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第二話 フーリヤというドラゴンについて
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『それは、悪しきものから人々を護る象徴的な存在』
『あるいは、人々の厄災となり破滅へと導く絶望的な存在』
元の世界でどうかは詳しくないが、少なくともこの魔法の世界においてドラゴンは、このように絶対的にして二元論的な語られ方をすることが多い。地域によっては神にも匹敵する扱いである。
他方、吟遊詩人はこう口ずさむ。
『ドラゴンは宝を好み、それを際限なく集めなさる』と。
***
「さて探偵くん。今日は何の用かな?」
白々しく、真っ白な少女フーリヤさんは言う。今は人の姿をしているが実は、吟遊詩人の歌のように、気に入った宝石を集めるドラゴンである。
吟遊詩人の歌など話半分に聞くものだとは思うが、しかしドラゴンの収集癖に関しては間違っていない。馬車ごと宝を掻っ攫われた行商人や宝石商の嘆きはそれなりに聞く。
しかし、目の前の少女を含めたドラゴンという存在は、たかが人間の嘆きなど知ったことではない。無視しているというよりは、人間の存在そのものが意識から外れているというふうだ。
「だから探偵くんはやめろ。そんな大層なことしてないんだから」
「しかし怪盗フーリヤを追いかけ回すその様は、まさに探偵じゃないか」
僕、佐藤ヒトシは後悔していた。探偵や怪盗という概念を、この興味津々ドラゴンに教えてしまったことを。
この世界にもある概念だと探偵は密偵や斥候、怪盗は盗人や義賊なんかが近い意味にはなってくるだろう。しかしそれらには、いわゆる推理ものに連想されるような、予定調和の鮮やかさはない。いつまでも仲良く追いかけっこをするだなんて、そんな冗談みたいな意味合いはないのである。
そして愚かしくも、フーリヤが盗んでからの僕が人間をフォローするという流れの中で、そのような探偵像や怪盗像の話をしてしまった。以来、彼女は自身を怪盗ドラゴン、僕を探偵ドラゴンと呼び、ある種の追いかけっこを楽しんでいるのである。
まったく、恥ずかしいったらありゃしない。
僕はため息をつく。ひとまず諦める。そして、話を戻す。
「僕がここに来た理由は、その薔薇の宝石だ」
すると、フーリヤはいたずらっぽく微笑む。
「ほう、これを人間に帰して来いと?」
僕は頭を抱える。
始まった。始まってしまった。というか、自分から始めてしまった。自滅である。
僕は深い溜息をついてから、カタコトで台詞を言う。
「よくばりな君だ。言っても返さないのだろう?」
「返すも何も、ワタシは怪盗ドラゴンだ。この薔薇の宝石だって、もとはワタシの住処にあったものだ。なぜ返す必要があるというのかい?」
等々。こんな調子でつらつらと続く。
毎度思うが、なんだこの茶番。
まあしかし茶番といえど、冗談みたいなフーリヤの台詞も、ドラゴンからしてみれば一切冗談のつもりはないのだそう。
曰く、この大地も海も太古より生きるドラゴンのものであり、そこで採れるあらゆる資源もドラゴンのもの。寛容にも貸し与えているそれらを、返してもらって何が悪い。と、いうことらしい。
僕はそれを転生したばかりの頃に聞かされたので、フーリヤを始めとしたドラゴンの収集癖(彼女らからすれば回収癖?)については、何も言ってこなかったし、そういうものだと納得している。
だからこそ、フーリヤの宝石自慢に始まるあの茶番は茶番でしかないのである。
それに怪盗ドラゴンを自称するのだって、この世界のドラゴンというものを踏まえれば、何だかなあという感じである。まあフーリヤがやりたいのは探偵役と怪盗役に分かれたケイドロのようなものなのだから、細かいところはどうでもよさそうではある。
それも、ゴールの決まったケイドロもどき。いや、あなぐらにいるフーリヤに声をかけることで終わることを踏まえれば、かくれんぼともいえる…。いや、隠れ場所すなわち住処なんてここ一か所なのだから、かくれんぼとも違うか。
一体僕とフーリヤのこれは、何と言えばいいのだろうか。
「……」
いや、あの茶番だって実のところ、どうだっていい。怪盗ドラゴンだって、どうだっていい。
