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2歳
53話
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「僕はお兄ちゃんの傍にずっといるよ」
そう言って寝る準備をした後すぐに兄と一緒に寝てしまったようだ。街に降りるというなれない事をしたからかもしれない。
隣に兄がいると思い「おにい...ちゃん」と呟くが返事がない。まさかと思いつつも隣をむくと兄がいない。廊下からざわざわと少し騒がしい気がする。ベットをおり扉を開ける。使用人達が小走りで何かを伝令している様子がとれた。
「どうしたの?」
寝巻き姿で恥ずかしいが構っていられる余裕がない。もしかしたら兄と公爵が喧嘩をしているかもしれないからだ。そんなことになれば今住んでる家が半壊する大袈裟だと言うと思うがゲームで親子喧嘩をした時に実際に半壊していた。
「旦那様とハル様がホールで睨み合っておられます。危ないので使用人達に伝令し避難を促しているところです。リオ様もお逃げ下さい」
「ありがとう。ごめんね。もう行っていいよ」
俺が逃げるという選択をしたのかと思ったらしく伝令に戻った。逃げるはずがない。なぜならこういうイベントで好感度が上がる可能性があるからだ。ゲームと思っているのではない。この世界の住人はゲームの世界の住人、その為ゲームで上がったものなら上がりやすいと考えたまでだ。
ホールへと走っていく。使用人達はもう逃げたらしく全く残っていない。懸命な判断だ。もしかしたら前にも同じようなことがあったのかもしれない。
「お兄ちゃん!父上!やめて!」
ホールに到着した俺は一生懸命叫ぶ。螺旋階段の上から見た兄と公爵の光景はまさに一触即発の睨み合いだった。
駆け下りていこうと階段を降りていく。だが急ぎすぎていたようだ。何もないところでつまずいてしまい転げ落ちそうになる。
「「リオ!」」
2人の声が聞こえる。俺は恐怖で目をぎゅっと閉じる。落ちると思ったがいつまでたっても衝撃が来ない。恐る恐る目を開けると兄と公爵の手が体を支えている。安心したからか思わず涙が出てきて止めようとしても止まらなくなってしまった。そんな俺の背中を今までの睨み合いが嘘だったかのようにさすってくれている。
「ふえぇぇえんん...」
声を出てないてしまった俺の声に使用人達が執事を筆頭に正面玄関から勢いよく入ってくる。
「どうしたんですか!」
入ってくるなりその場で立ち止まり唖然といた表情でこちらを見る。
「リオが階段から転けそうになった。医者を呼んでくれ」
「はっはい!」
慌てて使用人の1人が出ていく。それから数分後俺も落ち着いてきた頃、医者とその補佐と見られる数人が慌ててやってきた。兄も公爵も強いため全く怪我をしない。その公爵家が医者を呼んだのだ。それは大変なことだろうと医者と補佐で数人来たらしい。
「リオ様は階段から落ちたと聞きましたがどこを打たれたのですか?」
「いや打っていない。俺とハルで受け止めたがもしもがあるといけない。見てくれ」
医者と補佐は驚いた顔をする。だって戦争へ前に行った時に重症でも頑なに医者に見せなかったあの公爵だ。
「分かりました。ここでは安静に出来ませんのでリオ様のお部屋に慎重にお運びしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ、慎重によろしく頼む」
そう言って寝る準備をした後すぐに兄と一緒に寝てしまったようだ。街に降りるというなれない事をしたからかもしれない。
隣に兄がいると思い「おにい...ちゃん」と呟くが返事がない。まさかと思いつつも隣をむくと兄がいない。廊下からざわざわと少し騒がしい気がする。ベットをおり扉を開ける。使用人達が小走りで何かを伝令している様子がとれた。
「どうしたの?」
寝巻き姿で恥ずかしいが構っていられる余裕がない。もしかしたら兄と公爵が喧嘩をしているかもしれないからだ。そんなことになれば今住んでる家が半壊する大袈裟だと言うと思うがゲームで親子喧嘩をした時に実際に半壊していた。
「旦那様とハル様がホールで睨み合っておられます。危ないので使用人達に伝令し避難を促しているところです。リオ様もお逃げ下さい」
「ありがとう。ごめんね。もう行っていいよ」
俺が逃げるという選択をしたのかと思ったらしく伝令に戻った。逃げるはずがない。なぜならこういうイベントで好感度が上がる可能性があるからだ。ゲームと思っているのではない。この世界の住人はゲームの世界の住人、その為ゲームで上がったものなら上がりやすいと考えたまでだ。
ホールへと走っていく。使用人達はもう逃げたらしく全く残っていない。懸命な判断だ。もしかしたら前にも同じようなことがあったのかもしれない。
「お兄ちゃん!父上!やめて!」
ホールに到着した俺は一生懸命叫ぶ。螺旋階段の上から見た兄と公爵の光景はまさに一触即発の睨み合いだった。
駆け下りていこうと階段を降りていく。だが急ぎすぎていたようだ。何もないところでつまずいてしまい転げ落ちそうになる。
「「リオ!」」
2人の声が聞こえる。俺は恐怖で目をぎゅっと閉じる。落ちると思ったがいつまでたっても衝撃が来ない。恐る恐る目を開けると兄と公爵の手が体を支えている。安心したからか思わず涙が出てきて止めようとしても止まらなくなってしまった。そんな俺の背中を今までの睨み合いが嘘だったかのようにさすってくれている。
「ふえぇぇえんん...」
声を出てないてしまった俺の声に使用人達が執事を筆頭に正面玄関から勢いよく入ってくる。
「どうしたんですか!」
入ってくるなりその場で立ち止まり唖然といた表情でこちらを見る。
「リオが階段から転けそうになった。医者を呼んでくれ」
「はっはい!」
慌てて使用人の1人が出ていく。それから数分後俺も落ち着いてきた頃、医者とその補佐と見られる数人が慌ててやってきた。兄も公爵も強いため全く怪我をしない。その公爵家が医者を呼んだのだ。それは大変なことだろうと医者と補佐で数人来たらしい。
「リオ様は階段から落ちたと聞きましたがどこを打たれたのですか?」
「いや打っていない。俺とハルで受け止めたがもしもがあるといけない。見てくれ」
医者と補佐は驚いた顔をする。だって戦争へ前に行った時に重症でも頑なに医者に見せなかったあの公爵だ。
「分かりました。ここでは安静に出来ませんのでリオ様のお部屋に慎重にお運びしてもよろしいでしょうか?」
「あぁ、慎重によろしく頼む」
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