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聞いて、これは僕の話
癒しはバスに
しおりを挟むいつも使うバス。
いつも乗るこの時間。
座って、外の景色を眺める。
(あ、もうすぐ……)
そのバス停でいつも乗るあの人。
窓から眺めて、バスでも眺めて、目を癒して……。
(?!?!?!?!!!???!)
空いている反対側の2人掛け。
空いてる。
空いてるんだよ!
ストン
お隣には癒し。
(これは、これは、これは!!?!?!?)
迷わずに進まれてきた足音を思い出す。
顔が見えないけれど、服は確かに癒しの君。
終点まで心臓がうるさい。
けど、気付かれないように寝たふりするんだ。
(うそだろ。うそだろ。なんで、なんで?!)
頭が都合の良いように解釈しようとする。
けど、それを必死に否定する。
(でも、だけど、もしかしたら、僕……認知されてる?!!?!!?)
思い出す、数日前の出来事。
行きでしか会わない癒し。
いつもより早めに帰れた駅のホーム。
登る階段追い越す、見慣れた服。
(!?!、あ、れは……!?)
本人かも、でも、違うかも。
考えて、考えて、とりあえず後を追った。
(同じバス停にいたとしたら……)
バス停に並ぶのは、癒しの君。
いつもならありえない。
僕は、その癒しの後ろに並んだ。
心臓が爆発しそうだった。
本当に、会えた、会えてる!
調子に乗ってバス内でも後ろの席に座った。
スマホをいじりながら背景には癒し。
(僕、死ぬのかな……)
その翌々日。つまり今日。お隣には癒し。
(もし、もしも……明日もお隣にきたら……。)
あり得ない期待に胸を膨らませる。
それでも、明日も癒しに会えるから。
僕は今日1日をハッピーで過ごした。
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