問題はフーリヤがこの人間の姿で宝石を盗み出している、ということである。
馬車ごと回収するなり屋敷を破壊するなりして、派手にやってくれれば、ようはドラゴンがやったとわかるようにやってくれれば何の問題もない。
しかし、人間の状態で盗んでしまえば、さっきのようにその土地の人間が疑われてしまうことがままある。
ドラゴンは、人々にとって畏怖や崇拝の存在だ。そのような存在が下賤なる人々の姿に扮して盗みを働くなど、想像できるはずもない。
今回はあの領主が警備に探知魔法を使用していたおかげでどうにか説き伏せることができたが、そうでなければ、説得にはより時間と労力を要する。
いや、説き伏せてなどいない。ドラゴン由来の眼光で威圧してゴリ押していただけである。実のところ僕は前世から現世に至るまでそんなに賢くはないので、高位の存在に転生した恩恵を十二分に行使した方が早いのだ。
ともかく、尻拭いとはこのことである。まったく、僕がこの世界に来るずっと昔からこの状態が放置されていたのかと思うと、恐ろしくてならない。
ともかく。ではなぜ、フーリヤはわざわざ人の状態で宝石を盗んでいるのか。
本人曰く、それには二つの理由があるらしい。
理由その一は、人間が創る精巧で繊細な装飾品を扱うにはドラゴンの爪は大きすぎる、ということ。
「ねえねえ、この前返してもらったサファイヤの指輪なんだけど、どう?」
彼女はそう言って、青く輝く宝石の指輪を見せびらかしてくる。薔薇の宝石はもういいのだろうか。
…ともかく。そして理由その二は、装飾品は身につけてこそ輝くから、だそう。
何というか、実に人間的な理由だと思った。
それはそうと、フーリヤが物欲しそうな目で、こちらを見てくる。
僕は一つ、深呼吸をする。
「うん、綺麗だね」
そして、端的になだめすかす。
しかしフーリヤは、心底嬉しそうに笑うのだった。
かわいいな、ほんと。うん…。
「って、そうじゃなくて!」
思わず腹の底から叫んだ。
やばい、いつものことながらフーリヤのペースに呑まれていた。いや吞み込まれに行っていたのか?
ともかく僕は「何だ急に」と驚くフーリヤに、僕は一つ提案をする。
「フーリヤ。予告状をつくろう」
『あるいは、人々の厄災となり破滅へと導く絶望的な存在』
元の世界でどうかは詳しくないが、少なくともこの魔法の世界においてドラゴンは、このように絶対的にして二元論的な語られ方をすることが多い。地域によっては神にも匹敵する扱いである。
他方、吟遊詩人はこう口ずさむ。
『ドラゴンは宝を好み、それを際限なく集めなさる』と。
***
「さて探偵くん。今日は何の用かな?」
白々しく、真っ白な少女フーリヤさんは言う。今は人の姿をしているが実は、吟遊詩人の歌のように、気に入った宝石を集めるドラゴンである。
吟遊詩人の歌など話半分に聞くものだとは思うが、しかしドラゴンの収集癖に関しては間違っていない。馬車ごと宝を掻っ攫われた行商人や宝石商の嘆きはそれなりに聞く。
しかし、目の前の少女を含めたドラゴンという存在は、たかが人間の嘆きなど知ったことではない。無視しているというよりは、人間の存在そのものが意識から外れているというふうだ。
「だから探偵くんはやめろ。そんな大層なことしてないんだから」
「しかし怪盗フーリヤを追いかけ回すその様は、まさに探偵じゃないか」
僕、佐藤ヒトシは後悔していた。探偵や怪盗という概念を、この興味津々ドラゴンに教えてしまったことを。
この世界にもある概念だと探偵は密偵や斥候、怪盗は盗人や義賊なんかが近い意味にはなってくるだろう。しかしそれらには、いわゆる推理ものに連想されるような、予定調和の鮮やかさはない。いつまでも仲良く追いかけっこをするだなんて、そんな冗談みたいな意味合いはないのである。
そして愚かしくも、フーリヤが盗んでからの僕が人間をフォローするという流れの中で、そのような探偵像や怪盗像の話をしてしまった。以来、彼女は自身を怪盗ドラゴン、僕を探偵ドラゴンと呼び、ある種の追いかけっこを楽しんでいるのである。
まったく、恥ずかしいったらありゃしない。
僕はため息をつく。ひとまず諦める。そして、話を戻す。
「僕がここに来た理由は、その薔薇の宝石だ」
