とある街の変な噂では全て男が被害に

実田 苗子

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■■■■噴水広場の花壇でアイスを食べるな

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 とても限定的な禁止事項、このルールを作られた理由は誰も知らないし、色褪せたポスターのズラズラと並べられた禁止事項の中に小さく一文書かれている物なんて誰も読まない、覚えていない。
 近くのコンビニで買った棒アイスを開ける一人の男性、彼はそこそこ混んでいる噴水広場の花壇に座ってスマホを弄っている。

「……………んー……」

 暇つぶしか、待ち合わせか、それともこれから行く場所を決めているのか、オレンジ色の棒アイスを舐る、噛むより舐める派らしい。
 舌先で垂れた滴を舐め取り、口の中に入れ出しと動かし、溶けたジュースを強く吸う。彼の口内で舐め溶かされた棒アイスは、最後は小さな塊のまま、彼の喉奥へと滑り落ちていった。

「………………ん?」

 アイスを食べ終わりゴミを後ろポケットに捩じ込む、座ったまま画面を見続けていた彼だったが、下半身に妙にむずむずとした感覚がこみ上げてきて、チンポジを直し、座る位置を少しだけ変えた。

「…………っ、っ?……ッ」

 なんだか妙に股間がもどかしい、ソワソワするような、逃がしたいような感覚がある。
 開いて座っていた脚を少しだけ閉じ、下を向くふりをして己の股間を見る男性だったが、ジーンズの中に鎮座する自分のチンポに、どこをどう見ても目立って触れている物は無い。

「……?……………ン゛ッ!?」

 スマホに視線を戻した彼の口から、くぐもった声が漏れる。腰のあたりが妙に温かくなり、ぬる、と、濡れた何かが鼠蹊部から股の間へと這っていく。
 咄嗟に脚を閉じる不審な動きをした彼を近くに座っていたカップルが見たが、それ以上気にも止めず、二人で一つのスマホ画面を見る体制へと戻る。

「っ、ん……っ??っっふぅ…………ッ!ぅっ」 

 舌のようなモノが竿の裏側を舐め上げ、オナホール並みに柔い突起のついた狭い空間に先の方だけをちゅぽちゅぽと出し入れされ、溢れたカウパーを強く吸われる。

「ちょっ……!ぁ♡ぅ、く、ぅんっ…ンッ!んン゛ッ……♡」

 人間よりも明らかに長くザラザラした舌の表面で舐め上げられ、太腿を強く閉じながら悶える男性。
 巻き付き扱き上げる強い刺激の後に、舌先で裏筋を細かく舐められると、その刺激が堪らないのか彼の背中が前へと丸まった。

「ンッ♡んっ、ングっ…♡ぉッ、ん゛……ッ♡♡」

 ぬるぬるちゅこちゅこ、脚は閉じている筈なのに、片手でびくつく股間を服の上から抑えているはずなのに。
 優しく舐められ、激しく擦られ、穿ったりたり、なぞっては、敏感な肉棒全てを舐り尽くされる。

「…ッッッッ!!ッッ!んくっ♡、ぅ、ン゛ッ……♡♡ふーーーーっ……♡ふーーーーっ…♡♡」

 歯を食いしばり必死に快感を我慢するだんせいだったが、引き結んだ唇から漏れ出る吐息は、当然の如く次第と荒くなっていく。
 チロチロと裏筋を舌先でくすぐりまわしたかと思えば、ゆっくり亀頭の縁を舌の側面で撫でる。
 快感の雫が滲む穴はずっと吸われ続けており、とぷりと溢れ出した矢先から強く吸われると、彼の腰は容易にくねり、太腿を絡め、前屈みの体制になっていく。

「ぉっ♡ねがぃっ…♡やんっ……♡♡もっ♡ゆるひ………ぃ゛ぅぅッッ♡♡」

 周りに人が多い中、チンポを弄ぶように何度も何度も舐られるが、彼は必死で声を我慢し続ける。
 顔を真っ赤にして健気に悶えながら我慢していたが、巻きついていた舌が解けたと思ったら、今度は先から根元まで声を押さえられないほどの勢いでしゃぶられ始めた。

「ほぉ゛ッ!?オ゛ッ♡や゛っ♡ぁ゛ッ♡ア゛♡♡」

 もう周りの人間を気にする余裕も無い、強烈な快感に下腹が重く、身体全体が熱くなっていく。

「ぃい゛ッ♡あやっ♡め゛ぇッ♡♡、んん゛ッ♡っお゛♡ふ、あ゛♡あぁ゛あ゛ッ♡♡♡」

 彼の手からスマホが転げ落ち、硬い場所で跳ねた。両手で股間を押さえて可愛らしく喘ぐ姿が、チンポをしゃぶる相手の嗜虐心を余計に煽ったようだ。
 当然脚が両側に引っ張られ、大股開きにさせられた、ジーンズに張られた立派なテント、一切脱がされていないというのに、激しくじゅぽじゅぽとしゃぶられ続けて、もう、彼のチンポは限界だった。

