婚約破棄された悪役令嬢は【幼女】になって、第二王子に溺愛されています

匿名希望ショタ

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15話 謁見

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 目覚めてから二日がたった。つまり王家に謁見に行かなければならない日だ。気が重い。

 一昨日は特別にということで頼み込み使用人達と家族と食事をとった。昨日は小さくなった体にピッタリな家具を父上が頼んでいたらしく取り替えられた。幼い時に使っていた絵本やおもちゃはちゃんと取っておいていたらしく持ってこられそこに新しい絵本やおもちゃが加わった。そんなに幼くないと言っても体が幼いんだからせっかくだからと言って父上は聞かない。母上は母上で仕立て屋を呼び寄せて50着程の私の子供服を買っていた。私が子供の時、父上は恥ずかしがって母上は仕事であまり一緒にいれなかった為その反動らしかった。

 そうして私の部屋は完璧な子供部屋となった。可愛らしい水色の壁に桃色の雲が浮かんだ可愛い壁に私の高さに合わせた可愛い家具一式、そして隣の部屋に設けた服の収納スペース。完璧にやりすぎだと思う。

そう、王城に向かう馬車に揺られながら思う。

「父上、母上お金を使いすぎです」
「いいのよ。ロアナの為なら全然少ないわ」
「そうだ。ロアナの為なら。それに王家から慰謝料としてお金が入ってきてる」

 母上が私が幼少期にプレゼントした手編みの所々ほつれてるお財布を見せながら言う。慰謝料は王家からというからどれくらい貰ったのか想像がつかない。

 不倫となると普通の貴族は一族追放&慰謝料白金貨30枚程になる。王家と公爵令嬢の私が破談...ではない...これはなんなのか。私との婚約は少し特殊なものだから分からないが多分高かっただろう。

「じゃあ大丈夫?...ですね」

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