すると、フーリヤはいたずらっぽく微笑む。
「ほう、これを人間に帰して来いと?」
僕は頭を抱える。
始まった。始まってしまった。というか、自分から始めてしまった。自滅である。
僕は深い溜息をついてから、カタコトで台詞を言う。
「よくばりな君だ。言っても返さないのだろう?」
「返すも何も、ワタシは怪盗ドラゴンだ。この薔薇の宝石だって、もとはワタシの住処にあったものだ。なぜ返す必要があるというのかい?」
等々。こんな調子でつらつらと続く。
毎度思うが、なんだこの茶番。
まあしかし茶番といえど、冗談みたいなフーリヤの台詞も、ドラゴンからしてみれば一切冗談のつもりはないのだそう。
曰く、この大地も海も太古より生きるドラゴンのものであり、そこで採れるあらゆる資源もドラゴンのもの。寛容にも貸し与えているそれらを、返してもらって何が悪い。と、いうことらしい。
僕はそれを転生したばかりの頃に聞かされたので、フーリヤを始めとしたドラゴンの収集癖(彼女らからすれば回収癖?)については、何も言ってこなかったし、そういうものだと納得している。
だからこそ、フーリヤの宝石自慢に始まるあの茶番は茶番でしかないのである。
それに怪盗ドラゴンを自称するのだって、この世界のドラゴンというものを踏まえれば、何だかなあという感じである。まあフーリヤがやりたいのは探偵役と怪盗役に分かれたケイドロのようなものなのだから、細かいところはどうでもよさそうではある。
それも、ゴールの決まったケイドロもどき。いや、あなぐらにいるフーリヤに声をかけることで終わることを踏まえれば、かくれんぼともいえる…。いや、隠れ場所すなわち住処なんてここ一か所なのだから、かくれんぼとも違うか。
一体僕とフーリヤのこれは、何と言えばいいのだろうか。
「……」
いや、あの茶番だって実のところ、どうだっていい。怪盗ドラゴンだって、どうだっていい。
問題はフーリヤがこの人間の姿で宝石を盗み出している、ということである。
馬車ごと回収するなり屋敷を破壊するなりして、派手にやってくれれば、ようはドラゴンがやったとわかるようにやってくれれば何の問題もない。
しかし、人間の状態で盗んでしまえば、さっきのようにその土地の人間が疑われてしまうことがままある。
ドラゴンは、人々にとって畏怖や崇拝の存在だ。そのような存在が下賤なる人々の姿に扮して盗みを働くなど、想像できるはずもない。
今回はあの領主が警備に探知魔法を使用していたおかげでどうにか説き伏せることができたが、そうでなければ、説得にはより時間と労力を要する。
いや、説き伏せてなどいない。ドラゴン由来の眼光で威圧してゴリ押していただけである。実のところ僕は前世から現世に至るまでそんなに賢くはないので、高位の存在に転生した恩恵を十二分に行使した方が早いのだ。
ともかく、尻拭いとはこのことである。まったく、僕がこの世界に来るずっと昔からこの状態が放置されていたのかと思うと、恐ろしくてならない。
ともかく。ではなぜ、フーリヤはわざわざ人の状態で宝石を盗んでいるのか。
本人曰く、それには二つの理由があるらしい。
理由その一は、人間が創る精巧で繊細な装飾品を扱うにはドラゴンの爪は大きすぎる、ということ。
「ねえねえ、この前返してもらったサファイヤの指輪なんだけど、どう?」
彼女はそう言って、青く輝く宝石の指輪を見せびらかしてくる。薔薇の宝石はもういいのだろうか。
…ともかく。そして理由その二は、装飾品は身につけてこそ輝くから、だそう。
何というか、実に人間的な理由だと思った。
それはそうと、フーリヤが物欲しそうな目で、こちらを見てくる。
僕は一つ、深呼吸をする。
「うん、綺麗だね」
そして、端的になだめすかす。
しかしフーリヤは、心底嬉しそうに笑うのだった。
かわいいな、ほんと。うん…。
「って、そうじゃなくて!」
思わず腹の底から叫んだ。
やばい、いつものことながらフーリヤのペースに呑まれていた。いや吞み込まれに行っていたのか?
ともかく僕は「何だ急に」と驚くフーリヤに、僕は一つ提案をする。
「フーリヤ。予告状をつくろう」
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