闇堕ち聖女の軌跡

柴田 沙夢

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あとがき

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これにて、闇堕ち聖女のお話は終わりです。
桜は無事に、闇から光のある場所へ戻れました。

何とか最後まで書ききる事が出来ました。
当初予定より大幅に伸びてしまい申し訳ない。
最初から不遇すぎたり、不快表現があったりと、かなりヤキモキさせてしまったと思います。
お気に入りが外れていくのも見ていると、やはり不遇が長すぎるとダメなんだろうなぁ、と。
書いている側としては、『桜ごめん。最後には琥太郎来るから。』な気持ちでしたが。





『獣王ティーガ = 冒険者ティグレ = 琥太郎』という設定ですが、『獣王の一目惚れ』を聖女視点で書き直そうと思った当初から、考えておりました。
そんなもんですから、感想でいただいておりました『琥太郎に救いの手を』系のお話について、はぐらかして大変申し訳無かったです。ネタバレ回避策でした。

一応ね、名前がフラグだったんですよ?
獣王名ティーガはドイツ語、冒険者名ティグレはイタリア語で『虎』。
琥太郎の「琥」にも『虎』がおりますw
そして、前世を思い出すパスワードは、琥太郎の本名。
琥太郎の本名をティグレが認識する事で、記憶が統合されました。

どうも私の書く男子は、一途な、ある種の重い愛(下手すりゃストーカーや、ヤンデレになりかねん)の持ち主が多くて。しかも、献身がすぎるのですよねぇ。
琥太郎のDT(天使)ネタをオチに持ってきたかった、というのもありまして・・・40年の片想い。わぁ、なんて重たい。





あと、2人の家族達について少々補足(裏設定)。

元の世界では、桜の家族も、琥太郎の家族も幸せに暮らしてます。ちゃんと、桜との思い出を大事にしながらです。
言ってしまえば、一番落ち込んでいたのは琥太郎で。
その琥太郎を支える為に、家族達が一致団結したような感じです。

また、琥太郎が殺されてしまいましたが、お一人様だった琥太郎は終活もきっちりしておりまして。
保険金の取り扱いに、家族達への遺産の分配(不動産は無し)、葬儀などのお金の準備等々、友人の弁護士に依頼し、公正証書として遺言を残しておりました。
本人のウケ狙いも働き、DTネタを挟み、『桜に会いたい、会いに行くから、俺が死んでも悲しむな』と遺しています。
これにより、家族達の認識は、犯人を憎みこそすれ、『最期にヒトを助ける善行まで行ったんだから、きっと桜と一緒になれている。』と、琥太郎の死を受け入れています。

・・・最後の最後で後出しジャンケンみたいに、情報がいっぱいで申し訳ない。





読んでいただいた皆様、本当に感謝感謝です。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。 


完結にはしますが、おまけで、結婚式後の少し色のある話を載せようと思います~
・・・だって、バレンタインのチョコレート、渡してないんだものw
そして、琥太郎はホントにするのか?w




・・・さぁて。
そろそろ『狩りガール』の方も何とかしないと・・・
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