げた大塚がこちらを見ている。
「あ…、宮田冬です」
「ミヤタ、フユ?」
「大宮の宮に田んぼの田、…ふゆは季節の冬をそのまま…」
「…へえ」
 変わった名前だと思っているのだろうな、とペンを走らせる大塚の横顔を見て冬は思った。
 大体いつも、初めて冬の名前を聞いた人は皆同じ顔をする。
 ちょっと困ったような、何とも言えない顔だ。
 大塚もそうだろう。小さく名前を復唱されて、冬は落ち着かない気持ちになった。
「落ち着いたら近くの歯医者に行って、親知らずを抜く相談をしたらいい」
「え?」
 さっと大塚は立ち上がった。その手には書き終わったカルテがある。
「帰りにさっきの看護師に保険証を──」
「あの、ここで診てもらえないんですか? 先生に」
 続く言葉を遮って、冬は言った。
 大塚は困った顔をした。
「俺はいつもいるわけじゃない」
「え」
「今日は知り合いの代理だ」
 それに、と大塚は続けた。
「悪いがここは臨時なんだ。夜しか開いてないし、曜日によって来る専門医が違っていて、今日はたまたま歯科だったってだけだよ」
「そう、なんですか…」
「あくまで応急処置しか出来ない。施設の設備的に限界があるからな」
 ここで出来ることはない。
 言外にそう言われた気がして冬は肩を落とした。
 そうか。
 また歯医者を探さないといけないのか。
 今日行くはずだった──正確には行ったけれど入れてもらえなかった歯医者には二度と行く気がしなかったし、また口コミサイトでどこかいい歯科医院を見つけないと。
「どうした?」
 空いていた椅子の上に置いていた荷物を取ると、部屋の入り口にいた大塚が首を傾げた。
「いえ、なんでも」
 よほどがっかりしたのが顔に出ていたのか、冬は自分で自分を苦笑した。
「かかりつけが閉院しちゃって、どこかいいところないかって探してたから」
「ああ…」
 それで、と大塚が呟いた。
 部屋を出て一緒に廊下を歩きながら、ついでのように冬は言った。
「実は今日この近くのホワイティアって歯医者に予約入れてたんですけど、間に合わなくって」
「そうか。そりゃ大変だったな」
「ええ、でも、先生に会えてよかったです。ありがとうございました」
 ちょうど受付の前で頭を下げた。小さな窓から見ていた松本がふふっと笑った。
「ほんとよかったですよ、先生が煙草吸いに行ってくれて」
「煙草?」
 冬が尋ねると、松本は廊下の奥のドアを指差した。
「あそこの非常階段でね、不良みたいにこそこそと」
「松本さん、いいから保険証貰って会計してください」
「はいはい」
 冬の保険証を受け取った松本が手続きをはじめた。
 煙草…
「先生、煙草吸うんですね」
「バカみたいなヘビースモーカーですよ」
 松本の言い草に大塚は肩を竦めた。
 その仕草がまた何かに重なる。
「……」
 誰だっただろう。
 どこで会ったのだろう。
 どこで…
「もしいいところが見つからなかったら、ここに行くといいよ」
 思い出そうとしていると、大塚が不意に言った。ボールペンの刺さっている胸ポケットから四角い紙を取り出し、手の中でさっと走り書きする。
「俺の知り合いがやってる。腕は確かだ」
 渡されたそれは誰かの名刺だった。
 表書きはその話と関係がないようで、書き付けた裏面を示される。
 知り合い?
「先生は…?」
「ん?」
「先生はどこで開業されてるんですか?」
「俺? してないよ」
 冬は目を瞠った。
「そうなんですか?」
 開業医ではないのか。
 では、どこかに勤務している?
「じゃあ、どこで…」
「この人、普段は歯医者じゃないんですよ」
「え?」
 作業を終えたらしい松本が、受付から意味ありげに大塚を見る。
「不良なもんでね」
「あ、また!」
 大塚は白衣のポケットから煙草を出した。口に咥えると、下まで送るよ、と冬に言った。
 その瞬間、彼が誰だったか、冬は思い出した気がした。

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