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ハローワールド
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洗濯したばかりの柔軟剤のような香りが鼻腔をくすぐる。
枕の肌触りはふかふかとしていてとても寝心地がいい。
あれ?枕なんて校舎にあったっけ?
「ん、うん…?」
寝ぼけまなこを擦りながら、目を開ける。
そこには件の彼女がいた。
「あ、おはよー実ちゃん」
ギョッとして飛びのく。
そうだ、私は彼女に翻弄され気を失ったのだ。
「あ、お…おはよ…」
声の出し方を忘れてしまったのだろうか。うまく声が出ない。
彼女に対して聞きたい事は山ほどあれど、言葉が上手く紡げない。
彼女はそんな私の思考を見透かしたのか、おもむろに話し始めた。
「私、天森美奈。実ちゃんと同じ高校2年生!今日からこのクラスに転入してきたんだ!」
「私は実ちゃんと同じで特殊な体質で、怪我はすぐ治るし毒もほとんど効かないんだよね」
「だからこのクラスに来れたってわけ!」
私のようなほとんどデメリットだらけの体質と違い、彼女の体質こそまさに夢のようなもの。
「次は実ちゃんの話!」
彼女はずずいっと前のめりになり、私との距離を縮める。
彼女の期待の眼差しに促されるように私は言葉を紡ぐ。
「う…えと…私は星葉実…です。毒が出る体質で、趣味はゲームと創作…」
「創作!?創作って何するの?」
「あまり、その…」
キーンコーンカーンコーン
言葉を選ぶような暇はなく、無情にも授業の鐘は鳴る。
「あ、授業始まっちゃったね。起きれる?」
「あ、はい…」
どうして彼女はこんなにも楽しそうなんだろう。
誰に対しても彼女はこうなんだろうか。
今の私では簡単な答えも得られない。
私は彼女の差し出した手に身を任せ、立ち上がる。
私の体調を気遣ったのだろうか、彼女は普段以上に強く私の手を引いたような気がした。
「うん!大丈夫そうだね!」
そう言って彼女は席へと向かっていった。
その背中は私との体躯の差を感じさせぬほど大きく見えた。
嫌だな…、どうしたって比べてしまう。純粋に育ったであろう彼女と歪んで育った私。
つぶさに感じる彼女の思いやりが私にそう思わせた。
私もいつもの席へと着く。彼女が来てもいつもの景色は変わらない。
変わらず授業は退屈で、世界には変わらず私だけ。
本当に…?本当にそれでいいの?
どれくらいの時間そうしていたかわからない。
授業なんて意に介さず、私は想いに突き動かされるまま席を立ちあがっていた。
「え…?ど、どうしたの?まだどこか痛かったりした?」
「あ、あの!!」
「はい?!」
「ちょっと…」
「え?」
「ちょっと抜け出しませんか…」
体中の血が顔へと集まっていく。今にも消えてしまいたい。
絶対声大きかったよね…天森さん困惑してた…どうしよう。
「す、すいません…!やっぱり忘れてー」
「あーあー。ホシミーはもっと真面目な子だと思ってたよー」
「で、ですよね…こんな私じゃー」
「でも、そっちの方が私は好きだよ?」
「うあ…え?」
「私もさ、苦手なんだ人付き合い」
きっと今私の目は丸くなっていることだろう。
彼女の振る舞いからは予想のできない事実に衝撃を隠せない。
「好きとか愛してるとか、好感を相手に伝える言葉はたくさんあるけど、私はいまいち好きじゃないんだ」
「無理に言語化なんかしなくていいのにね、やっぱり不安になっちゃうのかな?」
彼女の問いは哲学的で、もしそんな悩みがあるとしたら幸せだとさえ思えた。
「ホシミーはどう思う?」
「いや、そういうのは…よく…」
「ん、そっか」
彼女は少しはにかみながらそう呟き、席を立った。
「それじゃ、先にトイレ行ってくるね」
前を通る彼女の背。その背がとても小さく、華奢に見えたから。
服の裾を少し引き、その場に彼女を留める。
「私は!、私は…この体質になってからとても辛くて!好きなんて嘘でも言われたことなかったから…!」
「だから、ちょっとわからないけど…!」
今の私はこう思う。
「どうやったって分からないあなたのことを、それでも理解ろうともがくこと…!」