「イ゛ッッ♡♡♡」

 両手で強制的に開かれた股間をぎゅぅっと押さえ、真っ赤な顔と、潤んだ瞳を上に向けながら、しっかりと濃く、どろりとした精液をついに漏らしてしまった。 

「ぉ゛、っふ……♡ンン゛ぅ……♡ぅ゛っ、はァ…………♡♡」

 なにかの口内が、彼の限界を迎えたチンポをちゅっ、ちゅっと優しく吸う。
 ゆっくり味わうように、脈動する竿から根元に舌をうねらせ、絶頂後の敏感なそこを、カウパーも精液も一滴も逃すまいと吸い舐り尽くす。

「ィッ、や、めっ♡ぇ♡♡んァッ♡ぁ゛っ♡ぁー……ッ♡♡」

 射精してすぐのチンポ、なのに弱い所を休みなくねぶられ続け、腰砕けにされてしまった男性。
 送り込まれ続ける性感に嫌だ嫌だと悩まし気な表情でブンブン首を振り、腰を揺らしたり、チンポを抑えながら悶えたり。彼がいやらしい動きで反応する度に、広げられた脚を拘束する何かが力を籠める。

「ッあ~~~~~~~…………っ♡」

 ちゅぽんっ♡と、チンポをしゃぶられる口から解放されて、身体中の力を抜く彼。はふはふと熱い息を吐いていたら、手首を捕まれ、股間の前から退かされてしまう。

「なっ、に、やっ♡ア゛ッ♡♡やだっ♡はなせっ、はな゛ッッ♡♡お゛ッ♡♡」

 そしてまた、新しい舌が絡みつき、口内で吸われ、裏筋を優しくチロチロと舐られ、カリ首を何度も掃除され、先端を捏ねまわされる。
 男の泣き所を熟知した舌の動きに身を捩るも、捕まった手脚は動かず、どう足掻いても逃れられない。

「くあう゛ッ!ひ、ぁ゛♡、も、だめ゛ッ♡、でちゃ♡ァッあ♡あ゛ぁッ!!♡」

 彼の腰が甘く痺れ、熱が一気に下腹を焼いた。再び、先ほどと同じ量を、同じだけ、射精、してしまった。不自然に全身が強張り、びく、びく、と痙攣した後、力が抜けて目の横から涙が落ちる。

「も゛ッ♡っやめぇ゛…っ♡ひっ♡あ゛ーッ♡やまッでえ゛えぇ…ッ♡あ゛っ♡♡お゛ォ゛っ♡♡」

 吸い終わったと思えば、また違う舌が股間に這う。前のと比べると少し動きが優しいが、連続の絶頂で敏感になった先端の筋を撫でられれば、快感に悶えずにはいられない。

「ひッ、ひィ゛ッ♡や゛ッああ゛ァッ♡♡あ゛ア゛ッッ………!!う゛ゥ゛ッ♡アッん゛♡」

 ねちっこくしつこく凌辱され続けて、彼は目を固く閉じて俯き、正体の分からない者からの強制フェラを震えながら耐え続ける。
 舌の動きも影によってかなり変わり、特にカリ首をぐるぐると舐め回すのと、竿を咥えながら顔を前後に動かすのが好きなようだ。

「お゛っ♡ほお゛お゛ォ゛~~~~ッ……!!?」

 敏感な彼の股間が耐え切れるはずもなく、顔を真っ赤に染めつま先をピンと伸ばして、直ぐに絶頂を迎えた。また同じ量を、同じだけ吸われる。
 しかし、吸われ方は同じでは無い。絶頂した後、彼の精液に濡れた亀頭を、舌の先がレロレロ舐め回し始めたのだ。

「お゛ァ゛ッ♡はッ、はげしッ♡♡ア゛ッッ♡♡や゛ッ♡だれかっ♡たすけッ♡♡」

 彼は気付いた、周りに居た他の人達が一切見えないことに。そして、自分のチンポをしゃぶっている人影のような者の後ろに、同じような影が列を作っていることを。
 同じ量が、同じだけ、何故か射精しても疲れることなく、こうして舐められまくっていた。つまり、並んでいる人影達はずっとのチンポを順番に…。

「オ゛ッ♡ずっ♡ずっと♡お゛ほッ♡♡おねがぁっ♡そんにゃッ♡♡にゃめらいでえ゛ッ♡♡でちゃッ♡ア゛ッ♡イ゛ッッ♡♡♡」

 亀頭をぺろぺろ舐められ尽くしたと思へば、次の舌が休む間もなくチンポに絡み付く。
 先端の割れ目を舌先でほじくられ、竿の部分はしっかりと舌が巻かれうねうねと刺激される。その間もずっと、亀頭の先の先、鈴口だけをまるでキスするかのように断続的に吸われ、耐え切れず直ぐに出してしまった。

「あ゛ぁ゛ァ゛ッっ♡♡♡またあ゛ッ♡♡ん゛ん゛お゛ぉ゛ッ♡♡♡でたぁっ!ォ゛ッ♡でたからァッ!ァ゛ッ♡やめてっ♡♡もぉ゛ッ♡やめてえええ゛え゛ッッ♡♡♡」

 彼は終わらない責めに泣きながら懇願するものの、約束を破った人間の願いなど聞くはずがない。
 それからも彼の股間に顔を埋めるため良い子に並んでいるナニカは、何度も出したはずなのに未だガチガチのチンポを舐め回し続ける、同じ場所を舐り尽くすために、違う攻めを行うのだった。

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