「その姿勢が愛なんじゃないかって思うから…!」
「きっと…その人たちも天森さんを諦めたくなかっただけなのかな…って、そう…思います」
彼女は何度も私に歩み寄ってくれていた。
私が応えやすい質問を、私が気を遣わないような接触を。
毒が効かないって言ったって、私の毒がどれほど自分に影響を与えるかなんて誰にもわかりやしないのに。
彼女に例えどんな欠点があったとしても、私はこの優しさがどうしても輝いて見えるから。
だから私は彼女にそう応えた。
「ふふっ、優しいね…ホシミーは」
そう言って振り向く彼女の目はとても優しくて。彼女ともっと通じ合いたいと心からそう思った。
これまで溜まっていた言葉が膿のように流れ出す。
「さっき言えなかったけど…!いつも私何でもかんでも溶かしちゃうから…!デジタルイラストならいいかもって始めたのがきっかけで!でも始めて結構経つけど全然絵上手くなった気しないし…天森さんの思うような趣味じゃないかも…」
「えと、ホシミーあのさ…」
「毒のこととかも、自分で色々配慮してくれなくても大丈夫…!これからもなるだけ出さないように頑張るし、天森さんなら大したこともないと思うから…。プールの時とか、今みたいに湿度が高い時期には少し難しいかもだけど…」
「ホシミー!」
「ひゃ、ひゃい!」
「トイレ、漏れちゃう…」
「あ」
恥ずかしそうにつぶやく天森さんは幼い子供のようで、そんな天森さんがどこか愛おしく感じた。
「くふっ…!くふくくくっ…!」
「も、もういい?もうトイレ行っていい!?」
そうして、駆け足で向かう彼女を笑いながら見送った。
なんでもない授業が、人生で至上の時間に変わる。
「じゃあ行こっか!ホシミー!」
「これからよろしく天森さん」
「こちらこそ!迷惑だったら全然言ってね!治んないかもだけど!」
「はは…」
まだまだ不安はあるけれど、今日みたいな昨日を積み重ねたらきっとそれは幸せだろう。
戻ってきた彼女の表情はとても晴れやかで、きっと私も晴れやかだった。
枕の肌触りはふかふかとしていてとても寝心地がいい。
あれ?枕なんて校舎にあったっけ?
「ん、うん…?」
寝ぼけまなこを擦りながら、目を開ける。
そこには件の彼女がいた。
「あ、おはよー実ちゃん」
ギョッとして飛びのく。
そうだ、私は彼女に翻弄され気を失ったのだ。
「あ、お…おはよ…」
声の出し方を忘れてしまったのだろうか。うまく声が出ない。
彼女に対して聞きたい事は山ほどあれど、言葉が上手く紡げない。
彼女はそんな私の思考を見透かしたのか、おもむろに話し始めた。
「私、天森美奈。実ちゃんと同じ高校2年生!今日からこのクラスに転入してきたんだ!」
「私は実ちゃんと同じで特殊な体質で、怪我はすぐ治るし毒もほとんど効かないんだよね」
「だからこのクラスに来れたってわけ!」
私のようなほとんどデメリットだらけの体質と違い、彼女の体質こそまさに夢のようなもの。
「次は実ちゃんの話!」
彼女はずずいっと前のめりになり、私との距離を縮める。
彼女の期待の眼差しに促されるように私は言葉を紡ぐ。
「う…えと…私は星葉実…です。毒が出る体質で、趣味はゲームと創作…」
「創作!?創作って何するの?」
「あまり、その…」
キーンコーンカーンコーン
言葉を選ぶような暇はなく、無情にも授業の鐘は鳴る。
「あ、授業始まっちゃったね。起きれる?」
「あ、はい…」
どうして彼女はこんなにも楽しそうなんだろう。
誰に対しても彼女はこうなんだろうか。
今の私では簡単な答えも得られない。
私は彼女の差し出した手に身を任せ、立ち上がる。
私の体調を気遣ったのだろうか、彼女は普段以上に強く私の手を引いたような気がした。
「うん!大丈夫そうだね!」
そう言って彼女は席へと向かっていった。
その背中は私との体躯の差を感じさせぬほど大きく見えた。
嫌だな…、どうしたって比べてしまう。純粋に育ったであろう彼女と歪んで育った私。
つぶさに感じる彼女の思いやりが私にそう思わせた。
私もいつもの席へと着く。彼女が来てもいつもの景色は変わらない。
変わらず授業は退屈で、世界には変わらず私だけ。
本当に…?本当にそれでいいの?
どれくらいの時間そうしていたかわからない。
授業なんて意に介さず、私は想いに突き動かされるまま席を立ちあがっていた。
「え…?ど、どうしたの?まだどこか痛かったりした?」
「あ、あの!!」
「はい?!」
「ちょっと…」
「え?」
「ちょっと抜け出しませんか…」
体中の血が顔へと集まっていく。今にも消えてしまいたい。
絶対声大きかったよね…天森さん困惑してた…どうしよう。
「す、すいません…!やっぱり忘れてー」
「あーあー。ホシミーはもっと真面目な子だと思ってたよー」
「で、ですよね…こんな私じゃー」
「でも、そっちの方が私は好きだよ?」
「うあ…え?」
「私もさ、苦手なんだ人付き合い」
きっと今私の目は丸くなっていることだろう。
彼女の振る舞いからは予想のできない事実に衝撃を隠せない。
「好きとか愛してるとか、好感を相手に伝える言葉はたくさんあるけど、私はいまいち好きじゃないんだ」
「無理に言語化なんかしなくていいのにね、やっぱり不安になっちゃうのかな?」
彼女の問いは哲学的で、もしそんな悩みがあるとしたら幸せだとさえ思えた。
「ホシミーはどう思う?」
「いや、そういうのは…よく…」
「ん、そっか」
彼女は少しはにかみながらそう呟き、席を立った。
「それじゃ、先にトイレ行ってくるね」
前を通る彼女の背。その背がとても小さく、華奢に見えたから。
服の裾を少し引き、その場に彼女を留める。
「私は!、私は…この体質になってからとても辛くて!好きなんて嘘でも言われたことなかったから…!」
「だから、ちょっとわからないけど…!」
今の私はこう思う。
「どうやったって分からないあなたのことを、それでも理解ろうともがくこと…!」
「その姿勢が愛なんじゃないかって思うから…!」
「きっと…その人たちも天森さんを諦めたくなかっただけなのかな…って、そう…思います」
彼女は何度も私に歩み寄ってくれていた。
私が応えやすい質問を、私が気を遣わないような接触を。
毒が効かないって言ったって、私の毒がどれほど自分に影響を与えるかなんて誰にもわかりやしないのに。
彼女に例えどんな欠点があったとしても、私はこの優しさがどうしても輝いて見えるから。
だから私は彼女にそう応えた。
「ふふっ、優しいね…ホシミーは」
そう言って振り向く彼女の目はとても優しくて。彼女ともっと通じ合いたいと心からそう思った。
これまで溜まっていた言葉が膿のように流れ出す。
「さっき言えなかったけど…!いつも私何でもかんでも溶かしちゃうから…!デジタルイラストならいいかもって始めたのがきっかけで!でも始めて結構経つけど全然絵上手くなった気しないし…天森さんの思うような趣味じゃないかも…」
「えと、ホシミーあのさ…」
「毒のこととかも、自分で色々配慮してくれなくても大丈夫…!これからもなるだけ出さないように頑張るし、天森さんなら大したこともないと思うから…。プールの時とか、今みたいに湿度が高い時期には少し難しいかもだけど…」
「ホシミー!」
「ひゃ、ひゃい!」
「トイレ、漏れちゃう…」
「あ」
恥ずかしそうにつぶやく天森さんは幼い子供のようで、そんな天森さんがどこか愛おしく感じた。
「くふっ…!くふくくくっ…!」
「も、もういい?もうトイレ行っていい!?」
そうして、駆け足で向かう彼女を笑いながら見送った。
なんでもない授業が、人生で至上の時間に変わる。
「じゃあ行こっか!ホシミー!」
「これからよろしく天森さん」
「こちらこそ!迷惑だったら全然言ってね!治んないかもだけど!」
「はは…」
まだまだ不安はあるけれど、今日みたいな昨日を積み重ねたらきっとそれは幸せだろう。
戻ってきた彼女の表情はとても晴れやかで、きっと私も晴れやかだった。
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